生き物プロフィール: ジョー!
概要!
名前: ジョー
種族: Felis silvestris catus(イエネコ)
主要世話役: アダムス・ジャクソン
食事: チーズ
居住区 ウィルソンズ・ワイルドライフ・センター、529号囲い場
生物の特徴!
この子の名前はイエネコのジョー、アメリカ生まれ男の子だ!ジョーはある事件によって、体が四等分になってしまったんだ。今、私達のもとには、頭部しかない。他の部分はどこかへ逃げてしまったんだ。だけど、元気よく動き回ってるし、ごはんもしっかり食べてる様子を見れば安心さ!
さて、そもそもなんだが、ジョーがここに来た時には既に体の半分は失われていた — 二等分になっていたんだ。なんで二等分になっていたのかは分からない。ただ、"監督者"によると"JOICLE"という組織によってこんな姿になってしまったらしいんだ。本当の名前はジョンって名前だったんだけど、皆は愛称のジョーで呼んでるんだ!でも、今、片割れがどこにいるのかは分からない。無事だといいんだけどなぁ。
ジョーは"監督者"達によってここに来たんだ。日本で発見されたジョーは"監督者"達が保護して世話をしていたんだけど、手を回すことができなくて、泣く泣く私たちに預けることにしたらしい。ここに来た時のジョーは他の仲間のことを怖がっていたけれど、今では彼らとジョーは立派な友達 — いや、親友以上さ!
そしてジョーはチーズが大好き!最近は市販のハードタイプのナチュラルチーズにはまっているんだ!ただ、あげすぎるとたくさん食べちゃうからそこは注意しないとね!チーズを食べれないと知った時はかわいい顔でおねだりをしてくるんだ。思わず、その可愛さに負けてチーズをあげてしまいそうになるけど、健康の為に我慢させないといけないんだ。
経歴!
ジョーについての経歴を語るには、悲劇の事故についても語らないといけないだろう。
あの事故は、とても晴れたある日に発生したんだ。ほんとに、あんな凄惨な事故が起こるなんて思いもしていなかったよ。
私は、ジョーと共にセンター内を散歩していた。のんびりと歩いてたまに休み、お昼時にはジョーと一緒にご飯を食べたりしていたんだ。ぽかぽか陽気に包まれながら、一緒に昼寝もした。昼寝から目覚めると、すっかり夕方で、頭に残る眠気を引き摺りながらジョーと一緒に帰路についたんだ。
今思えば、もう少し遅く起きていれば、と思う。
帰路の最中、突然ジョーが鳴き出したんだ。何かを伝えるために、一生懸命叫ぶかのように。ただならぬ"何か"を感じた私は急いで戻ることにした。これが失敗だったのかもしれない。
さて、丁度往復地点に来たところで、いきなり車の大きなエンジン音が辺りに響き出したんだ。何事か、と思って辺りを見回すと、そこにはセンター内の物資運搬に使用されているトラックが目の前に迫っていた。後から聞いた話だが、あの時運転していた人はアクセルとブレーキを踏み間違えたらしい。運転手は謹慎処分を受けたとか。ただ、彼を責めないでくれ。彼だって人間だ。人間はミスをする生き物だしな。
勢いよく迫ってくるトラックが来たかと思ったら、ドン、という大きな音とともに私は意識を手放した。
次に気が付くと、そこは"監督者"が運営する病院の一室だった。どうやら、あの後私とジョーはトラックに轢かれてしまったらしい。私が目覚めたことを知って、医者がやってくる。どうやら、私の症状はあばら骨2本の複雑骨折、内臓への軽度の損傷だったらしい。勿論、今はパラテック技術のお陰で完治しているよ。
何とか私もジョーも一命をとりとめたが、ジョーは当時、本当に危ない状態だったんだ。
それもそのはず、首がとれてしまっていたんだ。あまりの惨さに、私はその場で胃の中のものを吐き出してしまった。ここまでのショックは人生で経験したことがなかった。
一応、"監督者"達の超常技術によって、命をつないでいたものの、予断を許さなかった。何度も脈が不安定になってを繰り替えした。
そんな中、私は祈ることとジョーに対して謝ることしかできなかった。「君のせいじゃない」と仲間は慰めてくれたが、どうしてもそう思えなかった。咄嗟に投げて遠くにやることで助けられたのかもしれない、と今でもたまに想像しちゃうんだ。
数日後、ジョーは何とか峠を越えて安定した。超常技術のお陰で、今ではすっかり元の生活を取り戻している。ただ、首から下は急いでどこかに行ってしまったんだ。きっと、そうに違いないんだ。
ジョーにはひとまず義体が支給されて、歩けるようになった。一時は四等分になったけど、今の見た目は普通の猫と変わりないよ。"監督者"達が専用の義体を作っている間、とりあえずセンターにあった義体を使うことにしたんだ。
暗い話になっちゃったけど、ジョーの周りは平和さ!センターの皆も、ジョーの友達も普通に接してくれているしね!
特殊要件と居住空間!
ジョーは基本的には普通のネコと同じように接してあげればいいんだ。チーズのあげすぎはもちろん禁止だけどね!
あと、義体は定期的にメンテナンスをしないといけない。事故以来、義体が錆びてしまうから水には入れないけど、いつかは一緒に泳ぎたいな!

応急措置だったからサル用の義体しかなかったんだ。ジョーは気に入ってないみたい。早く専用義体が来るといいね!
Qコン参加作。Quarter cat(4等分猫)の話です。