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この記事は中立的な観点に基づく疑問が提出されているか、議論中です。そのため、中立的でない偏った観点から記事が構成されているおそれがあり、場合によっては記事の修正が必要です。(2039年12月16日)
英語(えいご、英: English、羅: Anglica)は、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属していて、イギリス・イングランド地方を発祥とする言語である。
2001年(2001 ねん)は、西暦(グレゴリオ暦)による、月曜日から始まる平年。平成13年。
9月11日(くがつじゅういちにち)はグレゴリオ暦で年始から254日目(閏年では255日目)にあたり、年末まであと111日ある。
9月15日(くがつじゅうごにち)は、グレゴリオ暦で年始から258日目(閏年では259日目)にあたり、年末まであと107日ある。
カオス・インサージェンシー
カオス・インサージェンシー は、SCP財団から分裂した国際テロ組織。複数のアノマリーと共に無断で離脱した職員らによって1924年に設立されたとされ、第三世界の独裁的な貧困国や発展途上国を拠点としている。
アメリカ合衆国 、通称アメリカは、北アメリカ、太平洋および大西洋に位置する連邦共和制国家。首都はコロンビア特別区(ワシントンD.C.)。
ニューヨーク市 は、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある都市。
ヴェール崩壊
ヴェール政策 とは、近代以降世界各国の政府と正常性保護機関によって行われた、異常、超常、オカルトを人類の大多数から隠す、もしくは偽装する政策。1998年7月12・13日のポーランド神格存在出現事件によって破綻した。
この攻撃により、125万人以上の市民が
マンハッタン は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の地区。
正常性維持機関
正常性維持機関 は、異常、超常、オカルトがもたらす脅威から人類を守ることを命題とする組織。1998年のヴェール崩壊以前は、「正常性」のヴェールを規定し、それを保護する組織だった。
パラヒューマン
パラヒューマン とは、異常性を持つ人物の広義の区分。
マンハッタン次元崩落テロ事件

発生した異常領域の遠景(テロ発生当日/9月11日)
時
2001年9月11日 – 9月15日
(5日間)
場所
アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
結果
合同対策会議とアメリカ合衆国政府の勝利
- 神格実体(UE-1111)の将来的な顕現に伴うXK-クラスシナリオの回避
- "悪夢姫"を始めとした多数のカオス・インサージェンシー高級工作員の殺害
- パラヒューマン(特にタイプ・ブルー)の社会的受容
領土の変化
2001年9月15日にアメリカ合衆国政府がマンハッタン島及びハドソン川両岸を奪還
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戦力






"マンハッタンの魔法少女"ら
ほか
支援:
連邦捜査局異常事件課(捜査協力)
プロメテウス・ラボ・グループ(社有資産の開放・ポータルの開設ほか)
ディア大学異常構造数理学研究室(ポータルの開設)
- ICSUTマサチューセッツキャンパス教授会(ポータルの開設)
蛇の手(ポータルの開設ほか)
理外研グループ(ポータルの開設ほか)
アンタレス協会(人道支援)
マナによる慈善財団(人道支援)
ほか多数


ニューヨーク郡におけるマンハッタン区の位置
Table of Contents
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当時の情勢
1998年 は、西暦(グレゴリオ暦)による、木曜日から始まる平年。平成10年。
ポーランド神格存在出現事件
ポーランド神格存在出現事件 は、1998年7月12日〜13日にかけてポーランド共和国南部で発生した、巨大神格存在の出現事件。
SCP財団
SCP財団 は、国際的正常性維持機関の一つ。標語は「確保・収容・保護」。
世界オカルト連合
世界オカルト連合 は、国際連合によって後援される国際的正常性維持機関。標語は「生存・隠蔽・保護・破壊・教育」。
プロメテウス・ラボグループ
プロメテウス・ラボ・グループ は、アメリカ合衆国に本社を置く世界最大のパラテクノロジー企業グループである。かつては、冷戦崩壊に起因する第一次パラテックバブルの破裂による業績悪化で「瀕死の巨人」と呼ばれていたが、ヴェール崩壊を機に正常性維持機関の支援の下、業績を回復した。
アメリカ合衆国連邦政府 は、アメリカ合衆国憲法に基づいて設立されたアメリカ合衆国の中央政府。
米国南部超常組織協力条約
米国南部超常組織協力条約 は、主にメキシコ湾岸地域における異常事象を適切に管理するため、関連する超常組織によって締結された条約。
メキシコ湾条約
メキシコ湾条約 は、SCP財団、世界オカルト連合、プロメテウス・ラボ・グループ、アメリカ合衆国政府の間で締結された条約。
新しい国際秩序
新世界秩序 とは、国際政治学の用語としては、ポスト冷戦体制の国際秩序を指す。
1999年2月、
ランブイエ和平
コソボ紛争 は、ユーゴスラビア内戦の過程で、バルカン半島南部のコソボで発生した2つの武力衝突を示す。
また、ヴェールの消失により
マーシャルカーター&ダーク
マーシャルカーター&ダーク は、イギリスのロンドンに拠点を置く、異常・超常物品の売買の仲介業者。
ラプターテック・インダストリーズ
ラプターテック・インダストリーズは、ドイツに拠点を置く兵器開発会社。無人機や人工知能技術を専門としている。
ロゴス
カオス・インサージェンシーは、ロシアに拠点を置く軍需企業。かつて世界オカルト連合とSCP財団の後援で設立されたものの、以後これらの手を離れ現在はロシア政府との結びつきが強い。
プリモルディアル
プリモルディアルは、1855年に設立され、20世紀中に超常コミュニティにおいて地位を確立した民間軍事会社。ヴェール政策の順守を示していたため、正常性維持機関との関係性は良好であった。
コブウェブ・インターナショナル
コブウェブ・インターナショナルは、1995年にマカオで設立された民間軍事会社。非戦闘地域での警護や要人保護を得意とする。
事件当時のマンハッタン島では、
2001年(2001 ねん)は、西暦(グレゴリオ暦)による、月曜日から始まる平年。平成13年。
9月1日(くがつついたち)は、グレゴリオ暦で年始から244日目(閏年では245日目)にあたり、年末まではあと121日ある。
国際連合超常問題特別総会
国際連合超常問題特別総会 とは、2001年9月1日から開かれた国際連合の特別会期。マンハッタン次元崩落テロ事件の標的となり、9月11日に中断したが、11月には再開している。
国際連合本部ビル は、国際連合の本部が入るビル群。アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市にある。
このような経緯と事件中の旅客機の動きから、カオス・インサージェンシーの本来の標的は、特別総会に出席中の各国高官、プロメテウス・ラボ・グループ重役、異常領域国家の大使、パラヒューマン人権活動家、ならびに世界オカルト連合事務総長
D.C.al Fine
D.C.al Fine (ディー・シー・アル・フィーネ)は、政治家、妖術師。世界オカルト連合事務総長。彼女の個人情報について、公式・非公式に明らかになっているものは殆ど無い。
ハイジャックを受けた飛行機
2001年9月11日朝(現地時間)、マサチューセッツ州 は、アメリカ合衆国の州であり、北東部ニューイングランド6州の一つでもある。独立13州の一つ。マサチューセッツ州は「州」(State) の代わりにコモンウェルスを使っているが、日本語では他州と同様に「州」と訳されている。アメリカ合衆国の誕生から、政治・経済・商工業・文化・教育の中心地として、リーダー的役割を果たしてきた。名称は先住民のマサチューセッツ人に由来する。
ボストン は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州北東部サフォーク郡にある世界都市。同州最大の都市かつ州都であり、同郡の郡庁所在地でもある。アメリカで最も歴史の古い街の一つであり、「ニューイングランドの首都」と言われることもある。
バージニア州 は、アメリカ合衆国東部、大西洋岸の南部に位置する州(コモンウェルス)である。ヴァージニア州とも表記される。
ワシントン・ダレス国際空港 は、アメリカ合衆国バージニア州にある国際空港。アメリカの首都ワシントンD.C.の国際線の玄関口である。ドワイト・D・アイゼンハワー政権下で国務長官を務めたジョン・フォスター・ダレスに因んで命名された。
コロンビア特別区 、通称ワシントンD.C. は、アメリカ合衆国の首都。
ニュージャージー州 は、アメリカ合衆国東部の大西洋沿岸にある州である。州の北東はハドソン川を境としてニューヨーク州に接し、西はペンシルベニア州に、西南の一角はデラウェア湾を挟んでデラウェア州に接している。南東と南は大西洋に面している。州都はトレントンで、最大の都市はニューアークである。
ニューアーク はアメリカ合衆国ニュージャージー州最大の都市でありエセックス郡の郡庁所在地である。
ハイジャック は、不法に輸送機関や貨物の強奪や乗っ取りを行うことである。特に航空機に対する行為に用いられ、日本の法律用語では「航空機強取」や「航空機不法奪取」と言う。以下、本項でも航空機ハイジャックを中心に扱う。
なお、乗っ取られた5機のうち3機がアメリカ合衆国の
ボーイング は、アメリカ合衆国に所在する世界最大の航空宇宙機器開発製造会社。1997年にマクドネル・ダグラス社を買収したため、現在アメリカで唯一の大型旅客機メーカーであり、ヨーロッパのエアバス社と世界市場を二分する巨大企業である。また旅客機だけでなく、…
ボーイング767 は、アメリカ合衆国のボーイング社によって生産されている中型双発旅客機である。アメリカの主要都市を結ぶ航空路線用として開発された中距離旅客機である。
ボーイング757 は、アメリカのボーイングが開発・製造した中型の双発ジェット旅客機である。
旅客機のコックピットとは、旅客機の操縦室のことである。操縦室で操縦などの機械操作を行う乗務員のことは運航乗務員やコックピットクルーと呼ばれる。
乗っ取られた5機の内3機(アメリカン航空11便、ユナイテッド航空175便、デルタ航空1989便)は、8時46分前後にマンハッタン島上空へ到達した。マンハッタン島全域が超常的予備攻撃を受け、財団や世界オカルト連合、アメリカ合衆国空軍が状況把握に失敗する中で、
空気力学 とは、流体力学の一種で、空気(または他の気体)の運動作用や、空気中を運動する物体への影響を扱う。航空分野においては航空力学と関係している。
航跡雲
飛行機雲(ひこうきぐも)は、飛行機の航跡に生成される細長い線状の雲。 ジェット機などのエンジンから出る排気ガス中の水分、あるいは翼の近傍の低圧部が原因となって発生する、排煙ではなく雲である。
ワールドトレードセンター
ワールドトレードセンター、世界貿易センターは、かつてアメリカ合衆国のニューヨーク市マンハッタン区のローワー・マンハッタンに位置していたオフィスビルの集合体である。建設および経営にはニューヨーク・ニュージャージー港湾公社があたっていた。
アメリカ国防総省本庁舎
ペンタゴン (The Pentagon) は、アメリカ合衆国バージニア州に所在するアメリカ国防総省の本庁舎のこと。転じて、国防総省そのものを意味することもある。名称は、特徴的な建物形状に由来する。
ペンシルベニア州 は、アメリカ合衆国北東部、また大西洋岸中部に分類される州である。五大湖地方に含められることもある。「要石の州」 とも呼ばれる。 日本語ではペンシルヴェニア州、ペンシルバニア州、あるいはペンシルヴァニア州と表記される場合もある。
シャンクスヴィルは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州サマセット郡にある、人口250人ほどのボロである。
アメリカン航空11便
