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補遺4971-1794: 以下にミシュレー博士1の着脱式視覚インプラントから得られた記録の転写を掲載します。当記録は関係研究員の決定のもと、当オブジェクト関連ドキュメンテーションに添付されています。当記録にて掲載する対話ログの相手は異常性保持対象であり、インシデント発生後にPoI-8712の符牒を付与されました。
ウンベルトは階段から入棟しドアの近くで座る。ただ換気装置の駆動音だけに妨げられる静寂。その中で、自身が腰掛ける金属製の椅子が無遠慮に轟音を立てたような気がした。もう廊下には誰もいないはず。この空間を支配するのは、偉大性と神的偏在性オムニプレゼントを帯びたグノスティクスの香り — それは薬用アルコールとシナモンの混合物を思わせる。シナモンの香りが一切を劈つんざく。
何をするページか
I-57におけるヴォロロフスクとSCP財団ロシア語公式サイト創作上における「SCP財団ロシア支部」主流設定との折衷可能性を検討する。主として
- プログレス総研
- ロゴス
- O5-R
の三団体の描写と、SCP財団ロシア語公式サイト関連公式コミュニティにおけるI-57の言及を見る。
なおI-57が未露訳なため、最後者についてはサイトではなく公式SNS/チャット (特にDiscord) を見ることになる。
前提としてヴォロロフスクとは何かを確認するため、同地について言及した記事をもとに確保施設ファイルっぽいものを独自に作成する。
2023/01/09現在SCP財団スペイン語公式サイトでは以下の2記事でしか言及がないようである (INTにおいてヴォロロフスクおよびロシア地域評議会についてはESの最新の記述が翻訳済らしいので、以下には原著でなく英訳へのリンクを貼る)。
概要情報
設立: N/A
- SCP-RU-178が2000年に居住開始しているため、ヴォロロフスク自体はそれ (ひいてはロシア地域評議会の設立) 以前から存在していたことがうかがえる。

地域区分。
当地有力団体: ロシア地域評議会 (█)
- ウラジーミル・プーチンおよび7名のセクター管理員から構成される。アノマリー収容に関してはO5評議会に次ぐ厳格さと実行性を誇る地域の一つに数えられる。概ねO5評議会と同様にふるまうが、ヴォロロフスクと呼ばれる地下都市を建設・発展させることを許された点において一線を画する。当地にはヒトが出産した人型異常実例が居住する。ウラジーミル・プーチンは彼らを人類種の進化の可能性とみなしている。
ロシア地域評議会は2001年と2002年に財団-ボリス・エリツィン間でもたれた一連の会議の産物である。この際、ロシア地域評議会を設立することで異常事例の監督を国家が担うこと、その代わりにP部局を漸次完全解体しその資産の一切を財団に譲渡することが合意されている。

アムール川とその支流。
場所: ロシア連邦極東地域、アムール川流域近傍[N/A]地下
カバーストーリー: N/A
- 2006年6月の情報漏洩に付随する一連のインシデントの結果、2007年以降、カオス・インサージェンシーには当地が「不特定用途のThaumielクラス人造人間を開発しており、またアジアひいては全世界における財団の重要拠点である」と認知されている可能性がある。GOCもこれに相当する結論に至っている可能性がある。
領域機能: ヒトの進化の可能性を探るべく、正常ヒト両親から発生したアノマリーの収容と研究を行う。財団/政府役員およびアノマリーらに住環境を提供する。後者にしかるべき異常性運用能力を教育する。
サイズ: N/A
職員情報
- ヴィクトル・ミハイロヴィチ・イヴァノフ
- 下記クズネツォフ・インシンデント以前、SCP-RU-178と交流 (面談) を持っていた。
ヴォロロフスクで居住/収容している/していたアノマリー
IDナンバー | オブジェクトクラス | 備考 |
---|---|---|
SCP-RU-███ | Neutralized | 高度水塊歪曲能力を有した5歳児 (無力化当時)。アムール川のダムを決壊させその水塊をヴォロロフスクに流入させ、甚大な被害を招いた事案 (クズネツォフ・インシンデント) の主要因。同事案を経て無力化。 |
N/A | N/A | クズネツォフ・インシンデントでは、以下のSCP-RU-178と同時に彼女を含む28名のアノマリーが被災している。 |
SCP-RU-178 | Thaumiel | クズネツォフ・インシデント中に昏睡に陥った18歳のタイプ-IVネクロキネティック実例、ヴァレリー2・ミハイロヴナ・ヴォルコヴァの身体。 |
SCP-RU-178-A-1〜-241 | N/A | ヴォロロフスクが財団外から襲撃された際、SCP-RU-178が発生させ同地を守る有知性エクトプラズム群。同地および財団に貢献した死者で構成される。 |
プログレス総研 / プロイェクト・ロゴス
それぞれGoI-RU。前者はソ連建国とともに発足し、後者はソ連崩壊とともに誕生した。後者は前者の事実上の後継団体。
矛盾可能性
両団体のハブで言及される「ロシア支部」と地域評議会が同一視できるかどうか。
- SCP-RU-178では2000年代初頭のヴォロロフスクが描かれるが、当地でGOC・財団があんまり仲良くなさそう。プログレスハブでは1993年から10年間GOCがロシア支部の存続を保証する資金を拠出することになっているので違和感。
- とはいえロゴスハブではロゴスの立ち回りのせいで財団とGOCが一触即発になっている。
- 2000年時点で財団とロゴス=政府と仲良い組織との関係が切れている。そんな中で地域評議会なんて建てられる?
