サミオマリエ語考察

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サミオマリエ原案者(敬称略)

考察者/参加者/設定監修者(敬称略)

概要

サミオマリエ語(サミオマリエご、Tinamisani̊ Gagna)はオーストロネシア語族マレー・ポリネシア語派ポリネシア諸語に属するサミオマリエ人の言語。ティナミサ語とも呼ばれる。サミオマリエ共和国(またはサミオマリエ独立共和国)の公用語でもある。サモア語と近しく、相互に理解可能である。サモア語とは類似点が存在するものの、語順や言語類型の違いにより相互理解可能性はかなり低い。系統的により古いテネムニタ語についてはここを参照。

  • roune10121roune10121はサモア語との相互理解性が無くなる可能性が高いと考察している。サモア語はサミオマリエ人にとっての通商語?(財団は通商語をサミオマリエ人の母語と勘違いした?) - Tenten_518
  • サミオマリエ人はサモア語名とサミオマリエ語名の両方の名を持っていたが、共和国壊滅後はサモア語もしくは移民先の言語での名が主流派になっている?(既存設定との擦り合せ) - Tenten_518
    • サミオマリエ人同士ではサミオマリエ語、国外との交流や緊急用にサモア語を使用しているという説が有力。- Twitterでの複数人による考察
  • 祖語にテネムニタ語が想定されている。日辻養の提言で既出。 - hitsujikaip
  • 現代サミオマリエ語はテネムニタ語の死語化、上代日本語との言語接触、地上と海中の生活環境の相違などにより、既存のポリネシア諸語から大きくかけ離れている(と思われる)。- Tenten_518
    • 現代サミオマリエ語は上代日本語の影響を多分に受けている。設定上(予定)はポリネシア語派だが、実際は(上代)日本語との混合言語的様相を見せている。- Tenten_518
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【図1】SOYA-001による文字考察

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【図2】hitsujikaipによる文字考察1

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【図3】hitsujikaipによる文字考察2

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【図4】Tenten_518による簡易的な言語系統図考察。和仁国日本語(仮)はテネムニタ語と上代日本語のハイブリッド(?)と推定。

前提文化考察

人類文化 人類史 サミオマリエ文化 サミオマリエ史 両者の交流
約2300万年前 メガロドンの出現
約1200万年前 サミオマリエ科の始祖鮫が分化?
約600万年前 猿人の誕生
約240万年前 石器の使用 メガロドンの絶滅
約30万年前 デニソワ人のアジア進出 この頃に原始人類と原始サミオマリエ人の初接触?
約1~5万年前 先古サミオマリエ・タラソクラシー(Pre-Proto-Samiomalie Thalassocracy)が成立し高度な文明を築く
約6000年前 中国南部および台湾よりオーストロネシア語族が進出を開始 この頃、先古サミオマリエ人がホモ=サピエンス(縄文人を含む)との接触が本格的に開始?
B.C.1500年紀 アディウム反乱、ダエーワ帝国壊滅 歴史書『カリ・ダダン』に人類史を記録
E-ωの列島への浸透を援助し、弥生時代の始まりに関与
海人族が成立する
B.C.1100年紀 ラピタ文化がフィジーへ到達 先古サミオマリエ・タラソクラシーが衰退し広域統治・他民族支配が終焉
紀元前後 葦原中国平定 先古サミオマリエ・タラソクラシーの残存勢力がおおよそ瀬戸内海からマラッカ海峡にわたって点在 ホオリとトヨタマビメの婚姻
孝昭天皇とヨソタラシヒメの婚姻
崇神朝以降亡命テネムニタ人が多く日本に訪れる
A.D.1000年紀 ハワイへ到達 交易網の形成? これ以降テネムニタ文字資料が出土せず文化的な断絶がみられる 沈黙交易の発生?
A.D.1100~1200年紀 ラパヌイ島に人類が到達
A.D.1600年紀 大航海時代 西洋人との接触?
A.D.1900年紀 太平洋諸島の分割、列強の支配
A.D.1962 西サモア(現: サモア独立国)の独立
A.D.19██ (A.D.1962〜1999の間?) サミオマリエ共和国と財団の初接触
  • サミオマリエ古語として利用されていたであろう言語は本来言語ではなく、鳴き声や呻き声、うなり声などを基本とした単調な感情・状況表現であった可能性が高く、文字体系も象形文字に準ずる形式であり、甲骨文字のように岩や骨に鋭利なもので削り入れるような形で記録されていたと思われる。 - SOYA-001
  • 文字としてはいずれも直線的であり、固い物に刻むように記録されていた説【図1】と、曲線を多用した渦巻き状のものであった説【図2】【図3】の2つが提示されている。 - SOYA-001 / hitsujikaip
  • その上で、いずれかのタイミングで人類との交易が発生し、体系化された言語概念が当時のサミオマリエ人にも流入したと考えられるかもしれない。それがオーストロネシア語族ベースだったかどうかなどは、知識量の問題で私からは割愛する。 - SOYA-001
  • 「海底では日光が届かず、そもそも文字が発達しないのではないか」とする説についての反証として、サミオマリエにおいては古くより固有種のウミホタルが飼育・養殖されていた経緯があり、それを照明として用いていたことが言及されているため、文字の成立自体はあってもおかしくはないだろう。 - SOYA-001
  • サモア近辺の海域は火山地帯であることもあり、海底火山による影響を避けるために別の安全な地域に記録を編纂・保管する施設が形成されていたとする見方もある。年に数回程度、サミオマリエ人はそこに赴き、保管された記録の劣化を修正したり、内容を更新したりする儀式「巡礼」が行われていたのではないか?とも。ある意味「聖域」「聖地」のようなものであり、古代の記録が眠っているとするならばそういった場所にあるだろう、とも。 - SOYA-001 / watazakana
  • またそれとは別に、同海域で多く見られる石灰岩はそのまま記録媒体としても用いられていた可能性はあるとされるが、海流などによる劣化が激しい傾向を示すなど長期保管には不向きであるという見方が有力。火山影響によるアルカリ玄武岩も利用する手もあるかもしれないが、アルカリ玄武岩は鋭利なナイフでも傷がつかないほど強固な岩石であるとされ、サミオマリエ人による利用はあまりされていなかったのではないだろうか、とも。 - SOYA-001 / watazakana
  • 定住する部族と移動する部族の間では、生活様式や生活空間などの相違によって、語いや文法構造がかなり違っていたものと考えられる。しかしながら生活物資の交易が行われていた場合にはリンガ・フランカが発達、相互の言語に影響し合っていたとも考えられる。(当然ながら沈黙交易が主流であったならば話は別である)。 - blueland

