未知脅威存在_UTE_7000_TypeBlack

2022/11/04 更新:当該脅威存在は現在財団の監視下にあると推測されます。
この脅威存在が再度覚醒した場合は621評価班:「鬼火の観測者」、9411排撃班:「正規魔術学的対抗陰陽師」により無力化が行われます。

絶対に、ひとりでやるな。


脅威ID:

UTE-7000-TypeBlack "終焉の桜主"

認可レスポンスレベル:

6 (終末的脅威・ピチカート手段発令必須)

概要:
「脅威存在 UTE-7000-TypeBlack」は身長170cm程の人型実体です。

当該実体の異常性はこれまでの評価班による調査及び終了手段実行において確認されております。

・Type Greenと錯覚すべき程高精度な空間的・時空的な現実改変。
・周辺現実改変とヒュームを用いた擬態。これまで確認されている姿は無数にあり、限界が確認されていない。擬態が確認されている間はヒューム値の歪みが確認できるため察知は容易。
・不特定多数及び形状可変の霊的実体の放出。この小実体は不明な原理で構成されており、未だに解明できていない。またこれらの不明な霊的実体は現実世界に存在する実体に損傷を与える事が確認されている。
・炎、冷気、またそれによらない不明な原理による魔術の行使。
・空間湾曲を利用した超大質量のブラックホールの生成とそれに伴う周辺現実の不可逆的な完全破壊。
・不明な原理による落雷を発生させる。

これまでに確認されている特性は現在までに財団側の資料と整合性が取れていない為当該実体のその他の特性があることが示唆されます。

財団よりGOCに提供されたファイルのアーカイブは以下の通りです。

アイテム番号: 0000-JP
レベル5
収容クラス:
esoteric
副次クラス:
apollyon
撹乱クラス:
amida
リスククラス:
critical

特別収容プロトコル:SCP-70??-JPは現在一時的な鎮静状態にあります。神社周辺のヒューム値計測器により異常変動が発生し、当該オブジェクトの活性化が確認された場合は直ちに応戦すると共にGOCと連動し、同団体排撃班と共に総力戦で鎮圧してください。場合により神聖祈念弾頭搭載ミサイル等邪径技術の使用も必要不可欠となります。鎮圧後は他宗派の封印能力を持った札により封印し、また周辺現実の鎮静化を確認した上で警戒体制を解除します。
被害状況によってはカバーストーリーか、隠蔽が難しい場合はLKクラス:「捲られたヴェール」シナリオを発令し当財団及びGOCの存在を公表した上で事態の収拾にあたるようにしてください。

説明:SCP-70??-JPは身長170cm程の人型実体です。GOCとの共有資料では「Type Green:現実改変者」とありますが、その他能力が確認されており限度は未だに解明されていません。これまでの確認されている能力としては以下の通りです。

・周辺現実の書き換え及び記憶の操作 - 以下「現実改変」と示す。
・不特定多数及び形状可変の霊的実体の放出と当該実体による破壊行為。
・蝶型の不明な原理で構成される実体の生成及びこれを用いた破壊行為。
・自作と思われる札の射出。この札には如何なる実体を麻痺させる能力を持つ。
・当オブジェクト周辺5m範囲の急速な冷却。これまでの収容作戦で絶対零度を複数回記録。
・空間操作とそれによる瞬間的な移動。
・上記の異常性を利用した非異常性の刀による切り込み。
・空間湾曲を利用した超大質量のブラックホールの生成。

その他にもアサギマダラ(学名: Parantica sita)とみられる翅を背に生やし飛翔能力を持つ、眼光のみで大半の戦闘要員を即座に無力化する、天候を操作するなど、これまでの収容作戦において確認された能力は限りが見られず、また即座にこのような異変が引き起こされる事から当オブジェクトが活性化した場合はXK-クラス:世界終焉シナリオは免れないとの判断が下されています。その為、撹拌レベル及びリスククラスは過去最大レベルでの取り扱いとなります。


以下はこれまで纏められたアーカイブです。

記録開始:

11:04:01: GOCエージェントが黒猫を保護したと思われる民間人男性に接近する。この時点でヒューム値は261.8Hm/hを記録。実体は黒猫に擬態しているものと思われる。

GOCエージェント:ちょっといいですか?そちらの猫なんですが……

民間人:え、この子?さっきここで拾った子なんですけど?

GOCエージェント:一度お預かりしても?

民間人:はぁ?捨て猫に所有権主張すんのかよ?え?

11:05:45:民間人男性がファイティングポーズを取る。GOCエージェントは本部と交信。

GOCエージェント:HQ、HQ、こちら684評価班、実体を保護したと思われる民間人男性が──[通信途断]

民間人:てめぇ、GOCだな!くらいやがれこの[罵倒語削除済み]!!1

11:06:20:民間人男性がGOCエージェントに向けて発砲するもエージェントには当たらず。黒猫は逃走。

GOCエージェント:HQ、HQ、こちら684評価班、民間人が発砲、交戦の意思あり。レスポンスレベルを4に引き上げます。実体は逃走、現在追跡中です、どうぞ。

本部:684評価班に連絡、レスポンスレベル引き上げ承認。身の安全を確保しつつ実体を追跡せよ。発砲した民間人は排撃班により捕縛する。

GOCエージェント:HQ、了解。

11:10:41:対象の黒猫は路地裏を逃走する。GOCエージェントは追っ手からの弾丸を回避しつつ発砲し牽制。

11:18:30:対象は路地裏を出た後エージェントの視界より消滅。それに伴いヒューム値は正常値へ戻る。

GOCエージェント:HQ、HQ、こちら684評価班。対象を見失った。捜索を続行する。

本部:こちらHQ、対象の失踪を確認。

11:25:11:他エージェントより無線の入電。
入電:317評価班より展開中のエージェントに連絡、ヒューム値の変動を確認。当該実体は小型犬に変化した模様。繰り返す、実体は小型犬に変化した模様。

本部:こちらHQ、展開中のエージェントに告ぐ。対象は小型犬の姿をしている。特徴としてヒュームの変動が確認される。各員捜索せよ!

11:35:41:当該実体と思われる小型犬を発見する。ヒューム値は急激な上昇を起こす。

GOCエージェント:HQ、HQ、こちら684評価班。対象を発見したが通行人が多すぎる。一時捕獲に移行する。

11:36:01:実体はエージェントを認知すると逃走。雑踏の中に紛れる。

GOCエージェント:なにっ……展開中のエージェント各員に連絡!実体が商店街に侵入!他の現実改変者の存在に注意せよ!

11:45:25:発砲音。エージェントが音の発生源へ急行。

11:47:59:エージェント、現場へ到着。映像より6849排撃班が当該実体に向けて発砲したものと確認出来る。実体は右後ろ足と脇腹に負傷。

不明な声:き、……き……さ……

11:50:20:実体より攻撃、直後に通信断絶。
当該エージェントは他の評価班エージェントと共に無力化2された状態で救護班によって引き上げられた。

備考:

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