scp-5004
評価: 0+x
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アイテム番号: 5004
レベル5
収容クラス:
esoteric
副次クラス:
thaumiel
撹乱クラス:
ekhi
リスククラス:
notice

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SCP-5004-B。


配属サイト サイト管理官 研究責任者 担当機動部隊
USMILA サイト-19 ティルダ・ムース エヴァレット・マン, M.D. MTF A-14 "皿洗い係"

特別収容プロトコル: SCP-5004-Aは現在、プロトコル115-ASHEの条件下でSCP-5004-Bによって封じ込められています。SCP-5004-Aの状態に関する現時点での理解に基づいて、このアノマリーは2021年1月20日EST12:00に完全に消滅すると推定されています。SCP-5004-AはSCP-5004-Bの影響下にあるため、それ以外の収容プロトコルは必要ありません。

超常的な側面および日常的な側面の双方における、SCP-5004-Bの世界的な地政学的影響の抑制と緩和は、国際情勢部門、記録・情報保安管理局(RAISA)、情報管理-抑制部門、応用影響部門、分析部門、戦略解析部門、北米サイト管理者評議会、欧州サイト管理者評議会、東アジアサイト管理者評議会、南米サイト管理者評議会、西部地域司令部、分類委員会、収容委員会、倫理委員会、監督司令部によって管理されます。

進行中のSCP-5004-Bの情報統制の取り組みに関する直接的な評価と分析は、ロバート・モラー氏の調査に関する特別委員会の特殊な管轄下にあります。この委員会は、プロトコル115-ASHEを策定したレーダーマン委員会とその後のプロジェクト・ワールウィンドの後継です。この委員会の現在の代表代行は下記の通りです。

地位 氏名 役職名
委員長 ソフィア・ライト司令官 西部地域司令部司令官
委員長補佐 マーク・桐生博士 上席研究員
心理相談員 サイモン・グラス博士 財団心理学部門部門長
研究相談員 チャールズ・ギアーズ博士 財団分析部門部門長
魔術相談員 キャサリン・シンクレア博士 サイト-87奇跡論-オカルト研究部門主任
収容相談員 ホリスター・コックス博士 サイト-81管理官補佐
一般相談員 ジャック・ブライト管理官 財団人事局長
戦術相談員 エージェント・サシャ・メルロおよびエージェント・ダニエル・ナヴァッロ
GOI連絡員 ジャスティン・エバーウッド博士 GOIスペシャリスト
FBIとの特別連絡係 カルメン・マルドナド捜査官 異常事件課捜査員

プロトコル115-ASHEの条件およびSCP-5004-Bの情報統制の取り組みに関する追加の詳細は、この文書の各所に記載されています。

説明: SCP-5004は、アメリカ合衆国政府の行政府に影響を与える異常な現象の総称です。

SCP-5004-Aは、連邦捜査局異常事件課によって"SUSPIRA-PRIME"として識別され、"オールド・ゴーマン"を自称している巨大な奇跡論的実体であり、この実体は、1916年のアメリカ合衆国大統領選挙中に、アメリカ合衆国最高裁判所判事でありながら著名な魔術師でもあるチャールズ・エヴァンズ・ヒューズ氏によって儀式的に物質界に召喚されました。この召喚の目的は、現職のウッドロウ・ウィルソン大統領に対してヒューズ判事が行っていた選挙運動を支援することであったと想定されています。しかし、SCP-5004-Aはもともと共和党候補者を支援する行動を取るには弱すぎたため、この努力は徒労に終わりました。ウィルソン氏に敗北した後、ヒューズ氏は知らず知らずのうちに、または腹いせに1、儀式の状態を変えてSCP-5004-Aの目的を変更してしまったため、実体は再び覚醒するまでに100年間眠らされることとなりました。

SCP-5004-Bはアメリカ合衆国大統領のドナルド・ジョン・トランプ氏です。SCP-5004-Bは強力な現実溝であり、超自然的存在やアーティファクトが時空の構造と相互作用する方法を変更させることによって、それらの異常な効果を無効にします。本体から切り離された個々の断片または一部は上記の無効化特性を持たないため、この能力はSCP-5004-Bの存在全体に生来的に備わっているものと思われます。

hughes.jpg

アメリカ合衆国最高裁判所判事チャールズ・エヴァンズ・ヒューズ氏。

補遺5004.1: 発見と背景

SCP-5004-Bの発見およびSCP-5004-Aの収容申請は、レーダーマン委員会による調査の結果として提出されました。委員会自体は、サイト-87から奇跡論調査任務部隊を母体として発足しました。キャサリン・シンクレア博士が率いる任務部隊は、存在する可能性がある未知の異常実体に関する情報を評価するために、1900年代初期から存在する既知のオカルト文書を研究するために割り当てられました。この取り組みは、異常実体とアーティファクトの発見や収容に関する先制的な活動を推し進めるために行われた財団全体における新しい大きな取り組みの1つでした。

シンクレア博士が執筆した"アメリカ連邦政府に影響を与える可能性のある宇宙論的実体の調査研究"と題されたレポートにおいて、13ものそのような実体とアーティファクトが特定されています。これらの内、いくつかの行動は把握できず、3つは完全に破壊されました。特定されたものの中で、未だに活動中であると判断された唯一の実体は、"オールド・ゴーマン"と呼称される実体だけであり、当時、この実体は次元転換された繭のようなものに覆われており、アメリカ合衆国議会議事堂の西側の階段下にて、離散的に生息していました。

アメリカ連邦政府に影響を与える可能性のある宇宙論的実体への調査研究からの抜粋


1916年にアメリカ合衆国最高裁判所判事チャールズ・エバンズ・ヒューズ氏によって執筆された一連の日記の第2巻には、ニューヨークのマイナーな財務コンサルタントにして形而上学クラブ2の仲間である魔術師エイムズ・ハモンド氏との会合について言及があります。1915年後期に開催された会合で、その2人の男性は、政治情勢の変化と、アメリカ合衆国がヨーロッパで交戦する事態を避けたいという願望について議論していました。ハモンド氏は事業投資によって当時のオーストリア=ハンガリー帝国の存続を強く支援しており、万一にも共和党から指名された暁にはそれを受けるべきであるとヒューズ氏に勧め、さらに魔術と奇跡論の影響を利用すれば大統領職を勝ち取ることができるとも助言しました。

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最高裁判所判事兼強力な魔術師であるオリバー・ウェンデル・ホームズJr.氏。

ヒューズ氏はこの会議の前にすでに指名を受けることを検討していたようであり、二人はその後すぐに、同じ最高裁判所判事で形而上学クラブのメンバーであるオリバー・ウェンデル・ホームズJr.氏と会っていました。ホームズ氏は、ヒューズ氏のカリスマ性を高めるために、使い魔を召喚することを提案しましたが、ハモンド氏はより過激な行動が必要であると主張しました。ヒューズ氏とホームズ氏は、難解でオカルトに関する多数の本を閲覧した後、最終的に、ウィルソン大統領の再選運動を妨害するために、『「冒涜Blaspheny」の第11プレーン』(地獄の儀式と魔術Infernal Rituals and Incantations、第12巻27節)より悪魔を決めると書かれています。

日記の残りのページには、1916年の初夏に行われた召喚儀式に備えてヒューズ氏、ホームズ氏、ハモンド氏がとった措置が詳述されています。ヒューズ氏の記述によると、儀式はワシントンD.C.にあるホームズ氏の屋敷で行われました。日記の第4巻でヒューズ氏は召喚の構成要素を以下のように列挙しています。

  • 割れた蹄 3本
  • 燃やした呪文書の灰
  • 玉ねぎ 1個 (さいの目切りにしたもの)
  • カエルの目 12個
  • 迷子の子羊の心臓 4分の1
  • 処女の涙
  • 歯 7個
  • 銀貨 6枚
  • 金貨 6枚
  • 高価な宝石3

この実体を召喚した直後、ヒューズ氏は自身の日記で以下のように述べています。

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画家によるSCP-5004-Aの描写。

…そのケダモノは、姿も背丈も奇怪なものだが、人間のようだった。彼は成人男性の膝の高さほどの身長で、その顔(その化け物のような不潔な髭に隠れている)は非常に不機嫌な表情をしていた。それは灰色と赤のまだら模様の肌を持っていて、その鈍く赤い目は頭蓋骨にあまりにも深く入り込みすぎていた。それは硫黄と煙の雲の中から金切り声を上げる小さな馬に乗って現れ、大声で罵り、私や私の同胞たちに暴力をふるった。私たちはそれを箒で部屋の角に追い詰めた。

箒による攻撃が収まってから、それは自らをゴーマンと名乗るようになった。恐らく、自身のその小さなサイズに私の目から失望を感じたのだろう。次にそれは、口から日焼けした糞便や胆汁のようなひどい臭いを出した。あの世の力を証明しようとしたのだ。私とオリバーは、それが止まるまで、また箒で攻撃し始めた。

ヒューズ氏はすぐに自分の誤りに気づきました - その実体はほんの数分しか直立することができず、大統領や彼の選挙運動に対してあらゆる手段を用いての暴力を振るう力さえもありませんでした。悪魔は卑猥な言葉を叫び、小さくて悪臭のする炎を判事に向けて放ちました。不満を募らせたヒューズ氏は、ゴーマンを木箱に閉じ込め、常に自分の近くに置いていたと主張しています。

オールド・ゴーマンは、選挙の後、現職のウィルソン大統領に容易に敗北するまで、ヒューズ氏の私的なテキストから消えました。ある日記の最後に残された手短なメモに、彼はこう書いています。

獰猛な怪物に対して私が努力する価値は無かった。奴は今でも私を侮辱しているし、奴の言葉は汚い。奴は一日中トイレのことやその中のもののことばかり話していて、私を困らせるためにしょっちゅう私の脚の毛を引っ張っている。だが、最後に笑うのは私だ。奴はもう私の役には立たないが、私はもう既にこいつを100年間こき使えるだけの対価を儀式という形で支払ったのだ。私は奴の根本を議事堂の階段の下に埋めた。奴は1世紀にわたって毎日、あのごった返す大通りの足音を聞く羽目になるだろう。誰が今、喜び、叫んでいるのだろう。醜悪至極なインプか?いいや、それは、私だ。

このケダモノは、魔術の会得者にして霊魂の魔術師、チャールズ・エヴァンズ・ヒューズと出会った日を永遠に忘れないことだろう!

シンクレア博士の報告を受けて、財団のGOIスペシャリストであるジャスティン・エバーウッド博士が、形而上学クラブの現在のメンバーに話を聞きました。特に、このグループのメンバー数は20世紀初頭から著しく減少しており、調査期間中に到達できたのは3人だけでした。その中には、アメリカ合衆国最高裁判所長官ジョン・ロバーツ氏、アメリカ合衆国最高裁判所陪席判事スティーブン・ブライヤー氏、アメリカ合衆国最高裁判所陪席判事兼偉大なる秘術師ルース・ベイダー・ギンズバーグ女史が含まれていました。

この団体はエバーウッド博士が会議中に録音装置をつけておくことを許可しましたが、判事らの声は一見して異常と思われる方法で改変されていました。

エバーウッド: ところで、議事堂の階段の下にいる生物をご存知でしょうか?

