SCP-3XXX-JP アトラスタへのプリクエル

アイテム番号: SCP-3XXX-JP

オブジェクトクラス: Thaumiel(暫定)

特別収容プロトコル:

説明: SCP-3XXX-JPは、[ここに適切な西暦]〜[ここに適切な西暦]〜年代頃に製作された、ニューロバンク1の最初期プロトタイプモデルです。【大まかなサイズについての記述をここに】当該装置はマーシャル・カーター&ダーク社(以下、MC&D社)との間に協働契約を締結したアトラスタ財閥によって研究開発が行われ、現在のニューロバンク関連技術の大元となる技術体系の確立した後[ここに適切な西暦]年頃に秘匿された座標地下へと埋め立て廃棄された事が判明しています。

またSCP-3XXX-JPには後述の経緯から、研究開発中の[ここに適切な西暦]年当時の財団によってMC&D社及びアトラスタ財閥の監視と動向分析を目的としたAIC2であるBriareus.aic が組み込まれています。Briareus.aic はSCP-3XXX-JPの内部意識群を安定させ突発的な改変事象の発生を抑制する制御安定化ユニットとしての機能を有しますが、その他に秘匿された機能として、外部からSCP-3XXX-JPによる改変事象誘発の試みが行われた場合には当時の財団秘匿回線へと自動で通報を行うよう設定されていました。

また Briareus.aic 組み込み時にアトラスタ財閥より共有された情報からSCP-3XXX-JPの最深部には人工的機械構造物ではなく特異性を有するクォーツ結晶が組み込まれている事が判明しており、このクォーツ結晶はSCP-3XXX-JP-Aと指定されます。SCP-3XXX-JP-Aは上記の情報共有時に提供されたMC&D社とアトラスタ財閥間で交わされた協働契約の写しに於いて、当初はMC&D社が採掘、所有していた非人工的なオブジェクトであったと記載されています。その異常性質は「周囲で死亡した人物の意識/人格を写し取り、蓄積する事でヒューム値の上昇を起こすクォーツ結晶」とされ、この記述から当該物体は部分的にSCP-963及びSCP-1000-JPに類似した性質を有していたものと推測されます。

歴史的経緯: 以下はSCP-3XXX-JPに関連した歴史的経緯を時系列順に纏めたものです。

年代 事象
[ここに適切な西暦] アトラスタ財閥との協働契約により、MC&D社が[ここに適切な西暦]年以前の不明な時点で関連子会社を通じて採掘し、所有していたSCP-3XXX-JP-Aを技術開発研究目的で同財閥へと貸与。アトラスタ財閥の研究チームに主導される形でSCP-3XXX-JPの開発プロジェクトが開始。
[ここに適切な西暦]〜[ここに適切な西暦] アトラスタ財閥による[ここに適切な西暦]年の研究概要公開にて "ニューロバンク計画" と通称される、SCP-3XXX-JPを技術体系確立用のプロトタイプと位置付けた、ヒト意識のデータ化並びに身体の義体化計画が公表される。この際に公開された情報に於いて "ニューロデータ取り込み時のヒューム値上昇問題" の内容が過去の極秘計画との技術的類似性を示した事から当時の財団は極秘技術資料の漏洩を疑い、ニューロバンク計画への介入を計画。
[ここに適切な西暦]〜[ここに適切な西暦] [ここに適切な西暦]年、財団は組織的な関連性が秘匿されたフロント企業である[ここにフロント企業名]を用いてアトラスタ財閥に接触し、ヒューム値上昇問題に関連した技術協力契約を取り付ける。財団はSCP-3XXX-JPのシステム内に Briareus.aic の組み込みを行い、同時にSCP-3XXX-JP各種関連資料の入手に成功。当該資料の真偽精査と Briareus.aic によるSCP-3XXX-JPの詳細解析により、上述の極秘技術資料漏洩の事実はないと結論付けた。
[ここに適切な西暦]〜[ここに適切な西暦] その後[ここに適切な西暦]年代にMC&D社及びアトラスタ財閥側で技術体系が確立しヒューム値上昇問題は解決、研究用のプロトタイプであったSCP-3XXX-JPは[ここに適切な西暦]年頃に秘匿座標地下への埋め立て廃棄が行われたとされる。


以下はSCP-3XXX-JPが再起動され、暫定的なThaumiel分類を付与されるに至った事案に関連したログ群です。

事案記録1([ここに適切な西暦と日付]): [ここに適切な西暦と日付]、財団の一般向け緊急通報ホットラインへの通報により、宝石、鉱石類の流通業者である[社名]が[地域名(国名や県名など)]に保有する倉庫施設での異常性関与事故発生が確認されました。現地に急行した機動部隊[ここに適切な部隊名]によって事故現場を中心としたヒューム値の急激な不安定化が報告されました。

[ここに、機動部隊との通信記録]

この通信の中で、

  • 急激な酸素濃度の低下(オブジェクト本体である巨大なクォーツ結晶が、周囲の酸素を吸収しているため)
  • クォーツ結晶は恐らくは非異常の事故によって倒れており、警備員と見られる人物が下敷きになって多分死んでる
  • クォーツ本体に接近して上記の状況を伝えていた機動部隊員が、クォーツ結晶から射出された弾丸により射殺される

といった事態が記録される









その他、記事内で明言せねばならない要素
●現在では既にアトラスタ財閥による研究の結果、SCP-3XXX-JP-Aの持つ特異な結晶構造が上述の異常性を引き起こす原因であった事が再現性を持って確かめられており、更にその一部を人為的に改変した構造を用いる事で、ヒューム値を安定させたままで人間の人格をニューロバンクへと移行する技術が確立されています。

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