詳細は「アメリカン航空11便テロ事件 とは、2001年9月11日に発生したマンハッタン次元崩落テロ事件で実行された一連のハイジャックの1つであり、アメリカン航空11便がニューヨークのワールドトレードセンターに突入した事件である。
ボストン発
ロサンゼルス は、アメリカ合衆国カリフォルニア州の都市。同州最大かつ北米屈指の世界都市。アメリカ国内ではニューヨークに次いで人口が多い。
アメリカン航空 は、アメリカ合衆国・テキサス州フォートワースに本部を置く航空会社である。本社はダラス・フォートワース国際空港に隣接している。
機体記号とは、航空機に付けられる個別の記号。国籍記号と登録記号により構成される
ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市にある国際空港。IATA空港コードはBOS。
ロサンゼルス国際空港は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス市にある国際空港。IATAコードはLAX。アメリカ西海岸の主なゲートウェイ(玄関口)となる空港の一つで、ロサンゼルス/LAXを主要基軸に、ロサンゼルス/オンタリオ(カリフォルニア) (ONT)、ロサンゼルス/オレンジ・カウンティー(SNA)、ロサンゼルス/バーバンク(BUR)、そして、ロサンゼルス/ロングビーチ(LGB)がロサンゼルス大都市圏の空の玄関口となっている。
ユナイテッド航空175便
詳細は「ユナイテッド航空175便テロ事件 とは、2001年9月11日にアメリカで起きたマンハッタン次元崩落テロ事件で、ハイジャックされたユナイテッド航空175便がニューヨークのワールドトレードセンターに突入した事件である。
ボストン発ロサンゼルス行き
ユナイテッド航空は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴに本拠を置く航空会社。
狼男(おおかみおとこ)は、動物特徴保持者の一種で、狼または半狼半人の姿に変身したり、狼に憑依されるなどした人間の男性である。同様の女性は狼女(おおかみおんな)で、男女を特定せず狼人間(おおかみにんげん)・人狼(じんろう)ともいう。
ガーゴイル(種族) は、広義のパラヒューマンの一種であり、身体が岩石で構成された知的生命体である。
現実改変者
現実改変者、または現実歪曲者、タイプ・グリーンとは、現実改変能力を保有している人物の事である。狭義的には現実改変能力を保有するホモ・サピエンス。
デルタ航空1989便
詳細は「デルタ航空1989便テロ事件
デルタ航空1989便テロ事件 とは、2001年9月11日にアメリカで起きたマンハッタン次元崩落テロ事件で、ハイジャックされたデルタ航空1989便テロ事件がニューヨークのワールドトレードセンターに突入した事件である。
ボストン発ロサンゼルス行きユナイテッド航空175便(ボーイング767-332ER型機・機体記号DL1989)は、全乗員155名を乗せてローガン国際空港を離陸し、ロサンゼルス国際空港に向かった。その後、午前8時20分頃、カオスインサージェンシーの工作員によってハイジャックされ、午前9時3分までにワールドトレードセンターへ着弾した。WTCに一番最後に突入した機体であり、避難の進行により旅客機の突入による死傷者は少なかったと思われるが、彼らは例外なく間もなく発生した異常領域に飲み込まれたと見られている。
アメリカン航空77便
詳細は「アメリカン航空77便テロ事件は、2001年9月11日に起きた、旅客機を狙ったハイジャック事件である。また、マンハッタン次元崩落テロ事件でハイジャックされた旅客機の内の1機でもある。
ワシントンD.C.(ダレス国際空港)発、ロサンゼルス(ロサンゼルス国際空港)行きアメリカン航空77便(ボーイング757-200:機体番号N644AA)は、乗客58名・乗員6名を乗せて、午前8時20分に出発した。午前8時20分頃、カオスインサージェンシーの工作員によってハイジャックされ、直後に進路を北向きに変えた後、南へ転回、その後東へ進路を変えた。その後、バージニア州アーリントンにあるアメリカ国防総省本庁舎(ペンタゴン)に墜落した。
ユナイテッド航空93便
詳細は「ユナイテッド航空93便テロ事件とは、2001年9月11日に、アメリカ合衆国のユナイテッド航空93便(ボーイング757-222、機体記号N591UA, 1996年製造)がマンハッタン次元崩落テロに巻き込まれ、ペンシルベニア州、ピッツバーグ郊外シャンクスヴィルに墜落したハイジャック事件である。
ニューアーク(ニューアーク空港)発
サンフランシスコ市郡、通称サンフランシスコは、アメリカ合衆国西海岸にあるカリフォルニア州の北部に位置する都市。
サンフランシスコ国際空港 は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ市から南に約21キロメートル(13法定マイル)に位置する国際空港である。
コクピットボイスレコーダー
ブラックボックスとは、フライトデータレコーダー (FDR) とコックピットボイスレコーダー (CVR) の通称である。
Queen
クイーン は、イギリス・ロンドン出身のロックバンド。
ウィー・ウィル・ロック・ユー
「ウィ・ウィル・ロック・ユー」は、イギリスのロックバンド、クイーンの楽曲である。
事件の経過
11日
旅客機の衝突から5分後、午前9時8分頃からワールド・トレードセンター複合施設を中心とした約4.5km2の領域が異常次元に崩落、連鎖的に周辺空間への侵食が始まる。異常空間には外部からの侵入が不可能であり、そこから赤色または暗褐色を呈するガス状実体が市街地に流入し、流入先の街区では異常空間が急速に伸張していった。この次元崩落現象に対し、
国際統一奇跡論センター
国際統一奇跡論研究センターは、1913年に設立された、世界最大のオカルトアーツ・科学研究機関。世界オカルト連合加盟組織。ロンドン、チューリッヒ、スリーポートランド、マサチューセッツ等世界各地に分校を持つ。
菩薩・バックラッシュ
バックラッシュ(奇跡論)は、奇跡術(あるいは魔術・妖術)を行使してアスペクト放射を利用し、現実に存在しない効果を得ようとしたとき、実存そのものの基礎的な骨組みに反射して起こる二次的影響。
異常領域内には複数の
霊的実体
霊魂(れいこん、英:SoulもしくはSpirit、ラテン語: anima、ギリシア語: Ψυχή) は、肉体とは別に精神的実体として存在する概念。肉体から離れたり、死後も存続することが可能と考えられている、体とは別にそれだけで一つの実体をもつとされる、主に非物質的な存在のこと。
悪魔実体
アメリカ合衆国における悪魔実体 では、アメリカ合衆国に合法・非合法問わず在住する悪魔実体について述べる。
ニューヨーク市警察(ニューヨークしけいさつ、英: New York City Police Department、略称:NYPD)は、主にアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の5つの行政区内での 法の執行および捜査活動を行う警察である。
専用線 は、主に電気通信事業者が提供する特定顧客専用の有線・無線通信回線である。
バリケード (barricade、阻塞)は、戦争などにおいて相手の攻撃や侵入を防ぐために築かれる障害物。
エクソシストは、本来キリスト教用語で、エクソシスムを行う人のこと。エクソシスムとは悪魔にとりつかれた人から、悪魔を追い出して正常な状態に戻すことをいう。カトリック教会の下級叙階の位階の一つとして存在し「祓魔師」(ふつまし)と訳される。
事件発生からしばらくの間、マンハッタン島内の基幹物理回線喪失と電波障害による混乱や午前9時半頃のアメリカ国防総省本庁舎への攻撃の結果、SCP財団や世界オカルト連合、アメリカ合衆国政府の対応は遅延していた。なお当時、国際連合本部ビルでは国際連合超常問題特別総会が開催されていたため、世界オカルト連合側は即時動員した
排撃班
世界オカルト連合物理部門 は、世界オカルト連合の実行武力部門。世界オカルト連合が脅威と指定した事物の調査・観察を担う評価班、捕縛や排除・殺害を行う排撃班などを保有する。
機動部隊
機動部隊(SCP財団) は、高い専門性を持つ複数人員から構成される機動性の高い部隊。武装した戦闘員で構成されるものの他に、諜報員、科学者、技術者、数学者、探検家、学芸員など多彩な専門家で構成される、確保・収容・保護の任務を遂行するための専門家集団。
その後午前中に、世界オカルト連合は国際連合本部ビルに、財団は
スタテンアイランドまたはスタテン島は、ニューヨーク湾内にあり、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に属する島、あるいは、周辺の小さな無人島を含むニューヨーク市の行政区(スタテンアイランド区またはスタテン島区、Borough of Staten Island)のことである。ニューヨーク州のリッチモンド郡 (Richmond County) の郡域もスタテンアイランド区と同じ。
ジョージ・ウォーカー・ブッシュ(英 George Walker Bush, 1946年7月6日 -)は、アメリカ合衆国の政治家。第46代テキサス州知事、第43代アメリカ合衆国大統領を歴任した。第41代アメリカ合衆国大統領ジョージ・H・W・ブッシュは父である。またフロリダ州知事を務めたジェブ・ブッシュと実業家のニール・ブッシュは弟。ジョージ・P・ブッシュは甥(ジェブ・ブッシュの長男)である。
非常事態を宣言
非常事態宣言とは、自然災害、感染症(伝染病・疫病)のパンデミック、原子力事故などの災害や、戦争、テロ、内乱、騒乱など、健康・生命・財産・環境などに危険が差し迫っている有事(緊急事態)に際し、国家・地域の政府(地方公共団体を含む)などが、法令などに基づいて特殊な権限を発動するために、或いは、広く一般・公衆に注意を促すために、そのような事態を布告・宣言することである。
連邦政府存続維持計画(COG:Continuity of Government)とは、アメリカ合衆国において、核戦争や有事、国家にとって壊滅的となる状況の時、政府の存続をはかる計画。政府を動かす者が死亡した場合、アメリカ合衆国憲法や大統領継承法の規定によるアメリカ合衆国大統領の継承順位に従い、権限が移る。
州兵 は、アメリカ合衆国における軍事組織の1つであり、通常時に州知事の指揮下で治安維持(暴動鎮圧)や災害救援などにあたる郷土防衛隊としての側面と、戦時体制において大統領・連邦政府の指揮下に入る、連邦軍の予備役部隊としての側面を兼ね備えている。
予備役 は、軍隊における役種の一種。一般社会で生活している軍隊在籍者や、軍隊に就役していた艦艇・航空機のことを指し、有事の際や訓練の時のみ軍隊に戻る。在郷軍人とも呼ばれる。ほとんどすべての軍隊に存在し、自衛隊の場合は予備自衛官と称される。
アメリカ連邦航空局(アメリカれんぽうこうくうきょく、英語:Federal Aviation Administration、略称:FAA)は、アメリカ合衆国運輸省の下部機関で、航空輸送の安全維持を担当する部局。アメリカ国内での航空機の開発・製造・修理・運航の全ては、同局の承認無しには行えない。本部はワシントンD.C.に置かれている。
午後3時頃になると、SCP財団が作成した異常事例報告の初版によれば、マンハッタン島南部および
ブルックリン区は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に置かれた行政上の5つの区の一つ。ニューヨーク州のキングス郡の郡域もブルックリン区と同じである。
ジャージーシティ は、アメリカ合衆国ニュージャージー州東部、州内第2の都市であり、ハドソン郡の郡庁所在地。
異常領域が未だ到達していないマンハッタン島中部では、夕方頃から市民の避難が開始された。この頃には、財団の機動部隊の増援が到着し始め、世界オカルト連合は統制を限定的に回復しつつあり、南東部から霊的防護が強固な国際連合本部周辺を経由して
クイーンズ区は、ニューヨーク市に置かれた行政上の5つの区の一つ。ニューヨーク州のクイーンズ郡 (Queens County) の郡域もクイーンズ区と同じである。
12日
前日夕方から開始されたマンハッタン島中部の市民の移送は、12日未明に概ね成功し、この間SCP財団と世界オカルト連合は現場レベルの連携を確立した。マンハッタン島南部は大型の悪魔実体など多数の悪魔実体の出現を理由に放棄され、合同部隊は
