それで、結局98って何読めばいいんですか?

こんにちは!santousantouです。
これを見ているということはあなたは98を読み始めようと考えている人だと思います。もちろん、全ての記事を読むのが一番ですが、2022年4月現在、98の記事数は180を超えており、大変な時間がかかることが予想されます。「いや無理だよ!」「重要なor面白い記事だけ読みたい!」そんなあなたのために、このページを用意しました!是非活用してください!

要約

基本的な作品を抑えたい!

各シーズン記事の根幹記事を読みましょう。ただし、シーズン2001は「SCP-2911-JP」、シーズン2009は「UIUファイル: 2011-119」、シーズン2015は「20年目の夏、スペイン」だけでもOK。

面白い作品だけ読みたい!

間違いなく完成度が高いのはマンハッタン3部作。次点で白枝三部作。ただ、98は作品同士のつながり、世界観を楽しむ読み方もあるので、単体で楽しむだけでなく、カノン全体で楽しめるということを知っておいてほしいです。

98の作品を書きたい!

「基本的な作品を抑えたい!」の項の作品を読みましょう。また、書きたい作品が所属しそうなシーズンの記事を全て読むのが好ましいです。シーズンに属さない場合は、公式チャットの「1998年」チャンネルで書きたい作品のあらすじを話せば、関係しそうな作品のリストを有識者が教えてくれるはずです。

基本的な作品を抑えたい!

98にはシーズンという区切りがあります。シーズンはこの世界の転換点となった、何らかの超常事件を軸に展開される物語群です。例えばシーズン1998はポーランドでの神格出現事件に関係する記事が集められています。98においては、これらのシーズンを基本軸としてお話が進められることが多いため、これらを読んでおけば98の基本的な設定を掴むことができます。また、各シーズンには根幹記事と呼ばれる、中心となる記事が存在しており、それを読めばそのシーズンの基本的な点を抑えることができます。以下は、各シーズンとその根幹記事の紹介です。根幹記事の「98カノンを履修する上での重要性」を[高] [中] [低]の3段階で評価したものをタイトルの後ろに載せているので参考にしてください。


1998: ワルツの夜


シーズン1998はポーランドで起きた神格出現事件と、それに伴って発生したヴェールの崩壊を主題としたシーズンです。98カノンそのものの根幹をなす記事群であり、98カノンを読み解く上で重要です。


SCP-1710-JP[高] - 1998年カノンの最初の作品です。言うことは一つしかありません。読め~~~~~!!!

1998年、初夏[高] - 神格出現事件についていくつかの補完がなされ、そして人類が前進を始める作品です。98の大きなテーマである「前進」が明確に最初に書かれた記事であるでしょう。


2001: 合衆国の一番長い日


シーズン2001はマンハッタンでカオス・インサージェンシーによって引き起こされるテロを主題としたシーズンです。人類の団結、「多要素社会」のはじまり、多くの要注意団体の活躍。これらは98世界を大きく前進させていきます。


狂騒序曲[低] - マンハッタン・クライシスの前日談となる作品です。これを読んでからマンハッタン・クライシスを読むと非常に楽しめますが、たくさんのキャラクターが登場し、多少混乱してしまうかもしれません。

マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か[中] - マンハッタン・クライシスの導入となる作品です。文章的にも視覚的にもわかりやすいので、本編の内容が分かりやすくなるかもしれません。また、「メキシコ湾体制」の設定は頻出するので、要チェックです。

SCP-2910-JP - 魔法少女はマンハッタンの紅き闇を飛ぶ[中] - マンハッタン・クライシス本編その①…ではあるのですが、2911→2910→2912の順で読むのが読みやすい気がします。この作品では団結の重要性が語られますが、それと同時に98世界において重要なアクターである黒の女王/犀賀派の掘り下げも多く行われます。

SCP-2911-JP - 合衆国の一番長い日[高] - マンハッタン・クライシス本編その②。この作品では、イベントの全容が語られ、財団・GOC・境界線イニシアチブといった正常生維持機関の活躍が描かれます。

SCP-2912-JP - 我らの壊れたる機動精神 ブロークン・ガンダム[中] - マンハッタン・クライシス本編その③。この作品では、多様な要注意団体が協力して強大な敵を打ち倒す様子が描かれます。


