『1998年』カノン用語集(仮)

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1998年カノン独自用語、既存用語だがこのカノンで頻出する用語、あるいはこのカノン内のタイムラインにおいて独自の意味が加わった用語に限り掲載しています。このカノンは既存の様々な作品から要素を取り入れています。ここにない場合は以下のページを訪れてみてください。特に第三法則カノンハブは大規模な用語辞典・設定集が整備されています。
企業・団体及び事件については別ページを参照。

あ行

意識/信仰に基づく意思エネルギーの物理的定量化指標。単位はAkiva/Akであり、SI単位系に準拠する。対象に信仰が集まるほどアキヴァも高まっていくため、神格存在の強度測定に用いられることが多い。

召喚デバイスを組み込んだ集積回路で悪魔を利用する技術の総称。1960~70年代には非異常の技術として一般の製品に広く取り入れられていたが、1970年代末に原因不明の異常効果が頻発すると、85年には一部の例外を除いて悪魔工学製品や技術は民間から取り除かれた。しかし、当カノンにおいてはヴェール消失後まもなく、2001年に民間企業が再発見するに及び、安全な代価として植物の生命エネルギーを用いる等の方法が発見された。

「悪魔」とは多元宇宙の他界を起源とする多種多様な異常な生物を指すために使用される言葉であり(第三法則ハブ参照)、様々な区分が設けられているが、召喚に際し契約に縛られる点では同一である。当カノンにおいては2001年のマンハッタン次元崩落テロ事件において大量に悪魔実体が出現、事件後はマンハッタンの復興作業に従事する個体もあれば、事件を引き起こす個体もある。

  • アノマリースミス

異常職人。体系化された非主流科学理論の埒外をも経験則的にこなせるような人物/企業に使われる。代表例としては東弊重工が挙げられる。

  • アニマリー

→動物特徴保持者

  • アハシマ

淡路島の地下に眠る岩石で造られた神格実体であり、西暦2000年から前後50年以内の時期に地表へと誕生し、数多くのタイムラインにおいて文明崩壊またはヴェールの崩壊を齎している。1998年カノンにおいてはアハシマの誕生は2048年であり、それを予見できた団体は皆無であった。しかし、現地に駐屯していた日本国自衛隊の手によって速かに爆破処理され、盛大に出オチする結果に終わった。1998年のヴェール崩壊から50年後の社会では、超常性を持たない団体であっても当然のように神格を討伐できるレベルにまで技術革新が進行していることの証左である。

  • 異形化

身体の一部、あるいは全体が非人間由来の組織に変化すること。1998年以後異常性の難病として世界で発症例が多数確認されており、様式は樹木から動物までさまざま。「死」を迎えなかった場合でも、その外見から差別・偏見の対象となることが多く、人権擁護団体の支援対象となっている。

  • 異常性保持者

異常性を持つ人物の広義の区分。AC(Anomalous Career)とも呼ばれる。ほぼ同義の既存用語として「超常人間/パラヒューマン」「超人間/アナヒューマン」が存在する。1998年に存在が一般社会に知られ、2001年に締結されたハドソン川協定を期に権利が認められていった。

  • 異常性保持者社会復帰センター

→サイト-81A3。

  • イベント・オッタル

財団内部における通称。
→スペイン国民カワウソ化事件

  • イベント・ペルセポネ

財団内部における通称。
→ポーランド神格存在出現事件

  • ヴェール(既出)

世界各国の政府と正常性保護機関による、異常、超常、オカルトを人類の大多数から隠す、もしくは偽装するという方針に与えられた名称。'98カノンの世界においては、1998年7月13日を境に存在しないものとなっている。

  • エスパノルヌートリア

スペイン国民カワウソ化事件(通称、トンガラシ事件)における食物連鎖の大規模な撹乱現象によってカワウソ型のAFC種族に変異したスペイン国民(イベリア半島本土在住)の総称。スペイン・カワウソ族とも呼ばれる。知能、寿命、声帯は人間自体のものを維持しており、手(前足)も通常種のカワウソのものよりも広い可動域を持つ。トンガラシ事件同時における財団とGOCの対処の遅れ、財団欧州各国支部とEU諸国によるイベリア半島封鎖計画の立案(未遂)、EU諸国とのAFC権利保証問題での激しい摩擦により、EU諸国や正常性維持機関に不信感を持つ者が多い。また、夏鳥思想過激派から攻撃対象にされており、殺傷事件やテロの標的にされることが多い。

