奇蹄病まとめ

ここは1998年カノンに頻出する病気である「奇蹄病」に関する情報のまとめです。1998年の記事を1つ以上持つ人によって編集ができます。

概要

日本生類創研の開発した獣変調ウィルス、TX-85957による感染症。感染者の身体には動物的部位が発生し、場合によっては死に至る。2009年に神奈川県の日本生類創研施設から漏洩し、日本国内でのエピデミックを引き起こした。TX-85957の感染経路は、血液感染・性交渉による感染・母子感染。潜伏期は5-7日間。この時期はウイルスの空気中での生存力が高まり、一定期間の外部での活動能力を得るため、飛沫感染が起きうる。形質変化(動物性特徴が生まれる)が起こる有症状期はその後数日。死亡例はこの時期に集中。有症状期の後、形質変化が終了すると、感染者への危険性はほぼなし。死亡率は3%。

言及記事一覧

  1. SCP-2041-JP - 財団感染病棟Q5!白き末期患者と絶望的ホスピタル by carbon13carbon13 (概念の初出)
  2. 揺籃外去 by islandsmasterislandsmaster (奇蹄病名称の登場)
  3. マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か by stengan774stengan774 (偽関連記事 "元日本生類創研職員が語る奇蹄病事件と杜撰な生物管理の実態 「ごめんで済んだら財団はいらない」")
  4. 長野市AFC殺傷事件 日奉蓮被告に死刑判決 長野地裁 by Tenten_518Tenten_518 (AFC概念の登場/奇蹄病患者差別の言及)
  5. 畜生 by Morelike Morelike (奇蹄病患者「峯川章大」/奇蹄病患者差別の言及/峯川狂暴惨殺事件)
  6. 新生児を遺棄した疑いで会社員の女を逮捕 背景にはAFC差別問題 by Morelike Morelike (奇蹄病患者「新田美優」/奇蹄病患者差別の言及/峯川狂暴惨殺事件の言及/NEXTSTYLE新生児遺棄事件)
  7. 藍色の研究 by 2MeterScale2MeterScale (奇蹄病患者「大石泰三」/奇蹄病患者差別の言及)
  8. SCP-2043-JP - 死刑執行に関する法案/そして何もない/哀願完全平等A3!灰色犯罪者VS最終的プリズン by carbon13carbon13 (奇蹄病患者「鬼塚完誠」)
  9. 進望淵旅 by O-92_MalletO-92_Mallet (奇蹄病事件後における責任問題への言及)
  10. 黄昏に抗う者 by evilplantevilplant (奇蹄病治療の言及/奇蹄病患者差別の言及)
  11. スペイン政府 次元穴探検公社を設立 by MisharyMishary & Tenten_518Tenten_518 (奇蹄病患者「日奉山吹」/奇蹄病患者差別の言及)
  12. 日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花 by souyamisaki014souyamisaki014

患者リスト

  • 日奉山吹

日奉一族の血を引く男性で奇蹄病事件の被害者。その中でも珍しい全身変異症例患者。10歳の時に感染したが、自身が保持していた"常人のものよりも高い自然治癒力"のおかげか生存。その際の後遺症により外見が狐獣人のものとなっている。奇蹄病事件後は日本のおける反AFC感情の高まりを危惧した両親により、アンタレス協会マドリード同胞団に預けられた。

  • 大石泰三
  • 鬼塚完誠

結婚詐欺師として知られている。トナカイの奇蹄病患者で皮膚が非常に硬く、不完全なツノが部分的に頭部に生えている。トナカイのツノが抜け落ちる周期と同じタイミングで頭痛に悩まされる。通常トナカイのツノの生え変わりは自然なもので、痛みなどを感じないと言われているが、奇蹄病で生じたツノは神経に作用しているので、本来の抜け落ちる性質とせめぎ合っている。ツノが抜けたことはない。

