
SCP-XXX-JPの初期状態。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-19の低脅威度物品ロッカーに収容されます。SCP-XXX-JPを用いた実験を行う際は監督評議会の許可が必要です。SCP-XXX-JPの周辺に筆記具を持ち込む行為は重大なセキュリティ違反として見なされます。
説明: SCP-XXX-JPは1枚のA4用紙です。構成する物質に異常は確認されていません。SCP-XXX-JPには1枚の扉が鉛筆によって描画されており、その扉にはドアノブと「Department of Abnormalities」という文字、及び財団記章が存在しています。
SCP-XXX-JPは通常は非活性です。描画されている扉を鉛筆の先で3回叩くことで、その絵が開扉するように絵が動き、活性化状態になります。活性化中のSCP-XXX-JPでは、観察者の主観に基づき自然であると認識される範囲内で描画された絵が動作します。SCP-XXX-JPに新たに加筆された絵もまた、同様に動作するようになります。
補遺XXX-JP.1: 実験記録
実験記録XXX-JP.1
実施方法: 活性化中のSCP-XXX-JP内を移動する。移動の様子を明確にするため、壁面に目印としてランプを描画する。
結果: 2つのランプを描画した時点で、自動的に等間隔のランプが追加された。移動が終了するまでの間、無制限に追加されるランプを除けば、特筆すべき変化は確認されなかった。
分析: N/A
実験記録XXX-JP.2
実施方法: SCP-XXX-JP内の壁面に扉を描画する。
結果: 描画した扉を3回鉛筆の先で叩くことで、部屋に進入することが可能であった。室内に特筆すべき物品の存在は確認されなかった。
分析: N/A
実験記録XXX-JP.3
実施方法: SCP-XXX-JP内に人型の簡略化したシンボル(以下、棒人間と記載)を描画する。
結果: 矢印や丸などの記号で印を付けることで、棒人間に対し簡潔な指示を行うことが可能になった。下記参照。
実施方法: 実験XXX-JP.2で描画した扉を鉛筆の先で叩く。
結果: 棒人間が自発的に動作し、扉を開いて入室した。
実施方法: 室内に棒を描画し、丸で囲む。
結果: 棒人間は棒の元へ近寄り、棒を手に取った。
分析: 棒人間は加筆者の意図をある程度汲み取ることができると見受けられる。
実施方法: 筆談により棒人間とのコミュニケーションを試行する。
結果: 棒人間は言語を理解していない様子を示した。
分析: 棒人間には知能は有しているが自我は有していないと見受けられる。この結果は研究に活用される見通し。
[13件のエントリが省略されています]
To: エージェント・██
From: 監督評議会
Subject: 監督評議会司令
実験記録XXX-JP.3の結果に基づき、SCP-XXX-JPの内部探査が指示されました。あなたは被験者に指定されているため、本日██:██に指定された実験室に移動し、探査を開始して下さい。
文字数: 12072