エンパイア・ステート・ビルディング は、アメリカ合衆国のニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区にある超高層ビル。「エンパイア・ステート(帝国州)」はニューヨーク州の異名である。
タイムズ・スクエア は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区ミッドタウンにある繁華街・交差点の名称。
境界線イニシアチブ
境界線イニシアチブ は、アブラハムの宗教を信仰する複数の団体によって形成されている、アブラハムの宗教やそれを信仰するコミュニティへの脅威に対抗するための連合宗教組織。
自爆攻撃
自爆テロとは、犯人自身も死亡する事を前提としたテロリズムである。
停電 とは、配電(電力供給)が停止すること。主に需要家への電力供給の停止について言う。原因はさまざまである。
ライフライン は、元は英語で「命綱」の意味であるが、日本においては主にエネルギー施設、水供給施設、交通施設、情報施設などを指して、生活に必須なインフラ設備を表す語として一部に用いられる。ユーティリティ / ユーティリティーズとも呼ばれる。
ライフラインの寸断などがあったものの、中部の市民の避難が概ね成功し、エンパイアステートビル・タイムズスクエア防衛線が安定するなど、一時的な停滞は同日12時過ぎまで続いた。この間にSCP財団や世界オカルト連合は数回の会見を行い、事態がある程度制御下にあることを表明し、境界線イニシアチブの指導機関である"法廷"は援軍の派遣及び共同戦線の構築の是非に紛糾(ただアンリ・ド・モンフォールが彼の指揮下にある戦闘部隊である"鉄槌計画"を独自に派遣している)するなど、未だ絶望的状況下という認識は存在しなかったと考えられている。またこの時点で
アメリカ大統領府
アメリカ合衆国大統領行政府 は、アメリカ合衆国大統領直属のスタッフから構成される組織である。長は、アメリカ合衆国大統領首席補佐官。
連邦捜査局異常事件課(FBI-UIU)
連邦捜査局異常事件課 は、アメリカ連邦捜査局(FBI)の超常部門である。
12時過ぎ、領域内から敵性実体による初の大規模攻勢が開始された。国際連合本部ビル前ではSCP財団機動部隊 Γ-10("バルムンク")や境界線イニシアチブ"鉄槌計画"、ニューヨーク州兵らが悪魔実体との乱戦に突入し、エンパイアステートビルはカオスインサージェンシーによる自爆攻撃で陥落した。
壊れた神の教会
壊れた神の教会、またはメハニズムは、機械で構成されており、かつて壊れてしまった「神」を崇拝する宗教。壊れたる神の教会、歯車仕掛正教、マクスウェリズム教会の三派からなり、神の再構築や自身の機械化による神への接近を目的とする。
ジェファーソン・ミラー教会
ジェファーソン・ミラー教会 とは、ニューヨーク市マンハッタン区・マンハッタン-スタテン合同教区にある壊れた神の教会の教会。マンハッタン次元崩落テロ事件に際して集まった避難民がマンハッタン・メカニクスを構築したことで知られている。
英国放送協会は、イギリスのラジオ・テレビを一括運営する公共放送局。
この大規模攻勢により、SCP財団・世界オカルト連合はエンパイアステートビル・タイムズスクエア防衛線を解体し、
パーク・アベニューは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区を南北に縦断する幅員43mの大通りである。かつては4番街と呼ばれていた。アッパー・イースト・サイドのほとんどの区間で西側にマディソン・アベニュー、東側にレキシントン・アベニューが並走している。
セントラル・パークは、アメリカ合衆国ニューヨーク市のマンハッタンにある都市公園。
面積は341haで、南北4km、東西0.8kmの長方形の形をしている。マンハッタンの摩天楼で生活する人々のオアシスとなっており、映画やテレビの舞台としても度々登場するため世界的にも有名である。
さらに午後9時頃になるとセントラルパーク防衛線も崩壊寸前に陥った。当時セントラルパーク周辺の避難所の防衛の為、セントラルパーク・ウエストと81番通りの交差点の防衛陣地にいた人物の証言によると、その頃にはセントラルパーク各所に設置されて情報共有に用いられていた霊素通信機からの交信が途絶していたという。この劣勢を決定的にしたのが、午後10時頃にセントラルパークに顕現した巨大神格実体であるUE-1110である。この神格の顕現は、境界線イニシアチブによりセントラルパークに施されて防衛の要となっていたギリシア式の大規模結界を内側から破壊し、前線に多大な被害を与えた。この防衛線はニューヨーク市警やニューヨーク州兵、SCP財団らによって構築されていたが、その殆どは速やかに撃破され、当時の通信の困難さも相まって、国際連合本部ビルに設置された合同対策会議はセントラルパーク防衛線前線決壊の理由であるUE-1110の顕現を次の日の午前中まで知ることはなかった。
13日
13日未明にSCP財団のサイト-310では、SCP財団が前日に財団に非敵対的な超常団体・超常科学者に向けて送付した協力要請を受諾した、プロメテウス・ラボの次世代移動能力研究委員会、
ディア大学
ディア大学 は、スリーポートランド南部に本部を置くアメリカの私立大学。
赤斑蛇の手
赤斑蛇の手 は蛇の手の朝鮮半島における分派組織であり、政治団体。
理外学研究所
理外学研究所 は、日本に本部を置く自然科学系総合超常研究所。理外研グループの前身である理外研産業団の母体となり、現在でも理外研グループ各社と深い関係を保つ。
午前7時13分、SCP財団のブレナン-天佑神助カウンターが、セントラルパークを中心とした
アキヴァ
アキヴァ とは、意識/信仰に基づく意思エネルギーの物理的定量化指標。単位はAkiva/Akであり、SI単位系に準拠する。対象に信仰が集まるほどアキヴァも高まっていくため、神格存在の強度測定に用いられることが多い。
ヒューム値
ヒュームとは、現実性の強度や量を測定する際に用いられる概念、単位。1Hmを基準値とする。
カント計数機
カント計数機とは、ヒューム値を測定する機器。
午前8時頃になると、敵性実体との前線は再び膠着状態になり、戦闘は続行されていたものの結果として限定的な平穏がもたらされていた。また、SCP財団組織内では自身がニューヨーク市内にて収容していたアノマリーを用いて、領域内との有線通信を確立する。さらに、SCP財団機動部隊 F-15("ニューヨーカー")による
ヘリコプターは、航空機の一種の回転翼機に分類される物で、機体の前後方向に対して垂直方向の軸にローター(回転翼)を配置しそれをエンジンの力で回転させ、揚力を加減したりローターの描く面(回転面・円盤面)を変化させて浮上したり進行方向への推進力を得る事ができる物である。
ワシントンスクエアワシントン・スクエア公園は、ニューヨーク市マンハッタン区グリニッジ・ヴィレッジにある公園である。面積は39,500平方メートル(9.75エーカー)。周辺は住宅街で、道をはさんでニューヨーク大学に隣接する。
カナルストリート
キャナル・ストリートは、ニューヨーク市マンハッタン区ダウンタウンを東西に走る通りである。西のニュージャージー州へのホランド・トンネル(I-78)、東のブルックリンへのマンハッタン橋を繋ぎ、マンハッタンを横切る市内の幹線道路の1つである。この通りは、チャイナタウンの北側を走り、リトル・イタリーを2つに隔てる。さらに、トライベッカの北端、ソーホーの南端ともなっている。
ニューヨーク郡裁判所 は、ニューヨーク市ロウワー・マンハッタンのフォーリー・スクエアに面するニューヨーク州高位裁判所のニューヨーク州第一裁判所管轄地区(マンハッタンエリア)の民事訴訟と控訴部門の建物である。また、郡裁判事務官のオフィスでもある。
午前9時20分、敵性実体による第二次大規模攻勢が開始される。領域拡大の加速による悪魔実体の大増加や巨大エネルギー実体であるUE-1109による破壊活動により、SCP財団と世界オカルト連合は劣勢に追い込まれる。この攻勢により、合同対策部隊はセントラルパークを失陥し、
コロンビア大学はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークに本部を置く私立総合大学で、アイビー・リーグの一つ。各種大学ランキングでつねに最上位に位置する全米屈指の名門校で、全米で5番目に古い大学である。
ハーレム地区
ハーレムは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区北部(アッパー・マンハッタン)に位置する地区である。ここは、アフリカ系アメリカ人の文化とビジネスの中心地となっている。かつてはオランダ系移民の住居地だった。
午前10時、世界オカルト連合のトップであるD.C.al.Fineが
ピチカート手順
ピチカート(世界オカルト連合)は、世界オカルト連合が脅威と指定した対象に対するレスポンスレベルの内、最高レベルに位置する最終緊急事態対応手順。原意は弦楽器の弦を指ではじいて音を出す演奏手法(pizzicato)のこと。
指向性核エネルギー兵器
指向性エネルギー兵器(しこうせいエネルギーへいき、DEW、directed-energy weaponの略称)は、砲弾、ロケット弾、ミサイルなどの飛翔体によらず、兵器操作者が意図した目標に対し指向性のエネルギーを直接に照射攻撃を行い、目標物を破壊したり機能を停止させる兵器である。目標物は対物用も対人用もある。
この
108評議会決議925号-ピチカート(TC/RES/S-17/925/Pi)
108評議会決議925号は、2001年9月13日に世界オカルト連合108評議会で採択された決議。ニューヨーク市マンハッタン区に位置したUE-1111に対してピチカート手順の実行を了承した。
O5評議会
O5評議会、またはO5司令部とは、SCP財団の最高意思決定機関。複数のO5で構成される合議体。
また、
ニュージャージー州 は、アメリカ合衆国東部の大西洋沿岸にある州である。州の北東はハドソン川を境としてニューヨーク州に接し、西はペンシルベニア州に、西南の一角はデラウェア湾を挟んでデラウェア州に接している。南東と南は大西洋に面している。
ニューヨーク州は、アメリカ合衆国大西洋岸中部にあり、本土アメリカ合衆国では北東部地域に位置する州。面積では第27位の州である。
東海岸
アメリカ合衆国東海岸は、アメリカ合衆国の中で大西洋に面した地域である。
アムトラックは、アメリカ合衆国で1971年に発足した、全米を結んでいる鉄道旅客輸送を運営する公共企業体。正式名称は全米鉄道旅客公社で、連邦政府出資の株式会社という形態をとっている。
長距離バス
グレイハウンドは、アメリカ合衆国で最大規模のバス会社である。また、同社が運行する長距離バスそのものを指すこともある。
州間高速道路は、アメリカ合衆国の高速道路である。
午後になると、合同部隊はセントラルパークを放棄し、コロンビア大やハーレム区まで後退した。ハーレム区では境界線イニシアチブが教会を要塞化して避難所を開設し、セントラルパーク内では
アメリカ自然史博物館は、ニューヨーク市マンハッタン区アッパー・ウエスト・サイドにある科学博物館。動植物、鉱物など自然科学・博物学に関わる多数の標本・資料を所蔵・公開している。
リンカーントンネルは、アメリカ合衆国ニュージャージー州ウィーホーケンとニューヨーク市ミッドタウン間のハドソン川直下を全長約2.4kmにわたって結ぶ3本の水底トンネルの総称。
Tレックス
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ナルカ
ナルカとは、様々な伝統、信仰、 “崇高なるカルキスト・イオン”として崇拝される開祖の教えに基づく所の大きい霊的実践を包摂する、宗教・哲学・思想。かつてはサーキシズムと呼ばれたが、これはメハ二ストによる蔑称が浸透したものである。
午後7時12分、日没。合同対策会議は突入作戦の準備を完了させた。神格攻撃部隊はSCP財団機動部隊と世界オカルト連合排撃班の重装部隊で編成、民間人の収容を担当する部隊は財団の機動部隊に、悪魔実体の掃討を担当する部隊は世界オカルト連合と境界線イニシアチブの部隊、物資運搬は合衆国軍とニューヨーク市警察の選抜部隊が担当した。プロメテウス・ラボ社の資産が補給物資として広く提供され、マンハッタン島内における社有資産は放棄された。この時点で、
ハドソン川は、アメリカ合衆国の主にニューヨーク州を流れ、大西洋に注ぐ川である。河口付近ではニューヨーク州とニュージャージー州との境界になっている。
14日
突入作戦は14日の午前0時から開始された。作戦は、フェーズ1から3に分けられ、