  • エスパノルヒュマノ

トンガラシ事件における形質変異を経験していないスペイン国民(バレアレス諸島住民、カナリア諸島住民、セウタ住民、メリリャ住民、国外滞在者、19CK置換者)への総称。学術的に非特質性ヒト種族と呼称される人間(Homo sapiens)のスペインにおける法的/文化的呼称。2015年以降は少数派となっている。ヌートリアとの種族的な差異による感情的な分断、19CK置換者や夏鳥思想過激派のヒュマノによるヌートリアへの攻撃的行為は、スペイン政府、ヒュマノ融和派、ヌートリア融和派、夏鳥思想穏健派の悩みの種となっている。

か行

  • ガーデンシステム

通称「庭」。植物を使った悪魔工学の技術の1つ。植物を知性のある1つの生命として見なすことにより、契約における代償として使用している。コンピュータとしての活用が行われているが、それ以外にも様々な用途に用いられる。

  • カック灰

アキヴァ放射によって消失した生物が残す“灰”。視認は可能だが物理的な干渉は不可能である。1998年にカック研究員によって発見された。カック灰が多く堆積した地域ではHm値が不安定になる。接触・吸引することで体内EVEに短期的な乱れが生じ、特に妖術者にとってはバックラッシュの制御を誤り致命的な事態に発展することがあるほか、初期のVERITASやカント計数機は撹乱を受けて計測不良を起こす。

この世界におけるSCP-134の病名。横浜市の孤児院で最初に発見されてから、全国でも同じような病気が発生するようになった。盲目である他、精神疾患との関連性も見られている。財団指定難病134番。

  • 奇蹄病

日本生類創研の開発した獣変調ウィルス、TX-85957による感染症。感染者の身体には動物的部位が発生し、場合によっては死に至る。2009年に神奈川県の日本生類創研施設から漏洩し、日本国内でのエピデミックを引き起こした。TX-85957の感染経路は、血液感染・性交渉による感染・母子感染。潜伏期は5-7日間。この時期はウイルスの空気中での生存力が高まり、一定期間の外部での活動能力を得るため、飛沫感染が起きうる。形質変化(動物性特徴が生まれる)が起こる有症状期はその後数日。死亡例はこの時期に集中。有症状期の後、形質変化が終了すると、感染者への危険性はほぼなし。死亡率は3%。

  • 巨大神格降臨事件

→ポーランド神格存在出現事件

所謂”魔法”を科学的に研究する学問。統一奇跡論はこの分野の中で最も広く受け入れられている理論的な体系である。ヴェール崩壊後は一般にもある程度広まったようだ。

  • 現実改変者(既出)

→タイプ・グリーン

  • 現実虚脱発作症候群

後天的にタイプ・ブルーやタイプ・グリーンを生み出す財団指定難病の一種。自身では制御不可能な現実性の吸引を行う。ステージが進行すると体内に直径5mmの低現実空間腫瘍が点在するようになる。これが拡大、体外に漏出し無制限に拡大を始めると、死に至る。ごく稀に低現実空間腫瘍が半径数100m以上に拡大することがあり、さらに一定規模に達すると脱現実化が世界規模に及ぶ。この場合、拡大の停止は不可能とされ、CK-クラス:再構築シナリオに至る可能性がある。その実例がSCP-2041-JPに指定されている旧財団異常疾患研究・治療センター、サイト-81Q5である。

  • “啓示されし者たちの軍”

