以下、記事案のコンセプトの書き散らし。
SCP-001-JP 壓神の提言 「潰破」
オブジェクトクラス: Thaumiel
・SCP-001-JPは、SCP-001-JP報告書内に収容されている概念的電磁石です。(Imaginanimalの非生物版、といった感じを想像してください。)
そして、SCP-001-JP報告書には、共にSCP-001-JP-αが収容されており、こちらは概念的鉄塊です。
・SCP-001-JP担当チームは、除外サイト-81XXに常駐する。
(以下の記述に於いて、スロット解放済みのJPシリーズの総数をAとし、Aより1小さい自然数をBとする。即ち、JPシリーズ-Ⅲまでが解放済みでJPシリーズ-Ⅳが未解放である場合、A=3、B=2となる。)
・SCP-001-JPの有用性は、プロトコル"潰破"によって起動された場合に於いて"最終手段のキルスイッチ"として機能し、「SCP-002-JP~SCP-B999-JPを完全に破壊する」する事が可能な点にある。(つまり、保護の理念をかなぐり捨ててでも人類や日本を護る、という決断が下されるレベルの事態にならない限り起動される事はない。)
○プロトコル"潰破"
このプロトコルは、D・I・Gプロトコル実行が既に実行されており、尚且つ~~~~(内容未定)場合にのみ実行される。
以下手順。
①生存している職員を○○○人以上、可能な限り多く除外サイト-81XXへと召集する。
②❪ここがいまいち固まってない。❫
漠然とした概形としては、「SCPオブジェクトの存在は、SCP記事によって担保されている」というメタ的な解釈を前提とした上で、除外サイト-81XX内のサーバーに於いてJPシリーズの報告書群の中のSCP-1153-JPが概念的領域で起動することにより、「SCPオブジェクトの存在を担保する」というある種の異常性質を除外サイト-81XX内のサーバーに於ける報告書群のみに限定する。これはSCPオブジェクトの存在を担保する報告書群を単一サーバー内に限定する事により、そのオブジェクト群の破壊を確実なものとするためである。(逆にそうでなかった場合、破壊がうまく行かない設定にしたい)
③SCP-A000-JPのスロットを解放し、SCP-001-JP-αを独立したオブジェクトとして当該スロットへと再分類する。
④召集された職員を2つの集団(集団+及び集団-)に分け、それぞれの意識群をSCP-001-JPの通電線両端へと概念的に接続。この際、Dクラス人員は優先的に集団-へと振り分けられるべきである。
⑤集団+には前頭葉への電気刺激によるクオリア抑制処置パターン-714を行い、無感情状態を維持する。
⑥集団-には前頭葉への電気刺激によるクオリア過剰増幅処置パターン-786を行い、同時に記憶挿入技術の応用によって脳が破壊される寸前のレベルまでの精神活動を強制する。
⑦上記の結果、集団+と集団-の間に○○○(←めっちゃ強力な、を定量的に表す表現を入れたい)の概念的電位差が発生し、SCP-001-JPが起動。
⑧SCP-001-JPとSCP-A000-JPによる概念的プレスが発生し、SCP-002-JP~SCP-B999-JPは概念的アプローチによって完全に破壊される。
○SCP-001-JPはいかにして作られた/発見されたか
・まず、SCP-001-JPはD-1154-JPの証言によって「発見」された。そのSCP-1154-JP-Bの内容は前半と後半に分かれており、前半は以下のような会議の描写を内包する。特筆すべき点として、D-1154-JPは自身が頑なに「人物14」と呼称した人物について、「何かに怯えているようだった」と述べている。
人物14『君たちは、81地域の愛国者がどう動くかを考えるべきだ。』
人物3『仮に何か動いたとして、それがクインツ粒子の防壁を突破できるか、と逆に問おう。』
人物11『同意見だ。』
人物14『クインツ粒子によって封じこめが可能なのは、"エネルギー"、"量子化的現象"といった既知の形態のみだ。』
人物7『……財団の積み重ねた歴史の中で、それらの枠組みすらも逸脱するような異常は発生自体が不可能、と結論が出ています。』
人物3『君は以前にも言っていたな。"球場ドームの中心点で、発生アノマリーの自然法則からの逸脱性が加速する恐れがある。" だったね。』
