カノン-JP
- 表紙
- わるいざいだん
- ODSS
- 扶桑紀
- 1998年
- スシブレード
- F. コレクティブ
- アブサンの夢
- 四辻喜劇
- 筐体造り
- 聖杯を仰ぐ翳
- 共異廻歴
- 相貌失認
- ちいさなざいだん
- 極夜灯
- 二重の故郷
- Thanatomania
- 大正150年
- まずしいざいだん
- 氷我記
- 怪奇銘々伝
- その他
わるいざいだん -確保・収容・支配-
evilFoundation - Secure. Contain. Predominate.
登録年 | 2015 | 発起人 | tokage-otoko |
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記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | テーマ型 | 作品分類 | 別世界型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 財団が必要悪以上の悪となり、公然と世界を支配するようになったディストピアもの。
- ヴェールは失われており、財団の存在は誰もが知っている。財団は恐怖支配で民衆を統治しており、異常存在や反財団分子の密告・摘発もそれほど珍しいものではない。一方、技術発達で生活は表面上豊かになっているらしいが、ここを掘り下げた作品は現状あまり見ていないように思う。
- 本カノンの財団は倫理感が薄く、平然と非人道的な実験を行う。町をまるごと一つ焼き払ったりすることさえある。よって、メジャーカノンでやるには財団が非人道的・露悪的すぎる行動をしている場合は、便宜上わるいざいだんカノンを舞台にすることで違和感の低減を図る場合もある。ただ、最近は深淵目録カノンが出てきたこともあり、この用法はやや減りつつあるかもしれない。
- 現存する最古参のカノン-JPであり、JP内での知名度はかなり高い。「カノンと言えばIfもの」の先入観を植え付けた功罪もあるのだが……。
- 実を言うと、JP産カノンとしては2つ目であったのだが、2016年に最初のカノンであった『2013年忘年会』が後に議論の末Taleシリーズ (現: 連作) 行きとなったので、リストの一番上に移動した。ハブのURLがcanon-jp-2なのもそのため。それ以後、2019年にODSSが登録されるまでの数年間、カノン-JPが『わるいざいだん』1つだけの状態が続いていた。
- 設定面などの縛りは強くなく、比較的自由な創作が可能。基本的には単発作品が多めだが、最近は作品間の繋がりを意識させるものも増えてきたかもしれない。
- 海外展開: CNでもそこそこ作品が作られていたりする。2020年にはハブがENに輸出されたりもしたが、評価は+6と振るわなかった。ハブの情報量が少ない、(今となっては) ベタすぎる設定、当時は翻訳記事が無く詳細不明だった、あたりが低評価の原因だろうか。
- タイトルは“たのしいざいだん (lolFoundation)”の捩り。以後、JPでは“(形容詞/形容動詞)ざいだん”がスラング化して定着する。
- 『rror』シリーズは、SCP-2202-JPを中核にしたシリーズであるが、『わるいざいだん』と『死の終焉』の要素を含んでいる。一般的なわるいざいだんの世界観とは微妙にズレているので、わるいざいだんカノン全体から見た際には、特殊なサブカノンといった立ち位置にあたるだろうか。
- メチャメチャ余談なんだけど、Present Malice Theme、凄くわるいざいだんっぽいと思う。似合わない? 似合う………
関連ページ:
- "わるいざいだん"カノンを考えています。 (フォーラムスレッド、2015年)
〈オフィサー、ドクター、ソルジャー、スパイ〉
〈Officer, Doctor, Soldier, Spy〉
登録年 | 2019 | 発起人 | seafield13, karkaroff |
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記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | シリーズ型 | 作品分類 | 設定追加型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 日本を舞台に、財団日本支部、GOC極東支部、日本政府系諸機関等が政争を繰り広げるポリティカル・サスペンスシリーズ。通称ODSS。
- JPでは珍しい、明白なメインストーリーを持つタイプのカノン。現在連載中 (長らく本編の続きが出ていないが)。
- 話は財団日本支部・幕僚部政治局のエージェントたちを中心に進んでいく。財団内外の政争が話の核になっているが、途中第五結社が東京で超常テロを敢行したりもする。
- いわゆる“人事キャラクター”を動かす場を提供する、日本国内の情勢を探求するなどの側面もあるので、ある意味では日本支部設定の掘り下げカノンとも言えるかもしれない。
- メジャーカノンと衝突する要素が少ないため、カノン外の作品 (超常政治・超常機関絡み) でもしばしば設定などが拝借されている。超常政治絡みでは一種スタンダードな解釈と化している節もある。
- JPでも特に実力ある著者が集結し、メインライターとして構想を練って本編を回しているので、作品の質は (特に本編に関しては) 高い。リアリティラインが高めの筆致も特徴的。
- 一方、サブストーリーとしてOne Shotと呼ばれる単発よりの短編投稿枠もある。最近は著者の多忙等でメインストーリーが停滞しているため、こちらの投稿が比較的多いかもしれない。
- その性質上、参入難易度は高めの傾向にあり、投稿前に査読等も要求される。サブストーリーであるOne Shotは参入障壁を下げる役割がある。
- 2019年1月にTaleシリーズ化し、同年8月にカノンへ昇格。数年間に渡りカノンが『わるいざいだん』一本だけだったこともあり、制度的手探りやルール改革、フォーラムスレッドやDiscord上での積極的な議論・広報活動等を行いつつカノン化が進められていった経緯がある (そして後のカノン群成立の土台となっている)。
- 日本政府の超常機関がやけに多く細分化されているのは、縦割り行政によるもの。場合によってはこれら組織間で食い合うこともある。なお、これら機関の設定はODSS以前の作品・議論などに由来するところも多い。
- JAGPATOハブ、GOC極東支部のオリエンテーション、各主役キャラクターの人事ファイルあたりを予め読んでおいたうえでメインストーリーを読み始めるのがいいかもしれない。
- タイトルの元ネタはスパイ小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』。
- 専用のDiscordサーバがあるが、ハブの招待リンクは切れている。かつてはSCP-JP公式Discordサーバの#odssチャンネルでも議論をしていた。
関連ページ:
- 【SCP-JP】〈オフィサー、ドクター、ソルジャー、スパイ〉ティザー: 海野氏作のティザー動画。
- カノン化目前!〈ODSS〉シリーズについて語るスレッド (フォーラム、2019)
- SCP-JPにおけるカノンハブについて (個人ブログ、2019)
- SCP-005-RD - ODSS・アブサンの夢: 0v0_0v0氏の主催する企画、「SCP財団ラジオ放送部」の1エピソード。karkaroff氏を招いて対談している。
扶桑紀
Fusōki
登録年 | 2020 | 発起人 | hey_kounoike |
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記事数 | 大 | - | - |
運営分類 | テーマ型 / ワールド型 | 作品分類 | 設定追加型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 大日本帝国時代の日本の超常情勢に関するカノン。また、その植民地・交戦地域の話も含む。ジャンルとしては近代史系の歴史もの。