3種のアブラハム宗教を信仰する者により構成される団体、境界線イニシアチブが所有する戦闘部隊の一つ。9.11事件では侵食する空間異常からマンハッタン島近傍の地を守るために派遣されてきた。スタテン島に駐留する本隊とは別に、幾らかの戦闘員やエージェントが決死隊としてマンハッタン島内へと突入している。イスラム教正統派の信徒により構成される第4隊の部隊長は、なんと正史におけるビン・ラディンその人である。

  • コモリザメ文明

知性を持つコモリザメによる文明。メインカノン世界ではSCP-CN-985として収容されている個体が存在する。98世界では「コモリザメ連邦」という国家を構成しており、2015年にサメ殴りセンターとの武力衝突(南シナ海戦争、後述)を行っていたことが示唆されている。

  • 婚約平等法

同性カップルならびに異種族間カップルの婚姻を許可する法律。制定は2025年であり、動物特徴保持者の保護を盛り込んだ異常性保持者保護法の改正と同年である。この2つの法律を背景として、日本では別種の動物特徴保持者どうしが結婚し、家庭を築く事例が散見されるようになった(このような夫婦は養子を取ることが多いようである)。

さ行

  • 財団指定難病

異常疾患による社会への影響を懸念し、2020年後半に策定された枠組み。非異常なもの含む疾患のうち、「1. 現代科学において解明不可能な原理に基づいている」「2. 治療の可能性を期待できるもの」「3. 他者に少なからず影響を及ぼす異常性を有していること(感染性を持つことも含む)」「4. 財団の収容が必要であると考えられるもの」の4要項を満たすものと定義され、財団医療部門特別委員会の過半数の賛成により財団指定難病として指定される。

  • サイト-81A3

異常性保持者社会復帰センター。2001年の地下鉄呪殺事件をきっかけに、異常性保持者の収容を法的に可能にするために設立された。元々財団の施設であったため高度な設備を有しており、700人程度の受刑者を収容していた。後に「監獄ゲーム事件」と呼ばれる一連のイベント-Gallows事象によって、サイト-81A3にいたほとんどの受刑者は殺害される。

  • サイト-81GB

2017年12月の東京事変によって崩壊した東京都内で出現するオブジェクトに対し、確保・収容・保護のアプローチを行うために2018年に設立された特殊財団施設である。立地は旧皇居の直下、深度350m地点であり、種々の超常災害への物理的・現実的耐久性に重点を置いて設計されている。しかし東京の異常環境下で活用可能な資源は限られており、(1998年カノンの視点における)前時代的と見做されるような収容手順の使用を強いられている例も存在するかもしれない。2020年時点では、SCP-2408-JPをはじめとする幾らかのオブジェクトに対する簡易的な収容業務を遂行している。

  • サイト-81Q5

2029年の群馬県首都計画に伴って同県に建設され、DIDFの治療・研究を行っていた特殊財団施設。全国の病院とのネットワークを有しており、異常疾患発見時にはカルテと共に患者が移送されてくる。複数の重大な医療ミスや報告の不備に加え、2041/10/12にはミーム性疾患の外部漏出が発生。事件を切欠に行われた強制捜査ではサイト管理官を中心に独自の運営を行なっており、データの偽装や人体実験が行われていたことが発覚。同年12/24には現実性崩壊事象が発生し、SCP-2041-JPに指定される。ちなみに、SCP-2042-JPの描写からは財団職員向けの医療も提供していたことが窺える。

  • サザンカ(山茶花)モデル大型ヒューマノイドロボット

プロメテウス・ラボ・グループによって開発された汎用大型ヒューマノイドロボット。SCP-2912-JPにて言及されるヘパイストスモデルをその素体としているが、軍事、対神格、災害復旧支援などの様々なシチュエーションに対応可能な潤沢なオプション装備が用意されているのが特徴。ロケット・ブースター及び奇跡論的処理によって、大気圏内をマッハ3で飛行可能であり、追加の燃料タンクを装備することで遠隔地への出撃も可能となっている。また、マナの慈善財団と共同で開発が行われた災害復旧支援装備に換装することで、様々な状況での人命救助や物資運搬などの任務をこなすことが可能となっている。スペイン国民カワウソ化事件で財団やGOCの問題対処能力の不足が明らかになったため、国単位で神格存在に対処する必要があるという触れ込みで販売が開始された。

