1998年ハブ 分離版

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1998年


Series of 1998th

最近の投稿


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帳幕カーテンを開けると、すぐそこまで夜明けみらいが来ていた。


記事一覧

1998年: ワルツの夜

ポーランドで発生した神格存在の出現事案はヴェールを捲り取り、これまで隠し通されてきた闇は白日の下に晒された。広がる混乱の最中、人類は新たな一歩を踏み出すことを余儀なくされている。

根幹記事



2001年: 合衆国の最も長い日

3年間の安寧は、3機の銀翼によって破られた。マンハッタンを異界に沈めた前代未聞の超常テロを前に、ヴェールなき世界の矛盾が顕わになる。9月11日を生き延びる、人々の戦いが始まった。

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2017年: 東京事変

東京都を中心とした南関東で同時多発的に発生した異常な現象群。そして引き起こされる東京の壊滅。被害は死者350万人以上、行方不明者600万人以上。それは26年間続く悪夢の始まりであり、日本の再生の起点でもあった。

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2041年: 病院の窓から覗いた朝

悪疫疾患、障害増大、無明長夜。人々が「異常」の存在を認知した時人々もまた異常へと変化していった。それはパラテックの発展やより住みやすい世界を生み出したが、やはり良いことだけではなくマイナスの面もあった…。2041年に起きたサイト-81Q5現実崩壊事件を起点とした近未来の日本を描く話。

根幹記事



幕間

特定の歴史的事件に属するわけではないものの、'98カノンの世界観を採用/構成している記事。縁の下の力持ち。










カノンガイド

当カノンについて

カノン「1998年」は、その名に冠する1998年に発生したヴェール崩壊をきっかけに変貌していく世界を描く作品群です。

1998年の初夏、怪しげなカルトがポーランドで悍ましき神を呼び起こします。この神格存在は不完全ながらも強大で、町々を踏み砕き、完全体になるべく聖地を目指し進軍していきました。SCP財団、世界オカルト連合、ポーランド政府は協力して実体の討伐に乗り出し、苛烈な戦いの末に成功します。しかし衆目下での大規模戦闘、そして実体討伐時の奇跡論的バックラッシュでポーランド南部がまるまる吹き飛んでしまったことで、財団や異常の存在は露見、「異常」と「正常」を分かつボーダーである「ヴェール」は失われてしまいます。

さて、通常ならここで「壊された虚構」の世界線へと突入していくのですが、このカノンでは更なる変遷がありました。人類全体が異常を認知したことで、その認知から成り立つ現実構造そのものが変化しだしたのです。更にはメインカノンでは滅びたプロメテウス・ラボの生存とそれに伴う第二次パラテックバブル、混迷期でインサージェンシーが起こした超常テロ等も相まって、メインカノンからも、壊された虚構からも、世界は大きく分離していくこととなります。

現在、当カノンに属する記事は40を超えており、その傾向もそれぞれです。ですが、ある程度共通の基盤が存在します。

  • ヴェールは失われている。

上述のように、1998年の出来事によって虚構は崩れ去りました。ヴェール廃止は段階的に進められ、そして段々と異常にも市民権が与えられ始めます。世界は変貌していきました──オフィスビルに結界が使われ、獣人が中学校へと通う。そんな世界へと。

  • かつての守護者は立ち続けている。

かつての”正常”はもはや失われました。しかし財団やGOCといった守護者はまだこの地にその足で以て立っています。彼らは正常の守護者ではなくなりましたが、しかし依然として人類の守護者であるのです。

  • 技術が大きく発展している。

ポーランドの一件は、財団・GOCに当時倒産間近だったプロメテウスを復権させる方向に舵を切るよう決断させました。この”ポーランド特需”、続く第二次パラテックバブルに伴いプロメテウスは舞い上がり、世界は超常産業に沸き立ったのです。急速に発展する超常技術(=パラテクノロジー)は、通常技術の進歩も加速させ、かつて夢見るしかなかった未来をその手元にまで手繰り寄せています。

  • 異常で溢れかえっている。

この世界はどんなカノンよりも異常で溢れかえっています。先程述べた人類の認知の変化によって、世界には次々と異常が姿を表しだしました。そして何か大きな異常事態が起きるたび、世界は更なる変化をきたします。また、これにより異常な疾患が各所で確認されだすようになりました。

  • 甚大な事件が続発する。

異常の多発、そして世界各地での異常のミキサーは、大規模な超常事件を続々と引き起こしました。この中には大規模収容違反、更にはK-クラスシナリオにさえ相当するものも多数あります。普段ならそこで終わりですが──この世界は違います。それは乗り越えるべき壁であり、試練であり、そして世界のターニングポイントです。

  • しかし、人類は進んでゆく。

どれほど大きな苦難にぶつかろうとも、この世界の人類は決して諦めることはありません。発展したパラテクノロジー、そして黄金の精神性を決め手として、人類はあらゆる苦難を乗り越え、歩みを進めていきます。その歩みが途絶えることは、おそらく無いでしょう。

トーンとテーマ

「1998年」の全体的なトーンは「未来への希望」です。ワンシーンだけ切り取ってみれば絶望や悲哀に満ちているものも数多いですが、カノンは最終的にそれらを乗り越え、明日へと向かっていくことをテーマにします。

しかし、カノンのあまりの広大さから、それ以外の大小さまざまなテーマも多数存在します。いくつか例を挙げてみましょう。

考えられるお題は無限にあります。



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