超小型自己複製装置を用いた限定的空間を対象とする現実性供給システムのための認可計画
クレジット
タイトル: 超小型自己複製装置を用いた限定的空間を対象とする現実性供給システムのための認可計画
著者:
stengan774
作成年: 2020
超小型自己複製装置を用いた限定的空間を対象とする現実性供給システムのための認可計画
我妻 岳 プロメテウス・トウキョウ 第一研究室
問題
聖スクラントンとしても知られる、珍品と過ぎ往く幻想研究の為の王立財団のロバート・スクラントン博士が局地的な現実維持方法の必要性を説いてから一世紀の間、SCP財団とスクラントン一族によって現実操作からの保護装置の研究が進められてきました。そうして、"プロトスクラントン・アンカー"、"ラング - スクラントン安定機"を経て完成した"スクラントン現実錨"は、現在の超常社会で広く使用されています。
しかしながらスクラントン型現実安定機器の普及は、局地的現実安定機器のシェアがSCP財団の独占状態になっている問題だけではなく、運用に対して重大なリスクと事故を発生させる可能性が指摘できます。
スクラントン型現実安定機器の特徴として、別宇宙から"吸い上げた"現実性によって周囲の現実安定化を行う点がありますが、この方法は無際限のマルチバースに対する現実全体の破壊、非線形時空間領域の急増、時系列異常、自発的な局所的現実の崩壊などの現実性希薄化事象をもたらします。加えて、こうした事象は使用する側の宇宙にも現実錨に基づく技術の不安定化など同様の悪影響を及ぼす恐れがあります。
ジェフスキー派の理論によれば、吸い上げの対象となるマルチバースを熱的死を迎えた宇宙や生命体の生息していない宇宙に限定することが可能ですが、現在に至るまで成功例は発表されていません。このため具体的解決策が不透明のままスクラントン現実錨は使用され続けている現状です。
解決策
この問題の根本的な原因は"不確定な宇宙から現実性を入手する"という方法であり、代替手段として、"限定的な空間を供給源とした現実性供給方法"が必要とされます。既知の供給源としては客観-現実独立人物("ORIs")を用いたヒューム係数調節機器が提案されていますが、ORIオペレーター入手経路の不安定な点などの問題、及び1943年のフィラデルフィア次元断絶事件のような事例から計画は中止となっています。
このため私が新たな問題解決法として提案するのが、超小型自己複製装置(以下ナノマシン)を用いた限定的空間を対象とする現実性供給システムの開発です。
基本的な原理
このシステムは0.1~100nmサイズのナノマシンによる現実安定機器への現実性の供給によって、不確定なマルチバースではなくナノマシンが存在する確実な空間から現実性を入手・利用することを目的としています。
開発される予定のナノマシンは微小なポータルを備えたものであり、従来のスクラントン型と比べて吸い上げ対象となる空間に対する現実性ダメージを軽減することが可能です。これは単純に対象となる空間が狭く、一台のナノマシンが吸い上げる現実性が少ないためダメージが分散されることに起因しています。「ダムによる水力発電」と「小川の水車」の違いという例が適切かもしれません。
機器詳細
このシステムの根幹を担うナノマシンは無性生殖で自己複製可能な、機械部品の形状を備えた有機分子で構成されたものが望ましいでしょう。このタイプのナノマシンの利点としては以下が挙げられます。
- 素材が地球上にありふれたものであり、ナノマシンの自己複製が容易であること。
- 分子の分解・結合に必要なエネルギーが低いこと。
- 無性生殖であることで、自己複製のエラーである突然変異を誘発しにくいこと。
- 有機的な現実性ポータルについて、先行研究の成功例が存在すること。(後述)
ナノマシンの基本的な構造は理外研ナノテクニクス社が1983年に発表したタニグチモデル自己複製装置に基づくべきです。このモデルは従来のトウワモデル自己複製装置をベースとして、よりナノマシンに適した形態に簡略化しており、有機分子の部品によっても問題なく動作することが証明されています。