ロバーツ: オールド・ゴーマンのことかい?ああ、残念ながらね。あれは非常に不快な生物で - ある種の古代のトリックスターと呼ばれる悪魔だ。このクラブは、ゴーマンがひどい眠りから目覚めたときの応対役をするためだけにあの手この手で生き永らえてきたんだ。

エバーウッド: それがあなたのグループが存続している唯一の理由だと言うのは一体どういう意味なのですか?

ブライヤー: この100年は我々の組織にとって激動の一世紀だった。最初は勢いに乗っていた。だが、40年代には多くの暗殺事件が発生し、その後、60年代と70年代では魔術師同士の戦いが続いた。そこで我々は国の最高裁判所に強力な魔術師を置くのをやめるべきだと決めたのだ。

ロバーツ: 巧妙に手を回したり、暗殺を目立たないように続けたりして、私たちはメンバーの数をちょうど3人まで減らしたんだ。それでようやく—

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インタビュー中、ルース・ベイダー・ギンズバーグ女史は、外見的に異常な"魔法使いの帽子"を身につけていた。

ギンズバーグ: 静粛に!中断)静粛に、ジョナサン

ロバーツ: それは私の名前ではないし、それは君も知っているだろう。

ギンズバーグ: 私は静粛にと言ったんだ!何故こいつらがあんたにたった3人しか残っていないと言わないのか、それはこいつらはまだ私を殺す方法を理解していないからだ!私は、この地球上を歩いた中で最も強力で恐ろしい魔法使いなのだからな!

エバーウッド: 興味深いですね。もっと詳しく教えていただけませんでしょうか?

ブライヤー: 彼女は大袈裟な人なのだ。我々は彼女を殺そうとしたのではなく、人前で恐ろしい魔法をかけるのをやめてほしいと彼女を説得しようとしただけだ。

ギンズバーグ: あんたの要求は、私の素晴らしい贈り物を台無しにするようなものだ!私は、人間の欲望に縛られることは無い - 堂々としたコンドルのように、あるいは同じような翼のある獣のように、自由に飛ばなければならないのだからな。

ロバーツ: 私たちはあなたと同じ考えだ、エバーウッド博士。"魔法は実在している"という考えが公になったとしても、それは私たちにとって何の恩恵も無いんだ。私たちはここで現状を維持しようとしているが、これは決して有益じゃあないんだ。ギンズバーグ判事には他にも-

ギンズバーグ: 私は忌々しい頭痛の種だ、そうだろうジョナサン!あんたの愚かな意向に私は束縛されんぞ!

ロバーツ: …彼女は、私たちの才能をどのように活用すべきかについて、別の考えを持っているんだ。

ブライヤー: ジョンが言っていたように、今我々が3人いる唯一の理由は、ジョンも私も、ゴーマンが前触れの日に現れたときに対応するのに必要な鋭い洞察力を持ち合わせていないからだ。ルースだけがそれを対処することができる。そして、恐らくその時でさえも一人だけで。

エバーウッド: 何故なのですか?

ギンズバーグ: チャールズ・ヒューズが馬鹿だったからだ!あいつはオールド・ゴーマンの根本を国会議事堂の階段の下に埋めれば奴を罰せれるとでも思っていたのだろう。しかし、あいつは必要な読み物を"ほとんど"十分に読んでいなかった。オールド・ゴーマンは"悪霊"demonであって、"悪魔"devilでは無い。あいつは他の奴らに聞く時間さえ取らなかった!もしあいつがそうしていたとしても、ゴーマンはあいつに、自分はそこに住んでいるんじゃあ無く、『「冒涜」の第11プレーン』を"ただ通過しただけ"だと言う義務があっただろうにな。

エバーウッド: あなたの言うその違いとは何が問題なのですか?

ギンズバーグ: ちょっとは考えな、馬鹿な子よ。ゴーマンは悪霊だ。そして、悪霊は混沌と無秩序をエサとする。お前は世界中のどこにアメリカの国会議事堂よりも混沌としている場所があると思う?

沈黙

エバーウッド: 言わんとしていることは分かりました。

ギンズバーグ: 結構だ。そしてその階段の下にいる間にゴーマンはずっと、どんどん大きく成長し、強くなり、厄介な存在になり始めたのだ!私は奴と何度か夢の中で話をしたことがある。奴は口の悪い男で、ひどく動揺していた - 何年も前にヒューズの言いなりになっていたからな。そして、間違いなくだ、博士 - ゴーマンは来る。そしてその日に、奴はこの国、いや、この世界の中で二度も同じようなことが無い程、非常に激しく地球の下から立ち上がろうとするだろう。だが!その暗黒の時に、ブルックリンの偉大なる秘術師にしてワシントンの魔女、法学の大秘術師である私以外の誰が奴と対峙できようか!

エバーウッド: なるほど。では、私たちはこれを問題であると考えるべきではないということなのでしょうか?

ロバーツ: いやいや、それこそがおおいに問題なんだ。ゴーマンという問題に対するルースの解決策は公衆の面前で'支配権と雷'を披露して見せるというものだけど、これは悪霊を叱り付けることができる可能性があるにすぎない。ちょっとどう言ったら良いかが難しいんだけど、彼女はもう年だし、ゴーマンは日に日に危険性を増すばかりだ。おかげで彼女の腰は折れやすくなってしまったよ。

エバーウッド: 私たちはどのぐらい危険な会話をしているのでしょうか?

ロバーツ: 他にどういう言い方をすれば良いのかよく分からないんだが - ゴーマンは混沌を吸収しているんだ。悪意、恨み、敵意、それら全てがここにある。ここは住み着くにはあまり良い場所ではないけれど、ゴーマンのような何かにとっては、飲み放題ビュッフェのようなものだ。彼が一度料理を終えて - 100年の時が過ぎたとき、自分を閉じ込めていた殻を破って、彼はワシントンD.C.の全てを海に引きずり込もうとするだろう。君は今はまだ彼を見ることはできない - 1916年にヒューズが彼に呪文を唱えたおかげで私たちはかろうじて姿を捉えることができているけど、彼は日に日に巨大化している。

ブライヤー: あなた方が何らかの計画を練れることに期待している。オールド・ゴーマンのような大いなる悪霊には我々は全く敵わない。

ギンズバーグ: そして、もしお前たちにそれが分からなかったら、お前たちは恐怖と畏怖の象徴たる私を解き放つしか選択肢が無くなるだろう!さすれば、世界はこの魔導女王の魔法の力の前に跪くことになるだろうがな!(ギンズバーグ判事が笑い、指先から火花が噴出する

エバーウッド: 承知しました。

補遺5004.2 レーダーマン委員会

SCP-5004-Aとして分類された実体の存在が明らかとなった後、財団西部地域司令部が召集され、次にどう動くべきかについて協議しました。西部地域司令部司令官ソフィア・ライトは、現状の評価および有効な収容方法の立案を目的として、収容委員会委員長ハンス・レーダーマンを長とする構成員7名の委員会を設立しました。

2013年10月にレーダーマン委員会によって発表された"巨大奇跡論的実体'オールド・ゴーマン'4の評価と進行に対して実行できる手段"と題された報告書では、新たに発見されたSCP-5004-Aに関する情報、および形而上学クラブによって利用可能となった追加情報を詳述しています。

委員会の調査結果によると、 SCP-5004-Aは、18世紀のスペインの魔術師マル・マロマ著: 混沌と隠秘についてOn Chaos and Occuli内で"嘆息Suspira"と呼称される超次元5空間に起源を持っています。Suspiraは混沌と俗悪の領域と表現されますが、第一に下級悪魔とインプの生息地です。

SCP-5004-Aはチャールズ・ヒューズ氏によって奇跡論的手段を介してこの基底宇宙に運び込まれました。ヒューズ氏はその後、同様の手段を用いてSCP-5004-Aを高次元の繭の中に閉じ込めました。肉眼では見えませんが熟練の奇跡論術者にはわずかに認識できるようです。この状態で、SCP-5004-Aはコロンビア特別区の混乱に乗じて、規模と、そしておそらくは勢力を拡大していきました。ヒューズ氏が形成した束縛と魔術によってSCP-5004-Aは封じ込められていましたが、SCP-5004-Aはあまりにも強大であるため、一度元の契約から解放されてしまえば莫大な人命の損失なしに拘束し続けることはできないというのが財団の奇跡論術者による共通見解でした。

レーダーマン委員会は、SCP-5004-Aの収容は、奇跡論的手段ではなく、特異的手段によって処理することが最善であると結論づけました。報告書の内容は以下の通りです。

首都のどこかに適切で強力な現実溝を配置することにより、オールド・ゴーマンが現在経験している偽妊娠を乱すことができる可能性がある。オールド・ゴーマンが栄養源から切り離されると、基底宇宙に存在しなければならないという負担に押しつぶされ、蓄積されたエネルギーを急速に使い果たしてしまうだろう。

しかし、チャールズ・ヒューズがオールド・ゴーマンを拘束するために用いた儀式や呪文の研究によると、ワシントンD.C.に現実溝を配置するだけでは、悪魔を不安定にするのに十分でない可能性がある。オールド・ゴーマンの存在は、アメリカ政府のイデオロギー的メタ構造の中で感知することができ、それは我々の奇跡論術者たちによっても確認されている。したがって、現実溝そのものを、アメリカ政府の集合意識に組み込むことが不可欠である。本委員会は、適切な現実溝がアメリカ合衆国大統領に選任されるべきであると提言する。

残念ながら、十分に強力な現実溝を作成するための技術は、現在存在していない。

レーダーマン委員会は、高等形而上学部門のメンバーとともに、SCP-5004-Aを収容できる可能性のある、またそのための利用可能な現実溝も含まれている選択肢のリストを作成しました。この報告書はSCP西部地域司令部に送られ、同司令部はこれを検討し、適切な行動方針を決定しました。

補遺5004.3: SCPF西部地域司令部会議録

内部音声記録の転写

出席者:

  • ソフィア・ライト博士 - 西部地域司令部司令官
  • ジャック・ブライト博士 - 人事局長
  • ホリスター・コックス博士 - サイト-81管理官補佐
  • ケイン・パトス・クロウ博士 - 特別プロジェクト責任者
  • ジャスティン・エバーウッド博士 - GOI連絡員
  • カテリーナ・シンクレア博士 - サイト-87奇跡論-オカルト研究部門主任

ライト博士: さて、始めましょうか。エバーウッド博士、できればあなたからお願いするわ。

エバーウッド博士: ありがとうございます、司令官。皆さんはきっとレポートをもうお読みになったことでしょう。彼らは私たちがここでやっていることを評価してくれています - 彼らは長い間このことを知っていて、ただ放っていただけのようですが。とはいえ、まあ要するに、UIUは、必要な場合には、メンバーの一人にこの会議を傍聴することを許可しましたが、今度の選挙で不正を働くことは許されないとのことです。

ライト博士: 彼らははっきりとそう言ったの?