人物9『その確率は考慮に値しないレベルである、という試算結果が既に提示済みだ。それとも何だ、イワト・プログラムとは関係なく、そんな代物が既に81に存在するとでも?』
人物14 (深呼吸)『……存在する。いや、しないと言いきれない。失礼、上手く説明ができる自身がない。』
人物3『君の様子は、客観的に見てここ数年間異常だ。置換型の心臓に交換した辺りから……、私は、1度君には精密検査を勧めたい。常に息が上がっているようだ。』
人物14『……そうか。ああ、どうも私自身も、悪い夢でも見てる気がするよ。この投票は棄権する。』
また後半の内容は「日本支部理事会によって開発されるSCP-001-JP」に関するものであり、不明な人物からの各種多大は援助の存在に言及されている。(尚、このような記録は日本支部理事会を含む既知の記録には一切存在しない。)
・その後、除外サイト-81XX内からSCP-001-JPの存在を示す断片的な記録が発見され、その多くは意図的に「再発見されること」を目的として配置されたと推察されるものであった。
尚、特筆すべきものとして以下のメッセージが発見される。
「私は、共存を望んでいる。
武器を持たず、それ故に本部の手で犠牲にされようとしている81地域には、だからこそ1機の切り札が必要だった。
本部の持つ力は計り知れないものだ。だがこの切り札は、無力な81地域を生け贄にせんとする本部の企みごと、この地域の異常を葬り去る事ができる。
この事が知られれば、本部は君達を攻撃するだろう。だから、私は彼らが既に探り始めている私の足取りを、自分の存在ごと抹消する事にする。君達がこの唯一の切り札を探り当て、起動し、再び合間見える事ができる事を望む。
—私の抹消(←ここに404-JPのリンク)が抹消されるその日まで、名前は伏せる。
健闘を祈る。」
・現在、SCP-001-JPやその周辺情報に関する日本支部理事会の見解は以下の通り。
①D-1154-JPの証言について、「81地域に於いて、財団がその存在可能性すらも認知できていない形態の未知のアノマリーが存在する可能性を示すものではないか」との見解が存在する。これは、SCP-1154-JP-B中の「人物14」が未把握のSCP-1154-JP-Aである、との仮定に基づく仮説である。そしてもし仮にこのアノマリーが実在するならばその発見と研究は、財団の知見に対して大きな貢献となる可能性が高い。
②以下の理由から、現状のままでプロトコル"潰破"の実行が必要な局面を迎えてしまう事は避けられるべきである。
1、プロトコル"潰破"は「除外サイト-81XX内のサーバーに於いてJPシリーズの報告書群の中のSCP-1153-JPが概念的領域で起動する」事が前提として組み込まれたものであるが、同プロトコルの実行はSCP-1153-JPの破壊を伴うため、1度しか使用できない。
2、SCP-1153-JPによって現在日本国内には他の地理領域と比較して有意に多量の異常存在が発生している筈であるが、実際に日本支部にて収容されているオブジェクトの総数は本部と比較して有意に少数である。(しかも国外収容のオブジェクトを除外すると更に少ない。)これは国内のアノマリーの多くが未だ報告書へと登録されていない状態であるためであるとの仮説が成り立ち、仮に該当する全てのアノマリーが登録されればその報告書数は最大で█████前後に至るとの結果が算出されている。
3、"Balance"によっては異常現象の発生数の全体値は変わらず、よってこのシステムは正常な宇宙の保護に寄与しないと考えられる。対してプロトコル"潰破"は日本国内に集中させられた異常を一括して破壊することによって正常な宇宙の保護、という目的のための切り札として機能する可能性があるが、そのためには最低でも日本国内のアノマリーの内██%がJPシリーズの報告書へと登録されている事が前提条件となる。
4、タヂカラ計画の書面に於いても強調している通り、上記メッセージの内容の如何に関係なく、日本支部が目指すのは元より本部との共存である。そしてそれならば、プロトコル"潰破"の実行は同時にイワト・プログラムの主目的をも完遂できるよう、日本国内のアノマリーの内██%以上のJPシリーズの報告書への登録が完了した状態で実行されるべきである。
そして、①、②の双方から導かれる結論は同値であり、その内容は以下の通り。
「現在の最優先事項は、81地域に於いて未確認のままと推測される約█████体の未発見オブジェクトの確保、収容である。」