- 2019年にhey_kounoike氏のTaleシリーズとして始まり、後に他著者が参加する形でカノン化。現在はJPの歴史系カノンとして大きな存在感を誇る。
- 歴史系解釈の総まとめとしても機能し、支部を問わず多数の歴史系諸設定を取り込んでいる。朝鮮 (KO)、医院 (CN) 等のカノンや、SKP (DE) 、RIDIA (IT) 等のGoIなど。AOCとAOI等、一見矛盾しそうな設定でも独自手法で折衷している。
- 一方で、設定面での連続性はそれほど重要視されていない。このため、上記分類ではややテーマ型よりの評価とした。
- 実際、2020年7月にはフォーラムスレッドでカノン外の既存歴史系記事の参加を募集していたこともある (参考)。参加可能な作品幅は広いと言えそうだ。
- 当時の東アジアの戦禍を扱う都合上、悲壮な話も多い。
- 大日本帝国に植民地にされていた、ないしは交戦していた過去を持つ、東アジア圏の国々の支部 (CN, KO, ZH) でも比較的創作しやすいため、そちらでもやや人気がある。
- そのダサいロゴから、JPではややジョークよりの扱いを受けていたIJAMEAだが、このカノン内での活躍をきっかけに本来の恐ろしさ・強さが再認知されたところはあるかもしれない。
- 専用Discordサーバが存在する: here (招待リンクはハブから) (SCP財団メンバーであれば参加自由)。
- 扶桑とは古代中国の伝説で、東方の地に生えている巨木のこと。この巨木が生えている国のことを扶桑国と言う。転じて、日本の美称として扶桑/扶桑国が使用されることもある。よって“扶桑紀”をより平易に言い換えれば、“日本史”あたりになるだろうか。
関連ページ
1998年
A.D. 1998
登録年 | 2020 | 発起人 | Dr_Kasugai |
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記事数 | 大 | - | - |
運営分類 | ワールド型 | 作品分類 | 別世界型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 1998年にヴェールが失われ、異常・財団の存在が露見したことをきっかけに、次第に変貌していく世界を描く長編カノン。歴史改変SF。
- 設定
- 1998年、ポーランドでショパン・カルト (ショパンを崇拝する教団) の過激な一派がショパンを再臨させようとしたものの、それに化けていた別の蝉型神格を召喚してしまう。財団・GOCは共同で神を打ち倒したものの、白昼堂々と巨大神格と交戦したうえに、ポーランド南部が壊滅する被害を出してしまったため、最終的にヴェール政策を取りやめる決断を下した。
- ヴェール撤廃後、パラテクノロジー産業が盛り上がり、科学技術は格段に進歩を遂げた。このため、後年ではテレポート技術等が社会に浸透していくことになる。
- 人型アノマリーや亜種族も収容/粛清/隠蔽を免れ、次第に社会に統合されていく。これに従い獣人 (AFC) の差別問題なども発生しており、カノン内の重要テーマの一角を構成している。なお、異常と正常の垣根が薄れてきた近未来では、各性質を“要素”として取り扱い、それら要素のデコボコを技術や社会政策で埋め合わせていく“多要素共生社会”の方向に向かっていく。(また、“人類”の概念もホモ・サピエンス以外を含む形に拡張されていく)
- ヴェール崩壊後、異常事物の確認件数は増加傾向にある。これに伴い、身近なものから世界を揺るがす規模のものまで、超常的な事件・災害がよく発生するようになっている。この世界では、都市や国家、世界が存亡の危機に陥ることはよくあることだ。
- 一方で、このカノンの人類は強く逞しい。技術、団結、勇気により、こうした事態を打開ないしは克服して、人類は前進・発展を続けていく。
- なお、有識者の間では、1998年のヴェール崩壊とともに、2001年のマンハッタン次元崩落テロ事件が超常進出のターニングポイントとして重要視されている。この事件の暁に財団-GOC間で結ばれたハドソン川協定は、(タイプグリーン等はまだ脅威対象であったが) 人型アノマリーの人権を認めるものであり、後の超常存在の一大進出の大きなきっかけとなった。
- また、1998年当時倒産寸前であったプロメテウス研究所が、財団・GOCの出資により延命されている。そのため、カノン内ではプロメテウスがパラテクノロジー方面の主役として活躍するが、将来的には2050年代頃に再び滅ぶ (予定)。
- 作風等
- 全体的に前向きな姿勢のカノンではあるが、悲惨な現実を描く作品も相応に存在する。こうした作品は、希望的な未来に到達するまでの過程の話として受け入れられている。
- また、カノン内では夜明け・朝のモチーフが多用される。特に、事態の打開などのニュアンスを持つことが多い。
- 全体的にロマン・トンチキ要素が強く、神格発電などの胡乱SF要素が頻繁に登場する。こうした姿勢は第三法則カノンから受け継がれているところもある。
- (SFあるあるだが) 雰囲気醸成のために、独自用語・独自団体が頻繁に登場する。とはいえ、大半は読み飛ばしてもそんなに問題は無い。ハブにあるものぐらいは抑えておいてもいいかもしれない。
- 起源・発展等
- 1998年は元々壊された虚構の傘下にある、別要因でヴェールが崩壊した世界を描くIfシリーズとして始まった。しかし、段々と設定やテーマの面が独自化していったことから分離し、別カノンとして独立した経緯がある。
- 壊された虚構の翻訳率が低く、コミュニティにあまり広まっていなかったニッチに潜り込むかたちで、2020年のSCP-JPで急速に発展・拡大。2021年2月には全支部中最大のカノンになったことが確認された。
- パラテクノロジー、超常社会、および空気感については第三法則カノンを参考にしている。1998年カノンの胡乱風味は第三法則に由来するところも大きい。
- 初期の1998年カノンはショパン・ゴジラ関係作を束ねただけのシリーズであったが、SCP-2041-JPで多数の独自設定が追加されたことをきっかけに、独自の設定創発が盛んになっていく。
- カノン成立前後には、壊された虚構カノンと差別化するべく、独自設定の創発がより積極的に行われるようになる。その結果、独自設定の開発がカノンの風土として定着。一方、このせいで未完の事件プロットや、設定同士の矛盾が生まれてしまい、ある種の設定の空中分解が起きてしまってもいる。
- 設定の矛盾について
- 現在、1998年カノンは作品間の設定の一貫性をそれほど重視しないというスタンスをとっている。
- 矛盾する設定群のため、いくつかのサブタイムラインがカノン内に存在する状況となっている。こうしたサブタイムラインの存在に関して作中世界内から説明する試みとして、時間異常部門や“軌道エレベーター”を活用した構想が存在する。
- 端的に言うと、これは2070年に軌道エレベーターが無事建設される理想の未来を目指して、世界が断続的に過去改変され続けているという構想である。
- サブタイムラインについては、特に花籠学園や人妖大戦周辺では“東京事変が発生せず、東京が存続している”タイムラインが存在する。こちらは俗に花籠タイムラインと呼ばれることもある。
- この時間的混沌についてはハブ内で満足に説明されていないので、初心者が混乱する要因になっているところはある。
- 世界に変化をもたらした事件ごとに、“シーズン”という括りで作品群が束ねられている。これらシーズンがカノンのメインストーリーに相当する。各シーズンは舞台、年代、登場人物などが異なり独立性が高く、各自が一個のカノンのような状態である。なお、初期の1998/2001/2041シーズン以降、終わりが適切に描かれ、締めくくられたシーズンはあまり無い。ここは将来的な課題と言えそうだ。
- ZHで一時期高い人気があり、積極的に翻訳・創作がなされていた。当時のZH新聞で特集コラムが組まれたこともある。また、PLでは意外と好意的に受け取られている (多分日本人が変な日本を好いているのと同じような理由だろうか?)。
- 設定まとめ等に環境再現サイトを多用しており、再現サイト上に設定集やコンテストページ、ハブ下書き等が存在する。