  • 三港宣言

正式名称は「日米間における超常技術製品の自由な通商に関するスリー・ポートランド宣言」。2014年に三港、スリー・ポートランドでの日米首脳会談の場で行われた。これを受けて、政府が日本の超常産業市場の開放に急速に舵を取ったことで、プロメテウス等の外資系超常企業が市場に参入した。漸進的な市場開放から一転した背景にはプロメテウスから強力なロビイングを受けた米政府による、日本政府への圧力があったという見方がある。

  • 自衛隊

自衛隊法に基づいて設立され、日本国の平和と独立を保つための国土防衛・災害対応などを行う団体。軍隊ではないし超常団体でもない。1998年カノンにおいては、2048年に淡路島の地下から現れた超巨大岩石構造体の姿を取る神格・アハシマが、島に駐屯していた自衛隊の手によって出オチに近い形で速やかに爆破処理されていることが示されている。あくまで一般社会の団体でしかない自衛隊がどうやって神格を即時破壊できる戦力を培ったのかは謎だが、そもそも自衛隊を2048年まで維持できるような日本国内/国外情勢が1998年カノンでも保たれていたことのほうがむしろ異常かもしれない。

  • 次元路

同一次元内に散在するアクセスポイントを経由して高速移動を可能とする技術。2010年代に開発され、先に開発された跳躍路と同様、(既存の)災害に強い高速移動手段でありながら、建設コストが優れていたことから、これにとって代わったが、2017年に発生した東京現実崩壊性災害の際に通行者に大量の死者を出したことで、日本では公共事業から排斥された。

正式名称は「Casaba-Howitzer指向性核エネルギー兵器」であり、世界オカルト連合が超脅威の粛正に用いる兵器。指向性エネルギー兵器とは、指向性のエネルギーを対象に照射する、所謂ビーム・レーザー兵器だが、「核」が意味するところは不明。1988年にハイ・ブラジルとよばれる異常領域に出現したドラゴクラーケン(ワニイカとも)を、領域内に存在する都市もろとも破壊した前例がある。

  • 白乃瀬一族

およそ2000年末に呪われたことで、2~3世代ごとにアルビノの女性が生まれるようになった一族。多くの場合で体力がなく重病患者や引きこもりであるが、その代わりか優れた頭脳を持つ。カノン内では白乃瀬 白とその母の白乃瀬 甘菜、白の叔母にあたる白乃瀬 鯨が登場している。詳細はハブを参照。

  • 東雲症候群

財団指定難病209。共通の症状として強い認知抵抗をもつほか、外表奇形や内臓奇形などの様々な症状をもたらす。末期には患者の任意を問わず神格の召喚イベントを引き起こすが、必要な術式を伴わないため、不完全かつ瞬間的なものとなる。発症率は出生100万人に1人と言われ、日本人のみ発症が確認されている。由来は最初に発見された秋田県東雲村からであり、当時はその村に居住していた日奉家特有の遺伝病と考えられていたが、日奉家の社会復帰により拡散した。

  • 神的エネルギー交換炉

供物と対価の関係で作用する、物質/事象とエネルギーの相互変換システム。変換には神格存在を利用するが、7.12の影響からしばらく使用が禁止されていた。その後は、サメ殴りセンターの持つ動物兵器「ショパン・ゴリラ」や、プロメテウス・コンストラクションが運用している八脚輸送車両などに採用されている様子が見られる。

フレデリック・ショパンを神/救世主として崇める思想であり、彼の祖国であるポーランドを中心に東欧諸国で確認される。財団からは要注意思想-484に指定され、その思想を有する人物は”ショパニスト”、団体は”ショパン・カルト”として呼ばれる。詳しくは”登場人物/団体"タブの”ショパン・カルト”を参照。

  • スクラントン現実錨(既出)

略称はSRA。現実性維持装置として、財団を中心に広く利用されている。かつてはスクラントン-アンカーと呼称されていた。2040年頃から並行現実性置換方式のSRAが世界的に排除の動きとなったことで東弊重工が開発中だったSRAの全面変更を余儀なくされ、5年間続く赤字を招くこととなる。

