4/XXXX LEVEL 4/XXXXCLASSIFIED |
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アイテム番号: SCP-XXXXオブジェクトクラス: Keter |
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその性質上、完全な封じ込めが困難です。よってSCP-XXXX-JPの収容は隠蔽工作に焦点が当てられています。SCP-XXXX-JPが発生した場合、当該地区に割り当てられてたエージェントが周辺地域の事後処理を行います。オブジェクトを目撃した民間人はクラスA記憶処理を行ってください。SCP-XXXX-JP-1のアブダクション1の妨害は当局によって行われます。
記憶処理を施して解放してください。SCP-XXXX-JP-1のみの影響を受けた人間に対しては現在、奪還計画が進行中であるため、財団宇宙部門へ伝達してください。発生の蓋然性は低いものの、SCP-XXXX-JPのみの影響を受けた人間が発見された場合、担当研究員が調査を行ってください。

SCP-XXXXとSCP-XXXX-1。
説明: SCP-XXXX-JPは日本国内のSCP-XXXX-JP-1の発生に伴い出現する霊的実体です。その形状は大まかに日本古来の民間伝承に伝わる「竜」をかたどっています。オブジェクトの発生から消失までが極めて短期間かつ散発的であるため、現状SCP-XXXX-JPの撮影や観測は偶然に依存しています。また、外見や特性からSCP-XXXX-JPの起源を調査する試みは、現在まで失敗に終わっています。財団の確認するもっとも古いSCP-XXXX-JPの発生は1985年のものであり、これは後述するSCP-XXXX-1の発生時期と一致しています。
SCP-XXXX-JPの発生した地点には、他のSCP-XXXX-JP-1の発生事例では観測できない霊子密度の変化が観測されています。SCP-XXXX-JPに接触した人間は、霊的実体との接触時と比較しても大きな、疲労感を得ます。
SCP-XXXX-JP-1は他惑星から飛来する飛行物体の総称です。個々のSCP-XXXX-JP-1同士に関係性はなく、意思疎通の可否も異なりますが、SCP-XXXX-JP発生のトリガーとなるため総括して区分されます。SCP-XXXX-JP-1が地球人のアブダクションを行を目的とし、その手段が上空からの発光を伴う反重力場形成装置による船内への格納である場合、SCP-XXXX-JPの対象となります。その条件が幾分限定的ながらも、SCP-XXXX-JP-1にとって上記の目的と手段は一般的であるため、国内で確認されたSCP-XXXX-JP-1のうち上記の条件を満たすものの割合は82.5%に及び、その全てにおいてSCP-XXXX-JPが発生しています。SCP-XXXX-JP-1に関しては財団標準第三種知的生命体取り扱い手順にのっとり、直接的な交渉は財団宇宙部門へと委託されます。
映像記録XXXX-5-18
日付: 2012/02/23
場所: 兵庫県██群██町 ██山中腹
注記: SCP-████-JP撮影用カメラにより偶然撮影
[記録開始]
00.05: 民間人(以後”対象”)が撮影範囲に侵入し、散策を始める(後の調査により山菜採りが目的と判明)。
00.32: SCP-XXXX-JP-1が撮影範囲上空に侵入。反重力場形成装置を点灯し、対象のアブダクションを開始する。対象は茫然としているように見える。
00.49: 対象がSCP-XXXX-JP-1と地面の中間地点に到達。SCP-XXXX-JP-1の更に上空にポータル様の円環が発生し、SCP-XXXX-JPが出現、頭部から地表面に向けて下降する。
01.10: SCP-XXXX-JPの頭部がSCP-XXXX-JP-1を貫通し、移動中の対象に接触する。接触後、対象は進行方向を変え、そのまま頭部とと共に地面まで移動する。この時点でSCP-XXXX-JPの前腹部がSCP-XXXX-1を内包している。
01.20: 対象及びSCP-XXXX-JP-1頭部が地面に接触。オブジェクトは地面に接触した部分から消失していく。ほとんど同時にSCP-XXXX-JP-1の反重力場形成装置が消灯する。この時点でSCP-XXXX-JPの腹部がSCP-XXXX-1を内包している。この時点でSCP-XXXX-JPの後腹部がSCP-XXXX-1を内包している。
01.28: SCP-XXXX-JPの尾部がSCP-XXXX-JP-1を完全に通過する。通過の瞬間SCP-XXXX-JP-1が大きく揺れ、以降動作が不安定になる。
01.49: SCP-XXXX-JP-1が撮影範囲から外れる。後には昏睡状態の対象が残されている。
[記録終了]
後書: 対象の昏睡はSCP-XXXX-JP事例に共通して確認。同様に共通事項として、本件のSCP-XXXX-JP-1も母性への帰還を確認。