エバーウッド博士: そうですよ。

ライト博士: それは残念ね。

ブライト博士: 残念?つまり当然の結果だとでも言いたいのかい?

ライト博士: ジャック、今は駄目よ。

ブライト博士: "今は駄目よ"だなんて言わないでくれよソフィア。私は空気を嗅いだり、君が料理しているものの匂いを嗅いだりできるし、それとは何の関係も無いじゃないか。 あれらは私の人生の中でも最悪の四年間だったし、今回は君に何も提供できないことを誇りに思ってるよ。あとは特に何もない。まあ、せいぜい頑張ってくれたまえ。

ライト博士はため息をつく

ライト博士: ええ、分かっているわよ。ええ。もういいわ。シンクレア博士、まずはこの地域司令部へようこそ。

シンクレア博士: お招きくださり、ありがとうございます、司令官。

ライト博士: それで、あなたはどのような情報を掴んだの?

シンクレア博士: この実体は、私たちがクラスII悪魔実体と呼ぶに相応しいものです。これらは、インプや悪魔の中では最も小さなもので、憎しみに満ちた雲や激しく怒る茂みのようなものの一段階上です。問題の根源は、何年も前にヒューズ氏がその実体に対して行った魔法が、実質的に、この全期間にわたってこの悪魔に強制的に餌を与えていたことにあるのです。かなり奇怪な大きさにまで膨らんでいます。我々はこのような事例を以前にも見たことがあります - 実際に被害を与える前に精力を使い果たすのが普通ですが、オールド・ゴーマンは怒りを露わにし、アメリカ合衆国政府の中枢にいます。彼がそのエネルギーすべてを消費したとしても、彼はあまり長続きしないでしょうが、それには2つの問題があります。

ライト博士: それは一体何?

シンクレア博士: 1つ目は、その"長続き"は一週間で終わるかもしれませんし、もう100年間かかるかもしれないということです。これは彼が繭から出てくるまでに知ることは不可能です。2つ目は、彼があまりにも早く精力を使い果たしてしまうと、彼が危機に陥った時に放出される邪悪なエネルギーが、文字通りに街を平らにする可能性があるということです。私は第三の選択肢があると思っています。彼は自分の中のすべての悪意をコントロールする方法を見つけ、怒り狂い、サディスティックで、殺しようのない巨大実体になるのです。

ライト博士: どれも素晴らしいとは思えないわ。ケイン?何かアイディアはある?

パトス・クロウ博士: あー…うん、まあね。 僕の部署はこれについて調査してて、それから…えー…それで…

ブライト博士: さあ、クロウ。今話してしまいなよ。

パトス・クロウ博士: えーとね、君たちが求めているそれはできないんだよ!国会議事堂の下に原子炉を落としたいのなら、効果があるか分からないけど、僕たちは現実の"錨"を作ってあげられるさ。だけど現実の"溝"だって?それらは自然に発生させないといけないんだ。ここには無いんだよ - 君がここで成し遂げたいことを達成するだけの十分な力が、世界には無いんだ、ソフィア。

ブライト博士: 何がどう違うんだい?私はある1つの溝はある1つの錨だったと思うんだけどさ。

パトス・クロウ博士: そうじゃないんだよ。現実錨は、領域内の異常な活動を安定化するために使われる人工構造物だ。 これはアノマリーには影響しないし、錨が取り外されたり、電源が切られるまで一時的に覆い隠すだけなんだ。現実は自然現象で、超自然現象のブラックホールみたいなものなんだ。仕組みはよく分かってないけど、僕たちは未知なものの広がりに対してバランスを取るための自然な仕組みだと考えている。アノマリーたちは、溝が存在している中で単に覆い隠されるだけじゃなく、単に消滅するまで、それらは僕たちの宇宙と結合する基本的な力との繋がりを失い始めるんだ。

ブライト博士: …オーケー?そんなに悪くないじゃないか。そのうちの1つを手に入れて、何本か糸を張って何が起こるか見てみようじゃないか。

パトス・クロウ博士: そんなに簡単なことじゃないんだよ。現実溝は、それらの生物学的範囲の中でしばしば極端な力を受けやすいんだ。 - それらが現実溝になった後、癌や精神的悪化とかに屈して長く続かないのが普通なんだ。(手振り)そして、ジャックよりも、報告書が求めている大きさの現実溝は…つまり、この全世界で1ダースを超えることなんてあり得ないんだ!誰かどれだけの人間が基礎レベルの思考ができるのか、知っているかい?

ライト博士: シンクレア博士、あなたから何か提案はある?

シンクレア博士: 私たちの部署は可能性のある3人の候補者を監視してきました。1人目は、残念ながら、非常に幼いです - オマハにいる10歳程度の子供で、十分に強力な現実溝なのですが、もちろん、アメリカ合衆国大統領になることはできません。2人目は、えー…

ライト博士: うん?

シンクレア博士: 2人目はアルト・クレフです。

ライト博士: 無理だわ。3人目は?

シンクレア博士: ええと…3人目は間違いなく…1つの選択として間違いなく良いでしょう。メディアの影響力を持つニューヨークのビジネスマンで、過去に政治への関心を示していました。この人は他の2人のようにかなり強力な現実溝であるわけではありませんが、私たちの基準をすべて満たしているようなのです。

(沈黙)

ライト博士: 構わないわ。それは理想的な選択よね。何か問題があるのかしら?一体誰なの?

シンクレア博士: それは、あー…ええと…

ブライト博士:シンクレア博士の肩越しに覗く)おお、神よ…なんてこったそいつはドナルド・ファッキン・トランプじゃないか。 (ブライト博士が激しく笑い始める

ライト博士: マジで?

シンクレア博士: はい、司令官。私はマジです。

ブライト博士: あとね、私はマジでここで野垂れ死んでやりたいさ。クソ畜生め、 今日は私の人生の中で最高にクソッタレな日だ。何でこんなにクソッタレな有様なんだ。 何でこんなにすごく滅茶苦茶なんだ。

ライト博士: ジャック-

ブライト博士: いや、君はこれに当てはまるんだよ、ソフィア。君はこれの全てに当てはまるんだ。 西部地域司令部のために牛がねぐらに戻ってきてくれたことだし、いいことを教えてあげよう。こうなることは分かっていたんだ。毎晩私はベッドのそばに跪いて、小さな赤ん坊のジーザスに、君たちが私に押し付けたクソッタレな4年間と同じ不幸が君たち全員に齎されることを祈ってたよ。そしてどうなったと思う?小さな赤ん坊ジーザスは現れなかったけど、このゴーマンって奴は確かに私の祈りを聞いてくれたんだ。ドナルド・ガッデム・トランプはな。クソッタレで、愉快な、野郎だよ。君たちはみんな最低な下種だ。君たちは最低最悪な奴らだ。ク・ソなんだよ。クソ、クソ、クソ、クソ、クソだ。ありがとう、新しき悪魔ジーザスよ。君が私のためにこんなことをしてくれてありがとう。ゴーマンはアメリカを祝福し、ゴーマンはSCP財団にも祝福してくれた。ハレルヤ、私は家に帰らせてもらうぞ。ドナルド・トランプめ。私の真っ赤なケツでもぶち犯しやがれ。

沈黙

ライト博士: 落ち着いた?

ブライト博士: ああ。うん、ソフィー、もう大丈夫だ。ありがとう。

ライト博士: 分かったわ。(ため息)それで、これは私たちにとって最善の選択なのかしら?

シンクレア博士: 私たち奇跡論術者は過去の調査結果を形而上学クラブのメンバーに伝えました。形而上学クラブのお歴々は、あれらの結果が正確なものだと請け負ってくれましたよ…遺憾ではありますが。

ライト博士: これによって意図した効果が齎されると私たちは確信していいのかしら?これで実体を収容できると?

シンクレア博士: それは、ええと、はい。そのはずです。 ゴーマンは一旦繭から離れると、この次元で物理的な存在を維持しようとするためにエネルギーを消費しようとするでしょうけど、大統領執務室にある溝にエネルギーを奪われてしまえば、それはできないでしょう。彼は非常に、ええと、非常に特殊な手段みたいなもので拘束されていますから - 特に大統領に。

ライト博士: なるほど。

沈黙

ライト博士: さてと、誰か他に何か言いたいことはある?

パトス・クロウ博士: 僕ニュース見ないんだけど - ドナルド・トランプって誰なんだい?

沈黙

エバーウッド博士: あなたはニュースを見ないんですか?

パトス・クロウ博士: 僕犬だし。

補遺5004.4: 選挙前における様々なプロジェクト・ワールウィンドの文書

SCP財団内部メモ
西部地域司令部

From: ソフィア・ライト司令官

To: プロジェクト・ワールウィンドのメーリングリスト

Subject: プロジェクト・ワールウィンドへようこそ

あなたはプロジェクト・ワールウィンドのメンバーに選ばれたため、このメールを受信しました。このプロジェクトは現在レベル4に分類されており、この変更を反映するためにあなたの資格情報は更新されます。このプロジェクトへの参加は必須です。

2012年後半、私たちのオカルト研究チームは、アメリカ合衆国議会議事堂の階段の下で非常にゆっくりと時空を移動する巨大な異常実体を発見しました。調査の結果、この実体は20世紀初頭にアメリカ合衆国最高裁判所判事であるチャールズ・ヒューズ氏によって召喚された下級悪魔、オールド・ゴーマンであることが判明しました。この悪魔にかけられた魔法によって、悪魔は巨大化し、制御不能となりました。私たちは2017年の1月にその繭から現れると予測しています。

この実体が一般市民に及ぼす影響を緩和するために、オカルト研究チームから、十分に強力な現実溝をアメリカ合衆国大統領として配置するよう依頼されました。これは実体を著しく弱体化させ、実体が全く出現させないようにするかもしれません。オールド・ゴーマンの収容に必要な基準を満たす十分に強力な現実溝は、アメリカ人実業家であるドナルド・J・トランプ氏のみです。

今回の選挙の影響を直接被ることで、リスクが生じる可能性があるため、私たちは賢明になる必要があります。私たちのチームは、候補者の支持を獲得するために、国際的な諜報機関、シンクタンク、ロビー団体に働き掛けています。特にこの候補者の具体的な詳細のために、私たちは虚偽情報の面でも何らかの工作を行う必要があるでしょう。

皆さんの中にはショックを受け、愕然としている方も多いと思います。誠に残念なことですが、私たちは職務上、しばしば心地の良くないことを要求されることが多いのです。これも例外ではありません。そのため、あなた方全員の不愉快な発言は全て内緒にさせていただきたいと思っています。私たちはただ、プロトコルASHEを展開し、異常実体の効果を打ち消して、これで終わりにしたいだけなのです。あなた方には、可能な限りプロフェッショナルとして職務を遂行していただきたいと思っています。