- フェイズ1: 先遣隊によるバックドア・ソーホー経由での進入と橋頭堡の確立
- フェイズ2: 補給線の確保、ならびに増援部隊の導入
- フェイズ3: UE-1111の撃破または放逐、カオス・インサージェンシー主力部隊の排除
まず研究収容サイト-310の有識者チームによって異常空間の多元空間軸ベクターが解析され、これをもとに領域外から
バックドア・ソーホー
バックドア・ソーホー はニューヨーク市マンハッタン区ソーホー地域からアクセスすることができる小型宇宙。超芸術家の街として知られるが、ジェントリフィケーションが進行しつつある。
ソーホーは、ニューヨーク市マンハッタン区ダウンタウンにある地域である。
また10時頃、ジェファーソン・ミラー教会では
ネイサン・フィルモア
ネイサン・フィルモア は、壊れた神の教会の司祭。元ジェファーソン・ミラー教会付教区司祭。
午前12時頃になると、フェイズ2の達成に目途がつく。資料によると世界オカルト連合はこの時間帯、サイト-28跡地の橋頭保に前線指揮所を既に設置し、マンハッタン島南東部を飛行改装済の
超重交戦殻(オレンジ・スーツ)
超重交戦殻(Ultra-Heavy Engagement Chassis)、愛称オレンジ・スーツは、対巨大未確認生物・巨大神格存在・高位能力者用の大型人型兵器。重兵器・装甲や視聴覚性認識災害発生装置を搭載し、部隊に重装甲・高火力支援と囮を提供する。
チャイナタウン
チャイナタウンは、ニューヨーク市マンハッタン区にある中華街である。
ウィリアムズバーグ橋とは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市にある、イースト川の上に架かっている吊橋。マンハッタン区ロウアー・イースト・サイドとブルックリン区ウィリアムズバーグを結ぶ。
ブルックリン区は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に置かれた行政上の5つの区の一つ。ニューヨーク州のキングス郡(Kings County)の郡域もブルックリン区と同じである。
とはいえ、午前12時頃から日付が変わるまで合同部隊はソーホーを中心に多数の避難民を収容し、リンカーントンネル経由で彼らを島外へ避難させた。これら作戦には、P-4("聖歌隊")らSCP財団機動部隊が移送や護衛に、世界オカルト連合排撃班や境界線イニシアチブが随行・支援として悪魔実体の掃討に当たったほか、プロメテウス・ラボ・グループ社員が物資の集積や仕分けなど雑務を担当した。これら任務は非常に過酷であり、大量の悪魔実体やUE-1109に加えて、カオスインサージェンシーが
マディソン・スクエア・ガーデンは、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区の8番街と31-33丁目にあるスポーツアリーナおよびエンターテインメント会場である。単に "Garden" とも呼称され、日本語表記の記事ではマジソン・スクエア・ガーデンと表記している記事もある。
特に午後11時半頃には、補給線であり避難便輸送路であったリンカーントンネル自体が「地獄とつながった」2ことにより、通行中だった避難便やトンネルの出入り口で待機していた作戦参加者らが、多数の悪魔実体による奇襲を受ける形となった。この際には、境界線イニシアチブ所属"啓示されし者たちの軍"第四徒を率いた
ウサマ=アル=カフタニ
ウサマ=アル=カフタニ(1957年3月10日 - )はサウジアラビア出身の宗教家、戦闘員。
15日
15日未明から午前中にかけて、合同部隊らの戦況は急激に好転し、事件は収束していく。まず、午前0時15分頃、セントラルパークにてマンハッタン・メカニクスとUE-1110が再び交戦し、マンハッタン・メカニクスがUE-1110を撃破する。これをSCP財団は「セントラル・パークにおける高次アキヴァ放射、異常ヒューム値、高レベルEVE反応は消失し、UE-1110は何らかの理由により自然消滅した」として観測した。その光景は非常に壮絶なものであり、二体の巨神が接近戦を繰り広げる様を
恋昏崎新聞社
恋昏崎ニュースエージェンシーは、恋昏崎自治州に拠点を置く新聞社、出版社である。同社の発行物は正常性維持機関に対して批判的で、扇情的・誇張的な文面で知られる。
クレオパトラの針とは、19世紀にロンドンとニューヨークに移された古代エジプトのオベリスクである。もともと対だった本物のオベリスクだが、クレオパトラ7世とは何の関係もない。エジプト第18王朝のトトメス3世の時代、すなわちクレオパトラ生誕より千年以上も前に作られたものだが、「クレオパトラの針」と呼ばれている。
メトロポリタン美術館は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンにある世界最大級の美術館。5番街(ミュージアム・マイルの区間)に面するセントラル・パークの東端に位置する。
4時頃からは
ロウアー・マンハッタンは、マンハッタン島の最南端に位置する地区である。「ダウンタウン」とも呼ばれ、北は14丁目、西はハドソン川、東はイースト川、南はニューヨーク港(アッパー・ニューヨーク湾としても知られる)に接している。
ミッドタウンは、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンの地区の1つである。多くの事務所や高層建築、商業施設、専門店等があり、経済活動が活発な地域である。また多くの観光客がここに集まる。
魔法少女たちは、4時頃にワールドトレードセンター周辺に集結して編隊を組み、同じく島内各所から分体を集結させて融合したUE-1109-Σと交戦する。UE-1109-Σはワールドトレードセンターへの進入を行おうとしていたようだが、彼女らによる足止めや魔法少女たちを導いていたリーダー格の女性による体当たり攻撃、カオスインサージェンシーが神格攻撃部隊の分断の為に敷設した次元異常によってそれを達成できず、UE-1109の核のあるエンパイアステートビルへ撤退を開始する。
SCP財団機動部隊 Z-23(バッカスの酒)は午前5時50分頃にはエンパイアステートビル中層に到達。エンパイアステートビルは12日の大規模攻勢による陥落以降、カオスインサージェンシーの拠点となるとともに、上層階にはUE-1109の核である「
不和の林檎は、ギリシア神話において、トロイア戦争の発端とされる事件である。
パラヒューマン
パラヒューマン、または異常性保持者は、異常性を持つ人物の広義の区分。
神格攻撃部隊は、午前4時15分頃に1WTC(ワールドトレードセンター・ツインタワー・北棟)の基部に到達する。ここに到達するまでに神格攻撃部隊は、カオスインサージェンシーの戦闘員となった
大日本帝国異常事例調査局
大日本帝国異常事例調査局は、戦前の日本に存在したオカルトアーツ研究機関、軍事組織。
ロシア連邦軍参謀本部情報総局"P"部局
ロシア連邦軍参謀本部情報総局"P"部局は、ロシア連邦参謀本部情報総局の超常部門。ソ連時代の1930年代にスターリンの命令で第4異常対策委員会(ChD AKN)として設立された。
とはいえ1WTC内部に到達すること自体には成功した神格攻撃部隊は、クレフ率いる先遣隊とジャスティン・エバーウッド率いる隊に隊を二分して、上層階への進入を目指した。4時50分頃には先遣隊が44階まで到達、エバーウッド隊は33階までの制圧を完了。さらに先遣隊は外壁を登攀する
戦闘強化服(ホワイトスーツ)
戦闘強化服(世界オカルト連合)、愛称ホワイト・スーツは、光学迷彩や人工筋駆動系と汎危険環境保護機能を備える軽量強化服。
午前9時45分、SCP財団
リバティ島は、アメリカ合衆国のアッパー・ニューヨーク湾にある島である。自由の女神がある。旧称はベドロー島である。
収束
9月17日、マンハッタン各所に縮小して残った異常領域から一帯の悪魔実体が出現し、木の棒やパイプの先に白い布を括りつけて頭上でそれを振って見せた。これを
停戦とは戦争や武力紛争の一時的な停止をいう。
探索隊は異常領域内部で悪魔実体たちを従える"王"と主張する悪魔
イブリースは、イスラム教において、アッ・シャイターンと呼ばれる悪魔の王。ユダヤ教やキリスト教のサタンに相当する。
19日、被害状況の全貌が明らかになる。最終的な異常領域の浸食はマンハッタン島全域、隣接する
ブルックリン区は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に置かれた行政上の5つの区の一つ。ニューヨーク州のキングス郡の郡域もブルックリン区と同じである。
クイーンズ区は、ニューヨーク市に置かれた行政上の5つの区の一つ。ニューヨーク州のクイーンズ郡の郡域もクイーンズ区と同じである。
ブロンクス区は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市の最北端に位置する行政区。ニューヨーク州のブロンクス郡の郡域もブロンクス区と同じである。「ブギ・ダウン」(または「ブギ・ダウン・ブロンクス」)という別称でも知られる。
ハドソン郡
ハドソン郡は、アメリカ合衆国ニュージャージー州の北東部に位置する郡である。
また、15日にマンハッタン島が異常領域から回復して以降、メキシコ湾条約締結組織の
検閲は、狭義には国家等の公権力が、表現物(出版物等)や言論を精査し、国家が不適当と判断したものを取り締まる行為をいう。
CNNは、ワーナーメディアの一部門であるワーナー・メディア・ニュース・スポーツが所有するアメリカ合衆国のケーブルテレビおよび衛星放送向けのニュースチャンネルである。
コロンビア=カヴン
コロンビア=カヴン とは、タイプ・ブルー(妖術師)の互助団体、政治団体。
タイプ・ブルー(魔術師・妖術師)
タイプ・ブルー 、奇跡術師、魔術師、妖術師とは、一般的に「魔法」「魔術」と呼ばれるものを行使することのできる者。タイプ・ブルーとは、世界オカルト連合における呼称である。
公民権運動
パラヒューマンの公民権運動 では、2000年代初頭から現在まで、パラヒューマンが公民権の適用と人種差別の解消を求めて行っている大衆運動について述べる。
9月20日、事後処理に伴う衝突防止のためSCP財団と世界オカルト連合との間に
ハドソン川協定
ハドソン川協定とは、マンハッタン次元崩落テロ事件の収束に際して、SCP財団と世界オカルト連合が締結された協定である。同事件の事後処理に関する条項の中に、パラヒューマンの人権を条件付きで擁護する項が盛り込まれたことで、パラヒューマンの人権問題の解決への契機となった。
また事件中から終息後しばらく、続々と各国の超常団体が
人道援助、あるいは人道支援は人道上の目的で行われる手段または援助であり、一般には人道問題に対して行われる。
マナによる慈善財団
マナによる慈善財団は、1971年に設立された国際人道支援機関。
アンタレス協会
人類精神再生の為のアンタレス協会は、初代グランドマスター、クロディーヌ・オパーリンによって設立された宗教団体。人類を新たな黄金時代に導くという「未知の上位存在」、「外的な力」あるいは「グランド・マスターズ」を信仰している。
日本超常組織平和友好条約機構
日本超常組織平和友好条約機構、通称JAGPATOは、財団・世界オカルト連合・日本政府が締結した同条約を法的根拠に1959年に設立された組織。目的は、超常組織間での直接衝突を未然に回避し、日本の秩序安寧を保つこと。
この事件に関する国際連合の
特別法廷
マンハッタン特別法廷 とは、2001年9月11日に発生したマンハッタン次元崩落テロ事件において行われた重大な犯罪について、カオス・インサージェンシーの構成員などを裁くために2002年に開設された裁判所。
マンハッタン・メカニクス
詳細は「マンハッタン・メカニクス
マンハッタン・メカニクスは、マンハッタン次元崩落テロ事件の際に、壊れた神の教会・マンハッタン-スタテン合同教区のジェファーソン・ミラー教会の下に避難した市民によって構築された巨大人型機械。
マンハッタン・メカニクスは、壊れた神の教会・マンハッタン-スタテン合同教区のジェファーソン・ミラー教会の下に避難した市民によって構築された巨大人型機械である。セントラルパークにて、UE-1110を撃破し、事態収束に貢献した。戦闘後損壊した部位は避難所の一部に使われ、マンハッタンの魔法少女であるアンジェリーナ・ピカリングとマリエッタ・メイウェザーがその下で「団結」を説いたことでも知られている。