現実性ポータルの構築については日本生類創研の千堂 渡氏が最近発表した論文が参考になるでしょう。論文において千堂氏はORI存在が現実性を外部から取り込むプロセスの中で、その脳細胞が重要な"ゲート"としての役割を果たすことをORIの脳に対する実験を通して確認しています。この特性はクローンにも引き継がれ、微量ながら現実性の遠隔移動が可能です。開発予定のナノマシンにもこれを組み込むのに十分な余地が存在します。
事業例
このシステムは既存のスクラントン型現実性供給システムの代替、もしくは完全に互換性があるものとして開発されます。期待される顧客層としては、現在スクラントン現実錨を用いているSCP財団やGOCなどの基準現実の維持を目的とする組織が挙げられます。加えて、現実安定機器を必要としながら、スクラントン型の危険性を踏まえて購入を踏みとどまっている消費者に対してもこのシステムに対する一定の需要が見込めます。この需要はスクラントン型に対するネガティブキャンペーンを実行することでより高まり、SCP財団が握る現実安定機器市場の新たなニッチを開拓することに繋がるでしょう。
また、ナノマシン自体を簡易的なヒューム係数調節に用いることも可能です。現在ナノマシンの散布場所として候補に挙がっているのはヒマラヤ山脈、シガスタンなど既知の高現実領域ですが、ORIへのナノマシン投与は、内部現実性の低下によりその現実歪曲をある程度阻害することが期待できます。ナノマシンの特性上この方法では低レベルなORIにしか対応できませんが、大型機器である現実錨に対して携行が容易であるという点で優位性があります。ナノマシンは排泄物として排出されるためORIへの健康被害もありません。
資金の使用
理外研ナノテクニクス社との間では、廃止されたアルゴス・プロジェクトと引き替えにタニグチモデル自己複製装置のライセンスおよび関連する特許を買収する取引がすでに成立しています。この取引に関する資産の使用を除き、このシステムの開発には5億2900万円を必要とします。資金は以下のように使用されます。
- 現実性ポータルの構築とナノマシンへの組み込み 2億円
既知の問題
このシステムにおいて懸念すべきはナノマシンのキルスイッチが存在しないことです。ナノマシンのエネルギー源はポータルに運搬できなかった余剰の現実性であり、周囲のヒューム値が一定の値を下回れば活動を停止するため無際限に自己複製を繰り返す、いわゆるグレイ・グーシナリオは発生しえないと考えられています。しかし、一度散布したナノマシンすべてを不活性化、もしくは回収する手段は現在まで開発されておらず、必然的に長期的な運用を前提としたシステムの実行が求められます。
From: 日奉 杠(moc.liamsuetemorp|iganasi60ahiruzuy-igokoy#moc.liamsuetemorp|iganasi60ahiruzuy-igokoy)
To: 我妻 岳
date: 1997年11月24日 13:43
件名:現実性供給システム認可計画について
例の認可計画について、上層部は中止の判断を下しました。いずれ正式な連絡が来るかと思います。
最近プロメテウスグループ全体が経営難に陥っていることは知っていると思いますが、ついにトウキョウも危うくなってきたようです。本社では次々とプロジェクト停止の指示が飛ばされています。
もはやプロメテウスは沈みかかった船です。そろそろ身の振り方を考えた方が良いでしょう。
第二研究室はもう何人か室戸研究所に採用されているようです。私も華翼科技集団の方から声が掛かっています。貴方には悪魔工学の技術があるのでどこからも引く手あまただと思いますが、おすすめの企業を貼っておきます。
http://touhei-hi.com/top/
幸運を。
Prometheus Labs Employee Intranet Mailing System through hong kong data center. This mail was encrypted.
