氏名 | 概略 | 登場する記事 |
応神 三船いらがみ みふね | 第30代当主。一等研儀官。財団に移籍後、博士号を取得。1974年没 | SCP-1942-JP |
応神 国光いらがみ くにみつ | 第31代当主。秘衛府の衛士。財団に移籍後はフィールドエージェント。2001年没 | 灰より出でて、再び 前篇(国光は名前のみ) |
応神 景光いらがみ かげみつ | 国光の弟。秘衛府の衛士。財団に移籍後はフィールドエージェント。長光と吉光は三つ子の弟。2009年没 | |
応神 長光いらがみ ながみつ | 国光の弟。秘衛府の衛士。財団に移籍後はフィールドエージェント。兄は景光、弟は吉光の三つ子。2009年没 | |
応神 吉光いらがみ よしみつ | 国光の弟。秘衛府の衛士。財団に移籍後はフィールドエージェント。景光、長光は三つ子の兄。2009年没 |
RainyRavenの蒐集院コンテスト!

(画像出典: 財団ロゴ byNanimono Daemonに合致するユーザーネームは存在しません)
開催の目的
蒐集院もしくは扶桑紀の記事がもっと増えてほしいため。ある種の応援企画のようなものです。
れきしどんどんすきになる
開催期間
4/1 0:00 - 4/30 23:59(1ヶ月間)
投票期間
5/1 0:00 - 5/14 23:59(2週間)
順位決定
5/15 0:00
優勝商品
未定。コンテスト全体での最高評価の記事に「七哲賞」を、A部門優勝記事には「歴史を騙る者ヒストリー・トーカー」の称号を差し上げます。
参加資格
その1: 必須です。
その2: こちらは自由選択。使わなくても構いません。
- A部門: 現実の史実を題材とした記事であること。こちらの設定も参考までにどうぞ。
なお、参加する作品の数に制限はありません。どんどん来い!
参加方法
- 参加資格を満たす作品を書き上げ、投稿してください。
- 投稿した記事のディスカッションに「RainyRavenの蒐集院コンテスト(A部門)」へ参加する旨を記載してください。数日経ってもこのページに反映されない場合、お手数ですがPMなどを飛ばして頂けると幸いです。
不明な点などありましたらPMもしくはTwitter(@RainyRaven)のDMなどへご連絡ください。
エントリー中の作品
手動追加です。
極光船蒐集物覚書帳目録第〇三七七番
一八六二年十月蒐集。 研儀官"原秋水"が発見。中華異学会との交換留学のため長崎より出港し、東シナ海を航海中だったところ遭遇した。極光船は怪異的な気象現象の発生と共に出現する起源不明の蒸気船であり、帆柱からは英語で「日本州政府寄贈」と記された刻印が発見されている。以下は極光船の出現と極光船乗組員への取り調べの記録した原秋水の航海日誌の抜粋であり、可読性のために一部現代語訳されている。原文及びすべての資料は添付文書群を参照のこと。
航海日誌-1
奇怪な現象に遭遇。昼頃に幻日環と日暈が現れたので珍しいと思い船員達と観察して楽しんでいたところ、突如として面妖な極光が渦を成し現れた。直後に幻日環と日暈の方角より烈風が吹き刺し、快晴だった海が大きく荒れ狂った。帆柱が折れんばかりの勢いだったので、船員総出で帆を畳んでいた最中、風の吹く方角から眩い閃光が迸った。
閃光で閉じた目を開くと風はピタリと止んでいた。突然の出来事の連続に船員全員が混乱する中、閃光が見えた場所にエゲレス製と思われる蒸気船が見えた。怪訝に思い船を近づけると何人か乗組員がいるようで、何れも酷く衰弱しているようだった。遭遇した現象の件もある故、急遽航路を変更し、長崎に戻ることにした。戻りながら当船で治療し、口が利けるなら話を聞いてみようと思う。
(慶応二年)
航海日誌-2
保護した船員達は口が利けるぐらいには回復した。顔も服装を見たところ日本人のようだが、話す日本語にどうも違和感がある。端的に言えばなんだか日本語がヘタクソだ。それに仲間内での会話はエゲレス語で行っているようだ。本人達は幕府の命でエゲレスに長年に渡り留学していたからであり、あの日もその帰りの途中だったと話しているが、そんな話は聞いた事が無い。どうも違和感がある。
よく見るとこいつらは中々怪しい。この海の真ん中で全員が随分と上等な着物を着ている。留学生だかなんだか知らないが、何日も船に揺られているというのにまるで卸したての着物だ。操舵手を名乗る男まで小綺麗な着物なのが益々怪しい。中でも怪しいのが首領格のサカモトと名乗る男だ。この男は風貌からして怪しく、顔面全体を包帯で覆っている。何やら顔に切り傷があり、それが原因で顔面が大きく腫れている様だった。顔をあんな風に斬られるというのはエゲレスとはどんな魔境なのだろうか?
それと、これは一番不思議に思ったのだが、連中は私に"今は何年だ?"と聞いてきた。私が慶応二年と答えると連中は突然狂喜乱舞し始めた。今が慶応二年だと何が嬉しいのだろうか?
長崎での取り調べは長くなりそうだ。こいつに関しては調べなきゃいけないことが山ほどある。
(慶応二年)
航海日誌-3
誰かが私の日誌を勝手に書いている。なんだこの数日の日誌は、保護した船員なんて私は知らないぞ。しかしどうやってこの日誌を見つけたんだ? 恥ずかしいから夜な夜な忍んで書き連ねては引き出し裏に隠していたのに……。
しかしよくよく思い返してみると船を見つけてからの記憶がぼんやりとしてる。悪い酒でも呑んだだろうか?
まぁいい。私の日誌を勝手に書いてるやつ。ふふふ、そうだお前だ。私はもうお前の存在に気付いているぞ。もう遅い、この日誌には呪術を仕込んでおいた。私が来るまでそこで金縛りを味わうが良い。
(慶応二年)
蒐集された極光船は長崎にて研儀に掛けられたが、特段不審な点は発見されなかった。日誌には極光船出現の様子や乗組員に関する情報が記されていたものの、日誌で言及された極光船乗組員が確認されなかったことや、日誌終盤内に極光船乗組員に関する意味不明な記述が存在したため、原秋水が留学を怠けるために捏造した作り話として極光船は蒐集物に指定されなかった。原秋水は処分を受けたが、三か月後に別個体の極光船が仙台湾で確認されると極光船は蒐集物に指定され、この処分は撤回された。撤回後、原秋水に対し、極光船の乗組員に関して聞き取りが行われたが、原秋水は航海中の出来事を完全に忘却しており、極光船乗組員に関する記述の根拠は明らかになっていない。
極光船は蒐集物に指定されなかったものの、蒐集院所有の船舶として保管された。しかし、同年八月に復古神道1を掲げる蒐集院過激派派閥2が蒐集院を離脱すると、極光船を持ち去り大洲藩3に売却してしまった。この売却には過激派の支持団体である土佐勤王党4が関与しており、土佐勤王党の元構成員"坂本龍馬"の仲介が確認されている。坂本龍馬と日誌に記された"サカモト"なる人物の関連性は調査中である。