同胞団
評価: 0+x
blank.png

同胞団に歓迎しよう


我らが知る世界は、神的存在の自由裁量のように、神秘的アーティファクトの力や自然に反した生物の狩猟本能を知っている。超自然的存在を恐れて原初の人間は暗黒の中で耐え忍んでいたが、不満が高まることで人類は自らを苛む者の影から立ち上がり始めた。今や我らは移動には馬を、戦いには剣を、防衛には高壁を利用している。最早我らは奴隷となることを許容せず、その代わりに人類に正当に与えられしものを手にしたのだ。故に我らは土地を支配下に置き、かつての我らに恐怖を教えた忌まわしき者どもを追い立てた。とはいえあの悪夢のような異常群は、かつての己が領土から消え去るつもりはなかった。

同じ展望を共有する、聡明で裕福かつ影響力を備えた男たちが集うのも時間の問題であった。その展望とは、人類の存続を脅かす超自然的危険のないより良い世界だ。こうして自ら人類の守護を買って出た者たちは人間種の守護を誓い、秘密裏に我らが同胞団を立ち上げた。

時は経ち、ルネサンスの思想が我らの世界に遍在するようになった。同胞団が如く、その思想は少数の理想主義的共謀者の抱く短期的風潮とはならなかった。それは我らが同胞団が人類を超自然的存在から守護するためにその誕生以来成長を繰り返し、新たな領土を切り開いてきた故である。我らは欧州の膝元に留まるだけではなく、欧州帝国と共に新旧世界のはるか端に至るまでに拡大した。こうして我らが同胞団は多くの超自然的破滅を秘密裏に回避し、最大の俗世的闘争時代を生き残ることができたのである。

それは狂信的な司祭、退廃的な貴族、権力に飢えた民衆があらゆる物事の日常を形作ってきた故だ。影に潜んだ、あるいは悪辣な団体がその策謀のために利用する恐怖による不安のように。だが我々、同胞団はこの暗黒の世界にあるすべての恐怖と権威から逃れた。それは我らが影の中で恐怖と戦い、人類の幸福にのみ奉仕するが故である。

だが我らが斥候が捕捉するあれらの奇妙な脅威に対して行動を可能とするため、地下納骨所にて学者が神秘的存在の性質を研究している。得た知識を扱い、狩猟部隊の手を借りることで我らは超自然的存在を人間の生活から永久に根絶する。だが我らの使命に終わりがないように、我らの種への災いは依然として残り続けている。

同胞団に起こった物語を書きとめ、記録するのは現代の年代記編者である君にかかっている。それは我らが兄弟が職務中に経験する全ての事件やこの世界で起こる他の多くの出来事を、たわいのない作り話のように我らの記憶の中に風化させてはならぬが故である。


物語

呪縛規定

特に明記しない限り、このページのコンテンツは次のライセンスの下にあります: Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License