そう悪くはないのかもしれません。

よろしくお願いします。

ソフィア・ライト
西部地域司令部司令官


添付された返答
送信者 件名 本文
ダニエル・ナ… Re:プロジェクト・ワールウィンドへよ… すみません、何ですか?
マーク・桐… 謹んで辞退します メールをくださりありがとうございます、司令官。これは必須だとおっしゃいましたね。ですが、私は…
ジャック・ブラ… ははははははははははははは… はははははははははははははははははははははは…
ワーナー・リ… Re: プロジェクト・ワールウィンドへよ… お気遣いありがとうございます。でも、どうしてこれが悪いことであると思うのか理解できません。中立派として…
ティルダ・ム… ジャックが馬鹿なことをして、… ジャックは巫山戯ているのか?教えてくれ、私がバカな…
+ その他31件のメッセージ

2015年6月16日、財団資産が潜在的にトランプ選挙委員会と連絡を取り、離散的資源を提供する準備をしていた際、ドナルド・トランプ氏がアメリカ合衆国大統領選への立候補を発表しました。その後、プロジェクト・ワールウィンドによって、さまざまな州議会や国際情報委員会に工作員が派遣されました。加えて、2016年初めまでにその候補者の投票が十分でなかった場合は、財団のAIC複合施設を情報統制-抑圧部門および応用影響部門と共に利用することで、その候補者のために積極的な選挙運動を行うことを決定しました。

通話記録
ソフィア・ライトの携帯電話より


ソフィア・ライト: ソフィアです。

サシャ・メルロ: 司令官、サシャです。

ライト: ああ、良かった。ちょっと待ってて。(カサカサ音)ちょっとメモを見ているだけだから。何かあったの?

メルロ: まあ、あの大使のことなんですけどね。キスリャクのことです。ダンと私は、彼と会う約束をしたんですよ、先日の夜の夕食後に。しかし-

ダニエル・ナヴァッロ:バックグラウンドより)時間の無駄だって彼女に言ってくれないか?

メルロ: うん、分かってる、ごめんよ。誰かが先に彼に辿り着いたようなんです。

ライト: 何ですって?

メルロ: そうなんです!私たちもさっきそう言いました!そこにはもうアメリカ人の将軍がいて、カクテルを啜ってて-

ナヴァッロ:電話を取る)あれはマイケル・フリンでした、司令官。マイケル・フリンが来ていたんですよ。

ライト: 彼はそこで何をしていたの?

ナヴァッロ: 彼は私たちより先に来たんだと思います。いいですか、よく聞いてくださいよ司令官、すごくぶっ飛んでる話ですから。彼らは、私たちが話そうとしていた物事のすべてや、制裁措置、その他全てのことについて話し合っていたんです。

ライト: 彼はあなたたちのうちどちらかを知っていた?

ナヴァッロ: えっと、いえ、私たちがそこにいたことさえ彼は気づいていなかったと思いますよ。彼はかなり、えー…酔ってましたし、それに…

メルロ:バックグラウンドより)そいつは裸だったんです!そいつは裸で、そこで色々な遊びをしていたんです!徹底的に何もかも!そこには女性もいました!でも、彼女らは裸じゃなくて、将軍だけがそうだったんです!野蛮でいやらしい将軍でしたよ!

ナヴァッロ: 体調を崩していました。

ライト: 私はこれをどう解釈すればいいのか分からないわ。ところで、大使と話をする機会はあった?

ナヴァッロ: まあまああった…と思いますよ?私たちがそこにいることに気づいたのは彼だけだったんですが、私たちが選挙の話を持ち上げようとする度に彼は笑ってフリンを指差して、2人は笑ってお酒を飲んでいました。心底気持ち悪かったですね。でも、私は辛うじて話す機会を得ることができました。

ライト: なるほど、それで…これでいいのかしら?

ナヴァッロ: 私は…そう思いますよ。

メルロ:バックグラウンドより)あいつこそすべての始まりじゃないか!世界中の人間に見てもらうためにただ嘘をついている!マッドマックスみたいな奴だ!


SCP財団内部メッセージシステム


donald.jpg

2016年の選挙運動期間中におけるSCP-5004-B。

To: ソフィア・ライト [WRC]
From: ギャレット・バナー [IC&S]
Subject: WWアップデート10.6 .16

やあボス、君が上手くやってくれていることを願っているよ。

私たちがそれを先に進める前に、君と見直したいことがあるんだ。これまでの多くの事例と同様に、アクセス・ハリウッドの問題を緩和する準備は整っているけど、その必要があるかどうかが分からないんだ。気でも狂ったかのように聞こえるのは承知しているし、頭のイカレた奴が君に話しかけているように感じているけど、信じてほしい。私たちは過去に応用影響を実行したんだ。彼らの世論調査によると、これは実際に私たちの形勢を助けてくれる。推測にすぎないのは分かっているけど、ここで何か他のことが起きているに違いないと考え始めてるんだ。候補者から他に異常な影響が出ていないのは確かなのか?なぜなら、この手のことは、どんな合理的な人間でも候補者を殺すべきなのに、何故か…そうはならない。

君がご希望であれば、隠蔽することはできるけどね、アドバイスするとしたならそれは止めて欲しいかな。ただそれを実行に移せば、この件が私たちに有利に働く可能性が高くなるんだ - その他全てのことと同じようにね。

君に任せるよ。今後の進め方はあとで知らせてくれ。

バナー


SCP財団内部メッセージシステム


To: ソフィア・ライト [WRC]
From: ギャレット・バナー [IC&S]
Subject: WWアップデート10.17.16

正しい判断だね。君にとっては変に感じるかな?


SCP財団内部メッセージシステム


To: ソフィア・ライト[WRC]
From: ケイン・パトス・クロウ
Subject: かんたんなしつもん

こんにちはそふぃあいそいでめっせーじをおくっちゃってごめん。じゃっくがここにきてわーるうぃんどについてはなしていてほうにょうぷれいとはなにかをりかいしていないぼくをわらっているんだけどね。これをなんかいかせつめいしてくれないかい?かれはぼくのけんきゅうのやくにたってくれるっていうんだけどそれがなんなのかはおしえてくれないんだ。

おねがいね

けいん


ボイスメールの転写
ソフィア・ライトの携帯電話より
発信者: エージェント・サシャ・メルロ


すみませんライト博士、ちょっとした問題が。バレました。ハッキングの件に関する男に - 彼は私たちがそこに着くずっと前にすでにそれをしていたんです。これはよくあることなんですか?どこへ行っても誰かが最初にそこにいたような気がするんです。

それはそれとして、あの蛇のロジャー・ストーンのことですが。彼は私がまだ語っていないことから、少なくとも私の別名の1つを知っています。彼が私を認識していたかどうかは分かりませんが、彼は確かに私を見ていました。

こんな馬鹿なことで私の身分がバラされてなければいいんですが。すみません、ちょっとビビってしまいました。23日までに聞き出してみようと思います。ここであまりにも多くの時間を潰しすぎました。

ごめんなさい。

補遺5004.5: 2016年アメリカ合衆国大統領選挙

2016年11月8日、アメリカ選挙人団において、SCP-5004-Bは対立候補である民主党のヒラリー・クリントン女史を突然の番狂わせの勝利によって破りました。以下は、その結果が発表された夜の直後に行われた、様々な個人とプロジェクト・ワールウィンドの責任者であるソフィア・ライトとの間で行われた一連のやりとりです。

ボイスメールの転写
ソフィア・ライトの携帯電話より
発信者: カテリーナ・シンクレア博士


おめでたいことですね、恐らく。私はすでにロバーツ判事から電話を受けました、彼らは必要な儀式を準備しています。私たちは今まさに最終段階に入りました。できれば電話をください。

通話切断


ボイスメールの転写
ソフィア・ライトの携帯電話より
発信者: アルト・クレフ


上出来だ。俺じゃなくて良かった。今まで言ってなかったが、しばらくイタリアで長期休暇を取る予定でな。情報仕入れるのに何冊か本を読んできたんだ。

通話切断


ボイスメールの転写
ソフィア・ライトの携帯電話より
発信者: ジャック・ブライト博士


23秒間の沈黙。

やれやれ、ちくしょうめ。

16秒間の沈黙。

通話切断


ボイスメールの転写
ソフィア・ライトの携帯電話より
発信者: リーアム・ワーナー研究員


ライト司令官、おめでとうございます! これは素晴らしいことですよ - 私たちの組織と合衆国全体にとって大きな前進です!研究者としてだけでなく、愛国者として、あなたと共にこの任務を果たすことができて光栄ですよ!電話で話している間に、なぜ皆がこれについてとても動揺しているのか教えてくれませんか?中立主義者として、私は両方の視点から問題を見ることが本当に重要だと思-

通話切断


ボイスメールの転写
ソフィア・ライトの携帯電話より*
発信者: チャールズ・ギアーズ博士


ケインは、あなたが悪い状況下にあると私に言います。動揺すべきではありません。これは大きな成功なのです。財団の使命は維持と保護です - 私たちは必ずしもそれを喜ぶ必要はありません。あなたはよくやってくれました。

ですが、もちろん、まだやらなければならないことはあります。手が空いた時には私に電話をかけてください。

通話切断


通話の転写
ソフィア・ライトの携帯電話より


ソフィア・ライト: も- ちょっと待って、ごめんなさい。ソフィアです。もしもし?

サイモン・グラス: ソフィア、サイモンだ。こんばんは。

ライト: あぁ、あぁ。サイモン。なんてこと…ごめんなさい、すっかり忘れて-

グラス: 謝る必要はないさ。君が忙しい夜を過ごしたことは知っているから。

ライト: ええ、私はただ…ごめんなさい。

グラス: いいんだ。よければ、あとでかけ直すが。

ライト: いや、お願い、もう大丈夫。私に- (カサカサ音

グラス: 一人か?

ライト: ええ、もちろんよ。あの司令部でクソみたいな1日を過ごしたから、ちょっとだけ外に出たかったの。CNN、FOX、MSNBC、538や他のを見てもう死ぬほどうんざりしたわ。

グラス: 選挙が大変なことになるのはよくあることだよ。

ライト: 特に、特にこの一件に関しては、ね。

グラス: だがもう終わったんだろう?君がやろうとしていたことは成し遂げられたのかい?

沈黙。

グラス: ソフィア?

ライト: ええ、 ごめんなさい。ええ、これが私たちが望んでいた結果よ。間違いなく、これで私たちが抱えてる多くの問題を解決してくれるわ。

グラス: それで…何を心配しているんだ?

ライト: どういう意味かしら?

グラス: 俺たちはしばらく何の話もしていない。何か気になっていることがあるはずだ。

ライト: 私は- サイモン、私は何も-

グラス:笑い)心配しないで。これは文字通り私の仕事だ。お役に立てて嬉しいんだよ。何を心配しているんだい?

ライト:休止)プロジェクト・ワールウィンドの現場に何人のエージェントがいたか知ってる?

グラス: ふぅむ。数十人か?

