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UPDATE 1.08: 2018/11/21
UPDATE 1.07: 2018/11/03
UPDATE 1.06: 2018/10/30
UPDATE 1.05: 2018/9/29
UPDATE 1.04: 2018/9/16
UPDATE 1.03: 2018/9/06
UPDATE 1.02: 2018/9/05
UPDATE 1.01: 2018/8/25
サイト割り当て | サイト管理者 | 研究主任 | MTF割り当て |
サイト-54 | アンドレアス・ゲッツ博士 | サミラ・ゴルジエ博士 | ガンマ-44(「肉ロッカー」) |
特別収容プロトコル
SCP-4786の3つ全ての実例はサイト-54の別々のクラスIII人型実体収容セルに保持されています。それらには、1日2回、正確に1500カロリーを含む栄養ペーストのみを与えなくてはいけません。どのような状況においても、24時間周期内に3200カロリー以上を与えてはいけません。
週に1度、順番に、それぞれの実例にはレベル3の庭園レクリエーションエリアにて60分間のエクササイズを行わせなくてはなりません。
各実例が互いに接触する、またはサーキック由来のアーティファクトに接触することはあってはなりません。
説明

SCP-4786-A、1891年ごろ
SCP-4786は3体のほぼ同一の人間型ホムンクルスの総称です。その外見の同一性のため、ギリシャ文字を刻まれたブレスレットが各実例の右手首に留められています。
各実例は身長147センチメートルであり、体重は慎重に38.5キログラムに制限されています。各実例はまた、中国の後期清朝の宮廷盛装に似た広い生物学的外部構造を持ちます。これらは生物学的構造物であり、ホムンクルスそのものから直接伸長しているため、衣服に見えるのはあくまで外見上のことです。
3実例のDNA分析からは、Y染色体ハプログループC-M130の構成員の完全一致する複製であることが見出されました。実例らは女性の外性器及び内性器を持ちますが、遺伝子構成は完全に男性です。どのようにしてこれが達成されたのかは、現在不明です。
加えて、磁気共鳴イメージスキャンでは、これらには通常のヒト臓器に加え、数点の異常な生物学的内部構造が含まれていることが判明しました。これらの臓器の機能は未だ不明ですが、それらのいくつかは、一種のポケット次元の「収納スペース」として機能すると考えられています。
SCP-4786実例のそれぞれはこれらの追加臓器の中に、大量の有機物質を収容できます。サミラ・ゴルジエ博士1はこれらの生物学的内部構造はサーキック由来であることが示唆されるものの、現代のサーキックの操肉術に見られるものよりも生物学的に洗練されていると指摘しています。
このことは、現在SCP-4789内部に保存されている有機物質の量に関する正確な推測は極めて難しいことを示唆します。
添付補遺
発見
SCP-4786に関する情報は、1901年9月に、設立されたばかりのSCP財団と、中華異常事物現象学会(財団の前身団体のひとつであり、「異学会」とも呼ばれます)の間の情報交換の一部として初めて回収されました。当該団体は、SCP-4786に関しての情報を、「異学306──慈禧じき太后人形」として目録化していましたが、収容はしていませんでした。
SCP-4786の所在に関しての初期調査は、移転に際しての大量の情報の処理のために遅延し、最終的に1902年8月の管理命令O5.ord.62により無期限延期となりました2。
SCP-4786についての調査は、2度の世界大戦により更に遅延しました。1954年、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)により、財団との条約交渉中に、朝鮮半島の北部に位置するアノマリーへの調査が要請されたため、調査は公式に再開されました。
北朝鮮、黄海南道の高句麗時代の墓所の近傍に、大規模な地下構造物が存在し、第二次世界大戦の勃発以前に封印されていました。新たに設立された北朝鮮政府が、支配地域内の文化的重要性を持つ場所の調査を開始するまで、そこは再び開けられてはいませんでした。
財団に提供された地下構造物への第一次探索についての記録によると、3名からなる調査チームが構造物の内部を探索するために送られたものの、帰還しませんでした。6日後、朝鮮人民陸軍の小部隊がチームの回収のために送られましたが、彼らも喪失しました。
1954年10月、LoI-4786構造物に送られた人民軍による探索チームが喪失してから4ヶ月後、新規に編成された機動部隊アルファ-1(レッド・ライト・ハンド)3の6名からなるチームが、当該施設の探索に送り出されました。
