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1998年
Series of 1998th
おや、ニュービーさんですね?新世界へようこそ!

このカノンは、カノン名に冠する1998年に発生したヴェール崩壊をきっかけに変貌していく世界を描く作品群です。要は歴史改変SFものです。
「ヴェール」とは、財団や世界オカルト連合、複数の国家の間で意思決定されてきた、異常や超常を一般社会から隠蔽するという政策・方針のことです。財団が、SCPオブジェクトに関わった一般人に対して記憶処理を行なったり、現実改変者を殺害してきたのは、この基本方針の下に平穏な人類社会を存続させるためでした。
しかしながらヴェールが破れたことで、そのような日常・非日常は過去のものとなりつつあります。異常・超常を由来としたパラテクノロジーが、人々の生活を飛躍的に向上させた一方、私たちの日常に害を及ぼしてきた様々なことが、超常・異常的な側面を持つようになりました。
「それでも前に進んでいく」人類社会を様々な視点から描き出すために、執筆者達は、様々な形式の記事を執筆し、カノン独自の用語を多数生み出したほか、既存記事や同カノン記事を問わないクロスリンクを張り巡らしています(ただし、クロスリンクを踏むことは記事の理解度や没入感を高めることに繋がりますが、必ずしも必要という訳ではありません)。
その上、このガイド執筆時点で既にこのカノンの構成記事は40を超えており、新たな読者にはハードルが高いのは否めません。最後に、このガイドを開いてくれたあなたのために、このカノンの世界観をより掴める作品を抜粋して紹介したいと思います。また、特に重要な記事については〈●〉を付与しました。
- SCP-1710-JP - ショパン・ゴジラ ●
- 全ての始まり。 ショパンの顔をした神格実体がカルトにより招かれ、ショパンの故郷たるポルスカの大地とともにヴェールを引き裂かんとする。現実(ゴジラ)対虚構(ヴェール)。
- 1998年、初夏 ●
- プロメテウス・ニューロンズの奇妙な倒産、見え隠れする軍人や議員の影。それを追う最中、一人のジャーナリストは郷土の偉人、ショパンを崇める特異な集団と接触を持つ。そして彼は何も知らぬままヴェールの内側に、戦場に、足を踏み込む。
- マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か
- ヴェール体制の崩壊は、財団・連合・プロメテウス・米国の四大権力による世界秩序への移行を意味した。しかしその堅固に見える土台にひびを入れようと、財団の忌み子が動き出した。今、ヴェールなき世界の歪みを暴き出す。
- SCP-2911-JP - 合衆国の一番長い日 ●
- 三つの銀翼がマンハッタンを異界に沈めた。悪魔が跋扈する市中へ財団・連合・境界線イニシアチブの戦闘部隊が突入する。目指すはWTC。9.11は第二の転換点となるか。
- SCP-2041-JP - 財団感染病棟Q5!白き末期患者と絶望的ホスピタル ●
- 人々が「異常」の存在を認知した時、人々もまた異常へと変化していく。サイト-81Q5はそんな異常疾患の罹患者を「収容」する財団異常疾患研究・治療センターだった。
- The “F” 10月号 ●
- ヴェール体制崩壊の混乱下、自らの三原則に則り邁進する財団。増える異常性疾患。大地に積り被害をもたらす「カック灰」。過激化し全世界に広がる夏鳥思想連盟。ヴェールを再び剥がされたアフリカ大陸と南アメリカ大陸。
- 東京事変 ●
- 戦前の科学者・随筆家、寺田寅彦はこのように警告したといわれている、「文明が進むほど天災による損害の程度も累進する。そして、天災は忘れたころにやってくる」 。この現実崩壊性災害という新たな災害は長い悪夢の始まりであり、日本の再生の起点となる。
- 理外研電算機 身売りを含む選択肢を検討中か
- 変貌する社会の波は無論日本にも到達していた。躍進、あるいは停滞する企業系要注意団体。旧態依然におもねる日本政府。不死鳥のように蘇ったプロメテウス・コンツェルンの手がその間隙を縫って迫っている。
- 長野市AFC殺傷事件 日奉蓮被告に死刑判決 長野地裁
- ヴェール消失は、有形無形を問わない異常性の保持者の社会進出と新たな誕生を引き起こした。そんな彼らは人間の根源的な嫌悪だけではなく、宗教観、思想などを理由に、時に迫害されている。
and more…?
- 気に入った記事のクロスリンク先を読み込んでみよう。
- 上の記事の中で気に入ったシーズンの別記事を読んでみよう。
- 「幕間」記事群の海に潜ってみよう。
- ハブに設置された設定資料を読み込んでみよう。
- SCP-JP公式チャット#1998年に書き込んでみよう。
- あなたも1998年カノンで作品を書いてみよう!私たち著者はあなたの参加を待っている!
Written by Tark_IOL
最近の投稿
1. 第3回1998年コンテスト ハブ by O-92_Mallet
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5. Tenten_518による98カノン胡乱/ヘッドカノン by Tenten_518

帳幕カーテンを開けると、すぐそこまで夜明けみらいが来ていた。
記事一覧
1998年: ワルツの夜
ポーランドで発生した神格存在の出現事案はヴェールを捲り取り、これまで隠し通されてきた闇は白日の下に晒された。広がる混乱の最中、人類は新たな一歩を踏み出すことを余儀なくされている。
根幹記事
- UIUファイル: 1999-074 — by
TF2045
- せ-B-1998"セミバスターダケ"販売カタログ — by
kumer1090
- 隔壁は未だ健在なりや — by
H0H0
- SPC-1710-JP - ショパン・ゴリラ — by
Dr_Kasugai
2001年: 合衆国の最も長い日
3年間の安寧は、3機の銀翼によって破られた。マンハッタンを異界に沈めた前代未聞の超常テロを前に、ヴェールなき世界の矛盾が顕わになる。9月11日を生き延びる、人々の戦いが始まった。
根幹記事
- 狂騒序曲 — by
islandsmaster
- マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か — by
stengan774
- SCP-2910-JP - 魔法少女はマンハッタンの紅き闇を飛ぶ — by
O-92_Mallet
- SCP-2911-JP - 合衆国の一番長い日 — by
islandsmaster
- 生き物プロフィール: シガスタン! — by
stengan774
- 51番通り攻防戦 — by
karkaroff
- 前編
- 中編
- 後編
- NYPDと次元崩落 『アメリカ自然史博物館編』 — by
karkaroff
2017年: 東京事変
東京都を中心とした南関東で同時多発的に発生した異常な現象群。そして引き起こされる東京の壊滅。被害は死者350万人以上、行方不明者600万人以上。それは26年間続く悪夢の始まりであり、日本の再生の起点でもあった。
根幹記事
2041年: 病院の窓から覗いた朝
悪疫疾患、障害増大、無明長夜。人々が「異常」の存在を認知した時人々もまた異常へと変化していった。それはパラテックの発展やより住みやすい世界を生み出したが、やはり良いことだけではなくマイナスの面もあった…。2041年に起きたサイト-81Q5現実崩壊事件を起点とした近未来の日本を描く話。
根幹記事
幕間
特定の歴史的事件に属するわけではないものの、'98カノンの世界観を採用/構成している記事。縁の下の力持ち。
- 幻想都市旅行記 - ニュー・ボゴタ — by
karkaroff
- UIUファイル: 2011-119 — by
Morelike
- 新電脳「lightning」登場。 — by
Ryu JP
- 理外研電算機 身売りを含む選択肢を検討中か — by
Tark_IOL
- 旧い古巣 — by
Morelike
- カワウソのアヒージョ — by
Tenten_518 &
TF2045
- 大黒工業七名労災死亡事件 労基法違反等の書類送検で調整 厚労省 — by
Ryu JP
- テレキル合金を応用した奇跡論阻害効果を持つ新素材のための認可計画 — by
p51
- プロメテウス アンドロイド事業でARと資本提携を発表 — by
Ryu JP
アートワーク
'98カノンに関連するアートワーク。
- あまりにもひどい仕打ち(1998) — by
Tark_IOL
- 1998カノン 「Yakushi」 ロゴマーク — by
Ryu JP
- 1998 ニッソ医機 アートワーク — by
Ryu JP
- 1998 「一般」組織 ロゴ — by
Ryu JP
カノンガイド
当カノンについて
カノン「1998年」は、その名に冠する1998年に発生したヴェール崩壊をきっかけに変貌していく世界を描く作品群です。
1998年の初夏、怪しげなカルトがポーランドで悍ましき神を呼び起こします。この神格存在は不完全ながらも強大で、町々を踏み砕き、完全体になるべく聖地を目指し進軍していきました。SCP財団、世界オカルト連合、ポーランド政府は協力して実体の討伐に乗り出し、苛烈な戦いの末に成功します。しかし衆目下での大規模戦闘、そして実体討伐時の奇跡論的バックラッシュでポーランド南部がまるまる吹き飛んでしまったことで、財団や異常の存在は露見、「異常」と「正常」を分かつボーダーである「ヴェール」は失われてしまいます。
さて、通常ならここで「壊された虚構」の世界線へと突入していくのですが、このカノンでは更なる変遷がありました。人類全体が異常を認知したことで、その認知から成り立つ現実構造そのものが変化しだしたのです。更にはメインカノンでは滅びたプロメテウス・ラボの生存とそれに伴う第二次パラテックバブル、混迷期でインサージェンシーが起こした超常テロ等も相まって、メインカノンからも、壊された虚構からも、世界は大きく分離していくこととなります。
現在、当カノンに属する記事は40を超えており、その傾向もそれぞれです。ですが、ある程度共通の基盤が存在します。
- ヴェールは失われている。
上述のように、1998年の出来事によって虚構は崩れ去りました。ヴェール廃止は段階的に進められ、そして段々と異常にも市民権が与えられ始めます。世界は変貌していきました──オフィスビルに結界が使われ、獣人が中学校へと通う。そんな世界へと。
- かつての守護者は立ち続けている。
かつての”正常”はもはや失われました。しかし財団やGOCといった守護者はまだこの地にその足で以て立っています。彼らは正常の守護者ではなくなりましたが、しかし依然として人類の守護者であるのです。
- 技術が大きく発展している。
ポーランドの一件は、財団・GOCに当時倒産間近だったプロメテウスを復権させる方向に舵を切るよう決断させました。この”ポーランド特需”、続く第二次パラテックバブルに伴いプロメテウスは舞い上がり、世界は超常産業に沸き立ったのです。急速に発展する超常技術(=パラテクノロジー)は、通常技術の進歩も加速させ、かつて夢見るしかなかった未来をその手元にまで手繰り寄せています。
- 異常で溢れかえっている。
この世界はどんなカノンよりも異常で溢れかえっています。先程述べた人類の認知の変化によって、世界には次々と異常が姿を表しだしました。そして何か大きな異常事態が起きるたび、世界は更なる変化をきたします。また、これにより異常な疾患が各所で確認されだすようになりました。
- 甚大な事件が続発する。
異常の多発、そして世界各地での異常のミキサーは、大規模な超常事件を続々と引き起こしました。この中には大規模収容違反、更にはK-クラスシナリオにさえ相当するものも多数あります。普段ならそこで終わりですが──この世界は違います。それは乗り越えるべき壁であり、試練であり、そして世界のターニングポイントです。
- しかし、人類は進んでゆく。
どれほど大きな苦難にぶつかろうとも、この世界の人類は決して諦めることはありません。発展したパラテクノロジー、そして黄金の精神性を決め手として、人類はあらゆる苦難を乗り越え、歩みを進めていきます。その歩みが途絶えることは、おそらく無いでしょう。
トーンとテーマ
「1998年」の全体的なトーンは「未来への希望」です。ワンシーンだけ切り取ってみれば絶望や悲哀に満ちているものも数多いですが、カノンは最終的にそれらを乗り越え、明日へと向かっていくことをテーマにします。
しかし、カノンのあまりの広大さから、それ以外の大小さまざまなテーマも多数存在します。いくつか例を挙げてみましょう。
- 異常疾患の増大は社会にどのような影響を与えたのだろう?
- 人型実体が正当な権利を得るまでにはどんな過程があったのだろう?
- 新技術は人々の生活をどう変えたのだろう?
- 企業や国家の裏に蠢く利権はどうなっているのだろう?
- かつての正常に恋い焦がれる人々は今の世界をどう思っているんだろう?
