トウキョウ・サークル - 1998年

1. 概要

1.1. 経緯

トウキョウ・サークルとは、南関東一帯の企業都市や広大なスラムの通称である。厳密には東京地方現実崩壊災害(通称・東京事変)によって帰還困難区域となった旧東京23区を取り囲むエリアを指す。東京事変の発災から収束までに当たる、2018年ごろから2047年まで存在していた。当時の臨時政府は復興政策のため、瓦礫の山となった南関東一帯をほぼ全域にわたって国有地とした。

広大な荒野には、新産業の育成と外国資本の誘致を目的として「災害復興および経済振興を目的とする特別高度自治認可区域(通称・企業特区)」が設置される。「実質的に憲法が停止している」と言われるほど規制緩和された土地には、さまざまな企業や人々が集まった。

1.2. 都市

  • 企業特区
    トウキョウ・サークルには自由を求め進出した大企業やその関連企業、そしてそこで働く人々が居住している。都市の内外に広がるスラムには、マフィアや貧しい人々が身を寄せ合う。

2. 治安

2.1. トウキョウ・マフィア

トウキョウ・サークルに群雄割拠する地縁・血縁共同体を基軸とする犯罪組織。確認されるだけでも数十から百ていどのマフィアが存在するとされている。代表的なのはヌートリアン・マフィア──エスパノル・ヌートリアを主な構成員とする犯罪組織や、東南アジアの難民で構成されるアジアン・マフィア、サミオマリエ人主体のシャーク・マフィアなどである。

2.1.1. マフィアの種類

  • カーサキ・ステート
    旧川崎市を拠点とするトウキョウ・マフィア。トウキョウ・マフィアの御三家。
  • イェノカシラ・パーク・レンジャー
    旧三鷹市を拠点とするトウキョウ・マフィア。トウキョウ・マフィアの御三家。
  • マッド・ヤクザ
    旧松戸市を拠点とするトウキョウ・マフィア。トウキョウ・マフィアの御三家。
  • クラネオ・ファミリー
    ヌートリアン・マフィアの中でも最大規模といわれる組織。スペインから日本への経済移民のスタートと同時に日本全国へ浸透し、トウキョウ・サークルに本拠を構えた。組織の始まりは「現実性崩壊災害区域探索事業」における人夫派遣事業とも、新中央刑務所における囚人たちの互助グループともいわれる。
  • 昇竜会
    ヴェトナム系マフィアの組織。

2.1.2. トウキョウ・カルテル

トウキョウ・サークルにおいて権勢を誇る企業群への蔑称。

2.2. 警察

トウキョウ・サークルを所轄する警察の腐敗が深刻な社会問題になっている。南関東州特別警察(通称・トウキョウ市警)の労働環境は劣悪で、本来取り締まるべきマフィアたちからの賄賂を受けとる者が後をたたない。公安警察の投入の原因となった。

2.2.1. 治安機関の種類

  • 東京市警
    もっとも要員数が多いものの、装備の貧弱さや士気の低さからマフィアたちに脅威と見られていない。
  • 公安警察
    各マフィアに浸透しつつあるスパイ集団。エリート意識が強いため市警と連携が取れず、衝突もしばしば起こる。
  • 国家憲兵隊
    重武装かつ強力な統制の取られた部隊。市警ほどの要員は持たないものの、周辺被害を顧みずに制圧作戦を行うため、市民から恐れられている。
  • 企業警察
    企業都市などで警察活動を行う民間警備会社の社員。大企業の強襲部隊ともなると憲兵以上の装備と実力を持つ。

3. 地理

3.1. 気候

  • 死骸気象
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