LoI-4786複合体の全体的な制圧的な探索は多大なコストを必要とするため、入り口は北朝鮮政府に潜入した財団工作員の指示により封印されました。アルファ-1の部隊が朝鮮人民陸軍に偽装し、LoI-4786に駐在しました。
1962年に、抗ミーム部門により高度な接種技術が開発されるまで、財団はこれらの部隊を引き上げることができませんでした。1962年6月、LoI-4786への襲撃がごく少数の犠牲で成功し、SCP-4786の3実例すべてを鎮圧し、取得する事ができました6。

LoI-4786ファイル写真
LoI-4786の内部の完全な地図が作成され、内部はほぼ1つの巨大な洞窟に、等倍スケールの乾清宮7のレプリカが内包されたものであることが判明しました。この宮殿のオリジナルは明朝では皇族の住居であり、清朝の間により儀式的な用途に使用されるようになりました。
このレプリカはオリジナルをほぼ完全に模倣していますが、最も顕著な違いとして、皇帝の座の上に吊られた板があります。オリジナルの宮殿の板には「正大光明(正統な光を灯せ)」と書かれていますが、この北京官話の一節はレプリカでは「nälikäna sukänta ilma(概ね、「大いなる飢えをもって、神は上昇する」の意)」というアマラングナ語8の楔形文字に置換されています。
SCP-4786とLoI-4786複合体のさらなる研究は、再度無期限停止となり、2014年にジャミエ・フォレスター博士がSCP-3862の歴史の調査中に、SCP-4786がサーキックの遺物であることを見出したことにより再開されました。2015年の彼の死の後、SCP-4786の研究はサミラ・ゴルジエ博士に引き継がれました。
追加研究
SCP財団内部メモ
FROM: サミラ・ゴルジエ博士
TO: アンドレアス・ゲッツ博士
DATE: 2015/08/19
RE: SCP-4786の収容
アンドレアス、
ホン・ヒュンキ博士がどのようにして着想し、SCP-4786の栄養摂取を制限しようと考えたのかはわかりませんが、これがSCP-4786実例たちが何年もの間脱走を試みることを防いできたことは、ほぼ確実です。
財団は、この時期のサーキック・カルトについてほとんど何も知りませんが、これらが伝統的な奇跡術の産物というよりは、目的を持った操肉術の一形態であるという仮説は、完全に正しいように思われます。私は、あれらに1日に必要なカロリーよりわずかに多く与えることにより、あれらがさらなる物質を求めることを防ぐことができると考えています。
最近、あれらの内部構造のMRIスキャンを行うことに成功し、それは広範に有用なものとなりました。未だに想像することしかできない構造もありますが、いくつかの未知の臓器は他のサーキック実体で見出されるSK-BIOタイプ006共生生物のものに似ています。私はこれらの生物のいくつかがこの実体が大量の肉の備蓄を操肉術の工作のために「備蓄」できるようにしていると考えています。
加えて、私はこれまでロゥ博士9により作成されたアマラングナ語のデータベースと、彼女の部門で多くの研究を行ってきました。我々はSCP-4786実例たちと効率的なコミュニケーションをできていませんでしたが、私はこれは、彼らがこれまでに知られていない北京官話のバージョンを話しているという推測が誤っていたからではないかと考えています。実際には、彼らは更に古い言語を話しています。
MRIスキャンにより判明したもう1つのこととして、SCP-4786がいつごろ制作されたかがあります。私は今では、あれらは夏王朝時代のいずれかの時点で制作されたと考えています。このことは、紀元前16世紀はじめの肉の戦争の終結後の、サーキックによる中国への影響についての他の証拠のいくつかとも一致します。
私はTianhe.aicに読み込める形でアマラングナ語のデータベースを作りました。彼の推測によると、あれらはアマラングナ語と中国語が混合した方言を話しています。
私はSCP-4786実例のうち1つへのインタビューの許可を希望します。Tianhe.aicの助けがあれば、SCP-4786と会話をできるのではないかと考えています。
サミラ
SCP-4786実例との個別の会話の試みが数回失敗した後、ゴルジエ博士は3体すべての実例とのテレビ会議方式でのインタビューを行う許可を得ました。それぞれの実例は別々の保安体制を整えた小部屋へ移動されました。4人の参加者が全て互いを見聞きできるようにテレビ会議の設備が設置されました。
ゴルジエ博士はSCP-4786実例を別々に直接監視できる観察室から参加しました。