- とはいえSCP-1390-RU (報告書執筆年代は不明だが) を見る限りではFANAはじめ省庁と協力できるような関係にあるっぽい
- ロシア支部は1993年から形成されたことになっている。21世紀になってからできたとされる地域評議会設定と対立する。
GoIは出てこないがロシア支部成立について両GoIと設定共有する記事
O5-R
O5-RはかつてSCP財団ロシア語公式サイト中で設定共有されていた、ロシア連邦の現地理事組織。2013年ごろに何かあったらしくそれについての言及はほぼ抹消された (O5-RがO5に書き換えられた)。
O5-Rメンバーは「O5-XR (O5-7RとかO5-██Rとか)」のように言及される。
矛盾可能性
(ほぼ) 死に設定であるため極論ロシア地域評議会=O5-Rと言い張ってしまっていいようにも思われる。ただ下記「かつて言及されていた記事」での描写をちゃんと考慮するなら
- 明らかに8人以上いるとわかる (SCP-1071-RU-Vにおける「O5-██R」など) のでロシア地域評議会の人数と整合性が取れない
- 管理職のくせに些事に首突っ込みすぎてる感があるので「アノマリー収容に関してはO5評議会に次ぐ厳格さと実行性を誇る」ことから推定されるきっちりした体制と調和しない
という点で違和感がありそう。
かつて言及されていた記事
おそらくこれだけには止まらないし、調査を行なったのが結構前であるため一部の-RU記事は-RU-V記事に再指定されている可能性がある。
今も言及している記事
Oをキリル文字Оかラテン数字0で換字したものが一件残っていた気がするがメモしていなかったため不明。
- https://scpfoundation.net/our-foundation
- *見たまんま韻文だが元ネタがあるらしい? 一部の単語を抜き取って検索すると似たような詩がヒットする……
- ディスカッションでは「https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A2%D0%A2-34 ТТ-34]を思わせる」と指摘されている。
- 実際はThis Is the House That Jack Builtのロシア語訳版が元ネタなのだろう。こうして見ると韻を踏むことは徹底されているがモーラ数などはこの元ネタをそこまで再現していないようである。
- *見たまんま韻文だが元ネタがあるらしい? 一部の単語を抜き取って検索すると似たような詩がヒットする……
政府系mGoI-RU、廃止された政府系GoI-RU
FANA
以下の2記事で言及される。ロシア連邦直下で異常に対応しているらしい。
総研第14号
今後ちゃんとまとめたい。
Филиалы Фонда SCP
各言語公式サイトで「支部」設定が確立し定着していく前に描かれた支部設定記事での「ロシア支部」。
矛盾可能性
- 内需を担っているという設定が地域評議会にはない。
- ウクライナなど旧ソ連圏全域に及んでいる点が地域評議会と異なる。
Форум — История возникновения российского филиала
2013年のディスカッション。ロシア支部の形成史について議論するもの。
スレ主はAgent_Lloyd。現在もアクティブであり、当時から今に至るまでリライト版ロゴス根幹記事や自作mGoI-RUである非常官房などを通して古い時代の財団に触れている著者だが、こうした設定を記事内で陽に使っている形成はない。
Lloydが述べているのは以下の通り。「dxd」という人物と相談した上で至った結論らしいがこれが誰なのか不明。wiki外の人?