  • スペイン国民カワウソ化事件

2015年8月13日~11月29日にかけて発生。一般社会における通称は「トンガラシ事件」。トンガラシ翁が突如として神性を獲得し、スペイン本土全域で食物連鎖の大規模な撹乱が発生したことで引き起こされた。神格存在化した翁は後にリュドリガ兄妹(セイル・アヒージョ・リュドリガとアマリア・アヒージョ・リュドリガ)とスペイン軍により討伐された。この事件において財団はAFC化での混乱、EU諸国(スペインを除く)による妨害活動、EU諸国と財団欧州各国支部(スペイン支部を除く)によるイベリア半島封鎖計画未遂により対処が遅れたため、スペイン国民から不信感を持たれる結果となった。

  • スペイン神格存在出現事件

一般社会での通称。
→スペイン国民カワウソ化事件

  • スペイン2016年憲法

トンガラシ事件後にスペインで制定された新憲法。条文にはスペイン国籍を保有するAFC含むパラヒューマンやスペイン原住の伝承部族の権利保証が明記されており、当時の世界においては先進的なものであった。しかし、当時のEU諸国間でAFCの権利保証が進んでいなかったこと、EU諸国が権利保証法の制定に消極的だったことからスペインとの間で大きな摩擦が発生することとなり、スペイン住民のEU諸国への不信感の原因になった。

  • ソーマトキル合金

テレキル合金に奇跡論的図形を施すことによって、テレキル合金の持つ精神影響阻害効果をコントロールし、付近での奇跡論術者によるEVEエネルギーを用いたアスペクト放射の構成(Weave)を阻害ないし遅延する素材。

た行

  • 第█世代

1998年の神格存在出現事件以降に生まれた子供たちを「第一世代」とする年代区分。「第一世代」の子世代である「第二世代」以降、体内の平均ヒューム値が従来の約1.0Hm以上を上回るようになり、限定的な現実改変能力を獲得した。

魔法・応用奇跡論などを行使する能力をもつ魔術師・妖術者を指す。所謂「魔女(witch)」を含むことから、キリスト教原理主義者を中心にタイプ・ブルーへの差別が存在する。しかしマンハッタン次元崩落テロ終息に、多数のタイプ・ブルーが尽力したことが報道により明らかになっており、ハドソン川協定発効後は民衆に比較的受け入れられた存在である。

現実改変能力をもつ人間。現実改変者、現実歪曲者とも。ヴェール消失以前は超常を知らぬ民間人が、自身の現実改変能力に気付いた際に孤立しており、十分な教育やカウンセリングをうけられなかったことから、多くの現実改変者が私益に走り他人をないがしろにしたと考えられている。この前例や一部の現実改変を用いた犯罪の存在が差別や偏見を生み出しているが、強弱を考えない場合、人類社会の中に現実改変能力の保持者は増えつつある。

超常や異常について知っており、それらと共生する人々によって構成された社会・共同体。ヴェールの内側の社会全般を指す場合(超常社会・世界)や各地域の前述したような地域共同体を指す場合がある。

  • 超常テロリズム阻止統合対策特別法

夏鳥思想禁止法の正式名称。
→夏鳥思想禁止法

  • 跳躍路

出発地と目的地に作成したポータルから小型宇宙を中継することで、高速移動を実現する技術。2006年に開業した日本のリニア中央新幹線が、世界初の鉄道営業での活用例。後発の次元路より建設が高コストの為に一時は新規着工が滞ったが、2017年の東京現実崩壊性広域災害に際して多くの犠牲を出した次元路に対し、跳躍路を死亡原因とする事例がなかったことから再注目された。

  • 定常軸保護法

2069年9月に制定された、我々が通常存在する基底次元の保護を目的とした法律。Kクラスシナリオの発生防止、他次元旅行者の取扱、通常タイムラインの改変禁止、高次元・超高次元マンションの建築基準及び安全管理等について厳格に規定している。

