アイテム番号: SCP-2873-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2873-JPの出現する区域は領域-2873-JPに指定され、カバーストーリー「財団フロント企業開発予定地」を流布したうえで封鎖します。領域-2873-JP内には一定間隔で監視カメラが配置されます。また、一日に計二回、財団フロント企業の人員に扮した財団エージェントにより領域-2873-JPの巡回を行います。
SCP-2873-JPを用いた実験は担当職員の許可が必要となります。
説明: SCP-2873-JPは██県███市に存在する███公園(領域-2873-JPに指定)内に出現する一辺60cmのブルーシートです。SCP-2873-JPは4月から5月の間のみ不定期に出現することが確認されています。現在までSCP-2873-JPの出現の瞬間をとらえることには成功していません。SCP-2873-JPをその場から動かす試みは全て失敗に終わっています。SCP-2873-JP上には常に男児用の靴が存在しています。
SCP-2873-JPは、自身の上に人が存在している場合のみ活性化状態に移行します。活性化状態のSCP-2873-JPの上に存在している人物(以下、対象)は以下の事象を報告します。
- アルコール飲料等の飲料品の出現。
- おでんや焼き鳥などの食品の出現。
- 幻覚症状。報告内容では宴会客や屋台などが確認されている。
- 幻聴。祭囃子や騒音、カラオケの音などが確認されている。
- SCP-2873-JP-Aの出現。
- 感情の高揚。
この事象により出現した物品を摂食した対象は即座に心臓発作が発生し、結果として死亡します。回収された物品を鑑定した結果、物品に異常は確認されていないことは特筆すべき点です。また、幻覚・幻聴症状及び感情の高揚はSCP-2873-JP上より退くことで鎮静化します。
SCP-2873-JP-Aは、身長128cm程の男性の人型実体です。外見は20██年4月に失踪している綾部 修也氏(失踪当時6歳)に酷似しています。SCP-2873-JP-AはSCP-2873-JPの活性化と同時に出現します。SCP-2873-JP-Aの出現の瞬間をとらえる試みは全て失敗に終わっています。SCP-2873-JP-Aは出現後、SCP-2873-JP上に出現する物品を摂食する、対象に話しかける等の行動をとります。この時、SCP-2873-JP-Aが出現する物品を摂食しても死亡しない理由は判明していません。
SCP-2873-JPは自身の上より対象が退くことで非活性状態に移行します。非活性状態への移行に伴いSCP-2873-JP及びSCP-2873-JP-Aは消失します。
SCP-2873-JPは、20██/██/██に███公園にて「敷かれてあったブルーシートに乗ったら急に幻聴が聞こえた」という通報をきっかけに発見されました。その後、通報者には記憶処理を施し、カバーストーリー「ストレス性幻聴」を適用したうえで解放しました。
補足資料: 実験記録
以下は20██/██/██にDクラス職員を用いて行われた実験記録の一部抜粋です。実験記録の全容はこちらを参照ください。