考えられるお題は無限にあります。
カノン内シリーズ
マンハッタン・クライシス ― 次元崩落テロ事件の真っ只中、ありとあらゆる超常が跋扈するマンハッタンを舞台にしたシリーズです。
外部シリーズ
壊された虚構 ― 当カノンはもともと壊された虚構のIfとしてスタートし、後に分離・独立した経緯があります。そのため両カノンには強い互換性が存在し、1998カノンでは差別化のためにカノン内での設定共有が積極的に行われています。
第三法則 ― パラテック方面に関して多数の繋がりがあります。しかしながら向こうと違い、こちらではプロメテウス・ラボが現役なことには注意してください。
linkAge ― ヴェール崩壊、およびそれによるパラテクノロジーの発展に伴って、マクスウェリズム教会はその勢力を大きく拡げました。電脳デバイスは既に一般人口にもある程度普及している模様です。
信濃中央新聞 ― 当カノンでたびたび使用されるフォーマットであり、ハブにも当カノンにおける信濃中央新聞社の設定が書かれています。
白色家系図録 ― 当カノンの登場人物の一部は白乃瀬家に属しています。
守らねばならないこと
- 投稿した記事には必ず「1998」のタグを付けてください。「壊された虚構」のタグは基本的には付きません。
- 記事を投稿し、少なくとも30分以上削除通知が来なければ、ハブの”記事一覧”にそのページのリンクを掲載してください。
リストへの記事の追加・削除・移動は著者本人であれば自由に行っていただいて大丈夫です。投稿から2日経ってもハブに掲載されていない場合は、後述する管理委員によって代替的に掲載されます。
推奨
- 既存設定との矛盾点はなるべく減らしてください。下にある”背景情報”を参考にしてみるといいでしょう。不安な場合は、後述するDiscordチャンネル/サーバーや、WikidotのPMで有識者に相談してみてください。
- 親ページとしてこのハブを紐付けるのが望ましいです。親ページ設定しなくとも構いませんが、何らかの形でリンクがあった方が読者にとってはありがたいでしょう。
有識者によるアドバイス
Tark_IOLのアドバイス:
こんにちは、Tark_IOLです。
私が『1998年』カノンで執筆している作品は、GoIフォーマットや新聞・雑誌形式のTaleなので、ここではそれらの執筆への関連事項について、僭越ながら助言をしたく思います。
- あなたのアイデアの面白さを新聞・雑誌フォーマットが十分に引き出してくれるか一考する
98カノンの新聞・雑誌フォーマットは、ヘッドカノンを編むことさえできれば、形にすることはそう難しくない型です。
しかし、ここで思い出すべきなのは、基本的に新聞が第三者の視点から、一般的な「事実」を端的に効率よく伝えることに特化したメディアだということです。
これを踏まえると、あなたが感情に訴える記事を書きたい時に、新聞フォーマットを選択するのは最善手とは言えません。その事件にドラマティックな場面・あなたが伝えたい感情があるなら、その場面の前後を書き込んで、登場人物自身に語らせたtaleの方が、読者を引き込めるより良いアイデアの昇華の仕方ではないでしょうか。
- 自らの政治的主張・思想を直接的に表現することは避ける
98カノンは、架空史を編纂する遊びでもあります。そこは現実を下敷きにした出来事が数多く発生し、一方で次第に現実から乖離していく社会でもあります。
ここで注意したいのは、あなたの主張や思想(場合によっては現代社会や日本で普遍的なものを含む)を直接的な表現として記事に残すことです。それ自体は記事への面白さには寄与しないばかりか、世界観構築のノイズとなるやもしれません。
創作する以上、その主張や思想から絶対に逃れることは出来ませんが、出発点や根底に隠れた主義主張を、昇華し、あるいは希釈、圧延することで、文芸作品としての面白さを得られましょう。
(※この項の助言は同じく架空史を編纂するカノン-JP「扶桑紀」から、ハブ執筆者のhey_kounoike氏と、彼と私がリスペクトするseafield13氏の言を、「私的に」解釈したものです)
- クロスリンクや他記事のネタを多分に盛り込む
無論これは『クロスリンクガイド』や『クロスリンクについて』といった先人の優れたエッセイを読んだことを前提とした助言ですが、当カノンにおいては積極的に、他記事のありとあらゆるネタを盛り込むことが行われるべきだと考えています。これは98カノン記事とのリンクだけではなく、カノン外も含まれます。
通常カノンのGoIフォーマットでも言えることですが、多くの場合98カノンで描かれるのは、秘密主義で閉鎖的で超常社会からもほど遠かった財団ではなく、多くの超常が露わとなり、関連性を持っている社会です。
ですから、貴方の記事に登場するだろう人物・ガジェット・背景にクロスリンクを仕込むことは、98カノン社会の中に記事を位置付けることで、背景に広がりを得られる有効な手立てです。また、カノン外からクロスリンクを引張ってくることは世界観の拡張に貢献する行為でもあります。
個人的には新聞フォーマットの広告欄が一番ワクワクする場所です。あれ程他記事のネタを詰め込んだり伏線を張れる場所はありません。The社会といった感じですね。
O-92_Malletのアドバイス:
- 世界の変遷には必ず理由がある。
ヴェールが開け放たれた世界では正常と超常の垣根が低くなり、これまでの人類とは全く違う様々な存在が世界へと広がっていきます。我々の知る「ヒトのヒトによるヒトのための社会」が大きく変革を遂げる過程の中では、1998年カノンを代表する超常事件に留まらず、見知らぬ新たな友人たちとの細やかな軋轢もまた多く現れることでしょう。
貴方には大きく分けて二つの選択肢があります…一つは、近未来を生きる人々の心情にフォーカスし、超常との個人的な触れ合いに関する物語を紡ぐこと。もう一つは人々が築くより大きな社会体制に目を向け、彼らが超常社会の中で抱く感情の理由づけを行うことです。
1998年カノンのトーンとテーマの項を思い出してください。流線型にシルバーの理想的な近未来が舞台であったとしても、ある特定のワンシーンを切り取れば、そこには往々にして世界の裏面、陰惨な情景が広がっているものです。しかし、描かれているトーンの傾向としての正負に関係なく、それらのシーンには必ず「それが存在する理由」があることを意識してください。
毛皮を持つ友人はなぜ虐げられるのか?テロ組織が真に守り抜きたかったイデオロギーは何か?人類は何を基準に前進する方向を定めているのか?貴方にはそれらを自由に発見し、描き出す権利があります。
- 「根幹記事」は広範な展開性を含むものを目指す。
「1998年」ハブ上の作品リストに導入されているシーズン制は、特定の大事件を直接的に描く「根幹記事」と、事件の周囲で発生する細かな物語たちに分類されます。根幹記事は文字通りシーズンの根幹となる記事で、その存在は人類社会の進む向きを規定するほどの甚大な影響を物語世界に与えます。
貴方が根幹記事の執筆に挑むのであれば、以下の要素のいずれかを含ませることを頭に入れておくと良いでしょう。
- 多数の人物を登場させる。彼らはその時点の世界情勢から何らかの影響を受けており、その上に各自の意見と意志を築き上げている。そして、それらの人物の相互作用は新たな物語の種になる。
- 独自の技術系統にフォーカスしてみる。そして、人類(財団だけではありません)がどのようにしてそれらの技術を開発し、世界の前進の一助としたかを考える。あるいは新技術に付随する様々な事故、副作用、あるいは癒着した利権の存在などに想いを馳せてみる。
- 貴方がシーズンのトップバッターとして根幹記事を投稿する予定であれば、後続の著者が執筆しやすいように人物設定のいくつかは敢えて手を付けずに残しておいた上で、開示可能な部分を用いて人々の感情や世界趨勢を描く。逆にシーズンの総まとめとして根幹記事を投稿するなら、先駆者により投稿済みの記事群に目を通し、その中で特定の主題を用いた複数の記事を読み込み、それら全ての設定を成立させることが可能な事件のストーリーを組み上げる。
ちなみに、カノン設立から現在までに投稿された根幹記事は、概ね非常に「長い」です。しかしながらこれは「根幹記事は常に長大な文量を要求するものである」という意味ではないことに留意してください。重要なのはどのような事件が起こり、世界の考えがどのように変化したかです。
- 超常社会の先進性とSCP世界の不条理さを両立する。
1998年カノンの作品も、SCP財団に投稿されることを忘れてはいけません。そう、「普通でないもの」を取り扱うクリーピーで不条理な作品群が集うSCP財団です。貴方が作ろうとしているものが、ほかのSFファンタジー作品投稿サイトでは代替し得ない独自の特色を持っているのであれば、SCP財団を利用する多くの読者たち(彼らは往々にして、一つのカノンよりももっと広い範囲の記事を読み歩きます)にとって貴方の作品はより魅力的に映ることでしょう。
このカノンでは「異常」は誰でも手に取れる身近な存在であり、それらに対する学問も大きく発展しています。しかし未だに、それらの完全な性質が解き明かされているわけではありません。異常が隠されていないことは、異常によって引き起こされる理不尽な物語のジャンルを狭めることを必ずしも意味しません。アプローチ方法は無数に存在します。貴方の作品が、1998年カノンの作品である以上に、SCP財団の作品として優れた見識を示すものになることを期待しています。
シーズンを追加するには?
