C Dives Hideout 13

SCP-C577

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SCP-C577

アイテム番号: SCP-C577

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-C577が位置するコミュニティは、財団職員を居住させる目的で買収されました。SCP-C577の保安上の懸念は、コミュニティ全体の保安体制によって適切に対処されています。

毎週1回、職員2名が必ず一緒に各部屋間を移動するように心掛けながら、SCP-C577の内装に変化や損傷が無いかを検査します。必要な修理や清掃はこの点検中に行うべきです。許可された実験中を除き、職員が1人でSCP-C577の部屋に入ることは認められません1

事案C577-13Aに続いて、監視カメラがSCP-C577全体に設置されています。

説明: SCP-C577はニューヨーク州北部のゲーテッドコミュニティにある、1995年に建造された住宅です。全ての部屋に3ヶ所以上のアクセスポートがあり、建物内に広がる小型貨物エレベーターのネットワークに繋がっています。これらのエレベーターの設計は現代的な食器運搬昇降機に類似しますが、頑丈な滑車システムによってレールに沿った三次元移動が可能です。

SCP-C577のエレベーターネットワークは、地下室にある0.5m×0.5mの縦穴、以下SCP-C577-Aに繋がっています。SCP-C577-Aは主に、最大14台のエレベーターを内部で昇降させるのに必要な機械部品で満たされています。遠隔検査はSCP-C577-Aが少なくとも地下7.1kmまで続いていることを示しています2。正確な深さは不明です。

人間が単独でSCP-C577の室内にいると、SCP-C577-Aは28秒ごとに1個の卵を生成し、1個ずつエレベーターで問題の部屋へ輸送します。エレベーターは卵が回収されるまで部屋に留まります。恐らくはSCP-C577-Aの極端な深さのため、このプロセスには5日と18時間かかります。

SCP-C577が生成する卵は、外見・中身共にニワトリの無精卵に似ていますが、遺伝物質は卵の生成を引き起こした人物の生物学的母親と一致します。卵は輸送中に如何なる形式でも固定・保護されないため、必ず到着する前にヒビが入り、中身の流出及び/または腐敗が始まります。

SCP-C577にはエラー修正メカニズムがあり、以下の状況で起動することが知られています。

  • エレベーターの内容物が取り出されたが、全ての退出ルートが他のエレベーターで塞がれている。このエラーは卵が10分未満で回収されないと高確率で発生します。
  • ネットワークの機械部品の1つが破損または遮断されている。SCP-C577に用いられた建材は低品質であるため、これはよく起こります。
  • 持続期間に関係なく、SCP-C577で停電が発生する。エレベーターネットワークはSCP-C577から電力を引いていないことに留意してください。
  • 人間以外の脊椎動物がエレベーターに触れる。
  • 一見何の理由も無いように思われる。 (4回発生)

これらの条件の1つが満たされると、SCP-C577の全てのアクセスポートが封鎖され、2~4日間にわたってガタガタという大きな音を発します。これに伴ってSCP-C577-Aが一定の活動状態に入り、縦穴の奥深くから金属の軋る音を発します。これが完了すると、ネットワークは正常に動作するようになります。ネットワーク内の全ての卵(エラー修正中に生成された卵を含む)と、その他のあらゆる外来物は、ランダムなアクセスポートから高速で射出されます。

卵の生成やエラーの修正を行っていない時、SCP-C577は不活性状態です。上記事項を別とすれば、SCP-C577に物理的な異常性はありません。

補遺: 事案C577-13A

2017年5月31日、エージェント████及び██████はSCP-C577の定期点検を実施しました。敷地を離れる前に、2名はSCP-C577の主寝室に入り、そこで性行為を行いました3。████が射精した直後、室内の全てのアクセスポートが開き、両エージェントに向けて毎秒数個のペースで卵を発射し始めました。これは2名がSCP-C577を出るまで続き、他のアクセスポートも同じく動作しました。脱出した2名は激しい打撲傷と複数箇所の骨折を負っており、さらに██████は階段から転落して頭部を負傷しました。

この事案の最中に生成された卵には、匂い、味、遺伝物質が完全に欠如していると判明しました。大々的な清掃作業が必要となったため、性行為に対するSCP-C577の反応について、これ以上の実験は計画されていません。




出典: SCP-C577 - Egg McMansion
著者: Communism will winCommunism will win
作成日: 2020/10/03

画像ソース: Wikimedia Commons
ライセンス: パブリックドメイン

タイトル: Luxury Home USA.jpg
著作権者: Stilfehler
公開年: 2006

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