- なお、現在ハブを改訂するプロジェクトが進行中。進捗は芳しくない。
- Twitter上に#canon1998という専用ハッシュタグが存在する。
- 専用Discordサーバが存在する。参加方法はカノン「1998年」関連Discordガイドを参照されたし。また、SCP-JP公式Discordサーバにも#1998年年チャンネルが存在する。両者はそれぞれ、専門的な議論と、それ以外の雑談・ちょっとした議論で役割分担されている。
関連ページ
- 『1998年』設定資料集
- 1998 Companies Sandbox: 登場組織調査。
- 「1998年」カノン史をつくろうのコーナー
- 1998/イベントアーカイブ
- カノン「1998年」関連Discordガイド: 関連Discordサーバに関するガイド。やや内容が古い。
- 1998年、胡乱: アイデア共有ページ。
- それで、結局98って何読めばいいんですか?: santou氏による初心者向けガイド。
- 環境再現サイト内の“1998”タグ付きページ
- アニヲタwiki(仮): 1998年(SCP Foundation): 名解説。著者陣からも好評。
- SCP-006-RD - 1998年: 0v0_0v0氏の主催する企画、「SCP財団ラジオ放送部」の1エピソード。israndsmaster氏、Tark_IOL氏、carbon13氏、TF2045氏を招いて対談している。
スシブレード
Sushiblade
登録年 | 2020 | 発起人 | Jiraku_Mogana |
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記事数 | 大 | - | - |
運営分類 | テーマ型 / ワールド型 | 作品分類 | 設定追加型? |
Dr_Kasugaiのメモ
- 超常競技“スシブレード”に関するカノン。スシブレードを悪用する組織“闇寿司”と、それに対抗する超常寿司社会の人々、および財団の作品群。
- 『SCP-1134-JP - スシブレード』およびその後続作群から発展する形で誕生。なお、カノン発展を進めたのは1134-JP原著者ではないので、“勝手にカノン化した”とネタにされることもある。
- 元がベイブレードのパロディであるため、全体的にホビアニ調。(特に闇寿司周りに関して) 寿司関係の言葉遊びや、メチャクチャな論理展開で機能する技術や技が出てくることもあり、コメディ的な雰囲気がある。
- 一方で、スシブレードで利用される寿司の破壊力や、闇寿司の勢力規模、スシ超常コミュニティの政治関係などは真面目にあるので、作中人物・組織はいたってシリアスである。それがまた独自の摩擦感を生んで面白いのだが。絵面が面白いだけで、基本どの作品もシリアス展開である。
- 初期〜中期にかけては、「SCP創作から離れすぎている」と批判されることも多々あったが、主に闇寿司ファイル等を通じて超常コミュニティと接点が増えたので、昔よりは財団世界に馴染んでいるのではないだろうか。
- カノン内においては、SCP-1134-JP関連技術が財団の想定以上に広まっていたため、カバーストーリーとしてアニメ『スシブレード』を放映したことになっている。このアニメの内容については、異聞伝などで掘り下げられている。
- 一般でホビーとして出回っている“スシ”がどんなものであるかについては、Tale『東京湾の出世魚』などではプラスチック玩具だったということになっている。
- 各寿司には意思があり、ブレーダーと組んで相手と戦うことになる。なお、こうした寿司は腐敗しなかったり、あるいは転生が可能だという解釈が付くこともある。
- タカオなど、一部のブレーダーは寿司の声を聞くことができる。
- また、寿司全体を統合する存在として“寿司の意思”が登場する。元は異聞伝 (作中アニメ) に出てきたキャラクターなのだが、今では現実世界にもいるとして扱われることが多い。
- その対局となるかのように、“永遠の闇”が存在し、こちらは闇寿司の活動を支えるバックボーンとなっている。
- 回らない寿司協会は寿司社会 (超常社会の寿司分野) の正常性維持や寿司文化の振興を担い、闇寿司はそうした旧勢力への反抗者として機能する。
- 闇寿司は“寿司の新規性開拓”と“力による勝利・寿司界の支配”という善悪2面性を持ち合わせる。それと対峙する“回らない寿司協会”もまた、正義と呼ぶには旧態依然的な態度であったり、闇寿司側の暗殺を仕組んだりするなど、善一辺倒とも言えない (とはいえ、昔と比して新規性のある寿司も受け入れつつあるようだ)。
- なお、回らない寿司協会はその名に反して寿司を回す。元は回す予定ではなかったらしいが、異聞伝の“寿司協会”と混同されるかたちで、後続作品では寿司を回すのがオーソドックスになっていった。
- 異聞伝はある種のターニングポイントとなっており、ここから発展したキャラクター・設定も多い。ただ、このせいで現実・アニメの設定がやや入り乱れてしまっているフシもある (一応異聞伝は現実の出来事がベースっぽいのだが)。
- スシブレードカノンは元々、① SCP-1134-JPそのままの世界観 ② ホビアニ・少年漫画風の世界観 ③ スシブレードが全世界に広まっている世界観の3軸構成であったのだが、1つのカノンとしてはまとまりがなさすぎるとの声を受け、現在のかたちに変更された。このため、初期記事にはやや現在の標準解釈からズレたものがあったり、あるいはスシブレード関連だがカノン未所属の作品があったりする。とはいえ、実際のところカノンの自由度は高いので、割とどんな作品でも参加可能な感じはある。
- 『SCP-1134-JP - スシブレード』がサイト内外から高い評価を得るにつれ、同オブジェクトはJPを代表する記事の一角にまで登りつめており、コミュニティ外でも高い知名度を誇る。メディアミックスも割と多く、もはや“ねこです”等と同様に、SCPの枠を飛び出してミーム的な広まりを見せているとすら言えそうだ (実際、Twitterでスシブレードを検索すると、常にどこかの誰かが呟いている様を見ることができる)。
- KOやZHなどでも創作されている。世界に広がる寿司の輪。
- スシブレードOR闇寿司を複数タグ検索でサーチし、古いものから読んでいくのが個人的オススメ。なお、鮨相撲関連作 (2作) はどちらのタグも付いていないため、スシブレードハブから読もう。
- かつてはスシブレードハブ・闇寿司ハブは1ページにまとめられていたが、闇寿司のGoI化に伴いページが分離された。
- 専用のDiscordサーバが存在する: here (招待リンクはハブより)。
関連ページ
- それで、あなたはSUSHIを回しますか?: ハブより情報を厳選した、初心者向けスシエッセイ。元は海外著者向けガイドのために作られた。
- Dr_Kudoの著者ページ: スシブレード史とともに有力作品を追っていく「スシブレード作品案内」コーナーは要チェック。
- 梶尾博士の人事ファイル: 著者ページ上で不定期にスシブレードコンテストを開催している。
- 茜刺財団新聞 40号: スシブレード100記事突破記念のミニインタビューが掲載されている。
- アニヲタwiki (仮): スシブレード(SCP Foundation)
- ニコニコ大百科: スシブレード
- unityroom: スシブレード: スシブレードを題材にしたフリーゲーム。一時期V界隈含め話題になった。
- ねとらぼ: 「3、2、1、へいらっしゃい」スシを高速回転させ戦う“異常な”SCP競技「スシブレード」を完全実写化 出展サークルに話を聞いた: ニコニコ超会議2022に出展していた、実写プレイアブル・スシブレード製作者への取材。上の話題のTogetterまとめはこちら。
- 爆速スライディング! 魂麺!: スシブレードとは全く別個に発生した、流しそうめんをベースにした実在しないホビーアニメの集団幻覚、もとい合作。2021年1月頃に偶然スシブレードとソウルメンの著者層が遭遇し合う出来事が起き、界隈同士の相互交流・創作参与に発展したことがある (当時のTogetter記録)。