ライト: 160人よ。西部司令部の中でも最大の作戦の1つ。私たちは偽情報、専任部隊、RAISAを総動員して、現代のアメリカ政治の中で最も選挙に適していない候補者を何とかして有権者の好みに合うようにすることを望んでたんだけど、その必要すらなかったの。

グラス: うーん?どういう意味なんだ?

ライト: 私たちが意図的にアメリカの政治領域を堕落させようとした時には、いつもすでに誰かがいたわ。誰かがもうアクセルを踏んでいたのよ。激戦州での草の根運動の可能性?彼らは必要なかった。勝手に生じたのよ。デモも、秘密工作も、裏取引も全部。

グラス: 何が言いたいんだい?

ライト: 私たちはここで何も成し遂げられなかったの、サイモン。最大級の影響力を持つ選挙運動を展開しても何も達成できなかった。今日の結果だって、それを完全に避けていたとしても起こることなのよ。

グラス: あぁ。(休止)それはつまり…

ライト: そうなのよ。

沈黙。

グラス: やれやれだ。結局のところ、覆水盆に返らずってことでいいんじゃないか? やるべきことはやったんだから、あとは判事とシンクレアの班に任せればいい。

ライト: そうよね。少なくともそれは終わったわ。

グラス: じゃあ聞いてくれ、勝利を祝うためにとっても素敵なマルケージ・ディ・バローロのアルネイスのボトルを手に入れたんだが、もしよければ送ってあげようか?私よりも君の方が必要としているような気がするんでね。

ライト: うっ。(ため息)そうね。それは実に良いわね。来るときに持ってきて。

グラス: 大丈夫かい?

ライト: ええ。 ジャックは今、ずっと私のリビングルームに居座っててね。半ば無意識に、冷えたフライドポテトをテレビに向かって投げつけて、ブッシュがあれに比べて立派に見えることにどれだけ感謝しているかを叫んでいるのよ。私にはバッファが必要だわ。

グラス:笑い)了解。すぐそっちへ行くよ。

補遺5004.6: SCP-5004-Aの収容

RBG2.jpg

SCP-5004-Bの就任式で強力な魔法を発動するルース・ベイダー・ギンズバーグ女史。

2017年1月20日、SCP-5004-Bは第45代アメリカ合衆国大統領に就任しました。ほとんど出席されなかった就任式6の間に、財団奇跡論術者ら(形而上学クラブの残り3人のメンバーも同様に)は、SCP-5004-Aが基底宇宙で出現し始めたことを確認しました。しかし、予想通り、この実体はSCP-5004-Bの影響を即座に受け、恐らくSCP-5004-Bに対する防御メカニズムとしてSCP-5004-Aは自身のサイズを大幅に縮小させました。実体は、今や赤外線によって視認することが可能になりましたが、その他の方法では視認できずぼんやりとしており、SCP-5004-Bの頭上に留まり、直径約2mの胎児のように体をきつく丸めた姿になりました。

通話の転写
ソフィア・ライトの携帯電話より


ジョン・ロバーツ: ジョンです。

ソフィア・ライト: ロバーツ判事、こちらエージェント・ハロゲンです。

ロバーツ: ああ、司令官さん。お噂はかねがね伺っているよ。

ライト: そう確信していましたよ。問題はありませんか?

ロバーツ: 一般的なものかい?それとも?

ライト: 私たちの友人について。

ロバーツ: ああ、はいはい。ゴーマンのことか。ギンズバーグ判事は、彼を縮小させることを僕たちに保証し-

ルース・ベイダー・ギンズバーグ:バックグラウンドより)私はあいつを打倒してやったぞ、ジョナサン!この強力な爪で薄汚くてちっぽけな悪霊の首を絞めてやったのだ!これで私に逆らえる悪霊はもういない!

ロバーツ: …縮めたんだな、ああ、ちょっと待ってくれ。(離れて)ルース、頼むよ、私は今-

ギンズバーグ:バックグラウンドより)お前が待て、ジョナサン!お前が待て。近いうちに、あんたは私の偉大かつ恐ろしい力を必要として、それを下らん手品で使い果たしちまうだろうさ

ロバーツ: 私は- すまない。うん、何も問題なさそうだ。私たちは引き続きワシントンの状況を監視して、最新情報が入ったらお宅のええっと、お宅のエージェントさんに報告しておくよ。

ライト: 了解しました。あなたのご協力に再び感謝を申し上げます。あなたとあなたの同僚たちは私たちの取り組みにとって非常に有益なものでしたよ。

ギンズバーグ:バックグラウンドより)スティーブン、神に誓って、私の帽子を返させてもらうぞ。さもなければ、そっちに行ってお前に本当の魔法使いがするクソをお見舞いしてやる。

ロバーツ:休止)そうなんだ。計り知れなく有益なんだよ。司令官、お電話ありがとう。

補遺5004.7: 特別検察官の任命

2017年5月、SCP-5004-Bがジェームズ・コミーFBI長官を解任した後、ロッド・ローゼンスタイン司法副長官はロバート・モラー元FBI長官を、トランプの選挙運動がロシア政府と共謀して2016年の選挙結果を覆したかどうかの捜査の責任者に任命しました。

この直後、FBI異常事件課の財団連絡員であるダイアン・フレンチは、UIUに任命されたカルメン・マルドナド捜査官から連絡を受け、近々行われる調査に関する情報を伝えられました。

フレンチ: よし、待ってくれ…オーケー、起動した。聞かせてもらおうじゃないか。

マルドナド: 待ってくれ、待ってくれ、私には知っておくべきことがあるんだ。

フレンチ: 何だって?

マルドナド あんたらみんな選挙に介入したのか?

フレンチ: え? い- 一体何が、あー、何があんたにそう思わせたんだ?

マルドナド: あんたらがSUSPIRA-PRIMEを扱っていることは知っている。他の何人かもそうだ。UIUは口を閉じたままでいられるが、ここでは他の要素が作用するんだぞ、ダイアン。あんたが関与してたかどうか知りたいんだがね。

フレンチ: えっと、でもそんなに

マルドナド: 何!?"そんなに"とはどういう意味だ?

フレンチ: ほら、その、俺はそのグループの一部にはいなかった。でも恐らくだが何かあったかもしれない。結局どうなったのかは知らないが、何となく、何が起こったのかは、ある種の避けられない結果だったような気がするんだよ。

マルドナド: ああ、ふざけるなよ。クソッ。クソッ。

フレンチ: は?え?どうたんだ?UIUは秘密を守れるってあんた言ったじゃないか!

マルドナド: ああ、ああ、そうさせてもらう。だが… ああクソッ。

フレンチ: 何があるってんだ?

マルドナド: 司法副長官は特別検察官を任命した。これは危機的状況になりつつあるし、もしあんたらの中の誰かがこの件に手出ししてたら、彼らにバレてしまうんだぞ。

フレンチ: あぁ、ジーザス、カルメン、それで終わりか?あんたはどうして俺を-

マルドナド: モラーだ、ダイアン。ロバート・モラーが特別検察官なんだ。

フレンチ: あぁ…(休止)あぁ、なんてこった。

補遺5004.8: 身元不明のエージェントによる通話より伝達された情報

UIUのマルドナド捜査官は、FBIの留守番電話に残されたボイスメールの記録を提供することを許可しました。これは、財団エージェントが取った行動を特別検察官の捜査官に知らせるものと思われます。ペンシルベニア州の廃墟と化したショッピングモールの公衆電話から発信された電話は、約20秒ほど続きました。 発信者は口元に電話を持っておらず、代わりに近距離から電話に向かって叫んでいるようです。

ボイスメールの転写
FBIの留守番電話機より
発信者: 身元不明


てめえの芝生の上でよからぬ出来事がミミズのように湧きやがったぞ、カック!これが俺、フラム-バム-インタースラムの代替人の落ちぶれもんだ — まるで自身はお前ってこと、多分な?そんみゃおずでだAnymews、それはニュースだ:曇華・ロランジ・デ・ラ・トランぺッター・スワンジはカックしただけじゃなくかのプーティン皇帝と共にレッパルテ・メランジュをボルゾイ囲みしやがった — だが、彼方のエシピー・フォンデュ・ポットは、酷悲鳴見えするぜ!

提言師:怯えバカ罠にソロがカックしてた間に、イゴールは早急にロジャースタイン先生の上で、彼のためにはかわいらしかったを見た。

だが見よ!俺を最もめちゃ動かわよくして、真っ先にステルス持ち静粛存在だ!この糠蚊契約縛られた俺のジェームスと俺のパフィンマフィンしやがった!俺のパフィンを! バンダースニッチは俺の火車無一文を切ってスメルシしてやがる。だから逃走道路、俺、めちゃお気にの — [その音量の大きさから理解不能] — 近くに、カックと滔ォ天ギャグと複数のメレ・カリキマカス汝の道。

沈黙

複数のキーがダイヤルされる音

挨拶文句たち、泥炭小屋よ! 年功序列かく語りき:1人のエックス・エックス・アンド・エル妙果実愛好家’、ストゥフェム・エム’クラフェンゲロマズ葡萄握りしめ、そして — カック?それってピーツ・ヒーツ?…あぁカッ

通話切断

​その公衆電話は後に、強力な音波の力によって崩壊していることが判明しました。

補遺5004.9: モラー氏の調査

mueller.jpg

ロバート・スワン・モラー3世。

通話の転写
ソフィア・ライトの携帯電話より


(UIU長官)クーパー・ディーン: クーパー・ディーンだ。

ソフィア・ライト: ソフィアです。

ディーン: マジかね。

ライト: ええ、マジよ

ディーン: さて、ソフィア、頭を冷やして-

ライト: 頭を冷やして?頭を冷やしてですって?私が今このことのせいでクソパイになってからどれだけ過ぎているか分かっているの、クーパー?私があなたを座らせた時のことを覚えてる?私たちが展開するために計画していた作戦の全リストと一緒に。でも、この国の集合的モラル構造の解析のために、する必要はないんじゃなかったかしら?私たちは何の関与もしていないと言った時のこと、そしてそれを裏付ける証拠を全て見せた時のことを覚えてる?