  • 新田美優
  • 峯川章大
  • 薬師寺虺

薬師寺一族の「忌子」で蛇の目を持つ男。奇蹄病の珍しい症例で目だけが蛇のものに変化している。出生時の数奇な運命から"反"治療のエネルギーを持つことを宿命づけられている。


O-92_MalletO-92_Malletの殴り書き

  • これらの設定は2021/09/01までに作品化して投稿予定(お団子フェスタに出す)

病態生理

  • 遺伝子治療用にベクターとして開発されたレトロウイルスの変種
  • 分裂中のヒト細胞に感染し、逆転写でウイルスのゲノムをヒト遺伝子に挿入、それを用いて自身を複製し増殖するのは通常のウイルスと同じ
  • この挿入遺伝子が異常存在である
  • 奇蹄病ウイルスゲノムを挿入されたヒトDNA配列は構造崩壊を起こしてバラバラの核酸へと分解され、その直後に逆転した遺伝子再構成が起こる
  • 再構成後の遺伝子配列は、現生の動物の表現系として存在可能なものにランダムで変化する
  • それらは発癌遺伝子と類似したプロモート(転写促進)を受け、動物性異種タンパク質の生成を行う
  • そのままでは原料となるアミノ酸が不足するため、本来のヒト細胞(非感染細胞を含む)をオートファジー機構により分解してアミノ酸を得る。同様に骨格系の分解も高速で行われる
  • 細胞の生育に必要なエネルギーの供給が問題で、組織変異の起こる速度からすると外部エントロピーに頼らないと辻褄が合わない。ここは奇蹄病ウイルスのタンパク構造自体に組み込まれているミクロ超次元領域とかから得てそう
    • carbon13氏より: 「潜伏期間中に食欲増進するのでは?」ありかな?潜伏期間は5-7日間
  • ヒト免疫に対する抑制機構(たぶん現実のガンに対する免疫寛容にはたらくPD-1と同じ?)により拒絶反応を抑え、感染個体が生存可能な状態を保つ
  • 結果としてヒト身体中にヒト以外の動物遺伝子を発現する細胞が定着する
  • 単一のヒト個体に感染した奇蹄病ウイルスが示す表現系(動物の種類)は部位ごとに同一になるように制御される例が多い、これは変異核酸の水平伝播による
  • 分裂しない細胞にはウイルスが感染しないため、心臓や神経系(脳含む)は変異しない。従って奇蹄病によって知能低下は起きない。ただし内分泌系は感染による動物化を起こすので、本来ヒトが持たないホルモンの分泌による精神症状は頻発する
  • 奇蹄病による「病死」のメカニズムは大きく分けて以下のようなパターンが挙げられる
    • 動物化に必要な代謝エネルギーの供給機構(ウイルス自体の超次元タンパク構造が担う)にエラーが発生し、過剰代謝によるエネルギー枯渇で生命活動が維持できなくなり死
    • 短期間でも欠損が許されない器官(主に気管や頸動脈)が動物化し、変異が終わる前に死
    • 免疫抑制が働かずに重度の拒絶反応が出て死
    • 変異した動物性器官が人体に対して小さすぎ、自壊(この場合、事実上の体幹・四肢切断と同様の外傷となる)
    • 逆に人体に対して大きすぎ、全身の血液灌流量の相対的不足によるショック
  • 死亡率自体は3%程度と決して高くはない。これは後述するウイルスの出自(本来は「娯楽用」として発注された)による重症化率の低さや、重症例に対しても初期対応・集中治療対応(実質的な切断外傷と同様に、輸血による循環動態管理などが有効)によって十分に救命可能な場合が多かったからである
  • 発症初期に起こるこれらのリスクを乗り越えられれば、それ以降は奇蹄病ウイルスが直接の死因となるケースは極めて少ない
  • 慢性期(動物化安定以降)の奇蹄病
    • 最も問題となるのはホルモンバランス変化による精神症状。ストレスにより強く惹起される
    • ひとたび凶暴化した場合、通常ヒトを遥かに上回る膂力や爪牙による自傷他害リスクが極めて高く、実際に複数の事件が発生している
    • しかし知能は正常のヒトと同様であることから、精神症状が安定しているのであれば根拠のない精神科入院などの差別的な扱いは適当でない
    • 向精神病薬の効果は限定的であり、適切な予防薬の開発が依然進行中である
    • 外科手術による変異内分泌器官の摘出は根治手段になりうるが、それ以降のホメオスタシス維持の展望が不透明なためハイリスクであり、推奨されない
  • 急性期の上皮変異中を除けば空気感染・飛沫感染はしないが、血液を介した接触感染はする。性交渉による感染・垂直感染も
  • 医療従事者など血液を取り扱う職種であれば奇蹄病ワクチンは接種が推奨される(現実のB型肝炎ウイルスと同様)
  • 感染の予防は難しいが発症(動物化)の予防は難しくない →無症候キャリアは居る
  • 出生時からキメラ様の外見を呈する先天性奇蹄症候群は、母子感染の適切な予防がなされなかった例で起こりうる。
  • 既存記事を見る限り小児の発症例が多い
    • 小児は細胞分裂が盛んだから、として説明できるかもしれない
  • 奇蹄病と鑑別すべき肉体変異
    • 変形性狼狂: 発症中の鑑別には最も苦慮するが、奇蹄病と違いこちらは可逆的なので期間をおけば容易に判別できる
    • 現実不全領域への進入による身体歪曲: 行動歴について問診 
    • カルノマンシー(肉操作魔術)の発現: 変異箇所が明確な原生生物の表現系を呈しない場合に疑う 皮膚が形成されない場合は要注意
    • 神学的変異: トンガラシの一件以降に症例が顕在化した 個人の発症の場合、神格の怒りを買う経歴がなかったか聴取 集団発症時は、発症以前に患者間の接触が見られなかったことを確認する必要あり

