CRITICS_ハブ: 拡張された世界観(合衆国連邦国防軍)

■歴史
CRITICSの所属する連邦国防軍(U.S.FEDERAL ARMS THEATER ELEMENTS OF SECURITY: U.S.FATES)は、1948年に合衆国国防総省州兵総局から独立した連邦国防戦域局の実行戦力として創設されました。組織としての母体は、第二次世界大戦後に解隊となった州防衛軍及び幾つかの陸軍及び海軍部隊を背景としています。

ペーパークリップ作戦の陰で行われたペーパーナイフ作戦に於いて多くの旧枢軸国軍人による米国への亡命(その中には戦時中に捕虜となった者も含まれていました)、更には終戦によって帰国する多くの徴兵された米国兵士の再雇用先を確保するという名目で創設された連邦国防軍は、空軍の独立と共に陸軍及び海軍の多大な反発と冷遇の中にあって多くの制約の下、限られた戦力のみを保持していました。中でも戦略兵器、即ち核兵器及びその運搬手段の保持を禁じられた事は、冷戦下に於いて合衆国の軍事組織としての価値を著しく下げるものでした。1956年に締結されたUKUSA協定を切欠として、米ソによる代理戦争が続く中、連邦国防軍は情報戦及びCRW(対革命戦)の分野でその価値を発揮する事に努め、連邦国防戦域局は連邦国防戦域省に格上げされると共に、連邦情報群が新設されました。その成果はベトナムやラオス、コンゴ、アンゴラ、カンボジアなどで発揮され、当時のインテリジェンス・コミュニティ内では、アメリカ国家偵察局(NRO)が創設された切欠は空軍と中央情報局(CIA)が連邦国防軍情報戦群の成果に危機感を覚えたためだと噂される程でした。後の情報公開に於いては、エイブル・アーチャー83作戦に於いて、米ソの直接衝突を避ける為に非公式にKGB及びGRU第2局と協調していた事も明らかになっています。非対称戦の分野に於いては、その創設経緯から第二次世界大戦以前の通常戦―即ち戦略兵器を伴わない武力衝突―のノウハウが最も蓄積された軍であった事から、ベトナム戦争ではMACV-SOGに関与した他、ARVNレンジャー第81レンジャー群の非公式な分遣隊であるE中隊に於いて、外国人傭兵として参加した連邦国防軍兵士の存在が後に明かされています。ARVNレンジャーのうち、サイゴン陥落時に米国に亡命した将兵の多くはその後連邦国防軍の兵士として再雇用されました。ベトナム戦争後、その規模は一時的に縮小しましたが、1980年代の大規模な軍拡に伴い、段階的核戦争の初期段階―即ち通常戦段階に於ける主要な戦力及び情報資産としての価値が認められ、不正規戦のみならず非対称戦及び地域紛争への介入能力を高める為に装備の一新を図ると共に、UKUSA協定国間の軍事的連携を密接化する目的が強調され、特に海洋戦力を中心とした強化が図られました。


■組織
連邦国防軍は、領域毎の責任(DOR: Domain Of Responsibility)によって、フォースプロバイダーである戦力群(Force Group)と、フォースユーザーである指揮統制部局(CBOC: Command Bureau of Control)の2系統によって任務遂行能力を構成しています。戦力群は、現在のアメリカ陸軍に於けるUEx1では概ね軍団に該当します。連邦国防軍は現在まで核兵器の運用能力を保有していない為、指揮統制部局による指揮は戦域レベルまでに留まり、戦略レベルに於いては合衆国統合軍の指揮下に置かれます。連邦国防軍は機能別に5個の戦力群を擁しており、これらは担当地域ごとに分化された指揮統制部局による指揮の下で活動します。これによって、それぞれの作戦部隊はその状況に応じた陸海空のアセットを一本化された指揮系統の下で運用する事が可能となっています。関連組織を含め総勢約37万人(軍属を含む)が所属しています。戦力群及び指揮統制部局ごとの概要は以下の通りです。

□戦力群
・地上戦力群(Force Group-Ground Combat): 両用戦及及び内陸水領域を含む地上戦領域を担当する戦力群の一つで、歩兵、騎兵、砲兵、機甲の各諸要素による地上戦闘機能を有する戦力群です。
・海洋戦力群(Force Group-Maritime Warfare):洋上戦領域を担当する戦力群の一つで、4個艦隊を擁します。揚陸艦艇によって地上戦力群部隊を洋上から戦力投射する際の支援も担当しています。また、空母を拠点とする航空戦力の展開に際しては航空戦力群と協働します。
・航空戦力群(Force Group-Aerial Operation): 航空作戦全般を担当する戦力群の一つで、約800機の作戦機を擁しています。また、地上戦力群の空中機動作戦を支援し、必要に応じて戦術/作戦級の輸送支援も担当します。
・情報戦群(Force Group-Information Warfare): 情報戦領域を担当する戦力群で、前者3つの戦力群が保有する電子戦及び電子情報収集アセットの運用及び取得した情報の取り扱いを主任務とします。
・戦力基盤群(Basal of Arms Group): 兵站、後方支援などの各戦力群に共通して必要な諸業務を担当する戦力
群です。なお、戦闘支援機能は他の各戦力群が各々担当しています。

□指揮統制部局
・CBOC-ALARC: アラスカ~北極圏を担当。
・CBOC-NOA: 北大西洋地域を担当。
・CBOC-NORPAC: 北太平洋地域を担当。
・CBOC-OCEANA: アジア・オセアニア地域を担当。
・CBOC-CONUS: 本土を担当。
・CBOC-EUSIA: 大陸ヨーロッパ~東アジアを除くアジア地域を担当。
・CBOC-CYBER: サイバー空間を担当。
・CBOC-SOPS: 特殊作戦を担当。SOCOMの指揮下にあります。

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