先程の記事一覧を見たあなたは”XXXX年: タイトル”という記事の集合体に気がついたでしょう。これが「シーズン」です。シーズンは何らかの超常事件を軸に展開される物語群であり、ある意味このカノンの”メインストーリー”とも言いかえられます。
新たなシーズンを作成するには、そのシーズンに所属する記事を3作以上用意する必要があります。この中にはシーズンの軸となる事件を直接的に描いた「根幹記事」が1作以上含まれていなければなりません。
これらの要件を満たしたならば、次タブに掲載されている「1998年 運営会議場」まで持ち込んでください。有識者間での投票が行われ、その結果問題なければシーズン申請者へのハブ編集許可が出されます。シーズンの作成は複数人で行っても大丈夫ですが、全員がシーズン化に同意している必要があることには注意してください。
運営体系
ハブ、そして後述するDiscordチャンネル/サーバーの管理を円滑化するため、当カノンでは役職を導入しています。とはいえ簡素なものです。
管理委員
ハブ、そして後述するDiscordチャンネル/サーバーの管理を担うユーザーです。ハブへの新規記事の追加や「1998年 運営会議場」での議論・投票結果の反映、「#1998年」の延長申請、「1998年 運営会議場」の管理・治安維持・議論統括がその仕事です。
メンバー:
有識者
メインサイト(SCP-JP)にて"1998"タグの付いた記事を1本以上持っている方は自動的に”有識者”となり、「1998年 運営会議場」での運営議論・投票に参加することが可能です。
メンバー:
#1998年
SCP-JP公式Discordサーバ内に存在するチャンネルです。当カノンに関する話題全般を扱っており、その世界観に関する雑談が主です。当カノンに触れるのが初めて/触れたばかりの方はまずここを覗いてみるのがいいでしょう。
このチャンネルは「稼働中プロジェクト」のカテゴリに属しているため、数カ月ごとに#discord運営ご意見板でチャットオペレーターに延長申請を出さなければなりません。この業務は主に建主であるDr_Kasugaiが実行しますが、不在の場合は管理委員の方に代行してもらいます。
参加
以下のページを参照してください。
ディスコードに関するルールとポリシー
1998年 運営会議場
当カノンの運営や設定調整、専門的な批評を取り扱うサーバーです。当カノンに興味がある方であれば誰でも参加可能ですが、発言可能なチャンネルには制限があります。詳しくは外部サイトの『カノン「1998年」関連Discordガイド』をご確認ください。
参加
同じく外部ガイドをご確認ください。
背景情報
警告
ネタバレ注意
以下は「1998年」の世界設定をまとめたものです。このカノンについてもっと詳しく知りたい方、そしてこれからこのカノンで記事を書こうとしてくれている方を主な対象としています。
その性質上、重度のネタバレが多分に含まれるため、主要な記事を一通り読んでから閲覧することを推奨します。
目次
表紙 | このタブです。 |
事件 | 世界、国家、大組織に大きな影響を与えた超常事件の一覧です。シーズン化していないものも含みます。 |
場所 | この世界で大きく形を変えた国家、都市、施設の一覧です。 |
人物 | この世界でプレーヤーとして活躍するキャラクターの一覧です。 |
団体 | この世界でプレーヤーとして活躍する団体の一覧です。 |
用語 | このカノンに特有の、または頻出する用語の一覧です。 |
年表 | この世界で起きた出来事の年表です。ただし一部矛盾点があること注意してください。 |
事件
この世界では高頻度で異常な事件が発生し、それらの中にはK-クラスシナリオや大規模収容違反に相当するものさえ存在する。以下はそんな事件の内、大組織、国家、世界にとって大きなターニングポイントとなったものの一覧だ。
ポーランド神格存在出現事件
1998年7月12日発生、13日収束。ショパンを神と崇める要注意団体、ショパン・カルトの異端派閥である「聖ショパン再誕のための音術師協会」によってポーランド南部で引き起こされた。ショパンの顔を貼り付けた巨大なセミの幼虫型の神格が顕現し、成長を続けつつジェラゾヴァ・ヴォラ村に向けて進行。財団、GOC、ポーランド軍の合同作戦によって神格は破壊されたものの、奇跡論的余波によるポーランド南部の壊滅とヴェールの崩壊を招いた。死傷者数は数万人と見られる。
関連記事:
マンハッタン次元崩落テロ事件
2001年9月11日発生、15日収束。ヴェール崩壊に続き、財団、GOC、プロメテウス、米国の4者によって築き上げられた新たな権力秩序「メキシコ湾体制」による世界統制を防ぐべく、カオス・インサージェンシーが米国で行った同時多発的な超常テロ。現実世界の9.11に相当する。ハイジャックされた飛行機の着弾に伴ってマンハッタン全域が悪魔の蔓延る異次元空間へと崩落、加えてCIによって多種多様なアノマリーが投入されたことで事態の収集は困難を極めたものの、多数のGoI・PoI・アノマリーの共闘によって打ち破ることに成功した。
関連記事:
- マンハッタン三部作
- マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か
- 狂騒序曲
- 51番通り攻防戦 前編/中編/後編
東京現実崩壊性広域災害
通称”東京事変/東京事変災害”。2017年12月17日に発生し、その後26年間に渡って東京を中心に南関東を破壊し続けた。現実崩壊によって水の逆流、空間の消失等の多数の異常現象が発生し、遂には摩天楼がそのまま上空へと転移して雨のように降り注いだ。原因は自然発生的なものと見られる。
この災害で日本の首都機能が麻痺したことにより群馬への遷都が行われ、超常技術をフル活用した新都心が生まれることとなる。
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サイト-81Q5現実崩壊事件
2041年12月24日に日本のサイト-81Q5で発生。サイト-81Q5は財団指定難病(DIDF)の治療目的で設立、運営されていたが、裏では財団規律に違反する独自運営を実施し、人体実験含む多数の違法行為に関与していた。加えてサイトには危険人物である堀街医師が紛れ込んでおり、現実虚脱発作症候群患者の少女を利用してサイトを壊滅に追い込んだのも彼である。事件以後のサイトは理不尽かつ混沌とした異常現象の巣窟となっていたが、財団と世界超保健機構の合同部隊の尽力によって無力化。
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オルタナティブ・コロンビア事件
2006年10月2日に発生。南米コロンビアにて大規模な異常麻薬(パラドラッグ)が蔓延し、社会情勢の大幅な不安定化を招く。多種多様な悪魔実体をドラッグにより懐柔し契約を締結させたコロンビア政府は、他の国家や正常性維持機関との訣別を宣言し、コロンビアの全ての生物種をその上空に出現させた非実存領域「オルタナティブ・コロンビア」へ移動させた。
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奇蹄病事件
2009年に日本で発生。日本生類創研が開発していた獣変調ウィルス、TX-85957の偶発的アウトブレイクが原因。このウィルスは致死性であり、感染者の身体に動物の形質が現れることからこの名で呼ばれるようになる。放棄された研究所からワクチンが発見されたことで事態は収束したものの、死者数1500名の惨事となった。この事件を切欠に締付けが強化されたことで、日本生類創研は暫く弱体化することとなる。今現在も生存した患者はいる模様。
関連記事: 今のところ、直接的に事件を描いた記事は存在しない。
二大陸正常回帰事件
2019年9月13日に発生。2019年を起点に1998年の事象が改変されるCK-クラス: 再構築シナリオが発生し、それに伴って南アメリカ大陸およびアフリカ大陸の全ての人間が異常に関する知識が消失、'98年の神格存在出現事件を経験していない形となった。これを切欠として、”正常だった”頃の世界に戻ろうとする夏鳥思想連盟が活発化。
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トンガラシ事件
2015年に発生。「トンガラシ翁」と呼称されるPoIが突如として神性を獲得し、自身の健康増進を目的とした食事療法の研究を推進した結果、スペインの全国民は食材として扱われるカワウソに変化した。結果として旧来のヒト種を包含する食物連鎖の大規模な撹乱がバルセロナを中心として発生し、これは少なくとも「アヒージョ」と呼称される2頭のカワウソとスペイン国軍がトンガラシ翁の討伐を完遂するまでは継続した。事態の収拾が遅れたことを理由に、スペイン国民は財団に対する態度を硬化させた。
※通常カノンにおける「トンガラシ翁」「アヒージョ」のプロファイルに関してはSCP-1129-JPを参照されたし。
関連記事:
- カワウソのアヒージョ
- テレキル合金を応用した奇跡論阻害効果を持つ新素材のための認可計画 (バルセロナの復興に関する間接的な言及)
- スペイン国会上院 夏鳥思想禁止法案可決
ボン岬半島現実崩壊性災害
2018年2月1日から4日に発生。前年12月には、同種の災害である、東京現実崩壊性広域災害が発生している。ボン岬半島は、対岸のシチリアを挟んで地中海に面していたため、地中海航路の一次的な機能不全という衝撃を欧州人に与え、遠い極東での事件として軽視していた現実崩壊性災害を非常に危険視するようになった。また、以前より進行中だったフリーポートへの人口流入が世界規模で拡大したほか、様々な異常に強い建築がもてはやされるようになり、パラコンストラクション業界の活性化につながった。
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場所
このカノンにおいて舞台となる場所の一覧。世界の情勢についての概況が記されているが、詳細は事件、団体、人物等の各種項目を参照してほしい。
日本
- 東京
2017年の東京事変により、東京を中心とする南関東一帯が現実崩壊多発地帯となる。立ち入りは禁止されており、徐々に拡大しつつある様子。26年後の2043年に突如として全事象が停止し、探査が開始されだした。
- 中央新都心(旧群馬)
東京事変により首都機能を移転し、日本の新たな首都となる。新都心構想によりパラテックの粋を集めた巨大都市を構築。
- サイト-81Q5
多発する異常疾患への対処のため、2029年に群馬に設立。以後全国から異常疾患患者を集中的に移送し、その治療・収容に取り組んでいたが、ある事件を切欠に異界と化す。詳細は「団体」タブの「SCP財団」の項目を参照。
中国
- 深セン/イーステック
中国大陸に存在する”超常特区”。またの名を東洋のユーテックとも称され、低人件費により数々のパラテック産業が栄えている様子。特にその価格は脅威であり、日本のパラテック経済を追い込みつつある。
ポーランド
事態の発端となった土地。1998年の神格事件で南半分がまるまる消し飛び、更にはカック灰による土壌の現実性汚染が深刻。事件のすぐ後に復興活動が立ち上げられ、これによる特需がプロメテウスの起死回生の1歩となった。事件中-後にかけて世界各地から多数の要注意団体が集結し、研究や復興を行っていたことも確認されている。現在は概ね立ち直っているものの、夏鳥思想者を中心にカック灰による不当な差別を被っている。
スペイン
2015年のトンガラシ事件に伴い全スペイン国民がカワウソ化。神格存在と化した翁との戦闘による被害に加え、その後は獣人国家としての苦難に直面するようになる。
アメリカ
1998年のヴェール崩壊直後からSCP財団・世界オカルト連合・プロメテウス研究所とともに”メキシコ湾体制”を構築、新たな世界秩序の一員として君臨。しかしながら9.11を境として、この体制はゆったりと崩壊へ向け歩み始めた。
- マンハッタン
2001年の次元崩落テロ事件において全域が異次元に転落、悪魔を主体とする数々の異常存在・団体・人物による大規模な乱闘が繰り広げられる。最終的にはWTC 1の頂上を犠牲に大部分を奪還、基底次元へ再浮上させた後、悪魔たちと契約を結んで復興に動員させる。2011年時点ではニューヨーク市はアメリカ合衆国唯一の合法的な悪魔実体の居住・就労が認められた都市となっており、労働人口の15%が悪魔となっている。
2019年に発生した大規模CK-クラス: 再構築シナリオにおいて、南米は大陸まるごと”正常化”された。あらゆる過去は無かったこととなり、全てはもう一度やり直さねばならなかった。過去の”正常”にすがりつく夏鳥思想連盟は大きく活動を活発化させ、正常解放軍としてパラテク企業と戦火の火花を散らしている。
コロンビア
2006年、超常麻薬カルテル”ジョン・ドゥ・カルテル”によって国内に異常麻薬が蔓延、政府が乗っ取られる。自国にまで影響が及んでいることからUIUが対処に乗り出すも、直後の10月2日に全国家・正常性維持機関からの独立を宣言、懐柔した多数の悪魔実体を利用して国家ごとオネイロイ化。夢の楽園”オルタナティブ・コロンビア”として活動するようになる。現在は首都のボゴタ上空にその幻像が浮かび上がっており、夢内はカルテルにより支配された無法地帯と化している。その特性上、2019年の大規模再構築シナリオを回避した模様。