現在は決戦の地であったセントラルパーク内に保存されており、9.11復興モニュメントの一つとして、セントラル・パーク管理委員会及び国立セプテンバー11遺構管理センターに管理されている。また、毎年9月11日に行われるマンハッタン次元崩落テロ事件祈念式典は
グラウンド・ゼロとは、英語で「爆心地」を意味する語。強大な爆弾、特に核兵器である原子爆弾や水素爆弾の爆心地を指す例が多い。
事件後発表された、壊れたる教会の聖典『壊れたる巨像の書』第12巻には、メカニクスの再構築について以下のように描かれている。
1. そしてあるべき五体が一つの場所に集まり、組み立てられようとしていた。
2. 第一の欠片は胴と右腕。砕かれた戦士の駆体と鎧。
3. 第二の欠片は左腕。あらゆる怪物を砕く怒りの拳。
4. 第三の欠片は右足。破壊の橙に染まる血戦の脚。
5. 第四の欠片は左足。魔術によって残骸より形造られた不壊の脚。
6. 第五の欠片は頭脳。叡智と直感をもたらす未元の演算機。
7. 欠片を捧げ持ち、司祭ネイサン・フィルモアは唱えた。
8. 「祝福あれ、これより構築されるは我らが神の似姿。」
9. 「我らの成せる業はけして完全ならず。されど永遠ならずとも、今ひとときに奇跡の御業を下し給え。」
10. 信徒と良き市民により、欠片は彼の手を離れ、構築され始めた。
11. 呪術者、異教徒、毛皮や鱗を持つ者、その場に居た全ての人が分け隔て無く鎚と鑕をとり、血と汗を注いだ。
12. 信仰はその者の持つ肉体に束縛されず、あらゆる魂がそれを許される。
13. なれば気高き精神もまた、地に生きるあらゆる者が持つのだろう。
14. それを見たある者が語った。「敵対者カオスは肉体のみに注視し、人類としての正常を規定するだろう。しかし、それは暗黒の時代の再来であり、人々を迷わせる無知の霧をもたらす徒な探求である。」
15. 「人を人たらしめるのは誇り高き精神のみ。世界を素晴らしいものに修復しようとする誇り高き精神である。」
16. 欠片は組み合い、巨像の姿をとった。
17. 聖霊-Birdeveはマクスウェリズムの信徒により巨像にはめ込まれ、目覚めた。
18. そこには古代の力と現代の叡智が、噛み合った歯車のように宿っていた。
19. 聖霊は感謝を述べ、巨像の完成について次のように慶ばしく述べた。
20. 「この偉業は個のものではなく、携わった全ての者の尽力によるものであろう。」
21. 「神を修復することは神には出来ず、構築者が欠けることは神を綻ばすこととなる。1人が欠けてもこの素晴らしきことは成せなかった。祝福があらんことを。」
22. 巨像に雷が宿ると、全ての者はそこに奇跡を見た。
23. そして、巨像の心なる原動機は唸りを上げ、再び大地に立った。
『壊れたる巨像の書』の記述と現在保存されている残骸から読み取るに、マンハッタン・メカニクスの構築には、壊れた神の教会の三宗派(壊れたる教会、歯車仕掛正教、マクスウェリズム教会)、ナルカ、
シャークパンチングセンター
シャークパンチングセンターは、サメを殴打することを目的とする準軍事組織、政治団体、テロ組織。しかし彼らが標的とするものの中には先に挙げたサメ以外を含むことがある。
アンダーソン・ロボティクス
アンダーソン・ロボティクスは、アンドロイド、人工知能を専門とするパラテックメーカー。
蛇の手
蛇の手は、パラヒューマンの支援・互助団体。
Are We Cool Yet?
Are We Cool Yet?は、19世紀末から20世紀初頭の初期シュールレアリストと、当時発展し始めていた科学的な理解と超常に対する研究を起源に持つ、国際的な前衛芸術家たちの活動の周縁に存在する芸術運動、異常芸術家団体。
ザ・ファクトリー
ザ・ファクトリーは、パラテックメーカー。本社の所在地は不明。
ワンダーテインメント博士
ワンダーテインメント博士は、パラテクノロジーを利用して子供向け玩具を製造する個人、あるいは団体。
"マンハッタンの魔法少女"
詳細は「マンハッタンの魔法少女
マンハッタンの魔法少女は、マンハッタン次元崩落テロ事件当時事件当時マンハッタン島内部にいた市民の内、妖精と契約を行ったことで疑似タイプブルーになった複数の女性のことである。カオス・インサージェンシーの構成員やUE-1109と戦い、事態の収束に関わった可能性があるほか、複数の避難民の団体を窮地から救出したことで知られている。
"マンハッタンの魔法少女"(Manhattan magical girls)は、事件当時マンハッタン島内部にいた市民の内、妖精(SCP財団指定: SCP-2910-JP)と契約を行ったことで限定的な奇跡術を行使できるよう(疑似タイプブルー)になった複数の女性のことである。彼女たちは、カオス・インサージェンシーの構成員やUE-1109と戦い、事態の収束に関わった可能性があるほか、複数の避難民の団体を窮地から救出したことで知られている。現在、マンハッタン・メカニクスのそばには、特定のモチーフはないものの、マンハッタンの魔法少女と妖精の姿が銅像となって置かれている。
彼女たちはリーダーである
"アリソン"
マンハッタンの大魔女、"アリソン"は、マンハッタン次元崩落テロ事件の際に「マンハッタンの魔法少女」たちを率いて戦った女性。
魔法少女として知られるものたちは、避難民であったリータ・ハクスリー、アンジェリーナ・ピカリング、マリエッタ・メイウェザー、境界線イニシアチブの"啓示されし者たちの軍"エージェントであったシビル・レイランドである。
タイプブルーである彼女たちの活躍や、アンジェリーナ・ピカリング、マリエッタ・メイウェザーによる避難所での演説は、それまで一般社会において低い地位に置かれていたタイプブルーやそれを内包するパラヒューマンが公的に人権を獲得していくきっかけとなった。
事件後、魔法少女たちの内身寄りを喪った者たちは、コロンビア=カヴンなどのタイプブルー互助会・団体の保護下に置かれ、既に成人であったり親族に身を寄せた者たちの多くも同様の団体と関係を持った。また、
アンジェリーナ・ピカリング
アンジェリーナ・ピカリングは、アメリカ合衆国出身のタイプブルー・パラヒューマン公民権運動活動家。マンハッタンの魔法少女。
マリエッタ・メイウェザー
マリエッタ・メイウェザーは、アメリカ合衆国出身のタイプブルー・パラヒューマン公民権運動活動家。マンハッタンの魔法少女。
マンハッタンズ・マジカルガールズ
マンハッタンズ・マジカルガールズは、ニューヨーク州ニューヨーク市をホームタウンとする、アメリカ合衆国のクィディッチチーム。名前の由来は9.11事件において活躍した"マンハッタンの魔法少女"たちから。
クィディッチ
クィディッチは、3種類のボールを用い14人の選手(1チーム7人)が縦500フィート、横80フィートの楕円形のピッチ内で行うスポーツ競技。『ハリーポッター』の著者J.K.ローリングによって考案された。
テロの実行者
"悪夢姫"
詳細は「悪夢姫
悪夢姫 はカオス・インサージェンシーの工作員。マンハッタン次元崩落テロ事件において中心的な役割を担い、1WTCにてSCP財団・世界オカルト連合の合同部隊によって殺害された。
"悪夢姫"(Hime Akumu)はSCP財団や世界オカルト連合の武装部門において、カオス・インサージェンシーの優秀な工作員として知られていた。長身で黒髪の
アジア系民族 とは、アジアに住む民族、及びアジアに住む民族出身の人々を表す。一般的にはアジア人と言う。
女性は、男性と対比される性別のこと。一般には生物学のメスと同義だが、社会・個人の価値観や性向に基づいた多様な見方が存在する。
カップケーキ は薄い紙やアルミ箔のカップに生地を流し込んで焼いた、一人分の大きさほどの小さなケーキである。これより大きいサイズのものと同様に、アイシングやキャンディーなどを用いたケーキデコレーションで飾られることもある。
ヴァシリー・キリアコフ
ヴァシリー・キリアコフはロシア連邦軍参謀本部情報総局"P"部局の元エージェントで、"悪夢姫"の護衛役を務める工作員だった。「クリスマスツリーのような」多連装ハンドガンを始めとする多様な重火器の扱いに長けた優秀な軍人であったとされ、1WTCに進入した神格攻撃部隊と交戦し、"悪夢姫"を喪ってもなお、部隊と交戦を続け、多くの隊員を殺害した。事件前に"悪夢姫"と共にダレス国際空港から入国、エーリッヒの偽名を使用していた。
その他のカオスインサージェンシー構成員
連邦捜査局異常事件課は当事件の計画に関わっていた可能性のある人物として、上の他にカシアン・ヤルゼルスキ、サイラス・アイザックス、ファイサル・"アルタイル"・バシャールを挙げている。特に、サイラス・アイザックス、ファイサル・"アルタイル"・バシャールはヴァシリー・キリアコフと共に、ギリシャ共和国アルカディア県レオニディオにて、住民と友好的な関係を築いていた伝承部族が住民と共に虐殺された、
レオニディオの悲劇
レオニディオの悲劇 は、2000年12月26日にギリシャ共和国アルカディア県レオニディオにて、住民と友好的な関係を築いていた伝承部族が住民と共に虐殺された事件。カオス・インサージェンシーが関与した。
報道
ニューヨークやワシントンには世界中の報道機関とは大衆に対し報道する機関の総称である。「マスメディア」はこの俗称で、新聞社・放送局・出版社・通信社等がこれに該当する。
インターネットアーカイブは、WWW・マルチメディア資料のアーカイブ閲覧サービスとして有名なウェイバックマシンを運営している団体である。本部はカリフォルニア州サンフランシスコのリッチモンド地区に置かれている。
CNBCは、ニュース通信社ダウ・ジョーンズとアメリカの大手テレビネットワークのひとつNBCが共同設立したニュース専門放送局。チャンネル名はConsumer News and Business Channel (コンシューマー・ニュース・アンド・ビジネス・チャンネル)の頭文字をとったもの、とされている。
CNNインターナショナルは、1985年に開局したCNNの国際向けチャンネルである。
なお、旅客機が儀式陣を構築する様子は十数分に及んだため、その後のワールドトレードセンターへの突入と併せて、ニューヨーク市民の多くがそれを目に収めており、プロやアマチュアを含む多くのカメラマンに撮影され、間もなく報道された。これらの画像・映像の報道は1週間近くにわたり何十回、何百回となく繰り返されたが、これは多数の人間が殺害された瞬間にほかならず、遺族や関係者、さらには子供にショックやトラウマを与える可能性が懸念され、次第に自粛を要請する声が上がり、報道各社の殆どはそれに従った。なおマンハッタン島南部で撮影した映像はその後の異常領域の拡大に伴い、その多くが失われており、現在視聴できるものは状況終息後に正常性維持機関の部隊が島内に奇跡的にも残された撮影機器や記録メディアを回収したものである。
米国内
旅客機がマンハッタン上空に到達した、ニューヨーク時間(アメリカ
東部夏時間は、東部標準時(EST)の夏時間のことである。
アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー は、アメリカ合衆国のテレビの民間放送ネットワーク。1943年に前者のラジオネットワーク「NBC ブルーネットワーク」から独立するかたちで創立。
CBS放送 は、アメリカ合衆国最大のテレビ・ラジオ・ネットワークを有する放送局。NBC、ABCと並ぶ3大ネットワーク のひとつ。最も早くラジオネットワークを築き上げたパイオニアでもある。1927年創立。本社はニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンの西57丁目。
この後も11日午前中は、正常性維持機関やアメリカ合衆国国防総省超常部門(ペンタグラム)の混乱により、多くの情報が錯綜した。SCP財団内部で異常事例報告の初版が完成した午後3時頃になると、報道担当臨時管理官ジャック・ブライトによる初の会見が行われた(文面による発表は既に複数回行われていた)。この会見では、5機の旅客機が何者かによってハイジャックされ、マンハッタン島上空で儀式を完成させたことで外部からの進入が不可能な異常領域がマンハッタン島南部に出現したこと、異常領域内にはおよそ100万人が残されていることを再び説明した後、SCP財団は機動部隊を増強してマンハッタン島中部の市民の避難に全力を尽くしていることを強く表明し、世界オカルト連合事務局も同様の会見を開いた。なお、ここから12日午前中にかけて、正常性維持機関は「事態は制御下にある」との見解を崩さなかったため、各報道機関は楽観的な見方を報道するとともに、今後公表されるだろう収容/排撃計画についての予想を専門家を招いて報道した。
