C Dives Hideout 17

SCP-C101

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芸術家によるSCP-C101の描写。

アイテム番号: SCP-C101

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-C101の公共知識の抑制は無益だと証明されています。従って、現在の収容戦略では、一般的な正常性の観念を調整し、SCP-C101の存在を説明付ける必要が生じています。この目的のため、財団は民間人によるSCP-C101研究への資金供与を行い、一般社会に公開可能なSCP-C101の科学的説明の発見を目指します。この研究に関連して、科学に対する民間社会の信頼を取り戻すための様々な広報活動が実施されています。

説明: SCP-C101は、2021年4月23日に突然ノウアスフィア1に出現し、それ以降残存し続けている発想イデアです。これは左上から照らされている数階建てのレンガ造りの塔の静止イメージです。

SCP-C101は全ての人間の精神内に存在しており、平均的な人間は2分に1回、自らの意志でSCP-C101を想起します。記憶処理薬や選択的対抗ミームを使用した場合でさえも、SCP-C101を精神から排除するのは不可能だと確認されています。これらの事実を除けば、SCP-C101は異常な特性を帯びていないようです。SCP-C101は軽微な注意散漫以上の不快感や行動妨害を引き起こさず、MICDI2スコアは0.12です。SCP-C101には観察者が一方的に関連付けたもの以上の含意はありません。

SCP-C101の出現は、幾つかの世界的な文化や認識の変化を引き起こしています。例として以下が挙げられます。

  • 全ての人間は、通常は心像を形成する能力を欠いている者も含めて、意のままにSCP-C101の詳細な心像を思い描くことが可能になりました。
  • SCP-C101は現在、日常的にメディア、芸術、議論に取り上げられています。
  • ミーム学と認識学は公的に認知される研究分野になりました。
  • 制度としての科学に対する一般社会の信頼は5~20%低下しました。3
  • SCP-C101を巡る新たな宗教運動や教団が結成されています。4
  • SCP-C101は現在、あらゆる夢に登場しています。

SCP-C101が社会に及ぼした影響の完全な研究が進行中です。

物理的にSCP-C101と一致する建造物は見つかっていませんが、その外見は1930年代に建設されたイギリスの給水塔を強く連想させます。SCP-C101と最も強く似通っているのは、建築家のローレンス・チェンバース(故人)が、ケンブリッジシャーでの建設を意図して1931年に作成した一連の設計図です。最終的に、この給水塔には別な設計が用いられ、チェンバースの設計図は公文書として保管されました。SCP-C101との決定的な関連性は確立されていません。

補遺: 研究提言

以下の表では、民間組織には実行できない研究の可能性がまとめられています。

提言 ステータス コメント
財団の収容下にいるヒトのような知性体にアンケート調査を行い、SCP-C101と異常存在の相互作用がどのようなものかを断定する。 承認 SCP-C101はヒトに近い実体にも、ベースライン人類へのそれと同様の形式で影響を及ぼすことが示された。5/C101クリアランス職員は完全な報告書を閲覧可能。
SCP-C101の議論や描写を抑制するミームエージェントを開発し、拡散する。 却下 これは現在の収容指令である、SCP-C101への理解の促進を妨げる。
SCP-C101の異常性をリバースエンジニアリングして、SCP-████の主要機能の強化に用いる。 承認 研究が進行中。成功と仮定した場合、提言の残りはSCP-████-αの協力が得られ次第実行される。
SCP-946-1及び-2に、SCP-C101について討論するように促す。 承認 SCP-946-1と-2は、SCP-C101に関する識見の欠如を理由に挙げ、討論を辞退した。
ノウアスフィアへの没入を敢行し、直接SCP-C101を探索する。 却下 SCP-C101への接近は地球人口全体の眼前で行われるため、容認し難い機密侵害を引き起こすと考えられる。




出典: SCP-C101 - Man-Made Object
著者: Communism will winCommunism will win
作成日: 2020/10/09

画像ソース: Geograph
ライセンス: CC BY-SA 2.0

タイトル: South aspect of Linton Water Tower, Rivey Hill
著作権者: Rob Noble
公開年: 2011
補足: Communism will winCommunism will win氏によって加工されています。

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