『聖杯を仰ぐ翳』に関する設定メモ

Dr_Kasugaiによる『聖杯を仰ぐ翳』カノンの設定まとめ。著者では無いので全く間違っているかもしれません。

  • 若き日のクリスチャン・ローゼンクロイツはSCP-073に救われ、彼を師と仰いでいた。後に彼は薔薇十字団の創設者となり、また神聖動力炉の理論を体系化する (15世紀)。
  • 1780年代にジョセフ・バルサーモ (カリオストロ伯爵) により現在の神聖動力炉の形式が確立されるも、彼自身はヴァチカンに投獄される。
  • おそらくは18世紀頃、サンジェルマン伯爵がメイドに自身の名と聖杯を譲渡。この聖杯は彼女の家系以外が所有すると不幸を招く呪いの聖杯であった (後にSCP-1921-JPに指定)。
  • 19世紀、サンジェルマン伯爵は永遠を望むナポレオンに聖杯技術を応用した機械の箱を与える (が、実際のところ謀略であった)。ナポレオンは機械により永劫に人生を繰り返し、サンジェルマン伯爵に要求された聖杯を構築して先へ進もうと試みている。この機械は後にオブスクラの技術サンプルとして使われ、1944年に特別探索小隊『パルチヴァール』により回収された。
  • 19世紀末、黄金の夜明け団により神聖動力炉が作成される。団内の内紛を発端とするブライスロード事件により多数犠牲が出たうえ、炉心の聖杯は異常な重力エネルギーを獲得し地下へ落ちていった (後にこの聖杯はグラビタス・グラダリスと呼称される)。全世界的な超常ポテンシャルの混乱 (第六次オカルト大戦におけるデミウルゴス殺害に起因) と団の分裂により、大陸中へ神聖動力炉の技術が拡散する。
  • 技術の拡散に伴い、欧州中のオカルト結社が聖遺物探査を開始。特にドイツ・トゥーレ協会が積極的にこれを行い、彼らの後身となる特務機関: アーネンエルベ・オブスクラ軍団は神聖動力炉の量産化・兵器化に着手し始める。第七次オカルト大戦において、多数の神聖動力炉が超常兵器のエネルギー源として使用され、その半数近くがオブスクラのものであった。この過程でオブスクラは本物の聖杯を見つけ出し、神聖動力炉#266に搭載。
  • 1942年、トゥーレ協会の調査隊が「アーリア人が人類の祖である世界」を見つけるべく、枝宇宙の探査を実行。この過程で、調査隊は聖杯を発見。多大な犠牲を出しつつも、一人の考古学者がそれを持ち帰った。しかし、この聖杯は突如乱入してきた無尽月導衆のニンジャにより奪い取られてしまう。
    • この聖杯とSCP-1921-JP/サンジェルマン伯爵には繋がりがあるようだが、詳細は不明。あの場所はサンジェルマン伯爵の拠点で、1921-JPで呪縛された死後のメイド家系の人たちか何かが黒い何かになって仕えているのか? それとも単に平行現実のサンジェルマン伯爵の家なのか? 謎である。
  • 1944/6/6、ナチス占領下のフランス・ノルマンディーにおいて (ネプチューン作戦に付随するかたちで)、聖杯探索チーム『パルチヴァール』が薔薇十字団と共にオブスクラと交戦。彼らの“聖杯”を奪還 (この聖杯自体は本物では無かったが)。
  • 1944/10/14、エルヴィン・ロンメルが服毒自殺。この際使用した聖杯が異常性を帯びたものであり、その結果として彼は“部屋の中にロンメルがいる”と外部から信仰されることで、実際にロンメルがいる痕跡を生じる現象として存続することになる (後にSCP-1924-JPに指定)。
  • 1945/4/25~28、“吊るされた天”の崩壊が発生。
    • 吊るされた天はSCP-014-IT-ARC (ダンテ『神曲』の異常なバージョン) に登場する架空の天国の層であり、ここには様々な怪物が住んでいるとされる。SCP-2983-JPの記事中において、ここは神が作り出しながらも愛さなかった存在を留め置く場所とされている。
    • オブスクラ軍団が回収した“サンジェルマンの聖杯”を使用した炉がイタリアの超常機関・RIDIAに移管される。北アフリカ戦線からのアノマリー物資の要求に対し、既に物資不足となっていたRIDIAはこの聖杯を送付。
    • イタリア上空を移送中、航空機は吊るされた天の付近に迷い込む。天使らは聖杯を回収し、神に奉上するも、所有者に破滅を齎す呪いの聖杯であったため、神の消滅と吊るされた天の崩落を引き起こした。
    • 27日、イタリア・ロンバルディア州に多数の怪物が降り注ぎ、人を襲った。これに対処したのが当時形成途上であった初期財団。吊るされた天の崩壊は隠蔽された。
    • ……とされている。実際のところどうかは不詳。財団曰く、この出来事は異常な因果反転現象の対象となっているらしく、そう信仰することで実際にそうだったことになるという。財団は自身のルーツと神の非存在を現実化するべく、この情報を伝えているとされる。この現象はSCP-2983-JPに指定されている。
    • 神が存在しないのなら、宗教的エネルギーの出処は神ではなく、生ける人の信仰の方なのだろう。
  • 1945/5/25、ベルリン上空における臨界-昇華イベント発生。ハインリヒ・ヒムラーの遺体が蘇生し、ヒトラーの死体を奪って逃亡。神聖動力炉#266を起動させようとするも、ヒムラーは死後イギリス軍に脳の一部を切り取られていたため炉の起動に失敗。結果、ヒトラーと聖杯の概念が融合し拡散してしまう。
  • おそらくは戦後、アヴィニョン協定が (財団=GOC間に?) 締結され、神聖動力炉の開発運用が禁止される。
  • 1978年頃 (イラン革命中)、ORIAはSCP-073と共に“第2の杯” (聖杯) を異次元に封印。
  • 現在、オカルト界隈中心にナチスの聖杯が信仰されているため、“ナチスの聖杯”は模造品でも高出力の炉心となってしまう。財団・GOCはこの対応に苦慮している模様。
  • おそらくは2020年代、闇寿司とオブスクラ (オブスクラ軍団残党組織) のメンバーの会合で聖杯と信仰に関する会話が行われ、それをきっかけにドクター・トラヤーがザワークラウトを使用した寿司のアイデアを思いつく。
  • おそらくは2020年代、GOCと境界線イニシアチブの武装部門 “鉄槌計画”が協力のため会合を開く。
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