状況がさらに急変し悪化していった12日午後から13日午前にかけては、そのような見解の表明は鳴りを潜めたが、SCP財団や世界オカルト連合、アメリカ合衆国政府による報道検閲は機能していた。特に、報道機関は13日未明にSCP財団のサイト-310で開始された、プロメテウス・ラボ、ディア大学、蛇の手、理外学研究所、ICSUTの空間工学者たちによる異常空間内へ大規模に戦力を送り込む手段の開発の為の共同研究に触れて、突入作戦が開始される見込みであることや、これ以外にも前例のない超常団体の協力が事態を好転させるだろうことを宣伝したほか、12日正午頃にSCP財団が実行者の可能性が高いとして挙げたカオスインサージェンシーによる過去の攻撃での被害を挙げて、市民の不安を煽る一方敵を明確化した。また、13日8時頃のUE-1110の発見と報道はこれまで影も形もなかった異常空間の主の姿をあらわにしたことで、未知の敵という恐怖感を和らげることに繋がった。
13日10時の世界オカルト連合によるピチカート通告の公表はアメリカ市民に大きな衝撃を与えた。なお、報道機関はピチカート手順と併せて1998年の神格討伐によるバックラッシュでポーランド南部が壊滅したことについては触れたものの、正常性維持機関の指導を受けて控えめに報道したのだが、東海岸の市民はそれでも遠隔地への避難を加速させ、既に停止していた旅客便を避けて地上交通に集中し大規模な混乱を巻き起こした。また、13日午後にかけて準備が進んでいた突入作戦に関してはカオスインサージェンシーへの情報流出を懸念して詳細は報道されなかった。
14日午前、突入作戦のフェイズ1が成功すると、報道機関は一斉に現在進行中の作戦について大規模な報道を開始した。当初は正常性維持機関の広報部門が公開した映像を報道していたが、橋頭保や補給線が確立されると正常性維持機関と関係の深い
ジャーナリスト(新聞記者、報道記者、英: Journalist)とは、新聞、雑誌など、あらゆるメディアに報道用の記事や素材を提供する人、または職業である。明治時代には「操觚者(そうこしゃ)」と訳された。
15日、マンハッタン島が異常領域から回復すると、メキシコ湾条約締結組織の検閲能力を超える報道が世界各国に対して行われた。特に、15日午後1時にCNNが放送したニュース特番の中で放映された、マンハッタンの魔法少女であるアンジェリーナ・ピカリングとマリエッタ・メイウェザーがマンハッタン・メカニクスの残骸の下に身を寄せる避難民に対して「団結」の言葉をもって激励する様子は大きな反響を呼び、パラヒューマンの公民権運動を加速させた。また、カオスインサージェンシーがSCP財団から離反した組織であるという事実や世界オカルト連合がマンハッタン島に対してピチカート手順を発令したことに対しての、様々な反感や疑念、憶測も報道された。しかしながら、前者に対してはタイプブルーが事態収束に尽力したことは事実であり、さらにアメリカ政府が迎合したため話題を呼んだが、後者に関してはあくまでただの疑念や反感に留まり、実際
XK-クラスシナリオ
K-クラスシナリオは、SCP財団が想定する現在の世界・文明が終了・一変・破滅する危機的状況、それにつながる過程。一部が公開されている。
イギリス
イギリスは昼過ぎであった。BBCにおいてはテレビ国際放送・
BBCワールド(現・BBCワールドニュース)
BBCワールドニュースは、BBCグローバルニュースリミテッドによる国外向けテレビ放送局である。
アントニー・チャールズ・リントン・ブレア(1953年5月6日 - )、通称トニー・ブレアは、イギリスの政治家、弁護士。
首相は、内閣の首席の大臣を指す。
ブライトンは、イギリスのイングランド南東部に位置する都市。行政上はイースト・サセックス州ブライトン・アンド・ホヴに所属する。
日本
テロ発生直前の報道内容
2001年9月11日は
台風15号
平成13年台風第15号 は、2001年9月に発生し、関東地方に上陸した台風である。
台風16号
平成13年台風第16号は2001年9月に発生し、台湾に上陸した台風である。沖縄近海で、長時間に渡りループを描くなどの複雑な進路を取ったため、南西諸島にも被害をもたらした。
歌舞伎町ビル火災とは、2001年(平成13年)9月1日未明に東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビル「明星56ビル(みょうじょう56ビル)」で起きた火災である。44人が死亡し、3人が負傷する被害を出した。日本で発生した火災としては戦後5番目の被害となった。
牛海綿状脳症 は、牛の脳の中に空洞ができ、スポンジ(海綿)状になる感染症(プリオン病)である。「ぎゅうかいめんじょうのうしょう」とも読む。一般的には狂牛病 として知られ、1986年にイギリスで初めて発見された。
報道番組あるいはニュース番組は、放送局がニュース・報道に特化したテレビ番組やラジオ番組を指す。放送局が報道機関として取材活動を行っている。
事件発生後
9月11日22時3分(以下日本時間)、3機の旅客機が世界貿易センタービルに突入する。
22時前後、「ニューヨーク上空で異常事態」という情報が各局のニュース番組またはニュース速報で一斉に伝達され、まもなく世界貿易センタービルに旅客機が追突したとの情報が追って伝達された4。
株式会社テレビ朝日 は、関東広域圏を放送対象地域としてテレビジョン放送事業を行う特定地上基幹放送事業者。略称はテレ朝。
ANN
オールニッポン・ニュースネットワーク は、テレビ朝日(EX)をキー局とする日本の民放テレビ放送のニュースネットワークである。略称としてANN(エーエヌエヌ)が使用される。
『ニュースステーション』 は、1985年(昭和60年)10月7日から2004年(平成16年)3月26日まで、テレビ朝日系列(ANN)で平日(祝日も含む)22時台に生放送されていた報道番組である。
22時開始の「
『NHKニュース10』 は、2000年3月27日から2006年3月31日にかけて、NHK総合テレビ、BSハイビジョン、モバイル.nおよび海外向けのNHKワールド(NHKワールドTV、NHKワールド・プレミアム)の各チャンネルにおいて、生放送されていた報道番組である。
NHK総合テレビジョン は、日本放送協会(NHK)による地上基幹放送の一種別のテレビジョン放送で国内放送でもある。
ABCニュース は、アメリカ合衆国のアメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー(ウォルト・ディズニー・カンパニー)とその所有者であるウォルト・ディズニー・テレビジョンのニュース番組制作子会社。
この後日本のほぼ全てのメディアは報道特番を開始して翌日の明け方までテロに関する情報を伝え続けたが、現地の混乱から日本においても情報の不足や錯綜に見舞われた。その後、現地における正常性維持機関の状況回復と事件が異常性のものであるという情報を受けて、まもなく日本超常組織平和友好条約機構
社会文化委員会
日本超常組織平和友好条約機構社会文化委員会は、日本超常組織平和友好条約機構の内部部門であり、日本国内における超常文化保護や報道管制等の文化政策を担当する部門。
防衛計画委員会
日本超常組織平和友好条約機構防衛計画委員会は、日本超常組織平和友好条約機構の内部部門であり、加盟組織間における武力制裁、査察、紛争防止、防衛協力などに関する部門。またJAGPATO合同軍が組織された際に指揮権を握る。
日本の放送メディアにおける海外の非常事態の終夜放送は、1998年7月12日に発生したポーランド神格存在出現事件(バックラッシュ発生以後)以来であった。また駐日アメリカ軍向けのラジオ放送を行う
AFN は、世界各地の米軍が駐留する地に設けられた基地関係者とその家族向けのラテ兼営放送局(ラジオ部門、テレビ部門、ニュース制作部門の3つから成る)であり、米軍の商標である。日本でのサービスは、1997年までFEN と呼ばれていた。
アメリカ市民の様々な反応
愛国心
喪失感が充溢する中でアメリカ国民は、求心力を愛国的な意識を共有することに求め、速やかな報復を肯定する世論が形成されていった。正常性維持機関による報道管制が敷かれたにも拘らず、
イスラム原理主義またはイスラーム原理主義(とは、シャリーア(イスラーム法)を規範として統治される政体や社会の建設と運営を目ざす政治的諸運動を指す用語である。アメリカ合衆国をはじめとするキリスト教圏諸国の反イスラーム主義思想を反映した、往々にして否定的・批判的ニュアンスを帯びた呼称となっている。
アラブ系人種
アラブ人は、おもにアラビア半島や西アジア、北アフリカなどのアラブ諸国に居住し、アラビア語を話し、アラブ文化を受容している人々。
イスラーム過激派またはイスラム過激派とは、自分たちの理想を「イスラーム」により理論化し、そのような社会の実現を図るために武力・暴力の使用を容認する戦闘的な組織を総称する用語である。こうした組織は、非支持者の側から見ればイスラームの名を使用して主張を実現するために「犯罪やテロ」を行う過激派(extremist)とみなされることになる。
こうした動きに対し、12日正午頃のSCP財団の会見において、ジャック・ブライト報道担当臨時管理官は初めてテロの首謀者の可能性がある組織としてカオス・インサージェンシーを挙げた際、「詳しいことは何も……いえ、彼らは少なくとも
ターリバーンは、パキスタンとアフガニスタンで活動するイスラム主義組織。日本語メディアでは通常タリバン(またはタリバーン)と表記される。
共産主義とは、政治や経済分野での思想や理論・社会運動・政治体制のひとつで、財産の一部または全部を共同所有することで平等な社会をめざす。
アブラハムの宗教とは、聖書の預言者アブラハムの神を受け継ぐと称するユダヤ教、キリスト教、イスラム教(イスラーム)の三宗教。初期のイスラームはこの概念によって、先行するユダヤ教・キリスト教とイスラームは立場が同じであることを強調した。「セム族の啓示宗教」、あるいは単に「啓示宗教」と称されることがある。
また、テロ発生直後に市民を守るために悪魔実体と対峙し殉職した警察官や消防隊員や、その後も正常性維持機関の部隊や軍に同行したニューヨーク市警察の警察官に対して、その勇気と献身的態度を賞賛する声がアメリカ合衆国のみならず世界中から寄せられ、その遺族に対する募金や手紙も世界各国から寄せられた。
さらに、事件の最中で活躍した疑似タイプ・ブルー、「マンハッタンの魔法少女」たちが、本来殆どがニューヨーク市の避難民であったことは、アメリカ国民に彼女らに対して、タイプ・ブルーへの嫌悪感・忌避意識5を超えて愛国心を想起することに繋がり、アメリカ合衆国においてタイプ・ブルーの公民権運動が進展することになった。
娯楽・文化活動の自粛
異常領域の浸食と破壊活動は、
ナショナル・フットボール・リーグは、アメリカ合衆国で最上位に位置するプロアメリカンフットボールリーグである。
メジャーリーグベースボールは、アメリカ合衆国所在の29チーム及びカナダ所在の1チーム、合計30球団により編成される、世界で最高峰のプロ野球リーグであり、北米4大プロスポーツリーグの1つである。
NBAは、北米で展開する男子プロバスケットボールリーグであり、30チームのうち29チームがアメリカ合衆国、1チームがカナダを本拠としている。また、国際バスケットボール連盟(FIBA)に加盟しているUSAバスケットボール(USAB)のアクティブ・メンバーのひとつであり、北米4大プロスポーツリーグのひとつである。
ブロードウェイ・ミュージカルの各劇場
ブロードウェイ劇場は、一般にブロードウェイと呼ばれ、ニューヨーク市マンハッタン区にあるブロードウェイ周辺の劇場を指す。ロンドンのウェスト・エンド・シアターと並び、英語圏では最高水準といわれる。
一方、西海岸では多くの興行が再度のテロを警戒する警察官の警護の元にハドソン川協定締結後まもなく再開し、「テロにひるまず通常の生活を続ける」という意思表示を行うとともに、打ちひしがれたアメリカ合衆国国民の心を慰めた。また、コロンビア=カヴン所属のタイプブルーや
フリーポート(超常自由港市)
フリーポート、または超常自由港市は、国際・国内超常コミュニティにおいて、商業拠点や居住地が集中している大都市。異次元や小型宇宙などに形成され、基底次元から隔離されたものを指すことが多い。
米国慰問協会は、コメディアン、俳優、ミュージシャン、施設、その他イベントなどのエンターテイメントをアメリカ軍兵士やその家族に対し提供するNPO団体。