団体
ヴェールが崩壊して以後、世界各地で様々な要注意団体が活発化しだした。第二次パラテックバブル、各種超常事件、諸々が齎す情勢に影響され、これら団体には独自の変遷を遂げていくものも数多い。あるいは、新たな団体が芽を吹くことさえも。
SCP財団
別称: 財団、ファウンダー
異常存在を収容・研究する超国家規模の巨大組織。ヴェール崩壊以後の世界秩序の一角を担う。アノマリーへの態度が若干軟化しており、微弱ではあるがより公開的。正常性策定組織としても知られ、超常技術の取締などもある程度担う。
2020年代からは増加する一方の人型異常存在に対して財団指定難病(DIDF)の患者と称して治療を開始し、医療的側面も覗かせる。しかしながら2041年のサイト-81Q5での一件は、組織に重い爪痕を残すこととなったようだ。
- サイト-81Q5
異常疾患が増加しつつあるこの世界において、対抗策として財団が建設した特殊医療サイト。全国の病院とつながっていて、何か危険性の高い病気、財団指定難病に指定される異常疾患の患者が搬送されてくるシステムが構築されている。しかし、その管理者の体質や組織としての問題から、あるいは一極集中がもたらした難点なのか、サイト-81Q5は異常な世界での医療ミスともいえる事件を引き起こしてしまった。それにより、サイト-81Q5の現実性は大きく崩壊し、収容されていた患者や職員を全て巻き込んでしまった。一般的にはサイト-81Q5現実性崩壊事件と呼称されるこの事件は、財団の信用度や収容体制にも大きく影響した。
- サイト-81GB
2017年12月の東京事変によって崩壊した東京都内で出現するオブジェクトに対し、確保・収容・保護のアプローチを行うために2018年に設立された特殊財団施設である。立地は旧皇居の直下、深度350m地点であり、種々の超常災害への物理的・現実的耐久性に重点を置いて設計されている。しかし東京の異常環境下で活用可能な資源は限られており、(1998年カノンの視点における)前時代的と見做されるような収容手順の使用を強いられている例も存在するかもしれない。2020年時点では、SCP-2408-JPをはじめとする幾らかのオブジェクトに対する簡易的な収容業務を遂行している。
- 信濃中央新聞社
詳細は「報道機関」の項目を参照。
世界オカルト連合
別称: GOC、GoI-016(財団)、ゴックス(俗称)
国連を母体として成立した、世界二大正常性維持機関の一角。異常存在を粛清・破壊する姿勢から財団と対立しているが、ヴェールの崩壊以後は融和路線に転じ、相互交流に積極的。とはいえ長年の遺恨はそう簡単に消えるものではなく、政治的・軍事的な対立は今なお残る。
- 世界超保健機関
通称WPhO。2022年に設立されたWHOの対異常疾患部門であり、GOCの下部組織。財団とともに異常疾患の対応に当たる一方、サイト-81Q5の真実について探っているようだ。
連邦捜査局異常事件課
別称: UIU、GoI-102(財団)、ブラックメン(俗称)
アメリカ合衆国司法省の有する、FBI内部の対異常部門。超常存在が公のものとなって以降、捜査員を増員し権限と予算規模の拡大に努めている。もはや彼らは無能でも傀儡でもないが、対処すべき事案は膨大だ。
警視庁公安部特事課
説明
日本超常組織平和友好条約機構
説明
国交省次元管理局
説明
ポーランド異常事例中央総局
別称: CBSP, GoI-486(財団)
通称CBSP。正史では2007年に設立された団体だが、'98カノンにおいては神格存在出現事件を受け、前身組織であるポーランド国防省 超常事例調査局を改組・拡張する形で1999年に組織された。ポーランド政府直轄の対異常組織であり、基本的には財団やGOC、UIUと言った各国超常機関と協働して行動するものの、時にはあえて情報を隠蔽するなどの行動を取ることもあるだろう。
プロメテウス研究所
別称: GoI-014(財団)、プロメテウス・ラボ(一般)、プロメテウス・ラボ・コンツェルン(一般)
パラテックを中心に取り扱う巨大企業連合コンツェルン。正史では'98年に倒産しているが、この世界では神格事件のクリーンアップと、ヴェール崩壊による一般市場への参画によって大きく業績を回復させた。プロメテウスはいまや再び、世界にその名を轟かせている。
アンダーソン・ロボティクス
本史においては1998年のプロメテウス・ラボ倒産に伴ってその技術者を取り込み、その空隙を埋める形で一気に勢力を拡大した企業だが、この世界ではそもそもプロメテウスが崩壊していないためにそこまで強大にはなっていない。その技術を欲してか、2018年にはプロメテウスから資本提携を取り付けられている。
Maxwellism
マクスウェリズム教会の企業的側面。詳細は「異常宗教団体」の項目を参照。
ニッソ医機/日本生類創研
別称: GoI-8101(財団)、JOICL(一般)
日本生類創研は2009年の偶発的アウトブレイクを切欠に大きく衰退してしまった結果、組織は解体された。しかし再び結集し確かな技術力と徹底した自浄努力、国の支援もあって数々の医療機器で世界トップシェアを誇る。「ニッソ医機」という大企業に生まれ変わった。「ニッソグループ」系企業の中核企業でもある。「Yakushi」不参加。
東弊重工
日本のパラテック業界を牽引する大企業。しかしながらその性質はかつての職人根性を引き継いでおり、2040年には現実性維持装置の開発が難航しているにも関わらず続行したことで5年連続赤字になってしまっている。そこにつけ込む形でプロメテウス・ラボが資本提携を申し出ているが、彼らのその後は不明。また、相変わらずニッソとの仲は良いらしい。
医療企業連合"Yakushi"
仏の名を名乗る巨大な医療企業の連合体。2040年代には異常な疾患に対応するための企業が複数興っており、これはその中でもとりわけ代表的な連合といえる。やってることは普通の企業とはあまり違いがないが、連合体特有の財力と巨大さから時折財団と対立し、長いこと緊張状態にある。堀街医師の出身。
理外研グループ
多分野で構成される超常企業グループとしては日本最大級。旧理外研産業団1をルーツに持つ独立した企業達が、戦後も分野の枠を超えた横の連携を維持してきた。
グループ構成企業は、ヴェール消失から市場開放前にかけて、営利事業を行う国内最大規模の認可団体2として日本の各市場に名を轟かせたが、プロメテウス等の攻勢によって後退した。以降、グループの各社は各々の分野で企業連を結成、または参加するなど、様々に巻き返しを図っているようだ。企業連での役回りの多くは政府や財団との太いパイプを生かした渉外である。
- 財団法人 理外学研究所
自然科学系総合超常研究所として広く知られる。そのルーツは大正時代に理研の裏に結成された同名の超常研究者集団。資金源は理外研グループによる共同出資や、同法人が持つ特許。グループ企業の研究者プールや共同研究体制を組織する為のベースとして機能している。
- 理外研電子計算機株式会社
理外研電算機・理外研計算機とも。理外研グループのコンピュータ関連企業。非悪魔工学のパラテックコンピュータを主力製品にしている。2010年代の市場開放に伴うプロメテウスや中国系企業の攻勢によって打撃を受けたようだ。
- 理外研製薬
理外研グループの医療関連企業。Yakushi構成企業の一つであり、生命エネルギーの研究開発にかかわっている。
- 理外研メディカル
理外研グループの医療関連企業。Yakushi幹事企業の一つであり、2040年代のニッソグループの台頭にYakushiともども苦しんでいる。
- 理外研建機
理外研グループの建設機械メーカー。2023年に倒産した。
- 理外研開発
理外研グループの不動産・建設企業。本来は国内ネクサスを中心にした不動産業を軸に据えていたが、長く続いているフリーポートへの移住人気を背景に伸張しており、パラコンストラクションまでを事業内容としている。2006年に世界初の鉄道営業用跳躍路建設を実現させた。
帝都大学
大黒グループ
如月工務店/MOONホールディングス
説明
闇寿司
手段を選ばぬ邪悪な寿司屋。カノン”スシブレード”の住人だが、1998世界においてスシブレードが存在するかは定かではない。今のところ、当カノンでの描写は一風変わった寿司屋程度である。
PZGA
ポーランド南部を中心に活動する異常菌類愛好家集団。菌類の収集、栽培、加工、取引、研究等に携わる。イベント・ペルセポネによって大きな損害を受けたものの復興し、ニッソと協働してセミバスターダケを開発したりもしている。
信濃中央新聞社
長野県に本社を置く財団フロント企業。'98カノンにおいては日本で最大手のメディアとなっており、電子版アプリやテレビ会社を子会社に持つ等の発展を遂げている。
- 中央テレビ
全国ネットの放送会社。98カノンにおける放送会社では最も就職先として人気だったり、高視聴率の番組を何本も持っている。また財団の緊急連絡網としての一面もある。
恋昏崎新聞社
別称: GoI-0853(財団)
要注意団体構成員らの集う異次元都市”恋昏崎”に居を構える報道機関。報道は迅速だが、財団嫌いの社員が多いことから、財団に対する偏向報道や捏造がたびたび確認される。
近未来では恋昏崎ニュースエージェンシーに改名している模様。
境界線イニシアチブ
1960年代に異常存在の脅威から宗教的価値観を守るために設立された、アブラハム宗教の連合組織。マンハッタン・クライシスでの貢献から、彼らの悪魔祓い技術は世界的な注目を浴びることとなった。
壊れた神の教会
説明
ナルキシズム/サーキシズム
説明
ショパン・カルト
別称: GoI-484(財団)
ショパン・カルトはポーランドを中心に活動する超常カルトであり、伝説的な音楽家、フレデリック・ショパンをある種の神、救世主として崇拝している。ショパンがクリスチャンであったからか、カルトには随所にキリスト教の影響が見られるものの、根本は全くの別物となっている。
- 聖ショパン正教会
財団の指定はGoI-484A。最も”真っ当な”派閥であり、要注意団体-PLに掲載されているショパン・カルトの説明に最も近い団体。1960年頃にジェラゾヴァ・ヴォラでアンソニー・ブコウスキ氏により立ち上げられた小規模カルトが母体となっている。聖書としてショパンの書いた楽譜を”読み”、また月一度の降霊式でショパンその人と交信を行う。GoI-484Aにおいて聖人とされるのはショパンの重度関係者のみ。
- 聖ショパン再誕のための音術師協会
財団の指定はGoI-484E。GoI-484Aから破門されたヴォイチェフ・ノヴァク司祭が1982年に設立した、非常に過激な団体。ある時ノヴァク司祭が異次元の神格存在に接触し(彼はこの神を聖ショパン本人だと考えた)、直接その恩恵を受け取ったことで急成長を遂げた。GoI-484Aと同様、彼等もまたショパンとの交信式を執り行うが、その相手はショパンに擬態した暴力的な邪神である。退廃的な儀式と引き換えに、この神は信者へと多数の強力な現実改変能力や奇跡論行使能力を授けた。GoI-484Eにおいては、一定以上の業績を残した音楽家は全て聖人とされ、それを統べるのが聖ショパンであるとされていた。神格存在出現事件にて指導者含む8割のメンバーが死亡し、生き残ったメンバーもその後の正常性維持機関による掃討作戦でほぼ根絶されたが、未だ彼等の影響は続いている。
マナによる慈善財団
説明
ウィルソンズ・ワイルドライフ・ソリューションズ
設立から翌年の1998年にイベント・ペルセポネが発生し、急遽ポーランドで動物救助を行う。これによりポーランド政府から表彰を受けたことで知名度と寄付額が大きく上がり、勢力を拡大。様々な事態に巻き込まれつつも活動を続ける。このカノンでは世界規模で活動している模様。
カオス・インサージェンシー
別称: GoI-003(財団)
財団から分派した超常テロ組織。合衆国・財団・連合・プロメテウス研究所の4大権力の癒着による 新たな世界秩序を阻止するため、後に9.11と呼ばれるテロを敢行しマンハッタンを異界に転落させる。
夏鳥思想連盟
別称: GoI-1958(財団)
この世界での夏鳥思想連盟は異常を拒絶する。彼らは“正常な”過去に想いを馳せながら、穏やかに生活する者から財団や異常な物品を販売する要注意団体に攻撃する過激派まで幅広く存在する。また、彼らはポーランド人(酷い場合には欧州人全体を)酷く差別している。非合理なことに過激派の多くは攻撃を他者に加える時にアノマリーの使用を厭わない。また、彼らの中には富裕層も多く含まれている。資金源の中には著名人が多く含まれているだろう。
オルタナティブ・コロンビア
別称: コロンビア(一般)、コロンビア・コレクティブ(夢界)
説明
サメ殴りセンター
相も変わらずサメを殴っている。ジョイクル・ラボラトリーズ(日本生類創研)とSPC-1710-JPを共同開発したり、太平洋上に出現した巨大神格存在を殴打したりしている。おそらくGOCとの仲は悪い。
人物
群像劇的なこのカノンにおいては当然、登場人物は数多い。時代も場所も背景も違う者たちが、それぞれの思惑に従い縦横無尽に動き回る。その先に出来上がる世界は、彼らの遺産と言っても差し支えないだろう。
- アイリス・ダーク
- "悪夢姫"
- アナ・シドウォ
- アマリア・アヒージョ・リュドリガ
→川獺丸アマハル