Mail
from: moc.liamih-iehuot|noitcesumijiehot#moc.liamih-iehuot|noitcesumijiehot
件名:Re:新規プロジェクトの提案
本文: 製造部企画開発室 我妻 岳 様。この度は「新規プロジェクト募集社内コンペティション」にご応募いただき、誠にありがとうございました。
選考の結果、貴方の提出した
旧プロメテウス・トウキョウで執筆された「超小型自己複製装置を用いた限定的空間を対象とする現実性供給システムのための認可計画」の提案書を基にした現実性供給システム
についての企画案は 残念ながら不採用 となりました。
この主な理由は、
「有機的ナノマシンの製造はウチでは専門外ということを考慮してナノマシンの材質を変更したのは良かったが、代替原料の一部として提示されたベリリウム青銅が高価であることは大きなマイナス。」
加えて、
「緻密なナノマシンの構築にはそそられるものがあるが、そもそもこのシステムの意義をあまり見いだせない。他次元からのエネルギーくみ取りはどこの組織でもやっていることであるし、現行の現実維持システムを使い続けた方がずっと安上がりだ。」
があります。
今回は こうした残念な 結果となり大変 心苦しく 思います。またのご参加を心よりお待ちしています。
東弊重工本社総務部 白乃瀬 雲
Mail
from: Sk9⁇m55Mj@?mAAA6304
件名:Saigaへ
本文:君がSaigaであるならば、このメールを読んでくれることを望む。
君にとっては、ひょっとすると突然のことで戸惑うかもしれない。私は君がいる世界とは別の次元、平行世界のSaigaだ。私は、私の世界のルールに則り、私の知る一般的な文法法則を活用して君にこのメールを書いている。
メールの続きを読んでくれてありがたく思う。私は、君たちのいる世界を含めた、あらゆる世界を救済することを目的としている。自分だけが良ければいい、そんな思想は糞食らえだ。君が私であるならば、君もまた、形は違えどこの思想を抱いたことがあると思う。
君が私に興味を持ってくれているならば、返信をくれ。このメールアドレスを3時間だけ開けておく。私は、君の世界のことが知りたい。
犀賀
Mail
to: Sk9⁇m55Mj@?mAAA6304
件名:Re:Saigaへ
本文: 正直に言って、今も手が震えている。
私は昔から正義感が強かった。倫理感と言うべきか。ある
我妻 岳
@@@@
ここに犀賀派フォーマット:遺物をおきたい
@@@@
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<section style="height:100%;">
<div class="toptitle">救済技法1391</div>
<div style="text-align:right; position:absolute; bottom:2em; right:1em;">
<font style="background: #444488; color:#FFFFFF; padding: 10px; font-size:70%">右へスクロールしてください</font>
</div>
</section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>TFS-1391</B></div>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<P>
TFS-1391は世界[13.9]の現界定数を回復することを直接手段として、段階的に宇宙の安定化を図るプロジェクトです。
TFS-1391は分類[アラヤ]の世界[13.9]の復興と維持を目的として計画されています。
</P><P>
TFS-1391の適切な遂行は、世界[13.9]に対し次の効果をもたらすことが期待されています。
</P><P>
<ul>
<li>現界定数の回復と安定化</li>
<li>動植物の個体数の回復</li>
<li>文明の回復</li>
</ul>
</P>
</div>
</section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>世界[13.9]</B></div>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<img src="http://ja.scp-wiki.net/local--files/tfs-1391/w139" align="right" style="width:40%">
世界[13.9]は継続的な良質の文明を有しており、健全な状態であれば今後さらなる発展と多元宇宙への多大なる貢献が見込まれていました。
<P>
</P><P>
しかし世界[13.9]は時間暦11635.8に発生したエドワード超航行事象に端を発する時空嵐の影響で宇宙全体が崩壊しはじめています。
最初に[24.4]のSがこの事象を発見し、ただちにTFS危機管理局に報告が行われました。
TFS危機管理局は緊急の対策会議を招集し、世界[13.9]の救済技法としてTFS-1391を提案しました。
</P><P>
[0.0]のSはTFS-1391を承認しました。
</P>
</div>
</section>
<section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>遺物利用申請</B></div>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<P>
TFS-1391はプロジェクト遂行のため次の重要遺物を構成要素として含みます。
</P><P>
<ul>
<li>遺物027[サイトウ·ガフ式空間接続器]</li>
<li>遺物035[マディソン時空秤]</li>
<li>遺物195[Xiaq Damf感動器]</li>
<li>遺物340[大魔王封じ]</li>
<li>遺物772[ダイソン·オールト変換機]</li>
<li>遺物912[スクラントン現実錨]</li>
</ul>
</P>
</div>
<div style="text-align:right; position:absolute; bottom:-40px; right:30px;">
<font style="background: #444488; color:#FFFFFF; padding: 10px; font-size:70%">下へスクロールすると詳細を表示します</font>
</div>
</section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>遺物027[サイトウ·ガフ式空間接続器]</B></div>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<img src="http://scp-jp-sandbox2.wikidot.com/local--files/dr-toraya/opt027" align="right" style="width:40%">
<P>
遺物027は世界[2.1]の西塔博士およびガフ博士の共同研究により開発された、最も基本的かつ画期的な空間接続器です。
遺物027の登場により、エーテルゲートを介さない比較的安全な世界移動が可能となり、移動事故率は0.7%にまで減少しました。
ただし「時空特異点以外では動作が不安定である」「同一世界内の空間接続には適さない」といった懸案事項が残っており、
現在も[Sai-Ga 2.1]研究所において研究が継続中です。
</P>
</div>