- 191█: 不安定な政治情勢を背景に財団がロシア帝国内に浸透。サイト-7成立。
- 1922: ロシア内の職員が不足していたため新政権に抵抗し切れず、サイト-7が国有化。ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国内での財団の活動が停止。様々な国家機関がアノマリー研究を開始。その中での財団資産の顛末は以下の通り。
- 1950年代末: フルシチョフ令により元財団職員とその同僚 (1922年以前の協力者のことを指すのか、それ以降ソ連でアノマリー研究に携わった人々のことを指すのか不明) の活動が統合され、単一のコントーラ (事務局 (P部局の「部局」とか設計局の「局」とは別の単語)) が成立。財団内規に則った活動を始めていく。
サイト-7が活動再開。インフラ構築開始。
第1回O5-R評議会会議が開催。
総研第14号など、財団と縁深い組織が成立。
* 1991 (ソ連崩壊後): 他支部との合併協議があるも破談。これをもって「ロシア支部」が独自に活動を続けていくことになる。- ロシア支部側: 相手方の要求が一方的すぎたのを嫌った。
- 財団上層部 (=他支部) 側: 1922年以前に直接財団から送られた職員はもう198█年に全員死んでおり、現「支部」の財団に対する忠誠心を信用できない。
以上の内容はどことなくプログレスハブ沿革タブに示された内容を彷彿とさせる。Arbelict自身は既存記事の内容とか全然頓着しない人間なので、Lloydが何かアドバイスしたのかもしれない。
レスはAmerzhaev-Dostiyarによるもののみ。クンストカメラの所蔵物もきっと財団に渡っていたであろう、という指摘。クンストカメラとピョートル大帝に関連するSCP報告書を描こうとしていた模様。
なおこの一年前にまさにこの施設について描いたTaleがコンテストで受賞しているのだが、Amerzhaev-Dostiyarはそれを知らずに発言しているように思われる。
- 非常官房はピョートルの時代に始まった、という裏設定がある。もしかするとこのAmerzhaev-Dostiyarのレスに着想を得ている?
- 本件と関係ないけど2011年にアノマラスアイテム保管庫が「クンストカメラ」とあだ名されていた記述あり
Brise Casque
カノン-FRのDos au Murで言及されるロシアの組織。反財団勢力?simili-conflictって何?
おまけ: ジヴォイ・シチート (生ける盾)
サイト-7で言及される計画。アノマリーを使用したヒト強化計画? 現行ハブだと何故か英語ベースでヒューマン・シールドとか訳されている。 P部局のクラスヌィ・シチート (赤き盾) が前身らしい。
おまけ: РФ侵攻者を迎撃するオブジェクト
ロシア支部の機能と関係ないわけなさそう。
- SCP-RU-178
- ヴォロロフスク限定発動。上述。
- SCP-2617
- ソ連崩壊前はソ連全域、以降はРФ全域発動。デバイスに入力した対象地域内座標に氷像兵士を投入する。
ロングによるスポイラーも考慮すると、元ネタはロシア帝国における僭称ツァーリの歴史。あとロマノフ家虐殺/アレクセイ皇太子。ツァーリの神権3を媒介に召喚される異常氷像兵器。元々はツァ賢により運用されていたが、ソ連がポーランドのエンジニアに偽装神権を付与することに成功。
- ソ連崩壊前はソ連全域、以降はРФ全域発動。デバイスに入力した対象地域内座標に氷像兵士を投入する。
- SCP-1984
- РФ全域と旧СССР衛星国発動。発動地域内に軍事的緊張が高まっているという通信を察知すると、РФ内の全ミサイルにアクセスしそれぞれ規定目標座標目掛けて発射する。
元ネタはスィスティエマ・ピリミェトル。
- РФ全域と旧СССР衛星国発動。発動地域内に軍事的緊張が高まっているという通信を察知すると、РФ内の全ミサイルにアクセスしそれぞれ規定目標座標目掛けて発射する。
- SCP-1178
- ОУС規定外の状態に陥るとなんやかんやで核戦争を誘発する。
- SCP-2214
- 旧СССР構成国 (ポドロギスタン含む)。クヴァルティーラにある物品ひとつひとつの動きが発動地域内の経済的要素と対応。
軍事侵攻とは特に関係ないが正常社会への影響や、財団がP部局の一部を1992年に吸収して収容が確立したことなどは留意すべき。
- 旧СССР構成国 (ポドロギスタン含む)。クヴァルティーラにある物品ひとつひとつの動きが発動地域内の経済的要素と対応。
SCP財団ロシア語公式サイト関連公式コミュニティにおけるI-57の言及
以下の通り反応は激薄で、世界観考察に繋がるような発言は一切ない。
VKでもФундамент 57やВолоровскと検索してみたが特にヒットしなかった。Telegramは直近の情報しか検索できないから掘れなさそう?