- アリソン・チャオ
要注意人物指定番号: PoI-4056。サイト-17管理官・ギアーズ博士の娘であり、生来のタイプグリーン。2001年時点で16歳。不詳な原因により父と生き別れ、“放浪者の図書館”の支援や、謎の小動物・ヘキサの助けを借りながら、様々なタイムラインを渡り歩く流浪の身である。故郷のタイムラインを通りかかったところをマンハッタン次元崩落テロ事件に巻き込まれ、自身の身を守るために成り行きで多数の擬似タイプブルー達の先頭に立って戦うことになる。その結果として事件収束後のタイプブルーおよびパラヒューマンの人権確立に大きな貢献を残すが、当の本人は事件収束直前に再び消息を絶っている。なお、1998タイムラインを来訪する「黒の女王」メンバーたちとは基本的に直接の面識はない。
- アルト・クレフ
- アルバート・ウェストリン
- 日奉桜
花籠学園の生徒。超常怪異伝統研究会(通称「カイケン」)に所属してAgt.野町と共に学園のウワサに迫った。服のポケットなどから式神実体を召喚する能力を有しており、悪魔実体との戦闘の際ではこれを見せた。窮地に迫った学園長の反撃により頭部を破壊されたが、財団の技術により再生された。
- 日奉蓮
夏鳥思想連盟系の軍事組織であった南米正常解放軍の元構成員。日奉一族の人間で、左手で持った物体に反ミーム性を任意で付与する異常性を持つ。2037年8月、長野市の中央通りで動物特徴保持者を標的とした殺傷事件を起こし現行犯逮捕され、2038年5月18日に長野地裁から死刑判決を言い渡される。
- ウエリントン・ギャレット・ワンダーホース
- ヴォイチェフ・ノヴァク
- 野町夕/悠
財団のエージェント。成人の女性でありながら高校生どころか中学生に間違えられる容貌の持ち主であり、そのことに目をつけた伊佐課長から花籠学園への潜入任務を命じられた。その間いろいろあったものの、日奉桜と友情を結ながら無事に花籠学園の極秘計画を阻止することに成功した。
- カック研究員
- 川獺丸アマハル
トンガラシ翁により知性を与えられたユーラシアカワウソの1匹で、セイル・アヒージョ・リュドリガの妹。元々の名前は「アマリア・アヒージョ・リュドリガ」。スペイン国民総カワウソ化事件の収束のためセイルやスペイン軍と協力し、神性を獲得した翁を討伐する。事件後はセイルと共に訪日。後に帰国を選択したセイルとは異なり、日本に留まることを選択。東京事変に巻き込まれるものの生還し、2025年に日本国籍を取得。それに伴い「川獺丸アマハル」を名乗るようになり、福路弐条、福路めぐみと家庭を築くが、2037年8月のAFC殺傷事件により死亡する。
- 河鳩
- キリアコフ
- クエリ
SCP-2910-JP-1の自称。フェネックギツネ型の魔法小動物。9.11事件の際には多数の同胞と共にヘキサに召集され、マンハッタン島内に取り残された少女たちを即席の魔法使いに変えて自衛能力を付与して回る。自身はリータ・ハクスリーと契約し、彼女にCIの狙撃兵を倒せる程度の力を与えた(本人によると魔法の伝授には苦労したとのこと)。多数の敵との戦いの中で消耗したこともあり、最終的にはハクスリーの保護を依頼する形で財団に協力を仰いだ。現在、財団の収容下で健在な唯一のSCP-2910-JPである。ヘキサのことは「人使いが荒い」として内心快く思っていない。
- グリプティキ
- 「黒の女王」所属メンバーたち
アリソン・チャオの多次元同位体が所属する要注意団体で、互いの区別のためにメンバーの多くが「黒の女王・◯◯」を名乗る。“放浪者の図書館”を拠点として様々なタイムラインの調査を行なっている。彼女らの性格や生まれ育ちは多種多様であるが、「父であるギアーズと離別した」ことは共通している。1998カノンのタイムラインを調査目的に訪れたメンバーが少なくとも3名確認されており、それぞれ『トリシューラ』(2037年頃に来訪)、『リンドバーグ』(2041年以降に来訪)、『カルミナ』(2048年以降に来訪)の名を持つ。一方で1998タイムライン自体を故郷に持つアリソンの活動時期は2000年代初頭であり、黒の女王としての彼女の活動歴には不明な点が多い。
- "コヴァルスキ"
- シビル・レイランド
境界線イニシアチブに所属する“啓示されし者たちの軍”のエージェントで、キリスト教に由来する奇跡術を使用するタイプブルー。マンハッタン次元崩落テロ事件の際は決死隊の一人として島内に突入し、逃げ回る避難民の少女たちを先導して危険が迫る島内から脱出させるために奮闘する。立ち塞がる夥しい量の敵たちとの戦いで少なくない犠牲を出すも、リドル(SCP-2910-JP-2)の捨て身のサポートもあり、最終的にはハクスリーほか数人の擬似タイプブルーを脱出させることに成功する。しかしアブラハム宗教に依らない奇跡術を行使してしまったために、作戦終了後にイニシアチブから何らかの制裁を受けた模様。本来は占星術を専門とする。
- 白乃瀬鯨
中学生の時に肌の色や体力のなさを原因に虐められ、それ以来ほとんど外へ出ることもなく引きこもるようになった。1998カノンでは花籠学園に入学したが、引きこもりであることは変わらなかったようだ。その生活習慣から体力がなく貧弱であるものの、情報戦における天才で学園内の「庭」の機能をハッキングしていた。その能力で学園長の奇行を監視しており、「庭」の映像データをAgt.野町らに提供した。SCP-2042-JPの時点で高校3年生。
- 白乃瀬白
SCP-2041-JPの最奥部に収容されていた現実虚脱発作症候群の罹患者。堀街医師のカウンセリングにはまり、歪んだ空間をサイト-81Q5の全域に展開した。長い間サイト-81Q5に収容されていたため、あまり活かすことはできなかったが、中学生にしてニヒリズムを理解するなど頭の良さを見せる。
- ジョージ・ウォーカー・ブッシュ
第43代アメリカ合衆国大統領。2001年時点では親財団派で、国連(GOC)の影響を軽視している。多分ブライト博士では無い。
- ジャック・ブライト
- ジュード・クライヨット
- "神州"
- セイル・アヒージョ・リュドリガ
トンガラシ翁により知性を与えられたユーラシアカワウソの1匹で、川獺丸アマハル(アマリア・アヒージョ・リュドリガ)の兄。スペイン国民総カワウソ化事件の収束のためアマリアやスペイン軍と協力し、神性を獲得した翁を討伐する。事件後はアマリアと共に訪日したが、アマリアとは異なり、スペインへの帰国を選択。トンガラシ事件で犠牲者を出してしまったことを悔やんでおり、帰国後は贖罪のためにスペイン空軍に入隊。順調に昇格を続け、2035年7月時点で中将の地位に就いている。
- チェレスタ
- チャールズ・ギアーズ
- ドナルド・トゥスク
- 虎屋月餅
財団職員である虎屋外郎博士の長男。長野地方裁判所の裁判官であり、長野市AFC殺傷事件の公判では裁判長を務めた。2038年5月18日、検察側の求刑通り、日奉蓮に死刑判決を言い渡した。
- トンガラシ翁
- 偽ショパン
フレデリック・フランソワ・ショパンに擬態した、異次元に由来するピスティファージ実体。ヴォイチェフ・ノヴァクに接触した「暴力的な邪神」であり、音術師協会の構成員には、自傷や殺人などを含む退廃的儀式と引き換えに現実改変能力や奇跡論行使能力を与えていた。財団神学部門は、その完全体化はほぼ確実に破滅的な世界終焉シナリオを招くと予測している。1998年7月12日に音術師協会の儀式により姿を現し、”羽化”のためにショパンの生誕地であるマゾフシェ県ジェラゾヴァ・ヴォラ村の方角に進行。財団・GOC・ポーランド軍の攻撃や聖ショパン正教会の儀式により13日の午前1時30分ごろに撃破されたが、その時の奇跡論的バックラッシュによりポーランド南部は壊滅した。
- ネイサン・フィルモア
- ハンネス・ヴィラワイナー
FBI異常事件課所属の麻薬捜査官。2006年、国内に繁茂する異常麻薬を追ってコロンビアへ潜入捜査した際、地元の麻薬カルテルによって右手中指を切断されている。
- ハンノ・ローランド
サメ殴りセンターの有機殴打資産開発部門(OPADD)に所属する上級研究員。センターとジョイクル・ラボラトリーズが共同で進めていた、ニシローランドゴリラを素体とする殴打資産の開発計画”デスゴリラ計画”に、ショパン・カルト由来の音波奇跡論的技術を取り入れることを提言した。
- 広末孝行
明大政治経済学部卒、東弊重工本社総務部で10年勤続後退社し、恋昏崎新聞社へ入社。最近スマートウォッチを買い、健康管理に励んでいる。取材のためにニューヨーク支局へ渡っていたところをマンハッタン次元崩落事件(通称、9.11事件)に遭遇。当該事件に深く切り込んだ報道をした結果、恋昏崎新聞社は世界的に有名となった。2人の娘を持つ。
- 広末・ゴールウェイ・サマンサ
ディア大学歴史・社会科学部卒業後、恋昏崎ニュースエージェンシーに入社。政治部のデスクを務める。広末孝行の娘にして、この宇宙のSaiga。
- 福路弐条
- 福路めぐみ
川獺丸アマハルと福路弐条の養子である人間女性。財団職員(2038年5月時点)。夏鳥思想過激派であった日奉蓮が起こした殺傷事件により両親を亡くす。以降、夏鳥思想に対して嫌悪感を持つようになる。
- フレデリック・フランソワ・ショパン
- ヘキサ
フェレットのような外見をした小動物であり、SCP-2910-JP-3に指定されている。様々なタイムラインを流れ歩くアリソン・チャオに支援を行う。主人とともにマンハッタン次元崩落テロ事件に遭遇した際は、奇跡論の枠組みを超えた強力な現実改変を活用してタイプブルーたちの戦闘をサポートし、更にはワールドトレードセンター上層部で窮地に陥ったクレフの下へも駆けつけている。その正体は遠く離れた宇宙のSaigaであり、1998宇宙の救済を目的とした活動のために、魔法に深く根差した文化を持つ宇宙の住人に扮していた、というのが実態のようだ。事件収束後の消息は不明。
- 堀街医師
サイト-81Q5の元カウンセラー。危険度の高い患者のカウンセリングを担当していた。サイト-81Q5現実性崩壊事件を引き起こした張本人であり、白乃瀬白のカウンセリングの際に彼女を洗脳した。機動部隊員の櫻田に狂った本性を罵倒されて以来財団はその存在を確認していないが、その詳細は不明。
- ラドスワフ・ブコウスキ
- ランドール・ハウス
財団オカルト科学部門の研究員であり、1993年にSCP-4661で地獄に沈んだラスベガスの収容のために大健闘した功績を称えられ、サイト-616の管理官へと昇進している。1998年カノンでは次元崩壊を起こしたマンハッタン島へと出向いて悪魔退治を行う機動部隊に付き添うが、悪魔よりさらに凶悪な敵が多かったため実際は後方支援に徹する形となる。数多くの住民の保護と避難を主導する傍らで、SCP-2910-JPの能力で擬似タイプブルーとなった避難民たちを追跡し、ハクスリーに同行していたクエリを確保・収容することに成功。事件収束後はブライトらと共に再びマンハッタン島を訪れ、降伏した悪魔の首領・イブリースとの交渉に臨む。
- リータ・ハクスリー
ブルックリンに住んでいる一般市民の少女(2001年時点)。9.11事件の際にチェルシー在住の友人宅へと遊びにきていたため、事件に巻き込まれる。仲間たちとはぐれて独りだけで島中を逃げ惑っていたが、あわやというところでクエリ(SCP-2910-JP-1)に救出され、彼と契約を結ぶことで生涯を擬似タイプブルーとして過ごすことになる。CIの狙撃兵を撃退するなど素人にしては健闘したものの、神格実体との戦闘により疲弊し切ってしまったため、クエリによって財団の元へと送り届けられる。ハドソン川協定に基づき、彼女は軽度超常者の枠組みへと取り込まれ、変わりゆく「一般社会」への帰還を果たすこととなる。
- リドル
緑色のイエネコの姿をした魔法生物で、SCP-2910-JP-2に指定されている。マンハッタン島の避難民の保護を目的としてやってきたシビル・レイランドとタッグを組み、彼女の奇跡術を増幅する形でサポートを行う。しかし、マンハッタン奪還作戦の終盤で、神格実体UE-1109-Σとの戦闘に敗北。自身は死亡するも、主人のレイランドをエンパイア・ステート・ビル内へと吹き飛ばすことで窮地を救った。
- ルドルフ・パウゼマン
古株の財団職員であり、異常存在や敵対組織との戦闘を行う機動部隊をリードする対応部隊連絡員の肩書を持つ。マンハッタン次元崩落テロ事件では初期対応に携わり、事件発生当日の混沌に飲まれゆくマンハッタン島を実際に視察している。奪還作戦時は第2隊のチーフを務め、機動部隊Ζ-23(“バッカスの酒”)部隊員たちやシビル・レイランドと共に、エンパイア・ステート・ビル上層部に隠されていたUE-1109のコアを破壊する。歴戦の中で蓄積した苦い経験のためか異常存在に向ける態度は概して否定的であったが、軽度超常者の一般解放を転機として彼の考え方も多少は変化するものと思われる。
- レフ・バーデニー
ショパンの熱心な愛好家であり、聖ショパン正教会の元構成員。周囲で流れている音楽を、フレデリック・フランソワ・ショパンのものに改変する異常性を持つ。神格存在出現事件以降は行方不明となっていたが、1999年7月、dadoと接触して自身の異常性を消失させるため渡米。移動手段として自動車を盗んだことでUIUの捜査対象となる。
- dado
