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要注意人物ファイル #123/JP-01

本名: 山田 武

関連要注意団体: 大日本帝国異常事例調査局(IJAMEA)

監視理由: 当該PoIは第二次世界大戦において強力な現実改変能力を行使していた。また、その国粋主義的な思想から日本の政権転覆といったテロリズムを引き起こす可能性がある。

優先度:

ステータス: 1945年以降、その活動は現在に至るまで確認されていない。

背景情報: 当該PoIはIJAMEAの構成員である。将軍という地位についていたが、後方で司令を行うのではなく、戦場でその力を発揮していた。特に、第二次世界大戦下においてはソ連工作員の排除に努めており、満州の防衛を終戦まで行い続けた。GRU"P"部局から発見された資料によれば、当PoIによって██個もの小隊が撃破されたという。






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アイテム番号: SCP-2264-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2264-JPはサイト-8197の対現実改変者人型収容セルに収容されます。

説明: SCP-2264-JPはPoI-123-JPと同一と推定されている人型実体です。あらゆる生命兆候を見せていないのにかかわらず、身体は腐敗していません。また、身体は外部の影響によって損傷することはありません。

SCP-2264-JPは「曾祖父の腐っていない死体が見つかった」という警察への通報により発見されました。通報者はPoI-123-JPの曾孫である「山田 蓮」氏です。山田氏はオブジェクト以外にもPoI-123-JPが執筆したと思われる資料を発見していました。資料には、PoI-123-JPは自身内部の時間を"固定"する術式を使用することで「日本の危機」にそなえて自己を保存したという趣旨の文章と、子孫に向けた術式の解除方法と大日本帝国の復活を志す手記が記載されています。以下はオブジェクト回収時に行われた山田氏へのインタビュー記録です。

対象: 山田 蓮氏。祖父から幼少期に財団の概要について聞かされており、財団について認知している。

インタビュアー: 袴田博士。IJAMEA対策担当チームに所属。


[ログ開始]

袴田博士: まず、通報するに至った経緯を教えて頂けますか。

山田氏: 一週間前、親父が急逝しまして。それで実家の片づけしてたんですよ。

袴田博士: ご愁傷様です。

山田氏: あぁ、お気遣いありがとうございます。それで、蔵を整理していたところ、地下室を見つけまして。この地下室にその死体と手記があったんですよ。最初は人形かとも思ったんですが、やけに精巧だし、手記もちょっとオカルトなものを感じるのでもしかしたらそういうやつなのかなぁ、って思って。でも、そういえばなんか子供の頃にそういえば祖父が河童がなんだとか、財団が、とかそういう変なことは言っていたなぁというのを思い出して。祖父ももう私が6歳ぐらいに亡くなりましたから、ホントに曖昧な記憶ではあるんですが。

袴田博士: なるほど。山田さんは6歳以降はそういう超常的なものに関わる機会はありましたか?

山田氏: つまり私や家族が、なんでしたっけ。異常調査局、でしたっけ。それと関わりがあるか気になるんでしょうか。

袴田博士: 単刀直入に言えばそうなります。

山田氏: [笑う] 少なくとも私は関係ないですよ、全く。両親がどうだったかは知らないですけど。敢えて言うなら、父親は若干右寄りの考え方をしていたとは思いますけど。でも、別に普通の昭和のおっさんの古臭い考え方という感じですよ。

袴田博士: 山田さんは……

山田氏: 私?私はノンポリです。政治に興味ないですしね。もちろん今も「曾祖父の意思を継いで大日本帝国の復活を目指すぞ!」とかそんな馬鹿げたこと思うわけないですよ。 [笑う] あと「日本の危機」でしたっけ。怪獣が侵略してきても、財団さんが今この国守ってくれてるんでしょ?だったらまぁ、曾祖父みたいな危なっかしい人いらないでしょ。

[ログ終了]


補遺: 山田氏は記憶処理の後、解放された。山田氏の身辺調査がその後行われたが、特に異常はなかった。

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