音韻論

表記体系: 無し?(通常カノン)、ラテン文字?(98カノン)
語順: VSO(動詞-主語-目的語)型 SOV(主語-目的語-動詞)型
言語類型論的分類: 膠着語
母音: a, i, o, u (エラ閉じとエラ開けの区別アリ?)
子音: g, l, m, n, p, s, t, v
子音(外来語用): h, k, r

  • サモア語の「a」と「e」、「g」と「ʻ」がそれぞれ統合。「f」は欠落。- roune10121/Tenten_518
  • 上記の特徴の他に母音交替的な特徴も見られる? - Tenten_518
  • 発音は基本的にサモア語のものを流用できそうだが、エラによる発音法の違いがある可能性も高い。- roune10121/Tenten_518
  • 水中では同じように調音しても多分違う音になるので、水中音価と海上音価の二つを持つ音素が基本になってくると思う。これらは異音だけど、その異音の現れる条件は水が発声器官に満たされているか否か。そりゃ音速が違うし、唇や歯の隙間を通る媒質の性質とかも変わってきそうだし。そうすると母音ではフォルマントが地上のものとずれてきそうだよね……ということです。- hitsujikaipのTwitterでの書き込み
Aa, Āā Ii, Īī Oo, Ōō Uu, Ūū Gg Ll Mm Nn Pp Ss Tt Vv (Hh) (Kk) (Rr)
/a/, /aː/ /ɪ/, /iː/ /o/, /ɔː/ /ʊ, w/, /uː/ /ŋ/ /l~ɾ/ /m/ /n, ŋ/ /p/ /s/ /t, k/ /v/ (/h/) (/k/) (/ɾ/)

母音

短母音 長母音
前舌母音 後舌母音 前舌母音 後舌母音
狭母音 i u
中央母音 o
広母音 a

子音

唇音 歯茎音 軟口蓋音 声門音
鼻音 m n ŋ
破裂音 p t (k)
摩擦音 v s (h)
側面音 l
R音 (r)

鰓音(しおん)

サミオマリエ人はエラの開閉によって「開鰓音」と「閉鰓音」を使い分けることが可能である。開鰓音は「リング付き文字」、閉鰓音は「チルダ付き文字」で表す。
Aa Ii Oo Uu
開鰓音 /Å/、/å/ /i̊/ /o̊/ /ů/
閉鰓音 /Ã/、/ã/ /ĩ/ /Õ/、/õ/ /ũ/

鰓音は主に助動詞、語尾、および同音異義語の区別のために使用される。

  • 鰓音は必然的に人類を含む陸上生命体には発音不可能な音なので、サミオマリエ人以外の種族にとって当然ながらサミオマリエ語を完全に正しく発音することは出来ない。より近い音の雰囲気を言い表すのならば、「無理矢理放り出したような甲高い、もしくは逆にドスの利いた唸るようなしゃべり方」だろうか。 - SOYA-001
  • 第一フォルマント(F1)および第二フォルマント(F2)によって通常の母音の弁別がなされ、鰓音は(反響する空間の形が変わって)第三フォルマント(F3)以降が変わる所で弁別されているかもしれない。 - hitsujikaip
  • フォルマントはどれくらいの周波数が強いのかをグラフで表した時に尖っている場所。包絡線の極大、感覚的には大雑把に見たときの山の頂点になる(参考)。 - hitsujikaip

