Tale: 輪廻の掌握

カノン: 輪廻の海

このカノンにおいて、輪廻転生は確かに存在する。さすがに仏教そのままの形態ではないが、死者の魂はある種のノウアスフィア──ここでは人類の集合根源意識体──内の空間へと招聘され、そこに住まう疑似神格実体によって”再配置”が行われる。新たに生まれでた個体は、多くの場合元の記憶を有していない。ただし、中にはかつての記憶を備えた者や、ふとした時に戻ってくる者もいるようだ。

輪廻転生は何を引き起こすか?

  • 財団外部の一般人として生まれてきた人間が財団職員だった頃の記憶を取り戻す。彼/彼女はひっそりと秘密を抱えて生きていくかもしれないし、あるいは財団に追われる身となってしまうかもしれない。
  • 死に別れたかつての恋人と再び出会う。二人は再び幸せを取り戻すかもしれないし、そうはならないかもしれない。
  • 財団はこの輪廻現象をある程度掴んでいるようで、何やら怪しげなプロジェクトを進行している。プロジェクトチーフのギアーズ博士は淡々と任務をこなしているものの、机の上の凍てつく遺品は別の目的を示唆している。 ← 今回のTaleはこれでいこう オチはギアアイ うむ
  • この輪廻現象に干渉を試みている要注意団体の報告がある。彼らが何者で、何をしでかそうとしているのかはまだわからない。だが社会の裏側で、事件は既に起き始めているようだった。

輪廻転生。仏教の教義として知られ、それ以外にも世界の各所で似たような思想・信仰を見ることができる。そしてそれは今、財団の手の届くところまで来ていた。

アイテム番号: SCP-81X9

オブジェクトクラス: Archon

財団がそれを発見したのは2029年の冬だった。当時の財団は人類種の意識レイヤーを研究しており、そしてとうとう──その根底までたどり着いてしまった。それは我々が思い描いていたような姿ではなく、無数の形而上信号の集合体という様相であったが、それでも確かに”あの世”は実在していたのだ。

最下層レイヤーには無数の”魂”が存在し、

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