News Hewison
評価: 0+x
blank.png

大連だいれんにて新型行舩こうせん實驗じつけん飛行に成功

 新型行舩こうせんせい號が實驗飛行に成功した。関東州大連だいれん市の周水子しゅうすいし飛行場にて四十八分閒にわたつて飛行した。


 全長百二十メートルに及ぶ此の新型行舩こうせんは、航空技術公司の開発した新型発動機によつて飛行する。ヒユーイソン博士の発見したヒユーイソン効果を用ひてゐる。

ジヤツク・ヒユーイソン博士はバンクーバー大学を卒業してテスラ研究所で研究員となつた。故テスラ博士の追試実験を行つている中で偶然、テスラ・コイルや起電機を複雑に組み合わせることで大きな力が生じることに気がついた。彼は直ちに此れを学会へ発表して注目を集めたが、彼以外にこのヒユーイソン効果を再現できたものが居なかつた為に捏造ではないかと批判殺到し、職を失つた。しかし博士はヒユーイソン効果が真実であると確信していたので、親族の伝手を通じて香港へ移住し、細々と研究を続けた。

槻山潤司つきやまじゆんじ博士が注目し、

ヒユーイソン効果とは、テスラ

 新発動機の輝かしき未來を待望し、來たる大航空時代を夢想するもの也。

(筆 大連支局 谷崎進)

特に明記しない限り、このページのコンテンツは次のライセンスの下にあります: Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License