リサイクルコンテスト2021 アイデア個別ページ
投稿者:
stengan774
種別: 削除済み記事
**タイトル: **
概要: SCP-843-JP-Jでの一幕を描いたTaleになる予定でした。コミカルな記事が得意な人の方が扱いやすいボツ作品かもしれません。
詳細:
崇高なるカルキストたるイオンにとっても、この日は特別な日だった。
『ハッピーバースデー!』
玉座に腰掛けたイオンをとり囲むのはナドックス、ロヴァタール、オロク、サアルンといった腹心の四名。そしてその後ろには何百人という上級信者たち。
そう、この日、イオンは3572歳の誕生日を迎えた。
イオンは老体を 実際の年齢からすると若過ぎるぐらいだが 背もたれから持ち上げ、ロヴァタールの手を借りて立ち上がった。
「皆のもの」
しわがれた声が蝋燭の明かりだけが照らす洞窟内に響き渡った。
「今日は私のため、集まってくれてありがとう」
ええと次は何というんだったか
イオンは白いあごひげをひねった。
すかさずナドックスがカンペを差し出す。
「ああ、ありがとう。ええ、今年もまた、こうして皆と誕生日を祝えるのをうれしく思っている。近年の我らの活動は目覚ましいもので、先週はついに我らが仇敵メカニトを壊滅せしめ、我らを阻むものはもはや財団のみとなった。これは喜ばしいことである。我らが世界を食らう日も近い」
歓声が沸き起こる。イオンはそれが静まるのを待ってから、続きを読み上げた。
「世界数十億の信徒の幸福を祈って、今日は皆にささやかな贈り物を用意した。存分に楽しんでくれ」
その言葉とともに生きの良い犠牲いけにえが運び込まれてくる。上級信者たちは先ほどより大きい歓声を上げ、悲鳴をあげる犠牲たちを思い思いの方法で消費し始めた。
そうして狂乱の宴が始まる。
しかし、すでにイオンは私室である洞窟の奥深くに進んでいった。
イオンはもう精神がおじいちゃんなのだ。
とてもパーティーなど体がついて行かない。そして眠い。
そんなイオンの歩みを引き留める声があった。
「お待ち下さい、オジルモーク!」
イオンが振り向いてみるとそれはサアルンだった。
「オロクが財団のサイトからこれを」
サアルンが捧げ持っているのは、ただの布団に見えた。
「これは私たちからのささやかな贈り物です。ナドックス、ロヴァタール、オロク・・・・・・そして私からの」
「なんでも、使用者に確実な安眠をもたらすのだとか」
そんなばかな。
疑っているイオンに、サアルンはささやいた。
「私も使ってみましたが・・・・・・ヤバかったです」
イオンは早速部屋に布団を敷いて、睡眠姿勢に入った。
大昔にダエーワから受けた夢見の呪いは、今も姿を変えてイオンを蝕んでいる。そう、不眠症として。
あまりにもイライラしてヒッタイト帝国を破壊し尽くしたくらいだった。
それがたかが布団でどうにかなると?ばかばかしい。
だが、イオンのまぶたは徐々に重さを増していった。
ああ、眠い。
このまま身をゆだねれば 朝まで
イオンが虚空に入ろうとしたそのとき、青い光が部屋を埋め尽くした。
「OBメディアのドキドキ!寝起きドッキリ」に関するお詫び
この度は崇高なるカルキスト・イオン様(3572)のご逝去につきまして、心よりお詫びを申し上げます。事の次第としましては、イオン様の寝室に弊社スタッフが忍び込み、カメラに内蔵したプラズマ投射砲を放ち、強制的に起床させるという企画でした。しかし、ご高齢の身体にとって今回のドッキリは耐えられなかったようで、全細胞の粒子化により、ゲストの死亡時に行う蘇生処置が不可能となってしまいました。我々は+23.9°宇宙における人間種の脆弱さを改めて認識すると共に、小道具の製造委託先であるラプターテック=メカーネ興業に対しまして、現地世界により則した調整を施すよう、改善の申し入れを行いました。私どもとしましても、快適で愉快な番組を視聴者様に届けられるよう、引き続き努力する所存です。今後とも当番組を宜しくお願いいたします!
株式会社Okkana Bikkuriメディア 第163副取締役 [判読不能]
SCP-843-JP-Jログ:2019年10月1日分
注記: テロップや音声は原文ママ。
[記録開始]
[画面にテレビスタジオと思しきセットが映る。中央には1体のSCP-843-JP-Jがたっており、壁際には複数の異常実体が座っている]
SCP-843-JP-J: 10の32乗個のスペースの皆さん、こんばんは!
[周囲からの拍手音]
SCP-843-JP-J: エキサイティングなOBメディア!今夜目を覚ますと、良いゲストをお届けします。
[壁際の異常実体がアップショットの笑顔で映され、テロップが流れていく]
[テロップの内容]今夜のゲスト: wjkad დ-הሜԻဠ 以上。
SCP-843-JP-J: では、今回のターゲットは!ででん!
[カルキスト・イオンが写される]

多分これカルシウム化 サレタ イオン。
[テロップが左から上へ流れる]ダエーバイトの反ダッシュから根強い人気を誇る肉フレッシュなアイドルグループ、サルキックカルトのセンター。世界とお惣菜価格の破壊者=小皿価格駆逐艦としても知られる。
SCP-843-JP-J: ああ、はい。これは非常に興味深いものになりました。現場にに接続しましょう。わかりました。[聴取不能]さーん。
[画面が洞窟内に切り替わる。スタジオの映像はワイプで流れ続ける]
SCP-843-JP-J: [小声] はい、こちらスタンバイできました。スタート!
[ドラムロール。鳴り終わると同時にSCP-843-JP-Jが引き金を引く]
SCP-843-JP-J: おっはようございまーす!
イオン: En …あば・・・・・・。
[青い光でいっぱいの画面]
[記録終了]

ロバート・ブマロofficial @BGCarchbishop
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2019/10/12 2:30am
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