2006: 大麻畑でつかまえて


シーズン2006は麻薬カルテル、ジョン・ドゥ・カルテルによって誕生した「オルタナティブ・コロンビア」を主題としたシーズンです。ドラッグとセックスが蔓延る退廃的なこのシーズンでは、アダルティな要素を多く含むため注意が必要です。98においての位置付けを考えるのであれば、シーズン2006は「停滞」を意味しているとされています。前進は誰でもできることではありません。また、シーズン2006は結末が描かれていないシーズンです。一部有識者によってその構想が作られているようなので、気になる人は公式チャット等で聞いてみてください。


燻る南米、あるいは堕楽園[中] - シーズン2006の前日談で、UIUの捜査官がコロンビアに潜入する作品です。つまりは、突然オルタナティブ・コロンビアが生まれたというわけではないということです。

UIUファイル: 2011-119[高] - アメリカにおいて、人々をオルタナティブ・コロンビアに勧誘する悪魔についての作品です。シーズン2001とシーズン2006を結びつける話でもあります。

夢に濁りて[低] - 正常生維持機関の人々が協力して、コロンビアの問題に取り組もうとする様子が描かれる作品です。


2009: 黄昏に沈む爪牙


シーズン2009は日本で起きた奇蹄病ウィルスのアウトブレイクを主題としたシーズンです。このシーズンの特徴として、それぞれの記事が独立した傾向にあることが挙げられます。また、奇蹄病患者への差別の描写がなされる記事が多いです。


奇蹄病[高] - 奇蹄病が医学的・歴史的な観点で記述されている作品です。簡単にまとまっており、読みやすいです。


2015: プルス・ウルトラ


シーズン2015はスペインで起きた神格存在出現事件・それに伴って発生したスペインに住む人の多くがカワウソに変わってしまった現象を主題としたシーズンです。このカワウソ……エスパノル・ヌートリアが、多要素社会を加速させていきます。また、このシーズンでは神格存在出現事件の全容が描かれた記事が存在していません。一部有識者によってその構想が練られているようなので、気になる人は公式チャット等で聞いてみてください。


カワウソのアヒージョ[中] - 多元宇宙に偏在するSCP-1129-JPについて黒の女王らが話し合う作品です。98の話はその実例の一つとして提示されるのみで98メインの記事ではありませんが、シーズン2015についてはじめに描写された記事ではあります。

20年目の夏、スペイン[中] - スペイン神格存在出現事件から20年後のスペインとその情勢を描いた作品です。98における重要なアクターであるエスパノル・ヌートリアの立ち位置が描かれます。

スペイン政府 次元穴探検公社を設立[低] - スペイン神格存在出現事件によって発生した「次元穴」が産業化される様子が描かれている作品です。神格存在出現の後にも人々はプルス・ウルトラ前進することを止めません。


2017: 東京事変


シーズン2017は東京で起きた現実崩壊性広域災害──通称「東京事変」を主題としたシーズンです。一国の首都が崩壊するという点で、規模がとても大きいシーズンであると言えるでしょう。規模の大きさはカノンの広がりに直結していて、事変の影響に振り回される人々の記事から、日本の政治体制の変化について触れる記事まで幅広くあります。また地下に発生した異常な空間である「地下東京」について描写される記事も多く存在します。一方で、個々の作品の東京事変の規模といった設定にズレがあることもあります。


東京事変[高] - 東京事変での出来事が簡潔に述べられている作品です。短いながらも情報が詰め込まれており、根幹記事として非常に読み応えがあります。


2019: 鏡写しの正常世界


シーズン2019はアフリカ大陸と南アメリカ大陸が1998年の神格存在出現事件を経験していない状態になった二大陸正常化事件を主題としたシーズンです。「異常」と「正常」という概念はこのヴェールなき世界において大きな意味を持ち、人々はその間で大きく揺れ動きます。


The “F” 10月号[高] - 二大陸正常化事件の概要が語られる作品です。それ以外にも「カック灰」のような重要な概念も出てくる初期の記事ですので、是非読んでみてください。


