真っ白な日々に

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R18

以下の作品は18歳未満の閲覧を推奨しないものとする。

(一応)全年齢対応

一部刺激の強い表現が含まれます。

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「好きです。」

　2019/06/23 02:23。サイト8118地下四階、SCP-████-JP収容施設の職員宿舎にて突如発せられた錨屋研究員のその一言は、勤務時間から解放されたばかりの同居人、エージェント舟巻ふなまきの固い表情を途端に崩壊させた。

「……はぇ…！？」
「……好きです。」
「好きって……」
「好きなんです。」
「あ……」
「何度でも言います。私は──」
「ストップ。今しばらく落ち着かせてください。」

　舟巻は緊急時の瞬間的な状況把握能力に一段と長けていた。その類い希な能力を見込まれSCP-████-JPの収容スタッフに任命されたと言っても過言ではない。が、いくらベテランのエージェントでも異性との恋愛経験が皆無である以上はこの手の異常事態には全く対応できないのが世の常である。世界最高峰の専門技術を有する将来有望なこの男も、今この瞬間だけは、ただの無力でカッコ悪い童貞でしかなかった。

「……落ち着きましたか？」
「えぇ、えぇ、落ち着きました。落ち着きましたとも、いえやっぱり嘘です、ちょっと待ってください。」
「不快なようでしたら謝ります。」
「ぁぃゃそんなことはなくてぇ……」
「……」

　錨屋の眼差しは終始澄んでいて、舟巻と同時期にスタッフに就任した当初から変わらない、凛とした雰囲気を滲ませていた。そこに嘘の気配は宿っておらず、[加筆]。舟巻は恐る恐る口を開き、事の真実を確かめる。

「……あの、えと、その、僕って何かしましたっけ？」
「普段の業務を見ていたら、一緒にご飯を食べていたら、いつの間にか私の方から惚れていました。それだけです。」
「ん……」
「好きですよ。」
「あぅ……」

[加筆]

「……お疲れ様。」
「……ども。」
「遺体は回収できなかった。」
「存じております。」
「惜しい人を亡くしてしまったが、止まるわけにはいかない。引き続き任務を続行しろ、舟巻。」

　晴れ渡る空に[加筆]

[加筆]

　ポケットの中で丸まっていた避妊具を、そっと握り締めた。

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ページリビジョン: 6, 最終更新: 14 Sep 2020 16:16

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実験、実験、爆発

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