</section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>遺物035[マディソン時空秤]</B></div>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<img src="http://ja.scp-wiki.net/local--files/tfs-1391/mecha" align="right" style="width:30%">
<P>
遺物035は世界[11.8]のチャールズ・マンデル氏が開発した時空論的圧力計測器です。
遺物035登場以前、時空特異点との接触は困難であり、著しく広大な範囲の捜索または破滅的ガーランド圧縮が必要とされていました。
遺物035は時間の傾斜を計測することにより時空特異点のおおよその座標を示すことが可能であり、これは遺物027の安定稼働地域の発見に対して非常に有効です。
</P><P>
遺物035の複製は現在まで成功していません。取扱いの際には最大限の注意を払ってください。
</P>
</div>
</section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>遺物195[Xiaq Damf感動器]</B></div>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<P>
遺物195は世界[313.7]のXiaq Damfにより開発されたとされている非物理エネルギー吸着フィールド発生装置です。
救済技法においては、ダイソン・オールト変換により発生する余剰オールト波の物理格納のために収容されるケースが一般的です。
Xiaq Damfは自身を現地(Gwjaao oie aakqig)住民により追放された王であり科学者であると主張していますが、遺物195の再現には成功しておらず、主張が事実であるという根拠は現在まで示されていません。
</P><P>
なお世界[313.7]は分類[サティー]にカテゴライズされており、現在は立ち入ることができません。
</P>
</div>
</section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>遺物340[大魔王封じ]</B></div>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<img src="http://scp-jp-sandbox2.wikidot.com/local--files/dr-toraya/opt340" align="right" style="width:40%">
<P>
遺物340は非実体エネルギーを実体物理化した際の格納容器として使用されています。
</P><P>
遺物340の由来ははっきりしていません。遺物340の異名「大魔王封じ」は遺物340に当初から添付されていた付箋の記載内容に由来しており、その意味は不明です。
</P>
</div>
</section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>遺物772[ダイソン·オールト変換機]</B></div>
<img src="http://scp-jp-sandbox2.wikidot.com/local--files/dr-toraya/opt772" align="right" style="width:40%">
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<P>
遺物772は現界定数の固定化と再解放のために使用されます。
</P><P>
遺物772の詳細は執行者以外には秘匿されます。この施策は[0.0]のSと遺物772譲渡元団体の間に結ばれた条約に基づいて決定されており、例外はありません。
</P>
</div>
</section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>遺物912[スクラントン現実錨]</B></div>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<img src="http://scp-jp-sandbox2.wikidot.com/local--files/dr-toraya/opt912" align="right" style="width:40%">
<P>
遺物912は[財団]エージェントから購入した局所現界定数制御装置です。
ごく狭い範囲の現界定数の向上と安定が可能であり、またその機能強化のために遺物912には不可逆的な改造が施されています。
遺物912は特に世界移動の成功率向上とダイソン変換が行われた世界での一時的な実体維持のために用いられます。
</P><P>
オリジナルの複製は比較的容易ですが、入手経路の確立難度と「Kondrakiによる非人道的チューンナップ」が再適用困難であるため遺物指定されています。
</P>
</div>
</section>
</section>
<section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>救済技法</B></div>
<div style="text-align: left; font-size: 70%;">
<P>
(1) 遺物035を用いて世界[51.4]と世界[13.9]の時空特異点をそれぞれ捜索。
</P><P>
(2) 遺物027を用いて世界[51.4]と世界[13.9]の時空特異点を接続。
</P><P>
(3) 遺物772を用いて世界[51.4]の現界定数をダイソン変換し生成物を遺物340に格納。副産物として発生する余剰オールト波を遺物195を用いて1.13pom以内に抑制。
</P><P>
(4) 遺物340およびプロジェクト遂行者の現界定数を遺物912を用いて一定に保ちながら世界[13.9]へ移動。
</P><P>
(5) 遺物772を用いて遺物340の内容物をオールト変換し世界[13.9]に展開。
</P>
</div>
</section>
<section>
<div style="text-align: left; font-size: 70%;">
<P>
(6) 遺物195により発生した廃棄物195を世界[51.4]に展開。
</P><P>
(7) 遺物をすべて回収しプロジェクト完了。
</P>
</div>
</section>
</section>
<section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>状況と経過</B></div>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<P>
<TABLE class="history">
<TR class="history"><TD bgcolor="DDDDDD" style="white-space: nowrap;">発生日時</TD><TD rowspan="2" bgcolor="DDDDDD" >状況および経過</TD></TR><TR class="history"><TD bgcolor="DDDDDD" >発生世界</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11635.8</TD>
<TD rowspan="2">エドワード超航行事象の発生。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD" >世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11636.1</TD>