ディーン: まあ、そうだな、ソフィア、覚えてはいるが-

ライト: じゃあ、あなたは私に、私の出来の悪いエージェントがクソ連邦捜査官に尾けられているって内容の電話がなんでかかってくるのかの理由を当然のように教える必要があるわよ。​私たちはこっちで大規模な多国籍秘密世界保存作戦を実行しようとしているのよ、クーパー。そして、もし私の部下がをするために立ち止まるように、首をひねって何度も自分たちを見なければならないなら私はそれを実行するのにクッソ苦労するの。

ディーン: オーケー、じゃあ聞いてくれ、我々は警告したはずだぞ。今は選挙をいじくり回すには非常に敏感な時期だ、とな 。​私は、君から非常に具体的に言われたことを覚えて-

ライト: 一体どうしてあなたはまだこれを手に入れてないのかしら?このアホケツ魚野郎。 私たちは何もしてないのよ!私たちは選挙に影響を与えたかった、いや、与える必要があったの。あなたがしばらく前から知ってたと思う実在的脅威に対処して、これについて何かをすることを拒否していたくせに傍観して、あなたが自分の仕事をする過程で、ある八十代の裁判官が首都の半分を平らにするのを待っているなんてね!でもね、あれは結局必要なかったのよ、クーパー。だからしなかった。私たちはそれをしなかったの。言ったでしょ、それぞれのあらゆる段階においても私たちは何もしてないって。​だから、なんで私たちが勾引状を受け取って、黒いバンに尾けられているのかを聞きたいし、あなたが私に何をして欲しいのか知りたいのよ

ディーン: 聞け、それは私のせいじゃない!司法長官殿のオフィスであれば誰でも選ぶことができたに違いないんだ!​彼らは、おそらくある世代で最高の調査能力を持つ人物を呼び出そうと決めたんだ!

ライト: クーパー。聞いて。私の話を耳を傾けてよく聞いてほしいの。私たちのエージェントの1人が、誰かに認知された可能性がある事例を少なくとも1つ知っているわ。​もしかしたら、誰かが何も残すべきでなかった場所に指紋を残してしまった状況がいくつかあったのかもしれない。こういうこともあるのよ、クーパー。休止)これを解決するにはどうすればいいの?だって、もし私がそれを解決できなくて、他の物を掘り起こし始めたら?それで私たち皆もうおしまいよ。

ディーン: つまり… 君は失言pissテープを持ってるか、っていうことなのか?

ライト: クーパー。

ディーン: 何だ! それは間違いなく売れるし、誰もそれを見つけれてないんだぞ!いいか、お前たちの仲間がロシア人とつるんだから、彼らが巻き込まれたんだ。彼らの内​何人かが密告していれば、諦めてくれたのかもしれないのに。​脳を爆破したり、精神を溶解したり、頭蓋骨を…較正…君がそれを何と呼んでいたとしても、針と薬を使って始める必要があるようにしか聞こえない。

ライト: ​あなたのアイディアって過去2年間私たちのエージェントが遭遇したすべてのロシア人に記憶処理すること?​だとすると、モスクワの半分を叩かないといけないわ。

ディーン: 聞け、マジレスソフィア、何と言えばいいかわからないが。誰もが今この件に縛られている。​つまりだ、彼は簡単に我々の物のいくつかを穿鑿し始め、我々が人々に見られたくない物をいくつも見つけることができたんだ。​私の正直なアドバイスが欲しいのか?ちょっとしたお喋りをしてきてくれあー、クソッ、彼女の名前は何だ…クレイジーな目をしたブロンドの-

ライト: アン・コールター。

ディーン: 違う。

ライト: トミ・ラーレン。

ディーン: 違う。

ライト: ローラ・イングラム。

ディーン 違う

ライト: リンゼー・グラム。

ディーン: 違う。

ライト: ケリーアン・コンウェイ。

ディーン: そいつだ。彼女か社長の娘か何かだ。私は彼らがこの件で君の緊張を少しは軽くしてくれると言っているわけではないが、君は彼らが既に何体もの死体を絨毯の下に隠せていたことにショックを受けるだろう。(笑い)つまり、つまりだ、​そこはまるで忌々しい墓場みたいになってしまったのさ、ソフィア!(​より引き攣った笑い

ライト: それは- なんてこと。本当に馬鹿げてるわ、クーパー。(休止)どの娘さん?

ディーン: どの娘さん、ってどういう意味だ?このクソを全部動かしてるのはどっちだと思ってるんだ?

ライト: イヴァンカ。

ディーン: ピンポーン。​彼女と彼女の父親と一緒に部屋に入って、クソを持ってきてくれ - 私は知らんが - KFCビッグバケツか何かで彼の好きな脂っこいクソを用意して、君がこれを提供するためにどこのフロント企業から来たのか、君がこの選挙運動を支援する可能性があるかもしれないことを説明してくれ。あとは、君は大丈夫かどうか確認したいだけだ。

ライト: クッソくだらないわね。

ディーン: ああ、まあ、ポスト・ガッデム・トゥルーなアメリカにようこそ、ソフィア。​これは我々が今やっていることでしかない。​ビスケットも買ってきておいてくれ。お偉いさん方はビスケットが大好きなんでね。

この会話の後、アメリカ合衆国連邦政府内の財団資産は、新たに結成されたロバート・モラー氏の調査に関する特別委員会の指導者 - ソフィア・ライト司令官、マーク・桐生上席研究員、ジャック・ブライト博士(19歳の女性の体)、ケイン・パトス・クロウ博士 - および大統領とその家族との会合を手配しました。ソフィア・ライト司令官ら4人は裕福な外国人家族とその家族の犬を装っていました。多数の隠し盗聴器を装備していたクロウ博士は、他のチームメンバーとコミュニケーションをとるために使用される、吠え声、鳴き声などの犬をベースにした一連の複雑な動作を開発しました7

内部音声記録の転写

出席者:

  • ソフィア・ライト博士 - 西部地域司令部司令官
  • ケイン・パトス・クロウ博士 - 特別プロジェクト責任者
  • ジャック・ブライト博士 - 人事局長
  • マーク・桐生博士 - 上席研究員
  • ドナルド・J・トランプ氏 - アメリカ合衆国大統領
  • メラニア・トランプ氏 - アメリカ合衆国大統領夫人
  • イヴァンカ・トランプ氏 - 大統領上級顧問
  • ドナルド・トランプJr.氏
  • エリック・トランプ氏

録音開始。

ライト: -なた様の、あー、あなた様の家に私たちを歓迎してくださりありがとうございます、大統領閣下、そして大統領…夫人も。

I.トランプ: あなた方は確かに歓迎されていますよ、御夫妻方…?

桐生: ええと、ストレル二コフです。​はい、私たちは誇り高きロシアの家族です。私と妻とこの娘は-

ライト:大きく咳払いする

桐生: -えー、私の娘と私たち家族の犬です。

D.トランプ: そうか、そうか。​とても誇り高きロシア人か。強固な遺産だな。まるで我々のようだが、それほど強固ではない。(目を細める)言いたいことがあるんだが、​君のようなロシア人は見たことがないな…政治的に正しく言えば…細いアジア人の目だ。君はモンゴル人か何かか?

桐生: 私は- ええと- 私は、いや、まあ、はい、母は中国人でしたが-

D. トランプ: あーーーー、メール・オーダー・ブライドか。もう何も言わないでくれ。それでは、ホワイトハウスへようこそ。ドーモアリガトウ、アミーゴ。さ、食べようじゃないか。

ライト: はい。そうしましょう。​ご覧のように、私どもはアメリカで最高のテイクアウト料理をお持ちいたしました。マクドナルド、バーガーキング、タコベル、ケンタッキーフライドチ-

E. トランプ: ビスケットは買った?

D. トランプ: そうだな、ビスケットは買ってくれたか?

E. トランプ: グレイビーもね、父さん; グレイビーは?

D.トランプJr.: ​さ、落ち着きな兄弟。ちょうどそこにめちゃでかいビスケットの袋があるように見えるぞ。

E. トランプ: ああ、よかった。僕はビスケットが好きなんだ。

D. トランプ: うーーーーーーん。お前はセンスが良いな。こちらは息子のエリックだ。ビスケットが好きなのだよ。

ライト: 私は…はい。

一行は座って食事を始める。

I. トランプ: それで、ストレル二コフ夫人、私たちの共通の友人が言うには、あなたの家族は…我々が話し合うべきいくつかの個別の取引を行ったのかもしれないとのことなのですけど。

D. トランプ: そう、そうだ。取引だ。ロシアの友人である人間は誰でも - ロシアの中でも、その中でも、君たちも - ロシア人は私たちの良き友人だ。

M. 桐生: はい、あー…我が家はいくつか独自の…ビジネスを持っておりまして、私たちのうちの何人かは…取り組みを…何人かと、ええと、そのー、あなたの選挙運動に従事する何人かと会っていたのかもしれません。

D. トランプ: そうだ、とても大成功の選挙運動だった。実際、歴・史・上最も成功しているものだ。選挙運動の友は、ロシア人の友。私の友人なのだ。

I. トランプ: 同感ね、パパ。さて、私たちはここまで来るために努力してくれたすべての人間に感謝と新たに獲得した連邦政府のリソースを提供することを嬉しく思っています。あなたは何をお探しですか?

ライト: トランプ夫人、私たちは金銭的補償を求めていませんよ - 私たちは特別検察官から受ける圧力をより心配しています。

D. トランプ: あぁ、イカサマヒラリーと泣き虫チャックとホラ吹きジェームズ・コミーの魔女狩りのことか?

D. トランプJr.: うーん、そんな感じの魔女狩りだねパパ。

E. トランプ: そうだよ、魔女狩りだよパパ!不公平だ!

I. トランプ: 魔女狩りよパパ、ええ。

M. トランプ: 魔女狩りだ。

ライト: はい、それは確かにその何かでした。私たちはただ、ええと、私たちの資産公開されないようにしたいだけなんです。私の言いたいことはわかりますよね。

ブライト: ママはね、私は資産を公開するべきじゃない、って言ってるんだよ。大統領がその資産を手に入れたがるかもしれないからね。

クロウ:パニックになって吠える

D. トランプ: そうか、そうか。とても可憐なお嬢さんだ。私の娘のようにな。彼女が私の娘でなかったら、誰が知るものか。実際どうなるかは分からんが。私は知っている、だがほとんどの人は知らない。私の知らないほとんどの人が- 一部の人も、とは言えない- だが、美とは、あー、それは見る人の目の中にあるのだ。そして、私は君を見ている。間違いなく、間違いなく- 良きエネルギーだな、うん。本当に形が良くて、とても格好が良く、豊満で- ほら知ってるだろう、でかくて-

ライト:遮る)私たちは圧力をいくらか軽減するために何ができるのか知りたいだけなのです。特別調査官殿はもうすでに私たちの仲間の何人かを追跡し始めていますし、誰も答えたくない質問をしているんです、理解できますか?