アマチュアの超常薬理学者であり、超常的なものを含む複数の施設やサービスの運営にも関与している。1999年1月1日、アメリカにてアノマリーから異常性を除去する事業”とりのぞきさーびす by dado”を開始した。
- karkaroff
用語
1998年カノン独自用語、既存用語だがこのカノンで頻出する用語、あるいはこのカノン内のタイムラインにおいて独自の意味が加わった用語に限り掲載しています。このカノンは既存の様々な作品から要素を取り入れています。ここにない場合は以下のページを訪れてみてください。特に第三法則カノンハブは大規模な用語辞典・設定集が整備されています。
企業・団体及び事件については別タブを参照。
- アキヴァ(既出)
意識/信仰に基づく意思エネルギーの物理的定量化指標。単位はAkiva/Akであり、SI単位系に準拠する。対象に信仰が集まるほどアキヴァも高まっていくため、神格存在の強度測定に用いられることが多い。
- 悪魔工学(既出)
召喚デバイスを組み込んだ集積回路で悪魔を利用する技術の総称。1960~70年代には非異常の技術として一般の製品に広く取り入れられていたが、1970年代末に原因不明の異常効果が頻発すると、85年には一部の例外を除いて悪魔工学製品や技術は民間から取り除かれた。しかし、当カノンにおいてはヴェール消失後まもなく、2001年に民間企業が再発見するに及び、安全な代価として植物の生命エネルギーを用いる等の方法が発見された。
- 悪魔実体(既出)
「悪魔」とは多元宇宙の他界を起源とする多種多様な異常な生物を指すために使用される言葉であり(第三法則ハブ参照)、様々な区分が設けられているが、召喚に際し契約に縛られる点では同一である。当カノンにおいては2001年のマンハッタン次元崩落テロ事件において大量に悪魔実体が出現、事件後はマンハッタンの復興作業に従事する個体もあれば、事件を引き起こす個体もある。
- アノマリースミス
異常職人。体系化された非主流科学理論の埒外をも経験則的にこなせるような人物/企業に使われる。代表例としては東弊重工が挙げられる。
- アニマリー
→動物特徴保持者
- アハシマ
淡路島の地下に眠る岩石で造られた神格実体であり、西暦2000年から前後50年以内の時期に地表へと誕生し、数多くのタイムラインにおいて文明崩壊またはヴェールの崩壊を齎している。1998年カノンにおいてはアハシマの誕生は2048年であり、それを予見できた団体は皆無であった。しかし、現地に駐屯していた日本国自衛隊の手によって速かに爆破処理され、盛大に出オチする結果に終わった。1998年のヴェール崩壊から50年後の社会では、超常性を持たない団体であっても当然のように神格を討伐できるレベルにまで技術革新が進行していることの証左である。
- 異形化
身体の一部、あるいは全体が非人間由来の組織に変化すること。1998年以後異常性の難病として世界で発症例が多数確認されており、様式は樹木から動物までさまざま。「死」を迎えなかった場合でも、その外見から差別・偏見の対象となることが多く、人権擁護団体の支援対象となっている。
- 異常性保持者
異常性を持つ人物の広義の区分。AC(Anomalous Career)とも呼ばれる。ほぼ同義の既存用語として「超常人間/パラヒューマン」「超人間/アナヒューマン」が存在する。1998年に存在が一般社会に知られ、2001年に締結されたハドソン川協定を期に権利が認められていった。
- イベント・ペルセポネ
財団内部における通称。
→神格存在出現事件
- ヴェール(既出)
世界各国の政府と正常性保護機関による、異常、超常、オカルトを人類の大多数から隠す、もしくは偽装するという方針に与えられた名称。'98カノンの世界においては、1998年7月13日を境に存在しないものとなっている。
- エスパノルヌートリア
トンガラシ事件における食物連鎖の大規模な撹乱現象によってカワウソ型のアニマリー種族に変異したスペイン国民(特にイベリア半島本土在住)の総称。知能、寿命、声帯は人間自体のものを維持しており、手(前足)も通常種のカワウソのものよりも広い可動域を持つ。トンガラシ事件発生時における財団フランス支部の対応や事件後におけるEU諸国とのアニマリー権利の関係で財団やEU諸国に対して不信感を抱いている者が多く存在している。また、夏鳥思想連盟の過激派から攻撃対象にされており、殺傷事件やテロの被害に合うことが多い。
- エスパノルヒュマノ
トンガラシ事件においてイベリア半島外(バレアレス諸島・カナリア諸島・セウタ・メリリャ)に在住、または出国中であったためエスパノルヌートリアへの変異を免れたスペイン国民の総称。2015年以降は少数派となっている。トンガラシ事件の影響で大規模な改革を迫られたスペイン政府の政策に失望している者が多く、特にエスパノルヒュマノの夏鳥思想過激派はスペイン政府との対立姿勢を表明しているが、スペインの復興に携わる者やスペイン国内で平穏に暮らしている者もまた存在している。
- AFC
→動物特徴保持者
- ガーデンシステム
通称「庭」。植物を使った悪魔工学の技術の1つ。植物を知性のある1つの生命として見なすことにより、契約における代償として使用している。コンピュータとしての活用が行われているが、それ以外にも様々な用途に用いられる。
- カック灰
アキヴァ放射によって消失した生物が残す“灰”。視認は可能だが物理的な干渉は不可能である。1998年にカック研究員によって発見された。カック灰が多く堆積した地域ではHm値が不安定になる。接触・吸引することで体内EVEに短期的な乱れが生じ、特に妖術者にとってはバックラッシュの制御を誤り致命的な事態に発展することがあるほか、初期のVERITASやカント計数機は撹乱を受けて計測不良を起こす。
- 眼球内宇宙様畸形症(既出)
この世界におけるSCP-134の病名。横浜市の孤児院で最初に発見されてから、全国でも同じような病気が発生するようになった。盲目である他、精神疾患との関連性も見られている。財団指定難病134番。
- 巨大神格降臨事件
→神格存在出現事件
- 奇跡論(既出)
所謂”魔法”を科学的に研究する学問。統一奇跡論はこの分野の中で最も広く受け入れられている理論的な体系である。ヴェール崩壊後は一般にもある程度広まったようだ。
- 現実改変者(既出)
→タイプ・グリーン
- 現実虚脱発作症候群
後天的にタイプ・ブルーやタイプ・グリーンを生み出す財団指定難病の一種。自身では制御不可能な現実性の吸引を行う。ステージが進行すると体内に直径5mmの低現実空間腫瘍が点在するようになる。これが拡大、体外に漏出し無制限に拡大を始めると、死に至る。ごく稀に低現実空間腫瘍が半径数100m以上に拡大することがあり、さらに一定規模に達すると脱現実化が世界規模に及ぶ。この場合、拡大の停止は不可能とされ、CK-クラス:再構築シナリオに至る可能性がある。その実例がSCP-2041-JPに指定されている旧財団異常疾患研究・治療センター、サイト-81Q5である。
- K-998
黒の女王が98世界を指す時に使う呼称。数多の多元宇宙の中でも極めて特異的な存在であるため、たいていは初見で驚く。この世界を出身地とする黒の女王も存在し、マンハッタン次元崩落テロの収拾にあたって少なくない貢献を果たしたことが判明しているが、事件後の彼女の行方を知る者は他の女王の中にも殆ど存在しない。
- “啓示されし者たちの軍”
3種のアブラハム宗教を信仰する者により構成される団体、境界線イニシアチブが所有する戦闘部隊の一つ。9.11事件では侵食する空間異常からマンハッタン島近傍の地を守るために派遣されてきた。スタテン島に駐留する本隊とは別に、幾らかの戦闘員やエージェントが決死隊としてマンハッタン島内へと突入している。イスラム教正統派の信徒により構成される第4隊の部隊長は、なんと正史におけるビン・ラディンその人である。
- 恋昏崎ニュースエージェンシー
- コモリザメ文明
知性を持つコモリザメによる文明。メインカノン世界ではSCP-CN-985として収容されている個体が存在する。98世界では「コモリザメ連邦」という国家を構成しており、2015年にサメ殴りセンターとの武力衝突(南シナ海戦争、後述)を行っていたことが示唆されている。
- 財団指定難病
異常疾患による社会への影響を懸念し、2020年後半に策定された枠組み。非異常なもの含む疾患のうち、「1. 現代科学において解明不可能な原理に基づいている」「2. 治療の可能性を期待できるもの」「3. 他者に少なからず影響を及ぼす異常性を有していること(感染性を持つことも含む)」「4. 財団の収容が必要であると考えられるもの」の4要項を満たすものと定義され、財団医療部門特別委員会の過半数の賛成により財団指定難病として指定される。
- The "F"
財団がその内外に刊行している雑誌。主にはパラテクの啓発や、世界の流れを俯瞰的にまとめてファクトチェックやどんなことが起きたかに関心を持ってもらうことを目的とする。偽情報が混ぜ込まれている可能性は否定できない。
- サイト-81GB
2017年12月の東京事変によって崩壊した東京都内で出現するオブジェクトに対し、確保・収容・保護のアプローチを行うために2018年に設立された特殊財団施設である。立地は旧皇居の直下、深度350m地点であり、種々の超常災害への物理的・現実的耐久性に重点を置いて設計されている。しかし東京の異常環境下で活用可能な資源は限られており、(1998年カノンの視点における)前時代的と見做されるような収容手順の使用を強いられている例も存在するかもしれない。2020年時点では、SCP-2408-JPをはじめとする幾らかのオブジェクトに対する簡易的な収容業務を遂行している。
- サイト-81Q5
2029年の群馬県首都計画に伴って同県に建設され、DIDFの治療・研究を行っていた特殊財団施設。全国の病院とのネットワークを有しており、異常疾患発見時にはカルテと共に患者が移送されてくる。複数の重大な医療ミスや報告の不備に加え、2041/10/12にはミーム性疾患の外部漏出が発生。事件を切欠に行われた強制捜査ではサイト管理官を中心に独自の運営を行なっており、データの偽装や人体実験が行われていたことが発覚。同年12/24には現実性崩壊事象が発生し、SCP-2041-JPに指定される。ちなみに、SCP-2042-JPの描写からは財団職員向けの医療も提供していたことが窺える。
- 自衛隊
自衛隊法に基づいて設立され、日本国の平和と独立を保つための国土防衛・災害対応などを行う団体。軍隊ではないし超常団体でもない。1998年カノンにおいては、2048年に淡路島の地下から現れた超巨大岩石構造体の姿を取る神格・アハシマが、島に駐屯していた自衛隊の手によって出オチに近い形で速やかに爆破処理されていることが示されている。あくまで一般社会の団体でしかない自衛隊がどうやって神格を即時破壊できる戦力を培ったのかは謎だが、そもそも自衛隊を2048年まで維持できるような日本国内/国外情勢が1998年カノンでも保たれていたことのほうがむしろ異常かもしれない。
- 次元路
同一次元内に散在するアクセスポイントを経由して高速移動を可能とする技術。2010年代に開発され、先に開発された跳躍路と同様、(既存の)災害に強い高速移動手段でありながら、建設コストが優れていたことから、これにとって代わったが、2017年に発生した東京現実崩壊性災害の際に通行者に大量の死者を出したことで、日本では公共事業から排斥された。
- 指向性核エネルギー兵器(既出)
正式名称は「Casaba-Howitzer指向性核エネルギー兵器」であり、世界オカルト連合が超脅威の粛正に用いる兵器。指向性エネルギー兵器とは、指向性のエネルギーを対象に照射する、所謂ビーム・レーザー兵器だが、「核」が意味するところは不明。1988年にハイ・ブラジルとよばれる異常領域に出現したドラゴクラーケン(ワニイカとも)を、領域内に存在する都市もろとも破壊した前例がある。
- 白乃瀬一族
およそ2000年末に呪われたことで、2~3世代ごとにアルビノの女性が生まれるようになった一族。多くの場合で体力がなく重病患者や引きこもりであるが、その代わりか優れた頭脳を持つ。カノン内では白乃瀬 白とその母の白乃瀬 甘菜、白の叔母にあたる白乃瀬 鯨が登場している。詳細はハブを参照。
- 東雲症候群
財団指定難病209。共通の症状として強い認知抵抗をもつほか、外表奇形や内臓奇形などの様々な症状をもたらす。末期には患者の任意を問わず神格の召喚イベントを引き起こすが、必要な術式を伴わないため、不完全かつ瞬間的なものとなる。発症率は出生100万人に1人と言われ、日本人のみ発症が確認されている。由来は最初に発見された秋田県東雲村からであり、当時はその村に居住していた日奉家特有の遺伝病と考えられていたが、日奉家の社会復帰により拡散した。
- 神格存在出現事件
1998年7月12日〜13日にかけてポーランド共和国南部で発生した、巨大神格存在の出現事件。ショパン・カルトの異端派である”聖ショパン再誕のための音術師協会”(GoI-484E)によって引き起こされた。出現した神格存在は財団・GOC・ポーランド軍の合同で破壊されたものの、多数の犠牲者を出しただけでなく、広範囲での物質消失や現実性汚染、更にはヴェール政策の崩壊を齎した。イベント・ペルセポネ(財団)、0712/7.12事件(一般)と呼ばれることも。
