SCP-XXX-JP 神無月
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アイテム番号: SCP-XXXX l2.png オブジェクトクラス: Keter
Level 2 Clearance 脅威レベル:

項目名: 神無月

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは終了されなければなりません。SCP-XXX-JPの終了のため、財団の保有する資産の全てが使用されます。SCP-XXX-JPの終了は最優先事項です。SCP-XXX-JPの影響を受けたオブジェクトの報告書において、オブジェクトクラスは変更されません。

説明: SCP-XXX-JPは全世界で不規則かつ点在的にオブジェクトの異常性が消失する現象です。異常性を失うオブジェクトに規則性は見られず、オブジェクトクラス、危険性、収容サイトのいずれにも関連はありません。
2200年10月1日のSCP-XXX-JP発生以降、21日で財団の収容する92%が異常性を喪失しました。これに伴い、異常性を持つ職員も同様に変化しました。また、GoIの所蔵するオブジェクトについても同様の現象が見られています。

インタビュー記録
日付: 10月15日
インタビュー対象: アトラス研究員


ここ一週間の職員の勤務態度について、か。
上は相当お冠らしいな。欠勤率が300%を超え、出勤した職員の忠誠度にも低下が見られる、と。かく言う俺も随分スコアを下げたしな。まぁ、仕方がないんじゃないか?どうせ来ても仕事は無いし。
SCP-XXX-JPが発生した時、みんながこう思った。「もしかして、このままオブジェクトが無くなれば、幸せな生活に戻れるんじゃないか?」ってな。けれども使命感は忘れなかったんだ。これは更なる異常の前触れかもしれないとか、財団の責務を忘れてはならないとか、自分を騙しながらあれを止めようとしてた。
でもな、あの報告書、あの特別収容プロトコルがダメだった。月並みな表現で言えば、あれを読んだ時俺たちは、どこか切れちまったんだよ。オブジェクトが無くなれば、財団が無くなる。財団が無くなれば、上は困る。あいつらにとって、もはやオブジェクトはなくてはならない存在になってるんだ。ついでに言えばオブジェクトクラスも滑稽だよな。上はあくまで、これを収容難度の高い普通のオブジェクトとしか思っちゃいないんだぜ。
俺はもう止める気は無い。暗闇を照らす光がすぐそこまで迫ってきているのに、なぜ止めようとしなければならないんだ?


アクセス承認

CLASSIFIED

国際連合安全保障理事会通達

2200年10月23日

差出人:
国連事務総長: ゲティスバーグ
英語大統領: ウィリアム・アニエル
合衆国大統領: ボトムズ・ビューラー
中華人民共和国首席: 洪 沐辰
連名

本文

一.1945年10月24日に規定された国際連合憲章第20条3項において定められたる財団による超法規的活動の許可について、我々はこれを停止する。
二.同条文第4項において定められたる安全保障理事会から捻出される財団義援金について我々はこれを廃止することを決議する。
三.我々は今後の財団による国際法及び各国法の定む領域を侵犯する行為について、これを強く非難する。
四.我々は今後の財団による非人道的行為について、これを強く非難する。
五.我々は、これまでの財団の倫理に背く行為について、これを全て追及する。
六.我々は、これまでの財団の国権を制限する行為について、これを全て追及する。
上記の決議は近年財団による活動の意義が問われつつあることを想起し、巨額の義援金の捻出における各国の負担を鑑み、近頃の財団の活動規模の縮小を考慮した結果当然のものである。

(以下17ヶ国首脳署名)

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記録映像の書き起こし

日付: 2200年10月31日

対象: 低危険度オブジェクト収容コンテナ

人物: アトラス研究員


[ログ開始]

収容コンテナの鍵が乱雑に音を立てている。コンクリート製の概ね人型の像が入口反対側の壁にもたれ掛かるようにして鎮座している。大きな音をたてて扉が開かれ、アトラス研究員が息を荒らげながら入ってくる。アトラス研究員の右脇腹と左腿に銃創が見られ、そこから血が滴り落ちている。

アトラス研究員: (ゼェゼェと息を切らしながら、目を見開いて像を見つめている。)…頼むぞ。

アトラス研究員は静かに目を閉じる。像に動きは見られない。

20秒が経過。アトラス研究員の目から涙が溢れはじめる。

1分程度が経過。アトラス研究員が目を開き、声を上げて泣き始める。

アトラス研究員: (像に歩いて近づきながら)頼む…俺たちを……俺を置いていかないでくれ…(すすり泣く声)頼むよ…帰ってこい…。

[ログ終了]

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