アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8157に設置された低危険度物品保管ロッカーに、SCP-XXX-JP-1は同サイトの人型オブジェクト収容セルに収容されます。日本国内における空気清浄機の出現や消失に関する報告は財団による調査の対象となります。新たなSCP-XXX-JP-1が確保された場合、最寄のサイトの人型オブジェクト収容セルに収容されます。
説明: SCP-XXX-JPはアマチュア超常薬理学者"dado"によって製造された、30mLのシロップ薬です。後述する条件を満たさない人物がSCP-XXX-JPを服用した場合、非異常性の咳止め薬と同様の効果を発揮します。
喫煙によるニコチンへの依存が見られ、禁煙の意思を持たない人物がSCP-XXX-JPを服用した場合、服用者(以下、SCP-XXX-JP-1と呼称)は最も近くに位置する屋内喫煙所への移動を試みます。到達後、人間から直接観測されていないSCP-XXX-JP-1は約10秒かけて、一般市場に流通している任意の空気清浄機への変形を開始します。変形後の服用者は知覚能力を維持しつつ、電力供給の有無に関係なく空気清浄機として正常に動作することが可能で、副流煙や呼出煙などに対して極めて高い効果を発揮します。
SCP-XXX-JP-1がいる喫煙所で1名以上が喫煙を行った後、再びSCP-XXX-JP-1が直接観測されていない状態になると、SCP-XXX-JP-1の変形は瞬時に解除されます。一連の事象後、SCP-XXX-JP-1は現在地に関係なく、変形と解除を任意のタイミングで瞬時に行えるようになります。この異常性を除去する試みは全て失敗しており、異常性は永続するものと推測されています。空気清浄機としての活動は呼吸器系に悪影響を及ぼさず、喫煙と同等の満足感をもたらすことが判明しています。また変形中に副流煙などに長時間晒されていた場合でも、服用者の身体や衣服、所持品、呼気などからは有害物質が確認されません。
SCP-XXX-JP-1は上記の利点を自然に把握しますが、面積が小さいものが多い、人が集まりやすいという喫煙所の特性や壁面や扉のガラス越しに観測されるリスクなどから、積極的に変形を行う例はほとんど確認されていません。
SCP-XXX-JPは2018/05/17に複数の通信販売サイトで発見されたことで確認されました。以下の文章はSCP-XXX-JPの説明欄に記載されていたものであり、発見された一部Webサイトにおけるタイポグラフィの設定を無視していました。
きつえんしろっぷ by dado
たくさんの ひと しってる。 たばこ けんこう わるい
でも dado しってる。たばこ しない むずかしい
dado しろっぷ ぜんぶ かいけつ
たばこ すき きらい どっちも しあわせ
たばこ すき あなた ここでんわ 1-800-iam-dado
あなたdadoしんじる いい じんせい
補遺: 2018/12/14、大阪府池田市に位置する████高等学校の男子更衣室において、生徒である細川裕紀氏の遺体が発見されました。発見当時の更衣室には煙が充満しており、細川氏の腕や腹部の一部は機械部品に置換されていました。財団による解剖の結果、死因が感電死であったことと、細川氏の呼吸器も同様に機械部品に置換されており、非常に激しく損傷していたことが判明しました。また、遺体が発見される直前に更衣室付近にいた人物の多くは「焦げ臭さと一緒に、非常に強い煙草の臭いがした」と証言し、受動喫煙による急性影響が見られた人物も確認されています。この現象の調査を目的とした未成年のSCP-XXX-JP-1を被験者とする実験は、倫理委員会による承認待ちです。
追加予定タグ: dado euclid scp-jp 共著 医療 液体 機械 変形