細胞分裂で成長する組織に対し奇蹄病ウイルスの感染が可能で、感染対象細胞のDNAをヒト以外の動物に書き換え、そのタンパク質を産生することで動物組織を作る
分裂しない細胞には感染しないから脳や心臓は影響を受けない、なので奇蹄病で知能低下はしない。ただし内分泌系は影響されるから奇蹄病で凶暴化はありうる
奇蹄病で死ぬとしたら動物化する時の代謝亢進に身体が耐えられない、変異中〜変異後に生存不能な肉体構造になってしまう、動物組織に対する拒絶反応、など。急性期を超えられたら安定。
発症から6〜72時間程度が急性期(致命的になりうる期間)。おそらく動物化そのものもこれくらいの時間で起こる。結構早い。

歴史

  • 認知現実論の関係で、歴史の認識が固定化されることが望ましい
  • 海捌製薬
  • ホウソウ製薬
  • 認識生物学の今仁龍人
  • アウトブレイク時は国際正常性維持機関のほかにCDCとか特事課とかも色々と関わった
  • 現在のウイルス保管場所
  • 超常バイオハザードに対する認識を改める事件
  • 差別問題→そもそも本当に精神影響ある?

ワクチン増産体制を前もって整えていた海捌製薬が、ニッソに対して「娯楽用のウイルス」という名目で奇蹄病ウイルス開発を発注
ニッソの管理体制は元から杜撰なので、いずれ起こるであろうアウトブレイク時にワクチンをマッチポンプ的に販売することを計画していた

  • 実際にはウイルスをアウトブレイクさせる役の刺客が元から用意されていた可能性あり。海捌製薬の誰か?

しかし、アウトブレイク開始直後に海捌社長が財団に確保され計画は頓挫、海捌製薬は倒産。後のYakushi連合全体には直接的影響を及ぼさず
「放棄された研究所で発見されたワクチン」は普通にニッソ製。これは海捌を除くYakushi所属製薬会社によって直ちにリバースエンジニアリングされ、ジェネリック品が広く用いられるようになった

奇蹄病は史上初の超常バイオハザード事件であり、これは認知限界の拡張による同類事件の続発を招く

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