また、全米1200もの系列局を傘下にもつラジオ放送大手のクリアチャンネル(en: Clear Channel Communications)は、13日に放送自粛曲リストを作成した。リストには、Queen『
「地獄へ道づれ」は、イギリスのロック・バンドであるクイーンの楽曲。
レッド・ツェッペリンは、イギリスのロックバンド。略称は、ZepもしくはLed Zep。なお、「ツェッペリン」はドイツ語の発音であり、イギリス英語での発音は「レッド・ゼッペリン」である。
天国への階段
「天国への階段」 は、イギリスのロックグループ、レッド・ツェッペリンの代表曲。ジミー・ペイジとロバート・プラントによる共作。1971年に発表された。レコードでの演奏時間は約8分。
移動手段の変化
テロ攻撃の後、アメリカ人の多くがテロを警戒して民間航空機による移動を避けて自家用車による移動を選択したために、同年の10月から12月までのアメリカ合衆国における自動車事故による死者の数は前年比で約1,000人増加した。
また、アムトラックやグレイハウンドなどの民間航空機以外の公共中長距離交通機関や、レンタカーの利用者も急増した。これによりグレイハウンドなどは臨時増便を行うなどして収益が改善したものの、空席が増えた航空会社の収益は悪化する結果となった。
ブッシュ大統領の支持率
事件直前、ジョージ・W・ブッシュ大統領の支持率は50%を切っていた。そもそも、前年の大統領選挙は僅差での勝利であるために、また大統領選における大規模な混乱は選挙の正当性への議論を招いたことから、選挙直後から政権支持率は高くなかった。そのため、事件は大統領就任後の初めての大きな事件としてその指導力が国民の注目を浴びることとなった。ブッシュ政権はテロとの戦いやニューヨークの迅速な復興、タイプブルーへの公民権拡大を打ち出したため、2001年の12月には国民の支持率は史上最高の9割に到達、いみじくも政権最初の年から国民の支持を得た形となった。
国際社会の対応
このテロに対する国際的な反発は大きかった。マンハッタン島における交戦とその後の現場検証・収容作業のために、国際連合本部は一時的な休止を強いられたが、11月には間もなく復旧し、国際連合超常問題特別総会
国際連合超常問題特別総会 とは、2001年9月1日から開かれた国際連合の特別会期。マンハッタン次元崩落テロ事件の標的となり、9月11日に中断したが、11月には再開している。
国際連合安全保障理事会は、国際連合(国連)の主要機関の一つ。世界の平和と安全の維持を目的とし、国連の6つの主要機関の中で最も大きな権限を持ち、法的に国際連合加盟国を拘束することができる、事実上の最高意思決定機関である。
国際連合安全保障理事会決議1368は、2001年9月12日に国際連合安全保障理事会で採択されたテロ行為による国際平和と安全への脅威に関する決議。略称はUNSCR1368。
13日にブッシュ大統領は、イギリスのブレア首相、フランスの
シラク
ジャック・ルネ・シラク(1932年11月29日 - 2029年9月16日)は、フランスの政治家。国民運動連合所属。
プーチン
ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン(1952年10月7日 - 2035年12月25日)は、ロシア連邦の政治家。
江 沢民(1926年8月17日 - 2030年5月13日)は、中国の政治家である。鄧小平引退後の中国の最高指導者で、中国共産党中央委員会総書記、中国共産党中央軍事委員会主席、国家主席、国家中央軍事委員会主席を務めた。
北大西洋条約機構は、北大西洋同盟とも呼ばれ、ヨーロッパと北米の30カ国による政府間軍事同盟である。
欧州連合は、ヨーロッパを中心に27カ国が加盟する政治経済同盟である。
ヨーロッパ共同オカルトベンチャー
ヨーロッパ共同オカルトベンチャー、略称JOVE は欧州に存在する複数の超常機関から構成され、欧州連合と緩やかに関連する多国籍超常機関。
事件の影響
マンハッタン次元崩落テロ事件は、アメリカ合衆国の政治の大きな転換点となると共に、ヴェール崩壊を引き起こしたポーランド神格存在事件に次ぐ国際社会の転換点となった。これは皮肉にも、カオスインサージェンシーが望んだ方向性とは真逆に、超常組織間の協調という前例を生み出したことやパラヒューマンの公民権拡大を加速させるものであった。しかしながら、アメリカ国内では、事件が世界オカルト連合によるピチカート手順への反感やSCP財団への疑念を生み出したことから、
アノマリーナショナリズム
アノマリーナショナリズム正常性維持機関による国家主権の侵害や、巨大な外資系パラテクノロジー企業による国内産業への進出・政治的圧力を排することを目的とするナショナリズムを指す用語。
超国家主義とは丸山眞男による造語。以下の意味のどちらかで使われる。
金融市場
次元崩落テロ事件において最初に被害を受けたマンハッタン島南部は、アメリカ経済、そして国際経済の
金融センターは、銀行、証券会社、保険会社など金融業において中心的な役割を持つ市場・都市・地域のことである。
ウォール街は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンの南端部(ロウアーマンハッタン)に位置する細いストリートの一つ。ブロードウェイから東へイースト・リバーに下る場所にある。
金融機関とは、金融取引に関する業務を営む組織のこと。狭義には預貯金取扱金融機関のみを指すが、広義には保険会社や証券会社、ノンバンクも含む。
ニューヨーク金融市場とは、ニューヨークのマンハッタン島の南端の一角すなわちウォール街を中心とした金融市場である。ロンドンや香港と並ぶ世界三大金融センターである。世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所やロンドンに次ぐ規模の外国為替市場がある。
ダウ平均株価は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するアメリカ合衆国の代表的な株価指数である。
取引中だったヨーロッパではCNNやCNBCを通じて事態が明らかになるとすべての取引所で株価の全面安が起きる。明くる12日の東京市場の日経平均株価は大幅な下落となった。これは一部で「9.11ショック」とも報道されていた。その後多くの国においては株価の低迷がしばらくの間続くこととなる。
又、9月18日のタイムズ紙によると、事件の数日~数週間前にかけてアメリカ、日本、イギリス、ドイツ、イタリアの株式市場で航空会社や保険会社、軍事関連企業などの株式が大量に信用売りされ、テロ攻撃の結果、株価が暴落した直後に安値で大量に買い戻された不審な売買形跡が認められたという。
航空業界
このテロが航空機を用いたものであったことや、アメリカを中心とした大企業が緊急なものを除く外国出張の禁止を命じたことなどから、事件後は航空需要が一時的に激減し、世界中の航空会社が大きな打撃を受けることとなった。
テロの標的となったユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空だけでなく、標的にならなかった
ノースウエスト航空は、かつてアメリカ合衆国ミネソタ州イーガンに本部をおいていた航空会社。
サベナ・ベルギー航空 は、2001年まで存在したベルギーの航空会社。
スイス航空は、かつてスイスを拠点として活動していた航空会社である。スイスのフラッグ・キャリアでもあった。
さらに、プロメテウス・ラボ・グループやエンゲルベルト・グループ、理外研グループが2000年代中頃に相次いで跳躍路を開発して建設を始めると、間もなく航空業界は圧倒的に速度で勝るこれとの競争を強いられ、段々と旅客機は地方交通やパラテクノロジーを利用できるインフラのない途上国への渡航手段にまで縮小していった。多くの航空会社は地方航空会社として自活するほかに、国営化の上で途上国や国内の交通困難地域への路線の維持を担うなどしていく。
また、以前より空港に限らず数多くの交通機関や"道"での保安体制が強化され、搭乗客への身体検査や手荷物の検査が厳重化されたほか、操縦室のドアなども強化された。
パラヒューマンの人権問題
アメリカ合衆国政府の要求で盛り込まれたハドソン川条約第125条により、SCP財団と世界オカルト連合は「正常性ならびに現実性を毀損しない場合に於いて、可能な限りその生存と自由意志の存立を擁護する」方針を正式に決定し、世界各国においてタイプ・ブルー(妖術者・魔術師)が正当な理由なく拘束・殺害される事案は急速に減少していった。一方で、タイプ・グリーン、現実改変者に対しては、2002年のブルックリン教区児童虐待事件(en: Catholic Church sexual abuse cases)の例から分かるように十分な保護や教育の提供が未だ不十分であり、マンハッタン次元崩落テロ事件以後もアメリカ国内において強力な現実改変者による重大犯罪の発生数とその後の現場における即時排撃数は横ばいのままであった。アメリカ合衆国政府は、これらの事態を危惧したことや、国内やそれに連なる超常コミュニティに在住しているパラヒューマンらを公的に「移民」として管理下に置くため、そしてパラテロリズムの予防のために、FBI-UIUの再拡充や権限の強化、ネクサス・ポータル間移動の規制、国内の超常コミュニティ・パラヒューマンの大規模調査、地域超常コミュニティの地元社会への編入もしくは地方政府化、現実改変者教育・啓蒙の研究を2003年に開始した。
ロイド=セッションズ法(en: Lloyd-sessions law)などこれらの施策は、超常コミュニティのアメリカ社会への合併、そしてホモ・サピエンスのパラヒューマンの公民権獲得・回復という点で効果的であった。しかしながら、これらの施策による「自由」な超常市民像の終焉は、これまでアメリカ政府が言うところの「無法」の世界で暮らしてきた超常コミュニティ6の住人からは批判も多いものであった。また、アメリカ国外においては、アメリカ同様、自国民として正規に登録されているホモ・サピエンスのパラヒューマンはそのまま主権の保護下に置かれるようになり、その他は自治機能を有する国内の超常コミュニティを自国の自治地域として編入することでパラヒューマン保護を進めていった。しかし積極的に接触を図ってきた
伝承部族
伝承部族 は、ヴェール崩壊以前の文化において架空の存在として隠匿されていた種族の総称。各地の神話や伝承に語られるような半人半妖の存在が多数を占める。
奇蹄病事件
奇蹄病事件 は、2009年に日本で発生した日本生類創研が開発していた獣変調ウィルス、TX-85957の偶発的アウトブレイク。
スペイン国民カワウソ化事件
スペイン国民カワウソ化事件は、2015年にスペインで発生した神格存在出現事件。
復興事業
マンハッタン島とその周辺の復興事業は、現場検証と収容作業と並行して計画され、終了次第開始された。ブッシュ政権は12月までに第三次復興予算案を可決させ、SCP財団建設部門及び世界オカルト連合天地部門の協力の下で作業が迅速に行われたことで、周辺では復興特需に経済が湧いた。その結果、11月半ばまでに比較的被害の少なかったセントラル・パーク以北では、再び市民生活が復旧し、その度合いも順次南下していった。工事現場ではイブリースによる悪魔実体の労役提供が行われ、硫黄の煙やガスを吸う悪魔実体の労働者たちがマンハッタンの街頭に溶け込んでいった。一方で、悪魔実体の導入に対し、人間の労働者は複数回
ストライキとは労働者による争議行為の一種で、労働法の争議権の行使として雇用側(使用者)の行動などに反対して被雇用側(労働者、特に労働組合)が労働を行わないで抗議することである。
さらに事件の風化を抑えるため、正常性維持機関とアメリカ合衆国政府はマンハッタン島において、9.11復興モニュメントの整備を進めた。ワールドトレードセンター・プラザや周辺は「グラウンド・ゼロ」として慰霊の場所や
ナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアムは、マンハッタン次元崩落テロ事件の公式追悼施設として2011年に開業した国営の施設。
なお、ワールドトレードセンター・コンプレックスの大部分は、正常性維持機関による収容体制下に置かれ、1WTCは物々しい隔壁に包まれた。5・6WTCはSCP財団サイト-311に、2・3は世界オカルト連合ステーション-NA-019に指定された。ワールドトレードセンター・コンプレックスが正常性維持機関らに明け渡されたことで、マンハッタン島内に本来あったオフィススペースは近隣のジャージーシティ等の開発で賄われることなった。