2037: 黎明に轟く咆哮


シーズン2037は、動物特徴保持者(AFC)が生きる権利を得ようと声を上げることを主題としたシーズンです。シーズン2009に対してこちらは希望を感じさせる内容の記事が多くあることが特徴的です[要出典]。これもまた、一つの前進の形です。


長野市AFC殺傷事件 日奉蓮被告に死刑判決 長野地裁[高] - 長野市AFC殺傷事件について描かれた作品です。悲しい事件の記事ではあるのですが、AFCの権利保障の歴史についても述べられています。


2041: 病院の窓から覗いた朝


シーズン2041は、2041年に発生したサイト-81Q5現実崩壊事件、及び超常的な疾患をテーマとしたシーズンです。病は人類と常に共にありました。それはヴェールがなくなったとしても、変わりません。


SCP-2041-JP - 財団感染病棟Q5!白き末期患者と絶望的ホスピタル[高] - 2041年に発生したサイト-81Q5現実崩壊事件の主題とした作品です。かなりの文量がありますが、読み応え抜群です!

面白い作品だけ読みたい!

98において特に面白い作品を以下に紹介します。ただ、98は作品同士のつながり・世界観の広がりを楽しむのも醍醐味の一つなので、多くの記事を読めば読むほど楽しくなるということを述べておきます。

マンハッタン・クライシス - 98で何が一番面白いか、と聞かれれば誰もがマンハッタン・クライシスを挙げるでしょう。確かに長いですが、その面白さを確約できます。

白枝三部作 - SCP-2041-JPSCP-2042-JPSCP-2043-JPの三作。どれも長編ですが、非常に読み応えがあります。

日奉一族連続殺人事件/毒蛇、毒草、毒ノ花 - 手に汗握る展開が堪らない作品です。白枝三部作を除けば98的な文脈も少ないので、読みやすいです。

プロメテウス・ジャーナル2021年春号日本語版 - プロメテウスが発行しているジャーナル。ワールドワイドに活動しているグローバルな企業であるプロメテウスだからこそ、98全体の世界観に一貫したつながりを感じさせてくれます。

特集記事 森野雄太郎教授が語る科学の今後 - 超常科学の研究者が語る作品。前進というテーマをなぞりながらも、学問という分野からアプローチしているのが面白いです。

東弊重工、国際軌道エレベーター「アース・ワン」建造プロジェクト参入を発表 - スタイリッシュなアートワークが、軌道エレベーターへの人類の希望を感じさせます。

4K序曲: 賑やかな日々 - 未来!人類が強く歩んでいく様子が描かれており、爽快感を楽しめます。

98の作品を書きたい!

98の作品を書きたいのであれば、「基本的な作品を抑えたい!」の項で挙げたシーズンの根幹記事を読みましょう。また、書きたい作品が所属しそうなシーズンの記事を全て読むのが好ましいです。シーズンに属さない場合は、公式チャットの「1998年」チャンネルで書きたい作品のあらすじを話せば、関係しそうな作品のリストを有識者が教えてくれるはずです。また、「1998年 運営会議場」というdiscordサーバーでは、より綿密な設定のすり合わせができます。詳しくはこちらを見てください。

また、98の作品を読むだけでは分からないこととして、「軌道エレベーター構想」とそれに伴う「タイムライン分岐」が挙げられます。軌道エレベーター構想というのは、2070年に軌道エレベーターが完成されるように、98の世界が改変が行われ続けているという設定です。人類の総意として望まれた軌道エレベーターが、「実現不可能である因果を否定」することにより強制的に実現させられた結果として大規模な因果撹乱が発生し、それを起点として発生した規模不明のCK-クラス:再構築シナリオが、様々な超常事件が公然と起こる「1998年」のタイムラインそのものを成立させる主因となった……というものです。

タイムライン分岐というのは、軌道エレベーターによる因果攪乱の結果、複数の異なる歴史を持ったタイムラインが発生することを指します。例えば、SCP-2042-JPでは東京事変は発生していないなど、いくつかの矛盾がある記事群があります。詳しくは1998 タイムライン分岐を見てみてください。

Specialthanks: Dr_KasugaiDr_KasugaiMisharyMishary

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