アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは電源から取り外された状態でサイト-8154の小型アイテム用ロッカーに収容されています。
説明: SCP-XXXX-JPは████社製の監視カメラです。内部構造において一般的な監視カメラとの差異は存在しません。
SCP-XXXX-JPの周囲5m以内に画面付きの電子端末が進入した場合、画面が入力窓と入力ボタンのみのものに変化します。入力窓に文章や質問を打ち込み、入力ボタンを押すことで「YES」あるいは「NO」と回答された出力画面に遷移します。この回答は監視カメラに記録されてるデータを元としたものであると推測されており、記録されてないデータについて入力すると「エラー」と表示されます。尚、この過程以外で監視カメラ内のデータを確認する試みは失敗しています。
発見経緯: SCP-XXXX-JPは警察機関が行っていた捜査の過程で発見されました。SCP-XXXX-JPの発見以前に警察機関によって行われていた捜査は猟奇的殺人事件についてであることが確認されています。猟奇的殺人事件の被害者は木村 雄太(35歳日本人男性)及び木村 香苗(35歳日本人女性)です。特筆すべき点として両名の死亡推定日時と異常性発現日時が一致している点が挙げられます。この点から、木村 雄太及び木村 香苗の死とSCP-XXXX-JPの異常性の発言についての関連性や前後状況についての調査が行われています。
補遺2: 以下は2019/09/21に行われたSCP-XXXX-JPに対する入出力記録です。
記録-1
入力: 木村 雄太及び木村 香苗は殺害された。
出力: NO.
記録-2
入力: 木村 雄太は殺害された。
出力: NO.
記録-3
入力: 木村 香苗は殺害された。
出力: YES.
記録-4
入力: 監視カメラの異常は木村 雄太及び木村 香苗の死後発生した。
出力: YES.
記録-5
入力: 監視カメラの異常は外的要因によるものである。
出力: YES.
記録-6
入力: 木村 雄太及び木村 香苗は死を偽装しようとした。
出力: YES.
記録-7
入力: 死体の表情は苦しんでいるものである。
出力: NO.
記録-8
入力: 死体の顔は笑みを浮かべていた。
出力: YES.
記録-9
入力: 木村 雄太及び木村 香苗は死後、監視カメラに気付き細工した。
出力: YES.
記録-10
入力: 細工の様子は映っている。
出力: NO.
記録-11
入力: 細工は超常手段によって行われた。
出力: YES.
記録-12
入力: 自殺動機は記録されているか。
出力: YES.
=<15件のエントリを省略>
記録-28にて、SCP-XXXX-JPが異常な内容を出力しました。以下は記録-28の抜粋です。
記録-28
入力: 本当は死にたくなかった。
出力: その通りだ。死にたくなかった、でもしかたなかった。どうか黙っていてくれ。息子の生活が懸かってるんだ。
記録-28以降SCP-XXXX-JPに異常性は確認されていません。記録-28以降、SCP-XXXX-JPの異常性が喪失したとして暫定的にNagiクラスに再分類されています。