- 外部創作の例: 爆転ニギリ スシブレード:ファンタジア ~The Lucifer Ascension~ (小説)、 【SCP×CoCシナリオ】這い回れ! スシブレード (TRPGシナリオ)、 【SCP-1134-JPほか】時止めゆかりさん・番外編その10 (楽曲)。
- 【SCP】世界一熱い寿司バトル!「SCP-1134-JP 爆転ニギリ スシブレード」【アニメ】: コロコロで連載されている作品『ブラックチャンネル』のYoutubeチャンネルでスシブレード回をやったこともある。なお、2021年11月号のコロコロ本誌のおまけ冊子『「SCP」極秘捜査ファイル』でもSCP-1134-JPが掲載されていたらしい。一種の原点回帰。
ファウンデーション・コレクティブ
Foundation Collective
登録年 | 2020 | 発起人 | amamiel |
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記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | テーマ型? | 作品分類 | 設定追加型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- オネイロイ関係の設定を土台にして構築されたカノン。夢界における財団=ファウンデーション・コレクティブについて描く。
- FCを構成するオネイロイ (意識体) の大半は現実世界で財団職員として活動する人物のもの。
- FCは夢界で異常存在の収容活動を行っており、そのため関連記事では夢内報告書が登場することもある。オネイロイたちの間でも、FCについては噂話程度の扱いらしい。
- ENではかねてより機動部隊-OP (“ドリームチーム”) が財団の夢界担当集団として活用されているが、FCカノンではこれ以上に財団の夢技術が発展していると設定されている (らしい)。実際、彼らは広域に活動している。
- FC自体は元々、『Amamielの提言 - Ave Maria』で登場した集団であり、その後もいくつかの記事に登場するなかでカノンとして発展していった。とはいえ、FC記事はスタンドアロンのものが多いので、読み始めはどこからでも大丈夫ではないだろうか。
- Amamiel氏といえば夢・オネイロイ関連に造詣が深く、FCもJPにおけるオネイロイの深堀/布教的なところがあるかもしれない。実際、オネイロイハブは新旧版ともに難解もしくは情報量が薄く、オネイロイの設定を把握するうえではFCハブを読むのが一番てっとり速い。というか、FCハブがオネイロイ設定集の機能も兼ねている。
- SCP-JP公式Discordサーバの#オネイロイチャンネルでは、FC関係の議論も歓迎されている。
関連ページ
- オネイロイのこと、もっと知りたい?
- オネイロイ簡易用語集 (大部分の項目がFCハブ内の用語集に統合済?)
- オネイロイ・テンプレート
アブサンの夢
Dreams by Absinthe / Absinthiana Dream
登録年 | 2020 | 発起人 | karkaroff |
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記事数 | 小 | - | - |
運営分類 | テーマ型 | 作品分類 | 設定追加型? |
Dr_Kasugaiのメモ
- アブサン (およびスティルトンチーズ) を摂取した財団職員が見る奇妙な夢に関するシリーズ。また、アブサンを飲んで見た夢に関するアノマリー/怪異の話も含む。
- SCP-107-JP周辺を除くと、設定・プロット上の繋がりが希薄。かなりテーマ型的な性質が強い。
- ykamikura氏やaisurakuto氏の作品では、奇妙な夢を介して職員個々人の深層心理を探求するカノンとして利用されている。
- 財団世界のアブサンは、もしかすると夢と現実の垣根を薄くする異常性か何かがあるのかもしれない……?
- SCP-107-JP (アブサン・アベニュー) は異次元上の都市であり、儀式的なアブサン消費によって夢を介したアクセスが可能である。オネイロイ系の夢空間とはやや違った存在である模様。カノン内では同名記事の他、#マウソロスで登場する。また、カノン外でも数記事で言及されており、著者曰くこれらも所属しようと思えば“アブサンの夢”に所属できるらしい……? (と聞いた覚えがある、気がする)
関連ページ
- SCP -005-RD - ODSS・アブサンの夢: 0v0_0v0氏の主催する企画、「SCP財団ラジオ放送部」の1エピソード。karkaroff氏を招いて対談している。
四辻喜劇
Crossroad Comedy
登録年 | 2020 | 発起人 | aisurakuto |
---|---|---|---|
記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | テーマ型? | 作品分類 | 設定追加型? |
Dr_Kasugaiのメモ
- 現代世界に生きる妖怪たちのカノン。
- このカノンにおいて、妖/旧時代怪異たちは信仰/認知に基づいて存在するとされ、忘却とともに消失してしまう。妖怪たちは正常性維持機関や科学社会の影響で存続の危機にあり、そんな中生き抜こうと足掻く様子を描いた作品が多い (気がする)。
- 2020年4月〜8月にかけて、SCP-JP公式Discordの#四辻喜劇チャンネルで関連議論が行われていた。このチャンネルは現在CLOSEされている。
- 専用Discordサーバが存在する: here (リンクはハブから)。
関連ページ
- SCP-007-RD - 四辻喜劇: 0v0_0v0氏の主催する企画、「SCP財団ラジオ放送部」の1エピソード。aisurakuto氏を招いて対談している。
筐体造り
Project Arca
登録年 | 2020 | 発起人 | meshiochislash |
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記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | テーマ型 | 作品分類 | 滅亡型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 滅亡が目前に迫る世界で、SCP-2000を造り上げていくまでの話。リセット前の世界が舞台になる。
- その性質上、滅亡を目前にした人々の思いの話が多いかもしれない (?)
- ある時、複数の予言系アノマリーが同時に終焉を指し示した。この詳細不明の終焉事象は“SD-クラス:"シャットダウン"シナリオ”と呼称され、残り64日で発生する。財団はこれに対処するプロジェクト・リブートの一環として、筐体計画 (プロジェクト・アルカ) を始動。SCP-2000構築に向けて動き出す。
- SCP-2000作成のため、財団は複数のGoIと手を組み、またヴェールの解体を決行している。そのため、微妙に元のSCP-2000からは構成が離れているかもしれない。
- 実際に64日後にどのように終焉が起こるのかは設定されておらず、ほとんど描かれていない。そのため、この詳細を詰める作品群を書く構想がある (が、現状停止している)。
- 元は2020年3月、Twitterで当時流行中だったハッシュタグ#存在しないカノンにmeshiochislash氏が寄せたツイートから始まっている (参考)。このカノンを実際に構築するためにDiscordサーバが建てられ、当時比較的新人だったメンバーを中心にカノン案が構築され、実際にカノン化を遂げた。このため、カノンとしてはやや異色の経歴を持つ。
- 1998年同様、筐体造りも環境再現サイトで設定まとめをしていた。
- なお、カノンタイトルは『SCPフレーバーテキスト集』の名文、「我々には、もう失敗は許されない。コンテニューの為のコインは尽きてしまったし、肝心の筐体はひび割れて今にも壊れそうなんだ。」から。
- 『シチュー造り』というパロディ作品が存在しており、こちらが本家・筐体造りハブの評価を上回っているため、ネタにされることがある。筐体造りハブの用語集にもシチューの項目がある。これいる?