  • 帝都大学

東京現実崩壊性広域災害により既存施設が破壊・廃止となった、南関東の国立大学を再編したことで、新首都に建設された大学。主な前身は東京大学。教養、文、法、経済、教育、理、工、農、医、薬、奇跡、概念の12学部を有し、27000人以上が所属している。

  • テレセファロン脳症

内側に異常な神経結合を形成する脳腫瘍ができる原因不明の脳疾患。腫瘍内の神経結合は電脳に類似した機能を持っている。成長すると患者の意思にかかわらず、インプラントを入れていなくともインターネットやレイヤーに接続してしまう。これは電脳世界で常に暮らすことにすれば無視できるだろう症状だが、常にアバターの感覚同期に現実の感覚が干渉するほか、一度に大量のデータを送受信すると脳に負荷がかかり、腫瘍部が発熱したり、呼吸困難に陥る欠点をも孕んでいる。さらに末期には脳腫瘍が勝手にノードになり、際限なくデータレイヤーを侵食する。

  • 伝承部族

異常性保持者(および、パラヒューマン)の分類の一つで、非超常の文化において架空の存在として隠匿されていた種族の総称。各地の神話や伝承に語られるような半人半妖の存在が多数を占める。マンハッタン次元崩落テロ事件の際には避難民とカオス・インサージェンシー部隊の双方に伝承部族が多数存在していたことが確認されている。また、ユーラシア大陸の各国から集結した伝承部族連合軍が、二大陸正常回帰事件後にアフリカを占拠した夏鳥思想連盟過激派テロ組織の掃討に当たっている。

  • 東雲症候群

正しくは「しののめしょうこうぐん」。
→「さ行」

  • 東京都█区

1998年カノンのタイムラインで用いられている、東京都の区割りの一つ。通常世界で使用されている東京23区および多摩地区の市区町村の行政区域とは独立しており、それらより広い範囲を一つの区に含めている。全部で幾つの区が存在するのかは未定義である。既存記事では、2017年以前の練馬区・杉並区・武蔵野市・小金井市・三鷹市などを包括し、激しい都市再構築現象に晒されている「東京都6区」と、花籠学園を含む広大な特別緑化区域を有する「東京都9区」(具体的な位置は不明)の2ヶ所が描写されている。

  • 動物特徴保持者

身体に動物の特徴を持つ人物(特定獣人種族、知性化動物、獣変者、人獣融合者、奇蹄病患者)の総称。通称はAFC(Animal Feature Career)、アニマリー("アニマル"と"アノマリー"を掛け合わせた造語)。異常性保持者の中で最も権利が与えられるのが遅かったグループであり、2038年時点においても差別や偏見の対象となっている。

  • トンガラシ事件

一般社会における通称。
→スペイン国民カワウソ化事件

な行

所謂”懐古主義”。当カノンにおいては”正常だった”頃の世界への回帰を掲げる。2019年のCKクラス: 再構築シナリオで”正常化”されたアフリカ・南米を中心に世界各地に広まっており、過激派によるパラテック企業への攻撃や異常性保持者への殺傷事件が社会問題になっている。詳細は”登場人物/団体”タブの”夏鳥思想連盟”を参照。

  • 夏鳥思想禁止法

2035年にスペインで制定された法律。正式名称は「超常テロリズム阻止統合対策特別法」。既存の公安法を大幅に拡大したものであり、スペイン国籍を持つAFC含むパラヒューマンや国内原住の伝承部族への差別行為の禁止、政府の認定を受けた国内パラテクノロジー企業への攻撃やスパイ行為の禁止、夏鳥思想を掲げた集会やデモの禁止を盛り込んでいる。違反者は最大で無期限の懲役が課せられる。2015年のトンガラシ事件以降から夏鳥思想過激派によるヘイトスピーチ、テロ、殺傷事件がスペイン国内で多発したため、防止や阻止のために制定されたが、夏鳥思想を狙い打ちにした条文から思想弾圧と指摘されており、国外からの批判も多く、制定によってヒュマノの権利擁護を掲げていた夏鳥思想穏健派のスペインからの撤退という弊害も発生した。ある意味では、スペインとEU諸国でのAFC権利保証問題が産み出したすれ違いの産物なのかもしれない。

