『アトラスタ』ハブ
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世界はいつしか大きく"包まれて"しまった。

無尽蔵に造られていく金属構造体によって。






鋼鉄の世界で、人類はいかにして生き残ったか。

SCP-001-JP - Atlasterへの提言

SOYA-001SOYA-001watazakanawatazakanaRyu JPRyu JP 著



それでも、彼らは足掻き続ける。

旅立ちの日

watazakanawatazakana 著

アトラスタのやつ

KemonobitoKemonobito 著

機械の海に存在する神

kakanntosu does not match any existing user name 著






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メガストラクチャー・サイエンス・ファンタジーの世界へようこそ! 『アトラスタ』は、途方もなく遙か未来の、常に肥大化する巨大建造物と徘徊するマシン達がひしめき合う、天然の光を失った人類はほとんどが死に絶えた終末世界を描くカノンです。

それは時代は今より遙か先。西暦2500年頃に成立した多国籍超巨大複合事業体「アトラスタ財閥」によって30世紀初頭に引き起こされた世界の終焉、通称「Re:BREAKリブレイク」により、地球上の85%以上が「金属構造体」と呼ばれる無限に増殖する破壊困難な建造物に覆い隠されました。この世界には天然の産物はほとんどなく、見渡す限り金属で出来た無造作な金属構造体が天高く、あるいは地の果てまで続いています。動くものといえば何を目的に稼働しているか分からない巨大なパーツや、自律制御するAIを積んだマシン、そしてごく少数の人類の生き残りだけです。

あらゆるものが金属構造体に押しつぶされたこの世界では、生き残った人類も容易く蹂躙されるであろうことは言うまでもありません。──しかし希望はあります。金属構造体の大元となる構成体である「インク」、正式には「Incrinitiumインクリニティウム」と呼ばれるマイクロマシンは、植物による侵食に大変に脆弱だということは人々によく知られています。これらを司る暴走したシステム「XANETザネット」もまた強大ですが、インクそれぞれに節のように存在する「XANETノード」を破壊することで一時的に無力化できることもまた知られています。この世界に生きる生存者はそれらの脅威に対抗するために、植物や兵器を探す旅に出る者もいます。彼らはいつしか「探植家」と呼ばれるようになりました。

そして正常性を定義する番人たる財団やGOCも、このメタルグレーに支配された世界に存在こそしています。正常性維持機関らはこの事態を打開するために、生き残った人類を結集させ、植物が生い茂ったインクが到達しがたい地点を見つけると、そこに大規模な居住環境を据えました1。それらはいつしか「生存圏レーベンスラウム」と呼ばれるようになりました。生存圏同士は互いに物理的な交易を行うことは稀です──インクに道を阻まれることも少なくはなく、金属構造体内部の移動一つとっても危険だからです。

正常性維持機関が人類をインクの侵食から可能な限り保護していく中、要注意団体や要注意人物といった類いの存在も、名前や構造を変えては存続している者もいます。
東弊重工とプロメテウス研究所2、アンダーソン・ロボティクスは遙か前に合併し、「TAPトラスト」と呼ばれる巨大パラテクノロジー企業に成り果てました。彼らはアトラスタ財閥と唯一の競合関係にあり、その立場はXANET事件以後、TAPトラストが成り立たなくなって以後も継続しています。
サーキシズムの信奉者は概ねインクを退けるために行動しており、人工技術を嫌忌しつつ有機的施術を用いてインクと対峙する者もいれば、己にインクやその他の人工技術の力を取り込んで対峙、あるいは逆支配を目論む者もいます。前者はプロト・サーキシズムの、後者はネオ・サーキシズムの派閥が突き進みました。
修正花卉は古くから反テクノロジーを掲げ、インクに対する警鐘を鳴らしていた組織です。彼らは世界崩壊の早期からインクに対する知識を得ており、いち早くそれを破壊する術を身につけました。「植物兵器プラントウェポン」と呼ばれる人類の切り札を提言したのは彼らでした。
そしてさらには、財団や要注意団体、あるいはその他のパラテク事業体によって生み出された高度な人工知能を持つマシンは、人類という主の多くを失い路頭に迷いました。システム的な矛盾によりチップが焼ききれる個体もいれば、自らの遵守しなければならないプロトコルを改変・修正して「自己解除」する個体もいます。彼らは人類とは敵対する者もいれば、友好的に振る舞う者もいます。

このように、数百年数千年の時代を経てもなお、同じ「組織」として存続している者は稀です。しかし、それでも変わらず存続し続ける唯一の組織がありました。
「アトラスタ財閥」──XANET事件以前から、そうな乗り続けている組織です。

アトラスタ財閥は、かつては2大正常性維持機関とも対等にやり合えるほどに、どの組織や、国家さえよりも遙かに強大でした。そして、人類90%以上が死滅したこの世界でもなお、彼らアトラスタ財閥はその名を轟かせています。彼らは上記のどの組織とも明確にやりとりが成功したことはなく、どこに本拠地があり、何を目的に行動しているのかは誰にも分かりません。そもそも、現在のアトラスタ財閥が人間によって運営された組織なのかも、誰も確証を持ってそうであるとは頷けないのです。

無限に増える鉄くずの隙間から覗く世界を、誰がどのような視点から見るか。
このカノンではそんな物語を紡いでいくのです。

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