- 専用のDiscordサーバが存在する。参加にあたって注意点があるので、ハブから参加されたし。
関連ページ
聖杯を仰ぐ翳
Shadows Seeking the Grail
登録年 | 2020 | 発起人 | チーム“お肉万歳” |
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記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | ワールド型? | 作品分類 | 設定追加型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 聖杯、神聖動力炉、第七次オカルト大戦等の話。オカルト×歴史もの。
- 神智学者らの研究により、信仰を他のエネルギーに変換する技術が開発・確立された。聖遺物を炉心とするこの装置/システムは、現在“神聖動力炉”ないしはSCP-1927-JPの名で呼ばれている。要するに、聖遺物を炉心に超常原子炉が作成可能な技術である。
- ナチス・ドイツの超常機関、アーネンエルベ・オブスクラは神聖動力炉の量産化・兵器化を最初期に志向した組織であり、各地での聖遺物探査・強奪と、それを利用した超常兵器の開発を多数行った。第七次オカルト大戦中、オブスクラを始め、各国超常機関が神聖動力炉をベースにしたオカルト兵器を運用していた。
- “アヴィニョン協定”により、神聖動力炉の運用・開発は現在は公的には禁止されている。とはいえ、炉の作成は技術上は十分可能であるし、エネルギー源となる聖遺物の探索は今なお続けられている。
- 聖遺物の代表格として、カノン内には聖杯が複数登場する。聖遺物・聖杯には炉心として使用されるものもあれば、されないものもある。(一部は特有の異常性を保有している)。
- 実際のところ、神聖動力炉が出てこない記事もそこそこある。重要なのは聖遺物と信仰の方かもしれない。一応、神聖動力炉、聖杯/聖遺物、信仰、第七次オカルト大戦、ナチス、オカルト思想・結社あたりが中核的な要素群である。
- ハブやカノンフィールドガイド-JPの寄稿文を見るに、本質的にはオカルト×歴史ぐらいでもいいのかもしれない。
- 第七次オカルト大戦関係の設定は第三法則やGOC事件簿から持ち込まれているが、財団の成立経緯・時期などに関しては設定にややズレがある。
- 戦術の通り、ナチス&オブスクラへの言及が多い。カノンタイトルの“翳”自体、オブスクラへの言及だと推測される (GOCハブで“オブスクラ──翳──”という訳が出てくる)。
- 近代史・西洋魔術ネタ、及びやや不親切なハブ構成などにより、いささか難解。あまり初心者向けではない (が、ロマン要素も強く魅力はある)。
- 読み順については、投稿順 (SCP-1927-JPから) がいいのではないだろうか。チムコン時にチームにより投稿された作品群は緩やかにシリーズを形成しているので、このあたりを中心に読むといいだろう。少なくとも、SCP-2983-JPはチーム作品の総まとめとして機能する話であるので、最後の方に読んだほうがいい。
- ハブにあまり設定をまとめてくれていないので、ここに個人的にまとめた。間違っているかもしれないので、話半分に聞いてほしいが……。
- チームコンテスト2020 第7位。
共異廻歴
Wandering with the Anomalies
登録年 | 2020 | 発起人 | チーム“MMMR” |
---|---|---|---|
記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | ワールド型? | 作品分類 | 滅亡型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 文明崩壊後、かつてのアノマリーは解き放たれた。主人公の探訪者は、相棒の端末とともに、これら“異類”と共存するコミュニティを訪れ、その様を調査・記録していく。
- ポストアポカリプスもの。奇妙な習慣や闇のある村や町を巡っていく話のため、財団版「キノの旅」「蟲師」等と言われることも。
- 23世紀、戦禍により既存文明は崩壊。生存者は各地でコミュニティを作り、その地独自の異類とともに暮らしている。異類とはかつてのSCPオブジェクトのことであり、その共存の仕方も様々。
- “異常の封印/破壊は間違いであったなら、どのように異常と付き合えばいいのか”と考えたある男により、“同盟”が結成される。同盟は各地に探訪者を派遣し、異類と共存するコミュニティの調査を行う。
- 各探訪者はそれぞれ端末を有しており、この中にはSCP-079/オールドAIの派生AIが組み込まれている。探訪者とAIはバディ行動を取ることになる。
- カノンは雰囲気ある中編〜長編Tale群から構成される。異類は原則既存SCPから選ばないといけないとされているが、このおかげでSCP創作から離れすぎる懸念は阻止されていると言えそうだ。
- “視怪啓雲”がプロローグとなっている。これを読んだあとは、割と好きに読んでいいんじゃないだろうか。基本的に各作品はスタンドアロン構成。
- 専用のDiscordサーバあり: here (招待リンクはハブから)。
- チームコンテスト2020 第1位。
相貌失認
Prosopagnosia
登録年 | 2020 | 発起人 | チーム“サツバツ!” |
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記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | テーマ型 | 作品分類 | 別世界型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 人類の大部分が“幸せ”しか感じられなくなってしまった世界のカノン。ただし、一部はそのままの情動を維持しているため苦しむこととなる。
- それ以外の発生要因も受け入れるとしてはいるが、チームコンテストの作品群では、SCP-F331を発生要因としている。本作品では、SCP-F331は2021/10/1時点で世界人口の大部分に影響を及ぼしているとされる。同現象はただ幸せになるだけでなく、リスク予測能力の欠落による事故多発や、変化を嫌い留まろうとする性質から同じ行動を延々と繰り返すなどの副次効果も齎している。
- 社会への影響を抑え込むため、O5で唯一正常なままだったO5-3により特任部隊 ("カレーニン義勇兵") が招集され、社会維持活動に駆り出されている。
- 相貌失認は顔を見分ける能力に支障が生じた状態のこと。全員笑顔で見分けがつかない様子を喩えているのだろう。
- チームコンテスト2020 第4位。
ちいさなざいだん
microFoundation
登録年 | 2020 | 発起人 | チーム“月光町ちっちゃいものクラブ” |
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記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | ワールド型? | 作品分類 | 別世界型? |
Dr_Kasugaiのメモ
- より現実的な異常規模・財団像の下に再構築された世界観のカノン。職員の日常描写等が主題となる。
- 財団はホワイトな組織体制を有し、比較的人道的な姿勢をとる。他解釈と比して“やさしい”スタンスではあるが、殉職者が出ないわけではない。
- Keterクラスのアノマリーは滅多に無く、世界終焉はそう起きない。大規模なアノマリーは存在しなかったり、一部の強力なアノマリーは弱体化している。この改変性のため、メジャーカノンとかなり近いものの、やや別世界型の性質も帯びる。
- チームコンテスト2020 第3位。一時コンテスト要件である“新規性”の観点から疑義は出たが、問題無しと判定された。
- カノン成立後、izhaya氏あたりの過去作もカノン内に取り込んでいる。
- 専用Discordサーバが存在する。招待リンクは未公開だが、チームメンバーに連絡すれば発行してもらえるそう。
極夜灯
Polar Night Light
登録年 | 2020 | 発起人 | meshiochislash |
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記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | テーマ型 | 作品分類 | 設定追加型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 『SCP-001-JP/飯落の提言 - 時刻』に関するカノン。プロトコル・ヴェルダンディの対象となった職員たちの犠牲の話がメイン。