<TD rowspan="2">空間異常が発生。マスコミにより報じられた最初の例。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11636.3</TD>
<TD rowspan="2">[24.4]のSによる宇宙崩壊事象発見。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDDD">世界[-.-]</TD></TR>
<TR class="history"><TD colspan="2" align="right"><font style="background: #444488; color:#FFFFFF; padding: 10px;">下へスクロールしてください。</font></TD></TR>
</TABLE>
</P>
</div>
</section>
<section>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<TABLE class="history">
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11636.6</TD>
<TD rowspan="2">人類の0.3%が消失または変異。各国政府は対応に追われている。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11636.7</TD>
<TD rowspan="2">TFS-1391承認。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDDD">世界[-.-]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11636.8</TD>
<TD rowspan="2">時空特異点捜索開始。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDff">世界[51.4]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11638.1</TD>
<TD rowspan="2">時空特異点発見。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDff">世界[51.4]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11638.2</TD>
<TD rowspan="2">時空特異点捜索開始。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
</TABLE>
</div>
</section>
<section>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<TABLE class="history">
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11641.4</TD>
<TD rowspan="2">人類の1%が消失または変異。非常事態宣言を発令する国家あり。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11644.3</TD>
<TD rowspan="2">人類の3%が消失または変異。治安悪化を示す地域が現れる。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11648.1</TD>
<TD rowspan="2">時空特異点発見。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11648.2</TD>
<TD rowspan="2">遺物027により世界[51.4]と接続完了。遺物772、遺物340、遺物195を配備。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11648.2</TD>
<TD rowspan="2">遺物772によるダイソン変換開始。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDff">世界[51.4]</TD></TR>
</TABLE>
</div>
</section>
<section>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<TABLE class="history">
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11648.3</TD>
<TD rowspan="2">人類の5%が消失または変異。機能不全を起こす地域が現れ始める。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11648.7</TD>
<TD rowspan="2">人類の10%が消失または変異。暴動が各地で発生している。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11649.0</TD>
<TD rowspan="2">現界定数がプロジェクト開始前の75%に低下。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDff">世界[51.4]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11649.0</TD>
<TD rowspan="2">[133.3]のSがプロジェクトの中止を提案。却下。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDDD">世界[-.-]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11649.5</TD>
<TD rowspan="2">現界定数がプロジェクト開始前の50%に低下。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDff">世界[51.4]</TD></TR>
</TABLE>
</div>
</section>
<section>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<TABLE class="history">
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11649.6</TD>
<TD rowspan="2">人類の40%が変異。文明が失われ始めた地域あり。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDff">世界[51.4]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11649.9</TD>
<TD rowspan="2">遺物772によるダイソン変換完了。現界定数はプロジェクト開始前の31%で安定。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDff">世界[51.4]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11649.9</TD>
<TD rowspan="2">遺物772の移送完了。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11649.9</TD>
