春先のシベリアをいわし雲が飛んでいた。春先のシベリアをいわし雲が飛ぶことが本当にあるのかどうかについての科学考証は無意味だ。確かにいわし雲は春先のシベリアを飛んでいたのだから。さて、このいわし雲は喫煙者だったので、かなり濃い痰が喉に絡むことがある。ゲエーッ、ゲエーッ……ゲッ! ペッ! うっわきったね! こいつベーリング海にでっけえ痰落としやがった! アッ! そこから芽キャベツが生えてきて……隣にはトマトとセロリと二十日大根も生えてきたぞ。しかも二十日大根のやつはどうやら失恋したてらしい。そして芽キャベツとトマトとセロリはそんな二十日大根を励ますために一晩飲み明かすんだってさ。 〜次の日〜 昨日のいわし雲はどこかへ飛び去ってしまった。いや、いわし雲ってそんなに長く残るものなのかな? まあどうでもいいか、あんなばっちいやつ。ところで芽キャベツのやつはあまり酒が強くなかったらしく、こっぴどい二日酔いになってしまったようだよ。
そう、この、春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔いが、「財団」です。
少なくとも、いくつかの宇宙では。
御挨拶
こんちは。
Wanazawawwwと申します。わなざわさんって呼んでね。
ぼくが著者ページを今のものに改名し、冒頭に不条理な自由詩を載せるようになったのは、2018年3月19日のこと。大体7年半ほど経ったようです。意外と経っていませんね。もっと早い時期だと思ってた。
あのフレーズの由来について今一度解説しておくと、2017年8月にSNSのタイムラインで財団のカノンに関するディスカッションが巻き起こっていて(財団各国支部カノンの是非の話だったっぽい)、ぼくがその議論をメタるために「そもそもぼくのヘッドカノンではSCP財団は春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔いなので、それに支部があるとかないとかいうのはちょっとおかしいんじゃないかと思いますね。」と発言したことが始まりでした。それからさらに半年後の2018年3月にまたタイムラインが財団の興りの話でディスカッションしていて、いよいよその反発で衝動的に著者ページを修正したみたい。どうだろう、客観視するとあんまりにもガキみたいでどう思われるか不安だけども……。
ただ、公開の際、そのまま著者ページの名前だけ変えたのではなく、折角カノンというテイで公の場に出すならと、ちょっとフックのある設定にしてみたのでした。どういう設定かと言うと⸺
概要
本コンテストは、Wanazawawwwが主催する、創作サイト「SCP財団」コミュニティにおける個人コンテストです。
本コンテストでは、参加者は以下の世界観のカノンの発展に寄与することが期待されています。
舞台はSCP Universeに存在する、ある『財団のない世界』。しかしその宇宙においては、SCP財団は「存在しない」のではない。宇宙は何らかの原因によって大規模な過去現実改変を受け、財団は「春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔い」なる不条理な存在として、遡及的に因果律から放逐されたのである。
その埒外は小さな魔女の魔法か? 蛇の手の陰謀の成就か? 犀賀派の「救世」の皺寄せか? 財団自身の大失策か? それとも、それとも……。それは、未だ誰も知らない。ともかく、春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔いとなった財団は、超常存在を確保・収容・保護する悪名高き世界の調整者であったことを因果律に忘れ去られ、そのかつての責務を果たす術もない。
「二日酔いをしている芽キャベツと、その二日酔い」は、ベーリング海に出し抜けに現れ、発見された。世界オカルト連合を始めとする多くの組織はただただ困惑している。だがもしかすると、それがSCP財団という名の組織であったことや、その所業について、朧げにでも把握できた者たちもいるかもしれない。
そして……そのような事態においてもなお、因果の外、芽キャベツの二日酔いの中に取り残された財団職員たちがいるらしい。かれらは復権のため必死の奮闘を続けているだろう。例えば、「何者でもない」にも似た幽霊のような存在となって元の世界に侵入し、復権に必要なアーティファクトを集めるとか。例えば、財団に所属していた者に向けて、それを思い出すようにシグナルを送るとか。因果律の外から復権を望む財団と、それを阻止せんとする勢力⸺その中の少なくない数は、かつて財団に所属しながらも、その因果を抹消され、今や他の組織の利のために動く者たち⸺との対立は続く。
参加条件
創作サイト「SCP財団」のコミュニティに貢献できる人物であること。
エントリー方法
「参加条件」の内容に見合う人物が、エントリーを宣言することで、エントリーが可能です。
参加者のエントリーに関して、Wanazawawwwがそれを認知する必要はありません。
開催期間
本コンテストは、特殊な二期開催となっております。
第一期
2025/09/15
~
「春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔い カノン」が確立するまで
第二期
「春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔い カノン」が確立したとき
~
永劫
表彰
表彰は予め全ての参加者に対して行われます。
ありがとう。
FAQ (2025/09/17更新)