- SCP-001-JPは直近の人物の心拍数と同期して動く時計であり、上記の人物が心停止を起こした際、世界の時が止まるとともに、その人物が蘇生する。止まった時の中でこの人物が死亡すると、再度時は動き出す。この特性を生かして財団は“プロトコル・ヴェルダンディ”を締結。Kクラスシナリオ発生時、対象職員は意図的に自殺し、SCP-001-JPの効果を引き起こすことで、独り時の止まった世界で終焉の回避を試みることとなる。そして任務完了の暁には自殺し、世界を再始動する。
- カノンタイトルはヒトリエ『極夜灯』からか。
二重の故郷
Overlapped Hometown
登録年 | 2020 | 発起人 | AMADAI |
---|---|---|---|
記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | テーマ型 | 作品分類 | 滅亡型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- ある時突如として海面が上昇し、世界の大部分が水没してしまった世界を描くカノン。ハブ曰く、2020/5/19に海水面が3,000m上昇したとされる。
- このため、海底施設、海上船舶、山頂などの一部の環境を残して人類は死滅している。残された人類は何とか生き延びようとしている模様。
- 一部記事では、この破滅的海面上昇を指してCD-クラス: “ブルーシフト”シナリオという名称を用いている。
- 2020/2に自由参加型の連作として始まり、10月末、チームコンテストでカノンが次々と成立するなか、ともにカノン化した。
- 2020年3月〜9月にかけて、SCP-JP公式Discordの#二重の故郷チャンネルで関連議論が行われていた。このチャンネルは現在CLOSEされている。
Thanatomania
Thanatomania
登録年 | 2020 | 発起人 | チーム“ガレノスの徒” |
---|---|---|---|
記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | テーマ型? | 作品分類 | 別世界型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 「死」を物質として人体から分離する超常技術が一般に広まってしまった世界のカノン。
- 具体的には、各死因を“擬液相性致死的事象” (通称タナトマ/タナトーマ) という赤い液状物質として抽出することができる。抽出を受けた人物は、その死因では死ななくなる。また各死因のタナトマを被験者に注入することで、その死を与えることが可能となる。(一応赤色らしいが、ハブは青色なので些か紛らわしい)
- 死を抽出するアノマリーの影響を覆い隠すため、20██年に財団がフロント企業“ゼーバッハ中央製薬”名義でタナトマ技術を (医療技術として) 発表し、広まったとされる。『二人のアヤメ / 紅の下の邂逅』曰く、ウイルス対策あたりのタナトマはみんな抜いているっぽい?
- なお、タナトマ溶害という、特定死因以外のタナトマも抜ける事故がある模様 (もしかして問題のオブジェクトの被影響者がこれだったりするんだろうか?)。
- なお、タナトマは裏社会でも利用されているらしい。物騒だなあ。
- 『死の終焉』は誰もが死ねず死を希求する社会、『Thanatomania』は誰もが生死を手軽に取捨選択でき、その価値が低くなった社会という形で差別化されている。
- チームコンテスト2020 第5位。
- 2021年7月〜9月にかけて、SCP-JP公式Discordの#thanatomaniaチャンネルで関連議論が行われていた。このチャンネルは現在CLOSEされている。
大正150年
Taishō 150
登録年 | 2021 | 発起人 | koikoi_Rainy4L |
---|---|---|---|
記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | テーマ型 | 作品分類 | 別世界型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 大正天皇が半人半機の神“天皇機関”と成り、その結果大正時代が150年続いた世界のカノン。ジャンルとしては、大正浪漫×エレクトロ・パンク。
- メインライターであるkoikoi_Rainy4L氏の作風もあり、全体的に耽美な作品が多く書かれている。
- 平行世界の虎ノ門事件 (史実では皇太子時代昭和天皇の銃撃未遂事件) で、懐中銃教会信徒の難波大助に大正天皇が狙撃されたことがきっかけ。この際、今際の際の大正帝が見た走馬灯、最期の夢に対し、オネイロイ・コレクティブの謀略と懐中銃教会特有の世界再構築現象が組み合わさった結果、この歪な世界が誕生するに至った。(些か経緯が複雑なので、ちょっとわかりづらいところはある)
- 夢見る神となった天皇の目覚めはこの夢中の箱庭世界の崩落を意味するため、蒐集院から発展した組織、天道総帥直属秘匿機関 帝国異常蒐集総院 (天道機関/蒐集総院) が懸念事案への対処を行っている。
- 大正時代の空気感、文化、言葉遣いはそのままに、サイボーグやアンドロイド、培養技術等が導入された奇妙な和風近未来世界が構築されている。特に“義躯”と呼ばれる奇怪の義肢が一般化しており、カノンの代名詞ともなっている。
- なお、日本国外の情勢等に関しては、構想中に議論が堂々巡りで中々まとまらなかったこともあり、ハブでは半ば意図的に明言されていない。
- GoI等も世界観に合わせて変質している。
- 元はkoikoi_Rainy4L氏の作品『花を手折る』 (2020) で言及されていた世界観。後にstengan774氏の『逸脱の民を討て』中で少しだけ言及され、ここで先述の“懐中銃教会の銃撃により、天皇機関が形成された”とする設定が加わった。その後、koikoi_Rainy4L氏の『SCP-2061-JP - 暁星屋百貨店冒険譚』投稿でもって人気が再燃し、SCP-JP公式Discordに専用チャンネルを作り議論・考察することになる。ここでkoikoi氏により“夢中の箱庭世界”という設定が追加され、現在の形になっていった。
- 上述したように、2021年1月〜2022年6月にかけて、SCP-JP公式Discordの#大正150年チャンネルで関連議論が行われていた。このチャンネルは現在CLOSEされている。
- 韓国のnamu wikiでは“サクラ大戦のパロディらしい”などと書かれていたが、別にそんなことはない。
まずしいざいだん
poorFoundation
登録年 | 2022 | 原案 | kskhorn, yzkrt |
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記事数 | 小 | - | - |
運営分類 | テーマ型 | 作品分類 | 別世界型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 財政破綻を起こした財団に関するカノン。全体的にギャグ調。
- 2021年エイプリルフールに投稿されたTale“まずしいざいだん” (当時の名称は“まずしいざいだん ハブ”) が原点。その後もAF中に複数の関連作品が投稿された。2022年エイプリルフールには、新作とともにハブが投稿され、実際にカノン化してしまった。
- オブジェクトは売り飛ばされ、老朽化が進む施設を直す金もない。アノマリーの流出・財団の能力低下により、ヴェールはゆるやかに失わつつあり、民間にもアノマリーの存在が広まっている。
- カノンの主役的キャラクターとしてシェルドン・カッツカツが登場する (シェルドン・カッツの親戚らしい。ホントか?)。全体的に不憫なキャラクターだが、Tale『寒風』では彼なりの矜持を見せてくれたりもした。
- 一応シリアスをやってもいいらしい。上記『寒風』などがこの実例と言えるか。
- ハブ冒頭の文は、他カノン冒頭文のパロディ。ランダムで色々切り替わる。ハブ下にはご丁寧にリロードリンクまであるぞ。
- 専用Discordサーバが存在する: here (招待リンクはハブより)。
氷我記
I-say Age
登録年 | 2022 | 原案 | チーム“バルカン半島” |
---|---|---|---|
