1998年ハブ ver 3.0

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(ここにSOYA氏による𝑭𝒂𝒏𝒄𝒚なカバーイラストを挿入)


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── STORY ──


1998年、初夏。とあるカルト組織がポーランドで行った儀式は、巨大な異形の神を呼び込んだ。召喚された神は不完全ながらも強大で、野原を引き裂き、町々を踏み砕き、完全体になるべく聖地を目指し進軍していった。

これに対し、SCP財団、世界オカルト連合、ポーランド政府は協力して実体の討伐に乗り出した。同国プロショビツェに築かれた戦場で決戦が行われ、苛烈な戦いの末に、彼らは神を討つことに成功する。

しかし衆目下での大規模戦闘、そして実体討伐時の奇跡論的バックラッシュでポーランド南部がまるまる吹き飛んでしまったことによって、財団や異常の存在は露見した。これまで「異常」と「正常」を分け隔てていた、神秘のヴェールが破り去られた日だった。

それから長い年月が経った。もはや財団は誰もが知る存在となり、超科学や魔術は我々の日常を構成しつつある。ニュースには亜人種のコメンテーターが登場し、合間のCMではプロメテウス・ラボラトリーズの新商品が高らかに喧伝されている。

一方で、全てが良くなったわけではない。あの日のポーランドで撒かれた火花は全世界に引火し、超常的な事件・災害が度々起こるようになっていた。新しい形の事故や傷病、社会問題が日々ニュースを騒がせ、世界は次第に我々のそれとは異なる形に変貌していく。

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これは、新たな世界と対峙し、なおも進んでいく人類の物語。



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この広大な世界を旅してまわろう。


カノンガイド

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1998年とは、何か?

『1998年』カノンは、その名の通り1998年に発生したヴェール崩壊をきっかけに、次第に変貌していく世界を描く作品群です。ジャンルとしては、一種の歴史改変SFに当たるでしょう。

「ヴェール」とは、財団や世界オカルト連合、複数の国家の間で意思決定されてきた、異常な事物を一般社会から隠蔽するという政策・方針のことです。財団や連合が、SCPオブジェクトに関わった一般人に対して記憶処理を行なったり、現実改変者を殺害してきたのは、この基本方針の下に平穏な人類社会を存続させるためでした。

しかしながらこのカノンにおいては、1998年にポーランドで発生した大事件のせいで、ヴェールは失われてしまいました。財団や異常の存在は知れ渡り、これまでの日常・非日常はともに新たな局面へ移り変わりつつあります。

この変化の良かった面としては、異常事象を基にした技術の台頭による科学技術の急速な発展や、これまで異常存在として抑圧されてきた人々・種族の社会進出がありました。

一方で、我々の日常に害を及ぼしてきた様々な物事もまた、異常な側面を持つようになりました。邪悪な神の降臨や、大都市を標的にした超常テロなどの大きな災厄がセンセーショナルにテレビに躍り出る傍ら、市中では異常疾患や、これまでの基準では「異常」であった人々の迫害・対立などが社会問題になっています。

未知の災厄と隣り合わせに、未だかつてない速さで変遷していく世界。そんな中でも、人類はまだ見ぬ未来へ進んでいこうとしています。


執筆ガイド

執筆するうえでの基本条項

1998年は比較的緩やかなカノンであるため、あまり厳しい規則はありません。ただし、以下のことを念頭に入れておくといいでしょう。

■ 参加要件

1998年カノンの世界観を採用しているか、あるいはそれに関連している作品がこのカノンに参加できます。

■ トーン

カノン全体としては、進歩的で前向きな空気感を有します。一方で、個々の作品単位で見れば、不幸な話や悲惨な展開も珍しくありません。こうした作品は、将来的な“夜明け”へ繋がるまでの過程の話として受け入れられています。

■ メインテーマ

1998年カノンは、主に以下3つのテーマを探求します。

1. 苦難を乗り越えて未来へ向かう。
団結した人々による大事件・大災害への勝利や、その後の復興、あるいは市街に住む個々人が抱く葛藤とその打開など、このテーマはカノンを通して様々な形で描かれます。太陽と夜明けは、本カノンにおける人類の希望・事態の打開の象徴です。

2. 相反する2つの衝突と融和。
ヴェールとはすなわち、現代科学・近代政治と、古代魔法・神話伝承の2つの世界を分け隔てる存在でした。それが消失した今、両者は世界中で衝突し、大きな混乱を生みながらも、次第に奇妙な形へと融合して行きます。文字通りの悪魔と暮らす生活は? 神を使った発電方法にはどんな問題が? 考えられるシチュエーションは数多く存在するでしょう。

3. 架空世界の構築を通した、この世界の問題の探求。
しばしば、SFでは我々の世界ではあり得ない出来事を導入しながらも、それを通して人類社会が抱く普遍的な問題を浮かび上がらせてきました。本カノンでも、異常と正常というSCP的な枠組みを通して、これらの問題を見つめ直し、再考します。

■ 設定の一貫性

1998年カノンは、作品間での設定の一貫性をそれほど重視していません。各作品は共通の出来事や設定で結びついてはいますが、厳密にはパラレル的な関係性にあると見なされます。これは、新たな著者に過度の負担を強いないようにするための措置です。

このハブの採用している設定 (メインライン) は、全シーズンの中心的事案が発生したという前提の下、主要な設定をなるべく矛盾なく結びつける形で作られたものです。作品執筆時はメインラインを採用し、ハブの設定にある程度準拠することが推奨されていますが、義務ではありません。物語上の必要に応じ、既存の解釈から離れることも可能です。





背景情報

これは、1998年カノンの世界観解説や、有用なリソースのまとめです。各根幹記事の結末などに関して、重大なネタバレがあります。気にされる方は、まず主要な根幹記事を先に読まれた方がいいかもしれません。

目次

情勢 1998年カノンの世界情勢の解説です。
団体 1998年カノンで活躍する団体の解説です。
用語 1998年カノンに登場する用語の解説です。
年表 1998年カノンにおける重要な出来事の年代まとめです。
その他のリソース より詳細な設定集やCSSテーマなど、その他の有用なページのリンク集です。


ロードマップ: 1998/ロードマップ

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