Q. 「春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔い」とは、結局どういう状態なのですか?
A. 春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔いです。春先のベーリング海に浮かぶいわし雲の喉に痰が絡んでいて、いわし雲が痰を海に落として、その痰からか、海水と混ざったところから、芽キャベツが生えていて、その芽キャベツは昨日飲みすぎたので、今日は二日酔いなのです。それ以外の説明ができないものとして、それはそこにあります。だから、それを知る誰もが困っています。
Q. 本コンテストで発展に寄与が求められるカノンに属する記事は、『「財団」蒐集物覚書帳目録第一九三一六番』との整合性を求められますか?
A. 求められません。『第一九三一六番』では蒐集院の権限が世界的に強力なものとして描写されていますが、それはWanazawawwwの現在のカノンの想定に沿うものではありません。とはいえ、この記事は「芽キャベツの二日酔い」カノンの着想に大きく関わってもいます。ひょっとすると、財団が芽キャベツの二日酔いとなった宇宙のうちの一つがこの記事で取り上げられているのかもしれません。
Q. 「芽キャベツの二日酔い」カノンについて、「概要」で説明された以外に、Wanazawawwwが構想している設定はありますか?
A. 例えば……
- 下敷きになっている「財団のない世界(Unfounded)」がそうであるように、SCP財団が存在しないことで世界がめちゃくちゃになっている……ということはありません。一部の物事は悪く(人類に不都合に)なっているでしょうし、一部の物事は良く(人類に都合よく)なっているでしょう。
- 「黒の女王」「犀賀派」「エルマ外教」関連記事などでイメージされるような、多元宇宙カノンを採用したいと思っています。といっても主題にそれを据えたいというわけではなく、例えばそれらのGoIフォーマットにおいてこのカノンが扱われることを歓迎していたい、という程度のことですが。つまり、財団が芽キャベツの二日酔いと化した宇宙が幾つかあり、並行宇宙移動能力を持つ者たちはそれを認識しているでしょう。芽キャベツの二日酔い化していない財団がこの事象をどのくらい把握しているのかというと、(まだ決まっていませんが)まだはっきりとは把握できていないのではないかと思います。
- Wanazawawwwが創造したキャラクターに起きた変化について言及しておくと、那澤なごむはアナーティストとしてAWCY?に、那澤至はGOCにいて、この宇宙における二人には面識がない可能性があります。苔沙和と“プリーズ、ワン・モア”はGAW、浪近はGOCか特事課かな? それ以外のGoI所属のキャラクターはあんまり変わらないか異なる宇宙にいるので影響はほとんど受けていないでしょう。2018年のエイプリルフールをご覧いただくと、少し情報が増えるかもしれません。
など……。この項目は追加される可能性があります。
Q. 主催者は本コンテストに参加しますか?
A. 参加していないという状態になることができません。
Q. 本コンテストとSCP-4000-JPコンテストに同時に参加することは可能ですか?
A. 答えは「なるほどね」です。
Q. あなたの目論見が全てうまく行き、春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔いカノンが確立して、「春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔い ハブ」というページをカノンハブとして作ることになるとして、あなたの著者ページである「春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔い ハブ」はどうするつもりなのですか?
A. ……なるほどね。
そして……
……きっと書き忘れたことがあるんだろうな。急に本記事が更新されている場合がありますが、それは項目の追加や、ちょっとした言い回しの修正にすぎないものでしょう。決してコンテストの中止でも、優勝者の発表でもありません。ご安心ください。
ここまでお読みいただいた方であれば、これがあなたの知るような形態のコンテストではないことがおわかりでしょう。明言しておくと、Wanazawawwwは本コンテストを、コンテストとして管理することはありません。
この記事は、「春先のいわし雲の喉に絡んだ痰がベーリング海に落とされたところから生えてきた芽キャベツの二日酔い」カノンの紹介ページです。Wanazawawwwは本カノンの発案者としての責務を負う(負おうと頑張る)以外のことはできません。本気の他力本願を思い知るがいい。
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