記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | テーマ型? | 作品分類 | 別世界型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- SCP-2203-JP (ないしは他の要因) により、氷漬けになってしまった世界について描かれる。ポストアポカリプスもの。
怪奇銘々伝
(N/A)
登録年 | 2023 | 原案 | str0717 |
---|---|---|---|
記事数 | 中 | - | - |
運営分類 | ?型 | 作品分類 | 設定追加型 |
Dr_Kasugaiのメモ
- 落語や講談といった日本伝統話芸の形式で、既存アノマリーに関する話題を展開するカノン。
全体的な話
- カノン-JPは3著者5記事で申請可能。
- カノン-JPのハブはいずれも合作として扱われ、特定の著者を定めない。
- カノン-JPはローカルルールを定めることが可能で、この中で管理メンバーを決めておく場合も多い。
- カノン-JPはテーマ性・自由度を重視する向きがあり、分かりやすいテーマを求め、設定面をあまりきつく縛らない傾向にある。特定の著者を定めないあたりからも、EN等と比して“みんなのもの、開かれたもの”という意識がやや強いのかもしれない。
- JPでは、カノンやシリーズを指して“ハブ”ということがある。これは非英語圏であったため、ハブの意味が誤解されて広まったことによるものと思われる。とはいえ、もはや“そういう用語”として広まっているので、そういうものとして受け入れるのもありかもしれない。
- 特にカノンを指して“カノンハブ”という事例も多い。
- JP支部では現在、カノンの議論場としては主にDiscordが使用されている。SCP-JP公式Discordサーバに“稼働中プロジェクト”カテゴリでチャンネルが作成・運用されるか、あるいは個人運営の独自サーバが利用される。構想中カノン等の場合は、Twitter等経由でアクセスできる場合も多い。
発展史
日本語圏のカノン史はまず翻訳から始まる。当初、日本語圏にはSCP系のサイトが (大きく分けて) 2種類あった。片方は現在も残る、我々のよく知る「SCP-JP/SCP財団日本支部」。もう一方は、今はなき「SCP Foundation 非公式日本語訳wiki」。当初は日本支部が創作を行い、非公式日本語訳wikiが翻訳を行うというかたちで、分業体制が取られていた。当時、日本支部に存在する翻訳記事は、非公式日本語訳wikiから転載されたものだった。
非公式日本語訳wikiにカノンハブが翻訳1された年月日は、Internet Archiveでは少なくとも2013/11/27まで遡ることができた [参考]。しかし、日本支部への転載は2013/10/14に行われているため、実際にはそれ以上前から存在していたのだと思われる。(なお、当初のカノンハブの説明文は今の訳文とは少し異なっていた)
カノンハブ-JP2は2013/12/22に作成された。とはいえその内容は空で、仮置きのものであった。その一日前の2013/12/21に「忘年会Tales大募集!」というスレッドが建てられており、そこで「財団日本支部年中行事 - 2013年忘年会」の参加記事募集とカノン化予定についての話がなされていた。かくして忘年会は2013/12/24に第一のカノン-JPとなる。
次にカノン化の話が現れたのは、“わるいざいだん”である。2015/1/19に建てられたスレッド「"わるいざいだん"カノンを考えています。」において、カノン化に向けた洗練や、作品の執筆が進められていった様子が確認できる。そして2015/2/8に、“わるいざいだん”はめでたく第二のカノン-JPとして登録されることになった。
そしてこれからしばらくの間、カノン-JPの氷河期が続く。
2016/7/12、「カノン-JP, 「財団日本支部年中行事 ― 2013年忘年会」についての提案」というスレッドが建てられ、2013年忘年会をカノン-JPではなくTaleシリーズ-JPにすべきではないかという議論が行われた。この議論は最終的に提案の通りになり、2013年忘年会はカノンハブ-JPから削除されることとなった。この際、ハブのリンクもcanon-jp-1からbounenkaiへと変更された。わるいざいだんのハブがcanon-jp-2である理由もここにある。なお、シリーズアーカイブ-JPはこの際に設立された [参考]。
この間、3年間にわたってカノン-JPは“わるいざいだん”一つのみという状態であった。
2019/1/2、ODSSのハブが投稿された。当初はまだTaleシリーズであったものの、一ヶ月後には「カノン化目前!〈ODSS〉シリーズについて語るスレッド」が建てられ、カノン化に向けた参加者の募集を行っている。そして2019/6/3、ODSSはカノン登録された。新たなカノン-JPが現れたのは実に4年ぶりのことであるし、前述したとおり、カノンハブ-JPが“わるいざいだん”だけでなくなったのも3年ぶりのことであった。
なおこの際建てられた「〈ODSS〉のカノン-JP登録について」というスレッドは、後のカノン-JP投稿ガイドに影響を及ぼすこととなった。
これ以降、カノン・ブームの炎が静かにも燃えだすこととなる。
2020年は波乱の年であった。この年は多数のGoI、キャラクター、カノン、Taleシリーズが生まれ、過去最大規模でシェアード・ワールド的な取り組みが広まった。
2020/1/25、Taleシリーズとして始まった「扶桑紀」がカノンに昇格し、歴史系カノンの総本山として拡大していくこととなる。2020/2/8には後に世界最大のカノンとなる1998年が登場し、続く2020/3/7にはサイト外でも高い知名度を誇るスシブレードが登録された。これら3つのカノンは、2020年のカノン拡大期を象徴するカノンとして、急速にブームを巻き起こした。そして今なおコンスタントに記事が投稿され続けていることからも、その影響力の大きさが見える。
その後もファウンデーション・コレクティブ、アブサンの夢、四辻喜劇と短期間でカノンが増殖。2020/5/8にはTwitterから始まり、当時比較的新人だったメンバーたちが主導で進めていた企画、「筐体造り」がカノン化を迎えた。
2020/9~11にかけて行われたチームコンテスト2020では、複数の著者がチームを組み、一つのタグを作成することが目的のコンテストであった。ここでも聖杯を仰ぐ翳、共異廻歴、相貌失認、ちいさなざいだん、Thanatomaniaと多くのカノンが誕生し、またそのどさくさに紛れて、連作-JP“二重の故郷”、“極夜灯”もカノンに昇格した。
こうして2020年はカノン大盛況の年となり、チムコン中に当時支部中で最もカノンが多かったCN支部を抜いて、支部としてはJPがカノン数最大となった。
2021年2月頃には1998年カノンがENも抜いて世界最大のカノンとなったことが確認され、また3/20には大正150年が登録された。関連記事の投稿は未だ続いており、とうとうJPにもカノン文化が根付いたことを実感させてくれる。
— Dr_Kasugai
コンテスト
- チームコンテスト2020: このイベントをきっかけにカノンが一斉に増加した。
- ”J”カノン砲コンテスト, クロスカノンコンテスト: 参加記事がある個人コンテストのうち、特にカノン関係にフィーチャーしたもの。
連作-JP
参照資料
- カノン-JP - フィールドガイド! (下書き): sanks269氏が主導する、各カノン-JPの執筆アドバイスをまとめるプロジェクト。SCP-JP公式Discordサーバの#カノンjpフィールドガイドチャンネルで議論中。
余談
- Twitterでは#存在しないカノンというハッシュタグが2020年頃から使用されており、様々なカノン案 (ないしはそれに扮した大喜利) がツイートされている。ここから実際に関連記事が本投稿されたり、正式カノンに至ることもある。
- 類似タグとしては#カノン案というものも昔あった。
かつてカノンだったもの
- 2013年末に日本支部で行われたクリスマスパーティ・忘年会に関するドタバタ劇。
- 元は初のカノン-JPだった (当時のURLもcanon-jp-1) のだが、2016年に「カノンにしては平凡すぎる3」「2013年限定は扱いづらい」といった理由でカノン登録を解除する提案が出され、発起人がそれに同意したことでTaleシリーズ (現: 連作-JP) に移動となった。これにより、3年間に渡りカノン-JPは『わるいざいだん』1つのみの状態が続くこととなる。
- どうも、記念日カノンとしてこうしたイベント群をまとめる案もあった模様……? (参考)
- 忘年会Tales大募集!
