SCP-2454-DEL - 輝け、輝け私の墜ちた星よ
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アイテム番号: SCP-2454

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2454は鋼線ロープで現在の位置に固定した状態を保ち、ロープは隔年または司令部が必要と認めた際に交換します。巡視船でSCP-2454の周囲5kmの境界を維持し、認可無き接近を阻止してください。環境条件の都合上、全ての財団職員は防寒着を着用することになります。SCP-2454-1の耳を劈くような叫び声のため、耳栓の使用が必須となります。

低温環境・場所の遠距離性・直射日光の欠如・SCP-2454-1の絶え間ない発声による生理的かつ心理的なストレスのため、担当職員は3ヶ月ごとに交代されます。

SCP-2454への乗船は、追って通知があるまでは厳密に禁止されています。

説明: SCP-2454は全長134.16mのクルーズ船です。起源の研究により、この船舶は便宜置籍船国1であるバハマの管海官庁に匿名で登録されていたことが判明しました。財団は取引記録とバハマ管海官庁従業員への尋問を通して、SCP-2454の所有権を持っているのが映画監督である第五教会の高位メンバー、ルーファス・ドレッチャーであることを突き止めました。

赤外線検査の測定値により、SCP-2454下部の船倉には、発見以来SCP-2454-1と指定されているヒト型実体が存在することが明らかになっています。SCP-2454-1は150デシベル以上の声で絶え間なく発声しています。これらの発声は、 観測された行動と共に、SCP-2454-1が永続的に苦痛を感じていることと、自分がいる部屋を退出できないことを示唆しています。SCP-2454-1は超高エネルギー宇宙線(UHECR)2と同等の放射線バーストを断続的に発します。これは極めて致死性が高い3ものですが、不明な理由からすぐに消散します。これらのバーストは約9分おきに発生します。SCP-2454に乗せられた電子装置は、バースト事象の発生に関係なく即座に動作不能に陥ります。探査のために割り当てられた限られた時間の中で情報収集を行う際に実行可能な手段は非デジタル写真です。SCP-2454から除去された物品は急速に崩壊するため、写真が発見されたアイテムや文書から情報を収集する唯一の手段となります。

SCP-2454は1979年9月22日、アメリカの衛星4が座標47°S 40°Eにおいて”二重の閃光”を検出した際に発見されました。この出来事は公には、南アフリカ共和国が治めるプリンスエドワード島の近くで行われた、南ア共和国とイスラエルの共同核実験であると仮定されました。財団は異常事象の可能性を疑い、調査を進めました。

SCP-2454から回収された乗客名簿と関係書類は、かつて大量の乗員乗客が存在したことを支持するものです。しかしながら、言及されている1892名のうち、SCP-2454で発見された文書以外で存在が証明されたのは1名のみです。社会保障番号や銀行口座は、生死を問わず、あらゆる人物のものと合致しませんでした。船内で見つかった日誌や手紙は、SCP-2454が第五教会の信者(および元・信者)の再教育センターとしての機能を目的としていたことを示唆します。一般的な居住区域は窮屈でドアが外部から施錠可能であり、刑務所の独房に酷似していると判明しています。第五教会の高位メンバーが住んでいた区域は、十分な広さと贅沢な内装を備えているのが確認されました。船内で人間の遺体は発見されていませんが、衣服が船の内部に散在しています。これらは丸ごと脱ぎ捨てられたかのように見えます。

SCP-2454-1は、デブラ・サラザール ― 第五教会の裕福な高位メンバー、カルロス・サラザールの妻 ― であると考えられています。デブラ・サラザールは、第五教会に関与していない友人や家族から行方不明であると報告されていました。ロサンゼルス警察は問題を調査するためにカルロス・サラザールのハリウッドの大邸宅を訪問し、デブラ・サラザールは安全であると宣言しました。これにも拘らず、彼女は1974年以来、公の場に姿を現していません。

工作員の報告と撮影された写真は、SCP-2454全域に、様々な程度の劣化を示す財団関連の装備が存在していることを示します。IDカードは生死を問わず記録されている人員と一致せず、おそらくは偽造と看做されています。殆どの衣服は1970年代後半の財団で使用されていた物と一致しますが、現代的な装いも撮影されています。財団の制服は合計で数百着はあると見積もられており、最大で600着と予想されています。SCP-2454の一部は、衣服・拳銃・無線機・IDカードが障害物となっているためにアクセスできません。探査が限られた時間しか許可されていない為に、これらのアイテムの起源は不明のままです。






補遺: 1991年6月21日、Dクラス職員によって1枚の写真が撮影され5、財団の船まで無事に帰還しました。写真には、一枚の観察窓が付いた分厚いドアが写っていました。写真の独房内は無人でしたが、赤外線測定値に基づくと、そこはSCP-2454-1が存在する部屋であるように思われます。これはSCP-2454-1が肉眼では観察できない可能性を示しています。写真のより緊密な分析は、独房の奥の壁に文字が刻まれているのを明らかにしました。読むのに困難を要したものの、画像検索ソフトウェアを使用したスキャンで文字の内容も判明しました。

カレラノナトキオクハケサレネバナラヌ

最近の写真は、私服と白衣を上回る量の、オレンジ色のDクラス職員用ジャンプスーツがSCP-2454内に存在することを示唆しています。加えて、船内に廃棄されたカメラの量が突然急上昇していることが指摘されました。

O5評議会は、追って通知があるまで、全てのSCP-2454関連の探査と実験の停止を命じました。


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