外来語

英語および他言語からの外来語は、サミオマリエ語の音韻論に適応される:
/k/は場合により保持される(例: Christ = "Krist", club = "klap", coffee = "koo)。稀に[t]へと変化する(例: 英語の"stocking"から"Stoking")。
/ɹ/は場合により[ɾ]となり(例: Christ = "Krist", January = "Ianuari", number = "numpar")、他の場合には[l]となる(January = "Ianuali", herring = "aling")。
/d/は[t]となる(例: David = "Tavit"、diamond = "tiamant")。
/g/は[k]となる場合がある(例: gundam = "kuntam")。
/tʃ/、/ʃ/、/dʒ/は通常では[s]となる(例: Charles = "Sarlas", Charlotte = "Sarlata", James = "Samas")。
/h/は、いくつかの固有名詞において先頭に保持されるが(例: Herod = "Harot")、's'に変化する場合もあれば(例: hammer = "sanmar")、省略される場合もある(例: herring = "aling"、half-caste = "alkasta")。
/z/は[s]となる(例: Zachariah = "Sakaria")。
/w/は[v]となる(例: William = "Viliam")。
/b/は[p]となる(例: Britain = "Pritain", butter = "patar")。

文法

格変化

サミオマリエ語は日本語と同じく語幹に語尾を付着させることで名詞や形容詞を格変化(曲用)させる。つまりは膠着語の特徴を持つ。これはポリネシア地域で話される言語1としては珍しい特徴である。

格変化の例としてTig(「殴打」の意)という動詞では、

  • Tigål : 殴れ
  • Tigũl : 殴る
  • Tigãn : 殴るな
  • Tigãp : 殴れば
  • Tigo̊l : 殴ろう
のように語尾を付着させて変化させる。また、語幹の末字の母音・子音の違いによって語尾の子音・母音は入れ替わる。
 
語尾 語幹の末字が母音 語幹の末字が子音
-が -gå -åg
-は -vå -åv
-ば -pã -ãp
-だ -li̊ -i̊l
-と -to̊ -o̊t
-も -mĩ -ĩm
-れ -lå -ål
-を -lõ -õl
-に、-へ -nĩ -ĩn
-の -ni̊ -i̊n
-する、-やる -lũ -ũl
-やめろ、-するな -nã -ãn
-から、-より -gå -åg
-しよう、-やろう -lo̊ -o̊l
-される、-やられる -sã -ãs
-れない、-できない -gũ -ũg
-だった、でした -lĩ -ĩl

名詞と動詞に語尾を付着させることで簡易的な文章を表すことも可能である。例えば前述のTigMålia(サメ。名詞)で以下の文書が作れる。

  • Måliali̊ tigål! - サメだ、殴れ!
  • Måliagå tigãs! - サメから殴られた!
  • Målialõ tigãn. - サメを殴るな。

また、別々の語尾を連続で付着させることも可能である。

  • Måliavå…tigũlãn. - サメは……殴るのは止めとけ。

格変化は造語・合成語においても使用される。例えばサミオマリエ語で「共和国、共和制国家」を意味するTossanimanaは、Tossa(「等しい、平等、同等」を意味する。動詞)とMåna(「超自然力、奇蹟、権威」など。この場合は権力を意味する)を-ni̊で接合した合成語である。合成語の場合、鰓音は省略されることが多い。

  • Tinamisani̊ Tossanimana - サミオマリエ共和国、またはティナミサ共和国

人称代名詞

サミオマリエ語では、人称代名詞は基本的に前接語として使用される。

単数 双数 複数
一人称 Ag Mag Maso
二人称 Go Gil Gos
三人称 Na Las

サミオマリエ語にはサモア語のような人称の排他的(Exclusive)・包括的(Inclusive)な違いが存在していない。違いを表す必要がある場合は格変化(曲用)を使用する。

  • Agi̊n igiavå Nio Mamana-li̊. - ウチの名前はニーフォ=ママナや。
  • Masovå Lamatoni̊ gagnalõ talinagũg. - 私達は日本語を話せません。
  • Magĩm kakilõ måilũ! - 僕もケーキ食べる!
  • Lasĩm golõ åliagũ. - 誰もお前を愛さない。
  • Navå Māhara o̊mia-li̊, gorilali̊gũ! - 彼女は前原博士だ、ゴリラじゃない!

指示代名詞

サミオマリエ語の指示代名詞は語幹の前に設置される。例えば「それはサメだ」はÕlina måliali̊となる。サミオマリエ語の冠詞は格変化を使用しない。また、指示代名詞は基本的に人称代名詞の後ろに置かれるが、文脈により前後することもある。

事象 場所 方向 連体詞
近称 Olia Inie Ilie Lan
中称 Õlina Onie Il Lina
遠称 El Ol Et Leli
不定称 Ovit Ovia Ail Lia

名詞一覧

サミオマリエ語 サモア語 日本語
Tinamisa Samiomalie サミオマリエ(ティナミサ)
Tagsa Tagata 人、人間、人々、民族

参考ページ

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