略称はJAGPATO(Japanese Anomalous Groups Peace and Amity Treaty Organization)。日本政府の活動を監視するため、財団・世界オカルト連合・日本政府が締結した同条約を法的根拠に1959年に設立された。結成後、日本国内で公式に活動の認められた超常組織(認可団体≒ヴェール方針を順守する団体)のほぼすべてが加盟している。目的は、超常組織間での直接衝突を未然に回避し、日本の秩序安寧を保つこと。活動内容は多岐に及ぶため、同要注意団体ハブを参照されたし。このカノンにおいても存続している。

  • 認知現実論

人類の共有する世界観、つまりは世間の大多数が現実と考える合意的現実によって、認知学的に世界のあり方が規定されているという学説。この理論に照らして、ヴェール崩壊で異常が公知となったことが、異常発生件数の増加した原因ではないかと疑われている。

は行

  • ハドソン川協定

国際連合本部での超常問題特別総会開催中に発生したマンハッタン次元崩落テロ事件終息に際し、財団と世界オカルト連合間で締結された協定。当該事件の事後処理に関連する全125条に及び、特に正常性・現実性を毀損しない限り人型異常/脅威実体の人権を擁護することを表明した第125条は、パラヒューマンの人権問題の一里塚である。

  • 花籠学園

異常な性質を持つ生徒を扱う学園団体。神殺しの一族、ヤクザの息子、異常芸術家、動物特徴保持者など生徒の性質は多岐にわたり、彼らのための専門のカリキュラムも有していた。その学園長は悪魔工学を用いて生徒の才能を自分に移植しようとしていたが、財団が潜入させたエージェントにより妨害された。SCP-2042-JPの騒動が終わった後、財団の傘下に入っている。

  • パラウォッチ・ジャーナル

アーカムに拠点を置くウェブ配信・タブロイド紙中心の出版社。オカルト・陰謀論フォーラム「パラウォッチ」が閉鎖されそうになったことで有志が運営費確保のために立ち上げ、ある程度成功した模様である。

現在の(ヴェールの外側での)最先端技術を超えた非異常性技術(所謂オーバーテクノロジー)と、未だ十分に理解されていない超常的な原理を利用した、あるいはそこから派生した技術の総称。当カノンではヴェールが破れているため、1998年が遠ざかるほど、後者の意味合いが強まると考えられる。パラテック、パラテクなどと略されることが多い。

  • パラドラッグ

超常技術・生物が生み出した異常な麻薬。ミーム工学を利用した、視認するだけでトリップする画像や電脳に対応した電子ドラッグから、異常な生物を利用したピュア・デーモンのような悪魔ドラッグ、ロゴスなどから流出した記憶処理薬までさまざまである。

超常人間とも。類似の既出用語に「超人間/アナヒューマン」がある。
→異常性保持者

超常神学において知性体の信仰(宗教的なもの以外も含む)により自己の維持・成長を行う実体を指す用語。いわゆる”神”のこと。

K-クラスシナリオを引き起こし兼ねない対象を粛正するための、世界オカルト連合による最終緊急事態対応手順。「ピチカート」とは、世界オカルト連合工作員に課せられる、脅威存在に対する対処レベルで最大のもの(全6段階)。現地部隊に対し全面的な武装制限の解除がなされ、場合によってNBC兵器を始めとした強力な兵器が投入される。

  • 封印札
  • 不詳実体

Unknown Entity、略してUEとも。未特定・未分類の実体に対して暫定的に使用される。実体が収容または詳細に研究された場合は別の呼称が設定されるため、このコードが設定された実体は詳細不明のまま消失あるいは殲滅されていることが多い。財団と世界オカルト連合の統一コード。