これらの復興事業は2003年までに終了し、悪魔実体の契約はSCP財団の監視統制下でニューヨーク・ニュージャージー港湾公社と市労働局に移管されている。この結果、ニューヨーク市は全米で最も労働人口に悪魔実体が占める割合が高い市となった。また、パラヒューマン人口も流入し、マンハッタンは「人種と存在のるつぼ」と言われるような、多様でパラテクノロジーの発展した近未来的な街となった。
陰謀説
マンハッタン次元崩落テロ事件に対するアメリカ合衆国政府やSCP財団、世界オカルト連合による公式見解は「カオス・インサージェンシーによるメキシコ湾体制の解体や、ヴェール体制の解体への反抗を目的としたテロ事件であり、多数の神格の顕現や異常領域の展開といった方法は正常性維持機関を始め、誰もが予想もつかなかった」というものである。これに対してテロリズムをアメリカ合衆国政府や正常性維持機関、プロメテウス・ラボ・グループがあらかじめ知っていたが無視したとする説、政府や各正常性維持機関自身、プロメテウス・ラボ・グループによる自作自演であるとする説が唱えられている。また、本事件の公式見解を支持する場合であっても、事件時の不手際などを政府や軍が隠蔽しているのではないかという疑惑も、広義の
陰謀論または陰謀説とは、ある出来事や状況に対する説明のことであり、他にもっともらしい説明があるにも関わらず、邪悪で強力な集団や人物による陰謀や謀略が関与しているとするものである。
このような説が唱えられる背景には、このテロが低迷していたブッシュ政権に高い支持率を与えたこと、カオス・インサージェンシーがSCP財団から離反した組織であること、世界オカルト連合がパラテロリズムとの戦いを名目に各国のアノマリーナショナリズム政策に圧力を加えたこと、復興事業や事件を契機にプロメテウス・ラボ・グループが更なる伸長を果たしたこと、プロメテウス・ラボ製の精神同調機器がハイジャックに用いられただろうことに加えて、SCP財団や世界オカルト連合が1998年以前からの当時の陰謀論における
秘密結社とは、結社の一形態。一般に団体結社の存在や、組織内の活動などを外部の人間に対して秘匿しているクラブや団体、会を指す。
見逃し説
SCP財団による見逃し説
SCP財団による見逃し説は以下のような事実や憶測から構成されている。
- カオス・インサージェンシーはSCP財団から離反した組織であるという事実
- 旅客機群の当初の標的が国際連合本部であったという推測
- 1998年以前は世界オカルト連合とSCP財団が公然と対立していたという事実
- ニューヨーク市内・周辺の武装資産の多くを(国連総会に合わせて)引き上げていたという事実
- 事件直前に航空会社や保険会社、軍事関連企業などの株式が大量に信用売りされ、テロ攻撃の結果、株価が暴落した直後に安値で大量に買い戻された売買形跡の実行主体がSCP財団やそのフロント団体であるというという憶測
- 単なる情報伝達の不手際
世界オカルト連合とアメリカ合衆国政府による見逃し説
世界オカルト連合とアメリカ合衆国政府による見逃し説は、カオスインサージェンシーの計画をSCP財団を経由して知りながら、あるいは独自に察知したにもかかわらず見逃したというというものであり、以下のような事実や推測から構成されている。
- カオス・インサージェンシーはSCP財団から離反した組織であり、SCP財団は世界オカルト連合、合衆国政府という緊密な関係を維持していたという事実
- 自国民や自組織の構成員を自ら殺すほど、そこまでひどいことはやらない。これほどの事態を秘密にしておくことは不可能(自作自演に対しての反論の一種)
- 事前にパラテック技術者やゲリラ活動家の北米進入を確認しており、さらに彼らとカオス・インサージェンシーとの関係性が連合の精神部門で推測されていたという事実。
- 事件直前に航空会社や保険会社、軍事関連企業などの株式が大量に信用売りされ、テロ攻撃の結果、株価が暴落した直後に安値で大量に買い戻された売買形跡の実行主体が世界オカルト連合やそのフロント団体、合衆国政府やそれに連なる人物・団体であるというという憶測
- 単なる情報伝達の不手際
自作自演説
カオス・インサージェンシーとSCP財団の関係に対する疑念
カオス・インサージェンシーがSCP財団からの離反組織であるという事実は、事件当時はあまり知られたものではなかった。首謀者としてのカオス・インサージェンシーが初めて浮上した9月12日の会見において、SCP財団ジャック・ブライト報道担当臨時管理官は以下のように述べている。
しかしながら、我々はカオス・インサージェンシーと名乗るテロ勢力による関与の証拠を入手しています。この勢力は、えー、非常に危険なテロリストであり、複数のアノマリーを保有しています。マンハッタン島への攻撃の大部分は、彼らによって引き起こされた可能性があります。詳しいことは何も……いえ、彼らは少なくともタリバンではありません。共産主義者でもありません。お静かに。
とはいえ、カオス・インサージェンシーが財団からの離反組織であるという事実は、超常社会の専門家や一定のクリアランスレベルを有する財団職員にとっては公然の事実であり7、事件後まもなく、それは一般市民の知る所となる。
特に、カオス・インサージェンシーの分派元がSCP財団の議決機関であるO5評議会の直属の部隊であり、最高レベルの機密性と忠誠を要求されるだろう、機動部隊アルファ-1 ("レッド・ライト・ハンド")であったという定説は、カオス・インサージェンシーの首脳部デルタ・コマンドが現在もO5評議会に忠誠を誓っており、今回の事件はO5評議会による指令であるのだという言説に結び付いた。
恋昏崎新聞社やその他の、これまで超常社会でイエロー・ジャーナリズムとは、新聞の発行部数等を伸ばすために、事実報道よりも扇情的である事を売り物とする形態のジャーナリズムのこと。赤新聞に近い。
実際、O5評議会に関してはその全て(存在さえもだ)が矛盾と欺瞞に満ちている。それに連なる管理部門でさえそうであるし、直属部隊である赤い右手、それから離反したという要注意団体カオス・インサージェンシーもそうだ。カオス・インサージェンシーが財団職員の敵対者であるというのは事実だが、彼らが実行した作戦の中には、運のいいことに"財団の利益"になるものが極稀にだがあった。これを単なる偶然と読むか必然と読むかという論は、周辺の事実の矛盾と欺瞞からそもそも成立しないのだが。
また、マンハッタン次元崩落テロ事件以前のカオス・インサージェンシーによる事件が、メキシコ湾体制の結束につながったと見ることができるとしても、テロ事件がそれに綻びを生んだという事実に対しての反論としては、単なる情報伝達の不手際であったという説の他に、次元崩落テロ事件を以て本当にカオス・インサージェンシーがO5評議会に対して敵対したのだという説が挙げられる。
事件当日のマンハッタン周辺の機動部隊・排撃班の配置
スリーポートランド市政府の社会学者であったマルグレート・デュルラーを始め、超常社会に拠点を置く学者のいくらかは、事件当時の正常性維持機関らの部隊配置数が過少だったのではないかと疑問を呈している。
SCP財団は事件当時即時に展開できた部隊が少なかったことについて、国際連合超常問題特別総会開催中であったために世界オカルト連合に配慮した結果だと述べているが、これについてデュルラーらは、SCP財団が連合に秘密裡で有事の為にマンハッタン島やその周辺に部隊を潜ませておくことは容易に出来得るし、その様なことをしないのはおかしいと述べている。
また、世界オカルト連合についても、当時の動員部隊の殆どが特別総会参加者の護衛と避難に割かれたことについて、想定外の事態とはいえ危機対応が杜撰だった、あるいは連合にしては対応力が低いと述べている。
しかしながら、これらの意見については、1998年以前の協調主義が始まる前の古くからのSCP財団観・世界オカルト連合観に支配されたものであるという指摘がある。また、本当に正常性維持機関らが種別や内容は別として非常に大規模なテロ攻撃を受ける事態を想定していた可能性があるかどうかは、全く不明である。
都市伝説
この事件について以下に挙げるもの以外にも多くの都市伝説 とは、近代あるいは現代に広がったとみられる口承の一種である。大辞林 第二版には「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの」と解説されている。
- ユダヤ人陰謀論
ユダヤ人 は、ユダヤ教の信者(宗教集団)またはユダヤ人を親に持つ者(血統)によって構成される宗教的民族集団のこと。原義は狭義のイスラエル民族のみを指した。由来はイスラエル民族のひとつ、ユダ族がイスラエルの王の家系だったことからきている。
- 「このテロは事前に予言されていた」という説
ノストラダムス予言集
『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』は、フランスの占星術師ノストラダムスの主著である。
脚注
参考資料
- National Commission on Terrorist Attacks (2006), 『The 9/11 Commission Report』
- National Commission on Terrorist Attacks, Pentagram (2006), 『The 9/11 The Pentagon Commission Report』
- The Special Court for Manhattan(2006), 『The Special Court for Manhattan Report』
- Federal Emergency Management Agency(2010),『The 9/11 Performance Study: Data Collection, Preliminary Observations, and Recommendations』
- Site-311(2002), 『Datebase: Manhattan Chaos』, The Foundation
- Station-NA-019(2002), 『Threat Entity Database Entry: PTE-1111』, Global Occult Coalition
- Station-NA-019(2002), 『Threat Entity Database Entry: LTE-1109』, Global Occult Coalition
- Station-NA-019(2002), 『Threat Entity Database Entry: LTE-1110』, Global Occult Coalition
- Federal Bureau of Investigation Unusual Incidents Unit(2010), 『The wanted list: Kassian Jaruzelski』
- Federal Bureau of Investigation Unusual Incidents Unit(2010), 『The wanted list: Silas Isaacs』
- Federal Bureau of Investigation Unusual Incidents Unit(2010), 『The wanted list: Faisal "Altair" Bashar』
- Prometheus Labs(2007), 「CSR: Manhattan Dimensional Collapse Terrorist Attack」,『Prometheus Labs Group』(ホームページ)
- 日本超常組織平和友好条約機構連絡事務局(2006), 『マンハッタン次元崩落テロ事件においての当機構の対応に関する報告書』
- 日本放送協会(2011), 『9.11 マンハッタン次元崩落テロ事件 10年目の真実』
関連項目
- ワールドトレードセンター爆破事件
- 外国情報監視法
- アメリカ2001年不信郵便物事件
- テロリズム
- 大量殺人
- カオス・インサージェンシー
- 2026年世界同時多発テロ事件(TSUBAME事件)
- チリ・クーデター(1973年の「9・11」)
- 1945年エンパイア・ステート・ビルディングB-25爆撃機衝突事故 - 同じニューヨークで起きた航空機のビルへの衝突事故
題材とした作品
詳細は「Category:マンハッタン次元崩落テロ事件を題材とした作品」を参照