I. トランプ: 私たちは確実に理解しています。彼らの捜査資産の一部が…何かに気を取られるよう取り計らうことができると思いますよ。エリック?

E. トランプ: それ、僕がやるよ!

I. トランプ: 去年の夏、あなたのビジネスパートナーちょっとやらかさなかった?あなた隠蔽を手伝ったでしょ、覚えてる?

E. トランプ: うん!そいつ車で売春婦を轢いた!死体を埋めるのを僕が手伝った!

ブライト: マジかよ。

I. トランプ: 分かったわ、それでね、その夜彼に送ったメールを間違えてペロシ夫人に送ってほしいの、分かった?

E. トランプ: うーーん。でもパパはペロシは金切り声あげるゴブリンの膣だって言ってたよ!

D. トランプ: あー、あー、あー、息子よ。合理的に考えてみようか。私はよだれを垂らしているゴブリンの膣と言ったんだ。

E. トランプ: ごめん、パパ!

I. トランプ: 分かっているけど、バラストを流出する必要があるのよ、分かる?やってくれる?

E. トランプ: うーーーん…オッケー。でも、さっきトイレにスマホ落としたから取りに行かないといけないんだよなぁ。(立ち去る前にもう2つチーズバーガーを掴んで立つ

D. トランプJr.: エリック爺や、彼はいい人だよ。

M. トランプ: 彼は男よ。

D. トランプ: それで、キモサベkemosabe8よ。何の仕事をしているんだ、うん?特許か?石油か?石炭か?

桐生: えーと、私たちは核を-

D. トランプ: それは素晴らしい、素晴らしいな、核か、素晴らしいが、最高じゃない、最高じゃ- 多分トップ5、トップ4だろう。私の叔父、ほらあの偉大な物理学者で、MIT9のジョン・トランプ博士だ。とても賢明で、彼は私に教えてくれた - 彼は偉大な化学者だった。彼は"原子核だ"と言った、それは素晴らしかった。多くの出願が石炭のようにあったが、石炭は地中にあって、原子核は宇宙にある。だが、彼は"原子力だ"と言った - 君はなぜそれが宇宙にある頃から、核を使おうとするのかと不思議に思っているだろうが、我々にはそれができる、と彼らに言われたのだ - しかも"お前にはこの類の力がある"と叔父は言っていた - とても賢く、脳が大きくて、優良遺伝子、トランプ遺伝子を持っている、大成功だ - 彼は、"宇宙は真に最後のフロンティアなんだ"と言っていた。 - 叔父のジョン・トランプはとても賢く、"宇宙は最後のフロンティアだ"と言っていた、なのに彼はしなかった - 我々の持つこの石炭は地中にあるのだから、おそらく地面が我々にとっての最後のフロンティアなのかもしれない - その何かを彼らはできるのだ - それをな - 彼らは私が言ったことのように言うことができる。"地面は石炭と一緒で最後のフロンティアなんだ"とな。なぜなら宇宙は、ほら君が知っての通り、原子核と共に遠く離れているからだ。それに、ペルシャ人や、あー- 中国だ- ほら、ping pang pong10だ。彼らに宇宙のことを理解させて答えを見つけださせればいいし、私たちはここで、原子力ではなく、石炭を得ることができる。ここアメリカでは、職を失わせることなく、ただ労働者を地中に埋めさえすればいいのだよ- 原子核のために人々を宇宙に送ると高くつくからな。

桐生: 同感- (休止)です?

D. トランプ: それは良かった。賢い、とても賢いな、私のように - いや、私ほど賢くはないが賢い。中国にしては十分じゃないかね?

ブライト: ママ、パパ、漏らしちゃった。

ライト: 何ですって?

ブライト: 漏らしたのパンツに

クロウ:必死に吠える

ライト: ああ、はい、そろそろ行かなければなりません。私の、ええと、私の成人した娘が漏らしてしまったようですので。

D. トランプ: 大丈夫、大丈夫だ。普通、それをすれば追加で料金を支払ってもらわないといけないのだがね。

ブライト: ママまた漏れちゃいそうだよ

桐生: ご歓待にあずかり、ありがとうございました。私たちは本当に、ええと、本当に感謝しています。

ライト: 待って - 大統領閣下、行く前にちょっとお尋ねしますが、最近、お体の調子はいかがでしょうか?何か続いたりしていますか?

ブライト: ママ、こうしている間にもお尻から糞が絞り出てきてるから行こうよ

D. トランプ: 私か?私は大丈夫、大丈夫だ。健康的だ。屈強で、とても大きくて丈夫なのでな。パワフルグリップだよ。大きな手は強いのだ。健康的だしな。だが、ちょっと疲れたな、たぶん最近、勝利を得たからだろう。勝利することは、本当に疲れるのだ。何かあるような気がするな - 私は知らん、君の好きなように感じてくれ - これは信じ難いほどの重さだ - 彼らは私を "選ばれし者 "と呼んでいるのだ、君が知っているようにな。そして、それは重荷なのだよ、それは - 責任があるから、何かが君に差し迫っているような感じがするのだよ。時には成功がな。

ライト: 興味深いですね。了解しました、ご協力いただきありがとうございます。

I. トランプ: どういたしまして。私たちの団体に来たいときや寄付をしたいときはいつでも遠慮なく知らせてください。多分次の機会には、あまり漏らさない娘さんと一緒に来てくださるのでしょうね。

ブライト: クソビッチめ、私は-

クロウ:大声で吠える

D. トランプ: 誰が許可した - つまり、犬のことだが、この中に?犬が中にか?誰がドアを開けたんだ?それは犬だから外から来なければいけなかったというのか?外に追い出せ。それは犬、なんだろう?犬のように見えるが。ほら、そろそろ行く時間だぞ、バイバイ、ポチ。さて、行こうか。初めまして、ミスター・ウォッカ・ミヤギ。

録音終了

この会合の後、特別検察官の捜査チームメンバーから連絡があった場合に職員はどう対応するべきかを指示する幅広く詳細なメモが配布されました。様々なカバーストーリーが潜在的に危険な状態にあるエージェントに割り当てられ、問題となっている期間中に財団と関連する個人が関与している可能性のある証拠を隠匿するために、協調した取り組みが行われました。

内部音声記録の転写

出席者:

  • オーバートン捜査官 - FBI捜査官
  • ジェントリー捜査官 - FBI捜査官
  • エージェント・サシャ・メルロ

録音開始。

オーバートン: こんにちは。 私はオーバートン捜査官、こちらはジェントリー捜査官。我々は連邦捜査局の捜査官である。君がここにいるのは、君が外国のメンバーと大統領の選挙運動の関係者を取り込んで、違法行為に関連した可能性があるからだ。それでは、始める前にお名前を教えていただけますかな?

メルロ: トロイ・ラメント。

ジェントリー:休止)あなたの名前はトロイというのか?

メルロ: そうです。

オーバートン: なるほど。では、ミス・ラメント、サベリー・サポジニコフがウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジと接触して選挙運動関係者を招待していた時に彼の家にいたというのは本当かね?

メルロ: はい。

ジェントリー: そして、ロジャー・ストーンと一緒にそこにいたというのは本当か?

メルロ: はい。

オーバートン: 君はその住居で行われていた違法行為に関与したかね?

メルロ: していません。

ジェントリー: じゃあ、なぜそこにいたんだ?

メルロ: 私は口先だけの人間です。

ジェントリー: あなたは- ええと、あなたは何だって?

メルロ: 口先だけの人間です、サー。私は誰よりも口先だけの人間です。

オーバートン: 正しく理解できているのか分からない。

メルロ: はっきり言っておきます。一日中、私は飲んでいました。時にはウォッカを。時にはミルクを。しばしば水も。それから、一日中ずっと失言することをやめました。私はそれを心の中にしまっておいて、思いがけない幸運が訪れるまで待っているのです。それから、私は私のキャンバスの上で身を潜めるようになりました。時には地面に。時には動物の皮に。しばしば人々に。彼らは仰向けになり、私は私の-

ジェントリー: 分かった、分かった、もう十分だ。つまり、あなたは人に失言を投げかけるためにそこにいたというのか?

メルロ: それがとても得意ですから。

オーバートン: すると、君は選挙運動法に違反していなかったというのかね?

メルロ: あなたのお仲間に失言を投げかけることはあなたの選挙法に違反するのですか?

ジェントリー: しないな。

メルロ: じゃあ、違います。私はそんなことしていません。

オーバートン: なるほど。この陳述は我々が君をここに連れてきたときに予想していたものと確実に違っているな。

メルロ: 私もですよ。私はあなたが自分に酔うために私をここに呼んだのかと思ってました。

オーバートン: 我々はそうでなかったわけだが。

メルロ: そうなんですね。で、ついに謎が解き明かされるのですか。

ジェントリー: それが何を指しているのか分からんが、まあ大丈夫だろう。

メルロ: 全くですね。いずれにしても、あなたが私に最寄りのトイレに案内していただければ、私がかなりひどい苦境に陥ったとしても、あれやこれやですぐに解決するでしょう。

録音終了

補遺5004.10: 予期せぬ啓示

2019年7月4日の夕方、GOI連絡係のジャスティン・エバーウッド博士は、SCP-5004-Aに関するジョン・ロバーツ最高裁長官からの複数の緊急電話メッセージを受け取りました。この状況を警告された後、西部地域司令部のソフィア・ライト司令官はより多くの情報を収集するために安全な回線を介して最高裁判所長官に連絡を取りました。

通話の転写
ソフィア・ライトの携帯電話より


ジョン・ロバーツ: もしもし?

ソフィア・ライト: ハロゲンです。

ロバーツ: ああ、よかった。大災害だよ。

ライト: 一体何があったのですか?

ロバーツ: 最近、ゴーマンに関する何かが変わった。私たちは彼が私たちの次元から完全に除去されていることを確認するために彼を監視していたんだけどね、ギンズバーグ判事が作業中にさらなる悪魔的な力を検知したんだ。それで、何が起こっているのか調べようとしてた時に災害が襲ってきたんだ!しかも大統領が闇の力のせいで国会議事堂で失踪したんだ!ルースはもう私たちの部屋から出て、この新たな強敵に立ち向かうために行ってしまったんだ!彼女はあなたの助けを必要としている!

ライト: あぁ、もうマジで最悪だわ。誰が大統領を誘拐したか知ってる?

ロバーツ: いや、それだけだよ…ホワイトハウス内部から来たに違いない。

ライト: それは腹立たしいほど不吉ね、ジョン。私たちはそれを解決する必要があるわ。

ロバーツ: 急いで!私は自分の力を使ってD.C.市民の心に霞を作っているが、いつまでも持ちこたえることはできない!

ライト: 分かったわ。今向かってる。

ライト司令官と機動部隊ジェミニ‐4 "フェデラリスト・パウパーズFederalist Paupers"は、ヴァージニア州ノーフォークの機動部隊集結サイトから即座にアメリカ合衆国議会議事堂へ向かいました。招集されたチームは、エージェント・ナヴァッロおよびエージェント・メルロとともに、ジョン・ロバーツ最高裁判所長官に会い、彼は国会議事堂のロタンダへのドアの難解な封印を破り、彼らが入ることを許可しました。

ビデオ録画の転写
機動部隊ジェミニ-4より


国会議事堂のロタンダ内部はくすんだ赤い光で照らされている。会議場中央には4つの台座が組み立てられ、それらの上に4体の死体が横たわっている。今ではほとんど見えなくなったSCP-5004-Aの不恰好な姿が、遺体の間に浮かんでいる。1つの人影が直立し、腕を実体に向かって伸ばしている。

ライト管理官:人影に銃を向ける)動くな、こん畜生!両手を上げなさい!

不可解な人影: もう上げてるわよ、薄汚いどん百姓さん!