- 神的エネルギー交換炉
供物と対価の関係で作用する、物質/事象とエネルギーの相互変換システム。変換には神格存在を利用するが、7.12の影響からしばらく使用が禁止されていた。
- JAGPATO(既出)
→日本超常組織平和友好条約機構
- ショパニズム(既出)
フレデリック・ショパンを神/救世主として崇める思想であり、彼の祖国であるポーランドを中心に東欧諸国で確認される。財団からは要注意思想-484に指定され、その思想を有する人物は”ショパニスト”、団体は”ショパン・カルト”として呼ばれる。詳しくは”登場人物/団体"タブの”ショパン・カルト”を参照。
- スクラントン現実錨(既出)
略称はSRA。現実性維持装置として、財団を中心に広く利用されている。かつてはスクラントン-アンカーと呼称されていた。2040年頃から並行現実性置換方式のSRAが世界的に排除の動きとなったことで東弊重工が開発中だったSRAの全面変更を余儀なくされ、5年間続く赤字を招くこととなる。
- スペイン国民カワウソ化事件
→トンガラシ事件
- ソーマトキル合金
テレキル合金に奇跡論的図形を施すことによって、テレキル合金の持つ精神影響阻害効果をコントロールし、付近での奇跡論術者によるEVEエネルギーを用いたアスペクト放射の構成(Weave)を阻害ないし遅延する素材。
- SUSEOCT(既出)
→米国南部超常組織協力条約
- 0712事件
一般社会における通称。
→神格存在出現事件
- 第█世代
1998年の神格存在出現事件以降に生まれた子供たちを「第一世代」とする年代区分。「第一世代」の子世代である「第二世代」以降、体内の平均ヒューム値が従来の約1.0Hm以上を上回るようになり、限定的な現実改変能力を獲得した。
- タイプ・ブルー(既出)
魔法・応用奇跡論などを行使する能力をもつ魔術師・妖術者を指す。所謂「魔女(witch)」を含むことから、キリスト教原理主義者を中心にタイプ・ブルーへの差別が存在する。しかしマンハッタン次元崩落テロ終息に、多数のタイプ・ブルーが尽力したことが報道により明らかになっており、ハドソン川協定発効後は民衆に比較的受け入れられた存在である。
- タイプ・グリーン(既出)
現実改変能力をもつ人間。現実改変者、現実歪曲者とも。ヴェール消失以前は超常を知らぬ民間人が、自身の現実改変能力に気付いた際に孤立しており、十分な教育やカウンセリングをうけられなかったことから、多くの現実改変者が私益に走り他人をないがしろにしたと考えられている。この前例や一部の現実改変を用いた犯罪の存在が差別や偏見を生み出しているが、強弱を考えない場合、人類社会の中に現実改変能力の保持者は増えつつある。
- 超常コミュニティ(既出)
超常や異常について知っており、それらと共生する人々によって構成された社会・共同体。ヴェールの内側の社会全般を指す場合(超常社会・世界)や各地域の前述したような地域共同体を指す場合がある。
- 跳躍路
出発地と目的地に作成したポータルから小型宇宙を中継することで、高速移動を実現する技術。2006年に開業した日本のリニア中央新幹線が、世界初の鉄道営業での活用例。後発の次元路より建設が高コストの為に一時は新規着工が滞ったが、2017年の東京現実崩壊性広域災害に際して多くの犠牲を出した次元路に対し、跳躍路を死亡原因とする事例がなかったことから再注目された。
- 定常軸保護法
2069年9月に制定された、我々が通常存在する基底次元の保護を目的とした法律。Kクラスシナリオの発生防止、他次元旅行者の取扱、通常タイムラインの改変禁止、高次元・超高次元マンションの建築基準及び安全管理等について厳格に規定している。
- 帝都大学
東京現実崩壊性広域災害により既存施設が破壊・立入禁止となった、南関東の国立大学を再編したことで、新首都に建設された大学。主な前身は東京大学。
- DIDF
→財団指定難病
- テレセファロン脳症
- 東雲症候群
正しくは「しののめしょうこうぐん」。
→「さ行」
- トンガラシ事件
2015年10月3日~11月29日に掛けてに発生。トンガラシ翁が突如として神性を獲得し、スペイン本土全域で食物連鎖の大規模な撹乱が発生したことで引き起こされた。神格存在化した翁は後にリュドリガ兄妹(セイル・アヒージョ・リュドリガとアマリア・アヒージョ・リュドリガ)とスペイン軍により討伐された。この事件において財団はアニマリー化での混乱や西仏両支部の意見の対立で対処が遅れ、スペイン国民から不信感を持たれる結果となった。
- 東京都█区
1998年カノンのタイムラインで用いられている、東京都の区割りの一つ。通常世界で使用されている東京23区および多摩地区の市区町村の行政区域とは独立しており、それらより広い範囲を一つの区に含めている。全部で幾つの区が存在するのかは未定義である。既存記事では、2017年以前の練馬区・杉並区・武蔵野市・小金井市・三鷹市などを包括し、激しい都市再構築現象に晒されている「東京都6区」と、花籠学園を含む広大な特別緑化区域を有する「東京都9区」(具体的な位置は不明)の2ヶ所が描写されている。
- 動物特徴保持者
身体に動物の特徴を持つ人物(特定獣人種族、知性化動物、獣変者、人獣融合者、奇蹄病患者)の総称。通称はAFC(Animal Feature Career)、アニマリー("アニマル"と"アノマリー"を掛け合わせた造語)。異常性保持者の中で最も権利が与えられるのが遅かったグループであり、2038年時点においても差別や偏見の対象となっている。
- 夏鳥思想(既出)
所謂”懐古主義”。当カノンにおいては”正常だった”頃の世界への回帰を掲げる。2019年のCKクラス: 再構築シナリオで”正常化”されたアフリカ・南米を中心に世界各地に広まっており、過激派によるパラテック企業への攻撃や異常性保持者への殺傷事件が社会問題になっている。詳細は”登場人物/団体”タブの”夏鳥思想連盟”を参照。
- 日本超常組織平和友好条約機構(既出)
略称はJAGPATO(Japanese Anomalous Groups Peace and Amity Treaty Organization)。日本政府の活動を監視するため、財団・世界オカルト連合・日本政府が締結した同条約を法的根拠に1959年に設立された。結成後、日本国内で公式に活動の認められた超常組織(認可団体≒ヴェール方針を順守する団体)のほぼすべてが加盟している。目的は、超常組織間での直接衝突を未然に回避し、日本の秩序安寧を保つこと。活動内容は多岐に及ぶため、同要注意団体ハブを参照されたし。このカノンにおいても存続している。
- 認知現実論
- ハドソン川協定
国際連合本部での超常問題特別総会開催中に発生したマンハッタン次元崩落テロ事件終息に際し、財団と世界オカルト連合間で締結された協定。当該事件の事後処理に関連する全125条に及び、特に正常性・現実性を毀損しない限り人型異常/脅威実体の人権を擁護することを表明した第125条は、パラヒューマンの人権問題の一里塚である。
- 花籠学園
異常な性質を持つ生徒を扱う学園団体。神殺しの一族、ヤクザの息子、異常芸術家、動物特徴保持者など生徒の性質は多岐にわたり、彼らのための専門のカリキュラムも有していた。その学園長は悪魔工学を用いて生徒の才能を自分に移植しようとしていたが、財団が潜入させたエージェントにより妨害された。SCP-2042-JPの騒動が終わった後、財団の傘下に入っている。
- パラウォッチ・ジャーナル
アーカムに拠点を置くウェブ配信・タブロイド紙中心の出版社。オカルト・陰謀論フォーラム「パラウォッチ」が閉鎖されそうになったことで有志が運営費確保のために立ち上げ、ある程度成功した模様である。
- パラテクノロジー(既出)
現在の(ヴェールの外側での)最先端技術を超えた非異常性技術(所謂オーバーテクノロジー)と、未だ十分に理解されていない超常的な原理を利用した、あるいはそこから派生した技術の総称。当カノンではヴェールが破れているため、1998年が遠ざかるほど、後者の意味合いが強まると考えられる。パラテック、パラテクなどと略されることが多い。
- パラドラッグ
超常技術・生物が生み出した異常な麻薬。ミーム工学を利用した、視認するだけでトリップする画像や電脳に対応した電子ドラッグから、異常な生物を利用したピュア・デーモンのような悪魔ドラッグ、ロゴスなどから流出した記憶処理薬までさまざまである。
- パラヒューマン(既出)
超常人間とも。類似の既出用語に「超人間/アナヒューマン」がある。
→異常性保持者
- ピスティファージ実体(既出)
超常神学において知性体の信仰(宗教的なもの以外も含む)により自己の維持・成長を行う実体を指す用語。いわゆる”神”のこと。
- ピチカート手順(既出)
K-クラスシナリオを引き起こし兼ねない対象を粛正するための、世界オカルト連合による最終緊急事態対応手順。「ピチカート」とは、世界オカルト連合工作員に課せられる、脅威存在に対する対処レベルで最大のもの(全6段階)。現地部隊に対し全面的な武装制限の解除がなされ、場合によってNBC兵器を始めとした強力な兵器が投入される。
- 米国南部超常組織協力条約(既出)
略称はSUSEOCT(Southern United States Extranormal Organization Cooperation Treaty)。主にメキシコ湾岸地域における異常事象を収容するため、関連する正常性維持機関の間に締結された。財団、世界オカルト連合、異常事件課の加盟が確認されている。
- 不詳実体
Unknown Entity、略してUEとも。未特定・未分類の実体に対して暫定的に使用される。実体が収容または詳細に研究された場合は別の呼称が設定されるため、このコードが設定された実体は詳細不明のまま消失あるいは殲滅されていることが多い。財団と世界オカルト連合の統一コード。
- ブルドッグの首輪
現実改変行為を抑制する首輪型器具の蔑称。特にMC&Dが流通させたものが有名であり、現実改変者がTVショーで活躍している事(ブルドッグは闘牛の為に開発された犬種であったが、当時の獰猛な性格や戦闘向きの形質はその後の選択により取り払われている)、あるいはタイプグリーンとタイプブルーの混同から、そのような差別的な名称が生まれた。
- 封印札
- ポータリング技術
基底次元を基礎に、高次元または低次元にアクセス可能なルートの作成技術の総称。2017年時点では政府による多額の支援のもと本技術の開発が進められていたが、東京事変が引き起こした次元崩壊を切欠にその安全性を疑われ、政府・多くの企業は本技術の開発事業を放棄した。しかし、2048年2月に如月工務店が完成させた本技術由来の建造物は大きな話題を呼び、その後本技術は急速に広まった。
- 南シナ海戦争
2015年に勃発したサメ殴りセンターとコモリザメ連邦の武力衝突。現状、GOCが対処したこと以外は詳細不明。
- メキシコ湾体制
SCP財団・世界オカルト連合・プロメテウス研究所・アメリカ合衆国の4大権力から構築される新世界秩序の俗称。米国南部超常組織協力条約(SUSEOCT)を基盤に構築されたためこの名で呼ばれる。財団視点では財団・連合の特殊資産が集中する北米全域における衝突の防止、ヴェール・プロトコルの段階的廃止におけるモデルケースとして運用されていたとされる。9.11を切欠として、この体制は徐々に崩れていったようだ。
- Yakushi
正式名称は医療産業連合Yakushi。シーズン4の世界において幅を利かせる医療企業の連合体であり、カルテルを組むことにより社会への強大な影響力の保持を実現している。
- UE
不詳実体(Unknown Entity)の略。
→不詳実体
- UE-0925
→アハシマ
- UE-1076
- UE-1109
マンハッタン次元崩落テロ事件におけるカオス・インサージェンシーの主力兵器の一つ。ローマ神話に語られる不和と闘争の女神・ディスコルディアの歪な顕現であり、武闘派の神格実体。平常時は6体の分体であり、それぞれが発達した多腕・2本の湾曲した角・多数の触腕などの異形の特徴を持つ巨人型の実体であるが、自身を気化させての高速移動なども行う。緊急時は全ての分体の身体的特徴を色濃く残した状態で合体し、UE-1109-Σと呼称される超巨大実体としての姿を露わにする。エンパイア・ステート・ビル内に運び込まれた黄金の林檎が本体であり、様々なヒトや亜人たちに互いを殺戮させる不和と闘争の儀式によって維持されている。そのため逆方向のスペクトルを持つ団結・協和・前進といった正の交流関係を忌避する傾向にある。ローマ神話という非異常社会の文化に根ざした神であるため、単なるヒトの手によっても十分な水準の支配下に置くことが可能な安心設計。
- UE-1110
- UE-1111
- ロマンス・リーザ症候群
SCP-2041-JPに登場した異常疾患の名称。ちらほらその存在が伺える情報が出てくるが、それが一体なんなのか現在の状況では判明していない。ロマンス・リーザという名前からヨーロッパあたりの何かに関わっていると推測できる。
年表
これは当カノンとその延長線上における全ての出来事の詳細で包括的な年表です。全ての日付は可能な限り正確で的確ですが、時系列には一部矛盾が存在します。ここで説明される出来事は、このカノンとその連なりの中の作品、このハブで示される設定の情報、主要な投稿者によって述べられた発言から取られたものです。各出来事の末尾には灰色の小さな文字で主な出典の記事が書かれています。