<TD rowspan="2">遺物772によるオールト変換開始。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11650.0</TD>
<TD rowspan="2">人類の25%が消失または変異。機能不全を起こす国家が現れ始める。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
</TABLE>
</div>
</section>
<section>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<TABLE class="history">
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11650.5</TD>
<TD rowspan="2">遺物772によるオールト変換完了。現界定数回復処理開始。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11650.9</TD>
<TD rowspan="2">[68.0]のSが無許可の直接介入。処分済み。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDff">世界[51.4]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11651.0</TD>
<TD rowspan="2">廃棄物195展開。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDff">世界[51.4]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11651.2</TD>
<TD rowspan="2">人類の28%が消失または変異。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11652.3</TD>
<TD rowspan="2">人類の30%が消失または変異,影響の拡大速度が低下していることが報じられる。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
</TABLE>
</div>
</section>
<section>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<TABLE class="history">
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11653.5</TD>
<TD rowspan="2">人類の75%が変異。文明の大半が失われている。保存処理済み。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDff">世界[51.4]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11655.9</TD>
<TD rowspan="2">人類の31%が消失または変異。影響が収束しつつあることが報じられる。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11667.5</TD>
<TD rowspan="2">現界定数回復処理が完了。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11667.9</TD>
<TD rowspan="2">人類の消失または変異が停止。各国政府が公的に事態終息を発表。複数の国家が戦争の終了と統一政府の樹立を宣言。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="ffDDDD">世界[13.9]</TD></TR>
</TABLE>
</div>
</section>
<section>
<div style="text-align: left; font-size: 80%">
<TABLE class="history">
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11668.0</TD>
<TD rowspan="2">分類[カーヤ]から分類[サティー]に再分類。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;" bgcolor="DDDDff"><TD>世界[51.4]</TD></TR>
<TR class="history">
<TD bgcolor="FFFFFF">11668.0</TD>
<TD rowspan="2">プロジェクト終了。</TD></TR>
<TR class="history" style="white-space: nowrap;"><TD bgcolor="DDDDDD">世界[-.-]</TD></TR>
</table>
</div>
<div style="text-align: center; font-size: 70%">
<table style="border:1px solid #ffffff; float:right; width:40%;">
<tr><td>
<img src="http://ja.scp-wiki.net/local--files/tfs-1391/w514" style="border: 0px; width:100%; ">
<BR>
世界[51.4]の存在可能地域<br>
(現在は立入禁止)
</TD></TR></table>
</div>
</section>
</section>
<section>
<div class="pagetitle"><B>プロジェクト終了報告</B></div>
<P>
TFS-1391は成功裏に終了しました。
</P>
<div style="font-size: 80%">
<P>
本報告は同現象に陥った世界の対処事例として保存されます。
</P>
</div>
</section>
<section>
<P>
了
</P>
</div>
</section>
</div>
</div>
<script src="http://scp-jp-sandbox2.wikidot.com/local--files/dr-toraya/reveal.js"></script>
<script src="http://scp-jp-sandbox2.wikidot.com/local--files/dr-toraya/head.min.js"></script>
<script>
// More info about config & dependencies:
// - https://github.com/hakimel/reveal.js#configuration
// - https://github.com/hakimel/reveal.js#dependencies
Reveal.initialize({
dependencies: [
{ src: 'plugin/markdown/marked.js' },
{ src: 'plugin/markdown/markdown.js' },
{ src: 'plugin/notes/notes.js', async: true },
{ src: 'plugin/highlight/highlight.js', async: true, callback: function() { hljs.initHighlightingOnLoad(); } }
]
});
</script>
</body>
</html>