2020年7月15日の会話
初めての言及? RU接尾辞の記事がロシア語公式サイト外で作られていることへの困惑がほとんど。考察めいたものはない。
2022年4月30日の会話
プーチンとGOCについて話題になり、その流れで他支部のカノンに詳しい (というか他支部のカノンに興味がある唯一の) ユーザーがDos au MurやI-57を紹介した。特に考察などはされていない。
これ以外にも少しだけI-57が話題になったことはあったが、紹介程度で深い考察はなかった。あとウクライナ語公式サイト関連コミュニティでも調べたがI-57もヴォロロフスクも言及はなかった。
未整理のフォーラム
O5-R抹消はどこで決議されたのか? 見つからない
Инцидент 1003/1008/1013@2011年
Протокол совместных испытаний SCP-1003-RU и SCP-1008-RU@2011年
1003ru、1008ruv、1013ruに関するインシデント案。
時系列ちゃんと確認してないけどたぶん上記3作および関連Taleに繋がったと思われる。当時の人事がいっぱい出る。サイト-7に関連する設定として「Гед Мальбург - так звали главу отдела исследования и разработки и по совместительству администратора Зоны 7+」との言及。
Зоны (2011、2015年)
RUオリジナル記事が増えつつあった時期。「サイト-██」など枝番が黒塗りになっている施設名が目立ち始め、「そろそろこの辺の設定固めないか」という声が上がった。黎明期著名ユーザー
Ged_Malburgと
Dr Phasanova (当時はamisariya does not match any existing user nameがイニシアチブを取った模様。
スレの親ポストで叩き台としてサイト-7+、サイト-7-の名称および機能が提案され、ほぼそのまま公式設定として採用された。また当時未翻訳だったsecure-facilities-locationsを輸入し用語を確定することも提案された。
「7」というサイト番号もこのスレが初出っぽい。2015年に当時を知るGene Rが書き込んだところによれば、「あんまり使われてなさそうなサイト番号を選んだだけで国際電話番号との一致はたまたまだったはず」らしい。
サイトの位置設定は結局定まらなかった。候補としてモスクワオブラスチ某村とかシベリア某所とかが挙げられた。あとキーテジがいいんじゃね? などの意見はロシア語支部ならではの視点かも。
2015年に突如スレが再活性化しsubmachine_gun(SMG) により考察が投下。キーロフオブラスチなら閉鎖都市 (ユリヤ-2、ユリヤ-3) もあって良さげなのでは、など。
Домен для филиала@2011年
Wikidotに何かあった時とかのために自前のドメイン取りませんか? というもの。2022年以降のロシア語支部本サイトであるscpfoundation.netはこの時できたっぽい。
サイト運営の話なので世界観に関する情報は乏しいが、スレッド親ポストに「Зона-██R (Site-██R)」との記述。他記事ではこんなサイト名見たことないが、もしO5-Rが公式設定化してたら「サイト-81〇〇」みたいな感じで「Зона-〇〇R」が乱立してたのかも
МОГ русского филиала@2011年
ロシア支部の機動部隊はあるか? という当時ニュービーだった
Lalartuの問い。「自前のO5さえあるんだから機動部隊くらいあるんじゃない?」と返されている。また機動部隊名に (キリル文字とかではなく) ENに合わせてギリシャ文字を使うことが合意されている。
Пара идей для зон русского бранча.@2015年
サイト-7だけで大丈夫なのか? 収容違反時のリスクが高くないか? もっとサイト増やした方がいいのでは? という問題提起。いくつか新施設やオブジェクト分類法が提案されたりしたが、のちの記事に採用されたものはないと思われる。同時期にサイト-7カノンを描いていたBBとクリヴィエル、歴史系記事を書いたりしてるロイドが議論に参加している。
Финансирование Фонда@2015、2017、2019
財団の財源について前述のSMGが建てたスレ。議論の内容自体はありがちなもの。「税金がどこかに消えてるの謎だったけど財団に行ってたんですね。プーチンの懐ダーチャにつぎ込まれてるんだと思ってた」「実は財団に資金援助してたことがソ連崩壊の一因」など。