- 1347年~1353年
- SCP-CN-1260-Aの免疫系が人類の存在を感知し、駆除を開始。ヨーロッパでペストの大流行が発生し、2500万人が死亡する。事件後、免疫系は人類を完全に排除したと判断し休眠。(「SCP-CN-1260」)
- 1552年
- SCP-CN-1260-Aが活動を再開。南極での大規模な氷河変動により、███ヶ国が押し潰される。財団の前身組織により、███文明の存在は噂レベルにまで隠蔽される。(「SCP-CN-1260」)
- 1845年
- SCP-CN-1260-Aの免疫系が局所的に働き、アイルランドの全てのジャガイモが自発的に腐敗し、飢饉を引き起こす。財団の介入により免疫系は完全には活性化されず、菌類によるものだというカバーストーリーが用意される。(「SCP-CN-1260」)
- 1883年
- SCP-CN-1260-Aの活動が活発化し、インドネシアのクラカタウ火山が噴火する。津波を含む一連の余波により数百の町村が破壊され、クラカタウ火山の2/3が消滅した。1927年には新たな火山島が形成された。(「SCP-CN-1260」)
- 1960年
- SCP-CN-1260が地球の自転を停止させようとしたことによりチリで大地震が発生、2万人が死亡。日本やフィリピンは津波による被害を受け、全世界で島の水没や連鎖地震が発生する。財団は事件とその余波に対処できず、ヴェールはほぼ失われている。緊急事態下で自転速度が遅くなっているという情報が漏れるも、SCP-CN-1260-Aの存在はまだ明らかになっていない。(「SCP-CN-1260」)
- 1994年
- サメ殴りセンターがデスゴリラ計画を始動。(「SPC-1710-JP」)
- 1995年
- ポーランドの菌類調査のため、日本生類創研により、ポーランド菌類研究所がマウォポルスカ県に設立される。(「せ-B-1998"セミバスターダケ"販売カタログ」)
- 1997年
- サメ殴りセンターがデスゴリラ計画を休止。(「SPC-1710-JP」)
- 1998年
- 7月 ― ポーランド神格存在出現事件によりヴェールが捲くられる。
- 7月12日 ― 正午付近、イベント・ペルセポネ発生。ショパン・カルト異端派がポーランド南部で巨大神格存在UE-1076を召喚する。(「SCP-1710-JP」「1998年、初夏」他多数)
- 7月13日 ― 早朝、UE-1076の撃破に伴ってイベント・ペルセポネが終了。撃破時の奇跡論的バックラッシュによってポーランド南部が壊滅。同日、SCP財団および世界オカルト連合はヴェール体制の終焉を発表。ポーランド内閣が再編され、復興活動が開始する。(「SCP-1710-JP」「1998年、初夏」他多数)
- ショパン・カルトとARGUS株式会社の衝突。(「生き物プロフィール: シガスタン!」
- 日本生類創研 ポーランド菌類研究所でアウトブレイク発生の危機。ウィルソンズ・ワイルドライフ・シェルターにより水際で防がれる。(「生き物プロフィール: シガスタン!」
- 7月 ― ポーランド神格存在出現事件によりヴェールが捲くられる。
- 1999年
- 1月1日 ― アメリカにて超常薬理学者"dado"が”とりのぞきさーびす by dado”を開始。(「UIUファイル: 1999-074」)
- 5月2日 ― OBメディア製作のテレビ番組「シガスタン♡世紀末お見合い大計画」の初回放送。(「生き物プロフィール: シガスタン!」
- 7月30日以前 ― ポーランド国防省 超常事例調査局が改組され、ポーランド異常事例中央総局となる。(「1998年 ハブ」)
- 8月3日 ― UIUがレフ・バーデニー氏を勾留するも、翌日の4日には逃走される。(「UIUファイル: 1999-074」)
- 2001年
- 8月13日 民間企業の研究が悪魔学の再発見にまで及んだ。安全な代価の支払い方法の発見により、悪魔学拡散防止協定は破棄された。これは民間においてその他のパラテックを用いた商品などが広く普及するきっかけにもなった。(「SCP-2041-JP」)
- 9月 ― マンハッタン次元崩落テロ事件。
- 9月11日 ― カオス・インサージェンシーのテロによりマンハッタンが異次元に崩落。(「SCP-2910-JP」「SCP-2911-JP」「マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か」他多数)
- 9月13日 ― 恋昏崎新聞社ニューヨーク支局に渡っていた広末孝行記者により、「マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か」の記事が執筆、公開される。(「マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か」)
- 9月15日 ― マンハッタンが基底次元に再浮上し、マンハッタン次元崩落テロ事件の終結が宣言される。(「SCP-2910-JP」「SCP-2911-JP」)
- テロ防止のために空港や“道”での検問が厳しくなると同時に、シカゴスピリットなどの組織による反ミーム物品偽装が横行する。(「生き物プロフィール: シガスタン!」
- 日本生類創研の木野竹研究員がセミバスター計画に参加。(「せ-B-1998"セミバスターダケ"販売カタログ」
- サメ殴りセンターがジョイクル・ラボラトリーズと正式な提携を結ぶ。デスゴリラ計画が再始動。(「SPC-1710-JP」)
- 2002年
- 7月25日以降 ― 機動部隊ベータ-4-A ("キャバルリィズ")の活動が開始される。(「生き物プロフィール: シガスタン!」
- 2003年
- 日本生類創研 ポーランド菌類研究所がセミバスターダケを完成させる。木野竹研究員が年度優秀日創研新人賞を受賞。(「せ-B-1998"セミバスターダケ"販売カタログ」)
- 2005年
- 3月6日 ― 日本横浜市の児童保護施設で眼球内宇宙様畸形症の子供が発見され、SCP-134として収容が試みられる。(「SCP-2041-JP」)
- 5月 ― 中国の山東省の病院で眼球内宇宙様畸形症の患者が発見される。これ以降相次いで同じ疾患を持つ患者が発見されるようになり、複数の市民団体はこの「異常性」は単なる奇形疾患の1つにしかすぎないとして財団に患者の解放を要求。(「SCP-2041-JP」)
- 2006年
- 異常麻薬の原点を探るべく、UIUエージェントがコロンビアへと単身で潜入。(「燻る南米、あるいは堕楽園」)
- 日本にて跳躍路を採用したリニア中央新幹線が開業。(「The “F” 別冊 平成を振り返る P.36」)
- 2008年
- 12月1日 ― サメ殴りセンターがショパン・ゴリラ計画を完成させる。(「SPC-1710-JP」)
- 2009年
- 1月28日 ― 奇蹄病事件発生。日本生類創研によりTX-85957獣変調ウィルスの偶発的アウトブレイクが引き起こされ、事態の収束までに日本国内で1500名が死亡。(「SCP-2041-JP」「揺藍外去」)
- 4月20日 ― イベント・ポセイドン発生。太平洋上で出現した巨大神格存在をサメ殴りセンターが殴打。(「SPC-1710-JP」)
- 2012年
- 2月10日 ― ショパン・ゴリラ計画の危険性について、サメ殴りセンターがGOCから警告を受ける。(「SPC-1710-JP」)
- 日本政府が超常産業振興支援助成金制度を打ち切る。(「大黒工業七名労災死亡事件 労基法違反等の書類送検で調整 厚労省」)
- 2015年
- スペイン王国にて要注意人物「トンガラシ翁」が神性を獲得。全スペイン国民がカワウソに変異し、翁の捕食対象となる。(「カワウソのアヒージョ」)
- 2016年
- 大黒工業七名労災死亡事件。同社の社員7名が過労や超常技術の事故で亡くなり、その捜査によって275件の労災があったこと、そしてその内268件が隠蔽されていたことが発覚。(「大黒工業七名労災死亡事件 労基法違反等の書類送検で調整 厚労省」)
- 2017年
- 12月17日 ― 東京現実崩壊性広域災害(東京事変)発生。東京全域で異常現象が急発生し、以後26年間東京は崩壊し続ける。(「東京事変」)
- 東京事変の影響で次元路のアクセスポイントが変形し、災害発生時に利用していた1200名以上の人間が次元路内に永遠に閉じ込められる。(「超高次元マンション、欠陥工事相次ぐ 慎重な制定が裏目に出たか」)
- 12月17日 ― 東京現実崩壊性広域災害(東京事変)発生。東京全域で異常現象が急発生し、以後26年間東京は崩壊し続ける。(「東京事変」)
- 2018年
- 1月31日 ― 継続した激しい都市再構築現象の只中にあった武蔵野市の全域が異常な隆起を起こし、標高2000m以上の山岳へと変化する。SCP-2408-JPと指定された当該領域は、2年以上の長期に亘り再改編を受けない安定した状態を保つ。(「SCP-2408-JP」)
- 2月1日 ― ボン岬半島現実崩壊性災害発生。三日で終息するも、地中海航路が一時機能不全に陥る。また異常性災害に恐れをなした人々により、フリーポートへの人口流入が更に増大していく。(「The “F” 別冊 平成を振り返る P.36」)
- 5月22日 ― プロメテウス・ラボ・コンツェルンとアンダーソン・ロボティクスが業務提携を発表。(「プロメテウス アンドロイド事業でARと資本提携を発表」)
- 2019年
- 9月13日 ― 二大陸正常化事件。世界規模のCKクラス: 再構築シナリオが発生し、アフリカおよび南米がイベント・ペルセポネの影響を受けていない形にリセットされる。(「The ”F” 10月号」)
- 2020年
- 3月17日 ― 未だ収まらぬ東京事変を受け、政府は首都機能の移転を発表。群馬県前橋市を中心に、群馬、愛知、大阪、北海道、沖縄の県庁所在地に機能が分配される。前橋市の名称は”中央新都心”に変更され、パラテック産業の規制緩和も行われる予定。(「政府 未だ収束の目処立たない東京事変を受け新都心構想発足」)
- 3月22日 ― インシデント/2408-JP発生。東京の超常災害予測にSCP-2408-JP-1から得られる情報を活用していた財団は計画の見直しを迫られる。(「SCP-2408-JP」)
- 後半 ― 財団指定難病(DIDF)が制度化される。(「SCP-2041-JP」)
- SCP-CN-1260-Aの免疫系が完全に活性化。人類が家畜化してきた全ての生命が敵対的反応を示し、人類を根絶させようと活動している。予備を除けば狩猟する以外に食料を得る手段は存在しない。SCP-CN-1260-Aは近いうちに全世界的な地殻変動活動を開始し、XK-クラスシナリオが発生すると見られている。財団は全世界の同業団体と国家に緊急通知を送付し、様々な関係者とともにSCP-CN-1260-A-1の再収容、SCP-CN-1260-Aの収容/無力化に向けて研究を進めている。(「SCP-CN-1260」)
- 2022年
- 11月9日 ― WPhOがWHOの1部門として公的に発足する。(「SCP-2041-JP」)
- 2025年
- 日本で異常性保持者保護法が改正され、新たに動物特徴保持者が保護の対象となる。(「長野市AFC殺傷事件 日奉蓮被告に死刑判決 長野地裁」)
- 2026年
- 3月13日 ― 日本が道州制を採用。(「SCP-2041-JP」)
- 2037年
- 8月 長野市の中央通りで、日奉蓮がAFCを標的とした殺傷事件を起こし、長野県警に現行犯逮捕される。男性15人、女性20人が死亡、12人が負傷した。 (「長野市AFC殺傷事件 日奉蓮被告に死刑判決 長野地裁」)
- 2038年
- 5月18日 長野地方裁判所が日奉蓮に死刑判決を言い渡す。(「長野市AFC殺傷事件 日奉蓮被告に死刑判決 長野地裁」)
- 2041年
- 12月 ― サイト-81Q5で現実崩壊事件が発生する。(「SCP-2041-JP」)
- 2043年
- 東京事変が終結。(「東京事変」)
- 2045年
- 8月15日 ― 公取委&特事課がYakushiの強制捜査に乗り出す。(「Yakushiに談合及びカルテルの疑い 公取委が立ち入り検査」)
- 2047年
- 11月27日 ― ニッソ医機が再転移型異形化抑制システムの開発ストーリーをWebで公開。(「ニッソ医機 開発ストーリー 「人を人として未来へ繋ぐ。再転移型異形化抑制システム」」)
- 2048年
- 2月 ― 愛知県にて世界初となる2次元層建て(3次元・4次元)高次元ハウスが登場。(「超高次元マンション、欠陥工事相次ぐ 慎重な制定が裏目に出たか」)
- 淡路島で巨大神格存在が誕生するも、現地に駐屯していた自衛隊により爆破処理される。(「アハシマ」)
- 2069年
- 9月 ― 基底次元の保護を目的として定常軸保護法が制定される。国会での議論が紛糾したため、制定までに8年を要したという。(「超高次元マンション、欠陥工事相次ぐ 慎重な制定が裏目に出たか」)
- 2072年
- 12月19日 ― 国交省次元管理局が新たに2棟の定常軸保護法違反を発見したことを同局ホームページ内で発表。(「超高次元マンション、欠陥工事相次ぐ 慎重な制定が裏目に出たか」)