ライト: 私をどん百姓呼ばわりしといて、あなたは何様だと思ってるの?これは一体どんなくだらない魔術なのかしら?こっちを向きなさいよ!

不可解な人影は立ち止まり、そして振り返る。顔からフードが落ち、正体が明らかになる。

エージェント・メルロ: ティファニー・トランプ?

ライト: エライコッチャ、ね。

ティファニー・トランプ: 何ですって?ああ!噓でしょ…ここに人がいるわ!あー…やった!私よ、ティファニーよ、これまで生きてきた魔女の中でも最高の悪魔の魔女なの!

ライト: 一体どこの世界から来たのかしら?本来なら分解されてしまうはずなのに、どうやってここまで来たの?

T. トランプ: 私?そうね、つい先日のことよ、親切に家族が私のために残してくれた貴重なビスケットの欠片を食べながら、ホワイトハウスを歩いていて、ソファーを通りかかったら父さんが気絶してたの。いつもなら通り過ぎてたけど、代わりに脳の中でもう1つの目が開いたような感じで、新しいパパの姿がはっきりと見えたのよ!だから、あのとき彼が私にくれた闇の魔術の力を使って、全能たる者オールド・ゴーマン様を召喚する!それから、彼を物質界に戻せば私の支援のお礼として、彼は私に彼の本当に素晴らしい力を与えてくれるわ!

ライト: その本質の一部を吸収すれば、あなたがめちゃくちゃにされることぐらい知っているわよね?

T. トランプ: 私- え?

ライト: あなたの親父さんよ、この脳タリン。あなたの親父さんは現実溝なのよ。悪魔もクソも彼の周りでは存在できなくなることを意味するわ。絶対に、あなたの"闇の魔術"でさえも、彼の周りでは存在できなくなるでしょうね。唯一違うのは、ゴーマンは肥大化した強力な原始の悪魔で、あなたは子供だということよ。いつまでも彼の近くにいると、あなたは木端微塵になってしまうの。

T. トランプ: 待って- ちょっと待って、え?どうやって知ったの?

ライト: これまで- これまでずっと私たちは何をしてきたと思う?なぜここにいると思う?私たちは何年間もこれを監視して、ゴーマンのことも知っていたのよ…本当に、ずっと前から

T. トランプ: でも、ゴーマンパパは、"は自分が初めて会った人だ''って私に言ったのよ!

ライト: はーん、なるほどね。彼嘘ついてるわよ。彼は悪魔だし、それが彼らのやることだから。さ、魔術を抑えて、悪魔から離れなさい。そして、皆無傷で家に帰りましょ。

T. トランプ: 私は…待って…やめて…やめて!やめろ!ゴーマンパパは嘘つかない!嘘つきはお前だ!

ライト: こんな馬鹿げた真似はもうたくさんよ - 撃て!

MTFジェミニ-4はティファニー・トランプ氏に向けて発砲を開始するが、弾丸はある種の異常なバリアとの接触により溶解する。彼女は台座の方を振り返り、両手を上げる。イヴァンカ氏、ドナルドJr.氏、そしてエリック・トランプ氏の死体が空中に浮かび上がる。

T. トランプ: ゴーマンパパ!私の声を聞いて!深淵から来た貴方が、この死にゆく世界を統べるために、ここをあなた自身のものにするよう呼びかけているの!これらの魂を生贄に、共に気の向くままに地球を形作っていこうよ!

3体の死体が光り輝き始める。SCP-5004-Bの上に浮かぶと、SCP-5004-Aは回転して膨らみ始める。圧力の波が会議場中心から押し出される。3人の死体はSCP-5004-Aの形をしたものに向かって動き始めると、会議場の奥で強い衝撃音が鳴る。

ナヴァッロ: ナニNani!?

ロタンダへの裏口が開くと、魔法使いの衣装を全身にまとい、長い杖を持ったルース・ベイダー・ギンズバーグ女史が会議場に入る。 彼女の後ろでドアが閉まり、鍵がかかる。ギンズバーグ判事は自身の指の関節を鳴らす。

ギンズバーグ: なるほど。ケバい顔したクソアマは決意することにしたって訳かい、ハッ!

T. トランプ: ケバい顔?誰のことをクソアマって呼んでんのよ、この老いぼれクソババア。

ギンズバーグ: 小娘、あんたにチャンスを1度だけやる。ここら辺りでケツをぶっ叩き始めるまでに外に出ていきな。

T. トランプ: 失礼しちゃうけど、私の新しい悪魔パパは、老いぼれクソビッチが言うことは何も聞く必要はないって。後ろを向いて、今すぐ老人ホームにでも戻りなよ、おばあさん。

ギンズバーグ:ため息)私は待っていた…何年も待っていたんだ、そこにいるあんたの肝っ玉の小さい男にどちらかのを挙げるのをな。(首を鳴らす)それに、この間抜けなブロンド娘をパイプに詰めて吸うのも楽しみだ。

T. トランプ: やってみなさいよ、このヒョロ-

ギンズバーグ判事の杖の先から透明な紫色の光の奔流が噴出する。エネルギーの束が会議場中に弧を描き、ティファニー・トランプ氏の開いた手に激突し、天井に反射する。トランプ氏は目を大きく見開いてギンズバーグ判事を凝視する。

ギンズバーグ: さっさと行きな、オマケども。

ギンスバーグ判事の杖の先からティファニー・トランプ氏に向かってさらに紫色を伴うエネルギーの束が放たれる。トランプ氏は、反撃としてギンズバーグ判事に向かって赤色のエネルギーで作られた臙脂色の鞭で、ギンズバーグ判事の周辺に現れている紫色のバリアを打つ。2人はしばらく続ける。

ライト:MTF ジェミニ-4に向けて)皆、何見てボサッと突っ立ってるの?あの死体を捕まえてきなさい!

機動部隊のメンバーが会議場中心に近づく。それに気付いたティファニー・トランプ氏は、光り輝いている死体に向き直る。

T. トランプ: ゴーマンパパ!私も連れて行って!私を昇天させて、パパ!

赤い光の閃光が発生し、低く唸っている大きな音がする。すべての記録機器が一時的に使用不能になる。

その後すぐに、カメラが再起動する。部屋の一隅にはルース・ベイダー・ギンズバーグ女史が立っており、目は白く光っている。彼女の向かいには、埃と靄の先に、地面から3メートルの高さを空中浮遊する巨大で、頭が3つあり、馬の脚をしていて、極端に肥満した男性の胴体、4本の腕の先には小さな手、そして人間に近い3本の長い首を持ち、その先にはそれぞれ苦悶の唸り声を上げるイヴァンカ氏、ドナルドJr.氏、エリック・トランプ氏の頭がついたぼんやりとした人型実体がいる。胸の中央には顔があり、膨らんだ唇、窪んだ赤い目を持ち、奇妙で不潔なあごひげを生やしている。

赤い光に包まれた悪魔的混合種生物の中から、ゆっくりとした笑い声が会議場全体に響き始める。

SCP-5004-A: オーホゥホゥホゥ。やっと自由になれたぞ。この世界を蹂躙する自由がある。俺の名はオールド・ゴーマン、あのクソッたれバブルから抜け出させてくれありがとよ。

ライト: お帰りいただいても?Excuse you?

SCP-5004-A: 何だって?Excuse me?お前が帰ったらどうなんだ。How about excuse you.お前らの中の1人が俺を100年もバブルの中に閉じ込めておいて、お前らは俺が怒って出てこないとでも思っていたのか?ありえねえ。お前ら一人残らずくたばりやがれ。俺はお前らの口から死ぬまでケツみてえな臭いがするよう願ってるぜ - 先は短けえだろうがな。なんでって、そりゃあこれから蹂躙活動を始めようとしてるからだ。

ギンズバーグ: 絶対にさせるわけにはいかないな。

SCP-5004-A:ギンズバーグ判事を視認するために向く)ほう、すごいな。ミニサイズの魔法使い様が小さなローブでおめかししてやがらあ。 当ててやるよ - このオールド・ゴーマン様にお前の弱っちい呪文の1つをかけようとしてる、そうだろ?恐らくはちっこい火の玉、それとも弱っちい火花のシャワーか?(笑い)お前はちっぽけだし、俺はお前の-

ギンスバーグ判事の杖の先から鮮やかな紫色の光が炸裂する。SCP-5004-Aは後ずさりして遠ざかるが、その4本の脚の周りに現れる同じ紫色の光の円によって一見地面に根が生えたかのように動けなくなる。杖からより多くの紫色のエネルギーが流れ出し、会議場中に弧を描き、神秘的なエネルギーで揺らめく鋭い測地線が形成されると、実体は悲鳴を上げる。突然、ルース・ベイダー・ギンズバーグ女史の朗々とした声が会議場全体に響き渡った。

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強力な魔法使いルース・ベイダー・ギンズバーグ。

ギンズバーグ: オールド・ゴーマン!あまりにも長い間、この次元におけるお前という存在は、この都市のいたる所に浸透する毒だった!お前を来た穴から引きずり出したのは間違いだったし、はっきり言ってチャールズ・ヒューズは恥を知るべきだ。

SCP-5004-A:悲鳴を通して全くだ!

ギンズバーグ: さて、ビッグ・ベン・フランクリンの魔法使い協会とアメリカ合衆国連邦政府によって与えられし権限により、私はここに要求する。く・た・ば・れ!

光が強まる。SCP-5004-Aは悲鳴をあげる。アメリカ合衆国議会議事堂が揺れる。すべての記録装置が停止する。

補遺5004.11: 解決

内部音声記録の転写


録音開始

ブライト: で。

ライト: で?

ブライト: で、気は済んだかい?

ライト: なんというか…そうね、そう思うわ。ロバーツ判事はゴーマンが弱った姿で封印されていることを保証してくれたし。2021年の初めには消滅するって予想されてるわ。

ブライト: 再選にちょうど間に合うな。

ライト: マジ?

ブライト: トランプのガキどもは?

ライト: そうね、ギンズバーグ判事は何とかイヴァンカ、ドナルドJr.にエリックを救ったけど、ティファニーの死体は…いえ、そんなに残っていなかったわね。幸いなことに、当分の間代わりを務めてくれるのに十分な程説得力のある体を見つけることができたわ。彼女の死か何かを偽装できるまではね。

ブライト: ちょっとリスクが大きくないか?あんなに有名な家族の一員をそんな風に入れ替えるのか?

ライト: だと思う?でもね、ほとんどの人はティファニーがどんな姿してたのか実際には知らないことが分かったのよ。

ブライト: うーん。そうだな。君の言うとおりだ。

沈黙。

ブライト: で、私たちは何を学んだんだ?

ライト: 学ぶ?

ブライト: そうさ。もし君がこの事件から何かを取り上げるとしたら、それは何だい?

ライト: うーーん…あ!covfefeの意味を教えてもらったのだけどもうこの話したかしら?

ブライト: マジで?それって何さ?

ライト: それはね[データ削除済]っていう意味よ。

ブライト: [データ削除済]

ライト: そうなのよ!すっごい謎よね?

録音終了


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