- カノン-JP, 「財団日本支部年中行事 ― 2013年忘年会」についての提案
カノン化しそうなもの
- AMADAI氏主導の連作-JP。自由参加型で、比較的カノン的な性質が強い。
- “高速道路上にのみアノマリーが現れる”という特殊な前提の下に成り立つ。
構想中カノン
- SOYA-001氏らを中心に構想中のカノン。アトラスタ財閥のマイクロマシン・システム暴走により、地球の大部分が金属構造体に覆われた未来世界を舞台とする。
- 根幹記事となる『アトラスタへの提言』はもともと001提言のひとつとして執筆されていたが、SCP-3000-JPコンテストの開催に伴い、SCP-3000-JPエントリーとして出場した。
- 現状、サイト上にある作品は前述のエントリー『アトラスタへの提言』、そしてアトラスタ関連の設定資料をまとめた『The Atlaster | コンセプトアート設定資料集』、アートワーク『鉄への幕。』となっている。
- 現在はSCP-JP公式サーバの#『アトラスタ』チャンネルで議論・進捗報告が行われているほか、専用サーバも稼動している (招待リンクはTwitterより)。
- 『SCP-2999-JP - アノマリー・ハラスメント』関連作をまとめたカノン。
- 2021年11月〜2022年6月にかけてSCP-JP公式Discordサーバの#アノマリー・ハラスメントチャンネルでカノン化に向けて議論されていたが、メンバーの多忙につき一時凍結。
財団メシ
- 主にsanks269氏が提唱している、財団世界の食事事情を描くテーマ型カノン/シリーズ。
- 最近にわかに人気がある。
- 専用Discordサーバ (招待リンクはTwitterより)。
- sanks269氏が主導している、小学生3人組から成る“少年SCP団”、およびその周辺事情に関する児童小説的な空気感のカノン案。
- 専用サーバが存在する: here (リンクはTwitterより)。
- 通称ファウファン、FF。カノン-CN『永夜』の消失に伴い空いたニッチを埋めるべく、indonootoko氏らを中心に構想された。
- 専用Discordサーバがあるらしいが、自分は入っていないのでよく知らない。
- 2018年に有志が集まり、構想していたプロジェクト。メンバーの多忙・活動停止等もあり、最近はプロジェクト停滞状態。
- 宇宙空間における財団活動を担当する“外宇宙支部”について掘り下げるカノン。
- 当時はIRCチャンネル#scp-star、SCP-JP公式Discordのチャンネル#scp-star、独自サイト「星は我等の手の内にある」等で議論・考察していた。
- 外宇宙における財団に関する共著記事のためのIRCチャットでの議論のお知らせ
- 「表向きはカバーストーリーで隠蔽された、歴史上の真実」に関するカノン。
- 一時期参加記事等を積極的に募集し、5著者5記事が集まっていたが、2020年夏以降はほぼ動きが無い。
- 最近また再始動を始めた様子。期待。
- 「歴史系SCP記事ではよくある展開」といった懸念点が挙がっていたが、一応この部分は定義を厳密化することで対応を図っている。また、「既に歴史ものとしては扶桑紀がある」という話もあり、実際に5記事中2記事が重複しているが、一応隠された歴史の方が範囲が広範であり、焦点もやや異なる。
- より差別化するための方策として、Twitter上で原案者の一人であるMitan氏が「異常関連史隠蔽部門」のような概念を導入できないかと提唱していた。改訂案では導入されそう?
- 一応現時点ではタイムラインは一本化されており、そこでも設定的な独自性が生まれていく余地がある。
seafield13氏がかねてよりちらほらと言及しているカノン案 (参考1, 参考2, 参考3)。SCP-1905-JPのプリンストン計画関係で揉めたことがきっかけで内戦が発生するらしい。
- 第一次財団内戦は『スレートサンダーのブリーフィング』に登場する、1924年の財団内戦のことだと思われる。
- 「財団日本支部理事会成立の背景に、候補生の争いがあった」とし、理事候補生たちの物語を書いていくカノン案。主に2020年夏頃、専用Discordサーバで議論されていた模様。現在は凍結状態?
- 上記メモ曰く、「食欲が基底世界の財団よりも大きく、職員が肥満体質な財団」。飯ネタのジョークカノン。当時新人だったメンバーが中心となって展開された。
- 2020年9月4日、SCP-JP公式サーバの#scpの話1チャンネルで「xxxxなざいだん」に関する雑談が始まり、その中で
onigirikunn氏により「ふとったざいだん」の単語が言及される。その後、しばらくの間 (大喜利的なノリであったが) 同案に関する議論が続き、同日中に
Zatto13氏により専用サーバが設立され、そちらに議論が移行する (参考)。9/7、
Yucca氏により公式サーバの#discord運営ご意見番チャンネルに「ふとった財団」のチャンネル追加申請 (運用期間1ヶ月) が挙げられ (参考)、9/8に稼働中プロジェクトカテゴリに#ふとった財団チャンネルが作成される。以後、チャンネル内で議論が行われ、多数の議論・下書き作成が行われるも、最終的に沈静化し、チャンネルは期日に閉鎖された。
- カノン化を目指し、チームコンテスト2020に主要メンバーらがチーム「名案: カレーは飲み物」を結成して出場したものの、多忙のため記事の投稿は見送られた。
- 現在、凍結状態と推測される。
- 2017年〜2018年にかけて、
Ikr_4185氏主導で構想されていたカノン/シリーズ案。東京都、新宿・渋谷・池袋を中心に展開される予定だった。現状記事は無いのだが、たまに“あったよね〜”的に言及されることがある。
- 当時Twitterで、#東京副都心カノン (旧: #東京副都心) タグで構想がツイートされていた。
結局カノン化しなかったもの
- 2016年にtransistor_K氏が提唱していたカノン案。学園風に改変された、箱庭めいた日常世界に閉じ込められてしまった財団達を描くものになる予定だった模様。
- 他にフォーラムで提案されたものの没になったカノンとしては、『あなたのいない財団』がある (こちらはハブ案までは無かったようだが)。
ドロイドルマスター
- 2022/4/24にTwitterやSCP-JP公式サーバ等で話が出ていた、
SOYA-001氏発のカノン案。最終的にはドロイド・コンチェルトとして、SCP外の独自シェアードワールド創作として分離・独立した。なお、著者ページには当初の痕跡が残っている。