  • ブルドッグの首輪

現実改変行為を抑制する首輪型器具の蔑称。特にMC&Dが流通させたものが有名であり、現実改変者がTVショーで活躍している事(ブルドッグは闘牛の為に開発された犬種であったが、当時の獰猛な性格や戦闘向きの形質はその後の選択により取り払われている)、あるいはタイプグリーンとタイプブルーの混同から、そのような差別的な名称が生まれた。

  • プロメテウス・コンストラクション

プロメテウス・コンツェルン傘下の巨大な建設企業。ヴェール崩壊後の早期に跳躍路の建設技術を確立し、世界における超常交通インフラの先駆けを果たした。時代が下りパラテック革命および人類定義の広範化に伴う人口爆発が発生してからは、人類居住地を拡大すべく砂漠・密林・極地・高山と言った居住困難地域の土地開拓事業を推進した。

略称はSUSEOCT(Southern United States Extranormal Organization Cooperation Treaty)。主にメキシコ湾岸地域における異常事象を収容するため、関連する正常性維持機関の間に締結された。財団、世界オカルト連合、異常事件課の加盟が確認されている。

  • ポータリング技術

基底次元を基礎に、高次元または低次元にアクセス可能なルートの作成技術の総称。2017年時点では政府による多額の支援のもと本技術の開発が進められていたが、東京事変が引き起こした次元崩壊を切欠にその安全性を疑われ、政府・多くの企業は本技術の開発事業を放棄した。しかし、2048年2月に如月工務店が完成させた本技術由来の建造物は大きな話題を呼び、その後本技術は急速に広まった。

  • ポーランド神格存在出現事件

1998年7月12日〜13日にかけてポーランド共和国南部で発生した、巨大神格存在の出現事件。ショパン・カルトの異端派である”聖ショパン再誕のための音術師協会”(GoI-484E)によって引き起こされた。出現した神格存在は財団・GOC・ポーランド軍の合同で破壊されたものの、多数の犠牲者を出しただけでなく、広範囲での物質消失や現実性汚染、更にはヴェール政策の崩壊を齎した。イベント・ペルセポネ(財団)、0712/7.12事件(一般)と呼ばれることも。

ま行

  • 南シナ海戦争

2015年4月8日~2016年2月9日にかけて行われた戦争。サメ殴りセンター(SPC)とコモリザメ連邦による武力衝突が極東アジア諸国を巻き込む大規模紛争に拡大した。この戦争の対処でGOCは同時期に発生していたトンガラシ事件の対処に介入できなかった。終戦後、SPCは存続こそ許されたものの、多額の賠償金の支払いと組織の改革を余儀無くされ、コモリザメ連邦も戦災により疲弊することとなった。

  • メキシコ湾体制

SCP財団・世界オカルト連合・プロメテウス研究所・アメリカ合衆国の4大権力から構築される新世界秩序の俗称。米国南部超常組織協力条約(SUSEOCT)を基盤に構築されたためこの名で呼ばれる。財団視点では財団・連合の特殊資産が集中する北米全域における衝突の防止、ヴェール・プロトコルの段階的廃止におけるモデルケースとして運用されていたとされる。9.11を切欠として、この体制は徐々に崩れていったようだ。

や行

ら行

  • ロマンス・リーザ症候群

SCP-2041-JPに登場した異常疾患の名称。ちらほらその存在が伺える情報が出てくるが、それが一体なんなのか現在の状況では判明していない。ロマンス・リーザという名前からヨーロッパあたりの何かに関わっていると推測できる。

わ行

英数字

  • AFC

→動物特徴保持者

  • DIDF

→財団指定難病

  • JAGPATO(既出)

→日本超常組織平和友好条約機構

  • K-998

黒の女王が98世界を指す時に使う呼称。数多の多元宇宙の中でも極めて特異的な存在であるため、たいていは初見で驚く。この世界を出身地とする黒の女王も存在し、マンハッタン次元崩落テロの収拾にあたって少なくない貢献を果たしたことが判明しているが、事件後の彼女の行方を知る者は他の女王の中にも殆ど存在しない。

  • SUSEOCT(既出)

→米国南部超常組織協力条約

  • The "F"

財団がその内外に刊行している雑誌。主にはパラテクの啓発や、世界の流れを俯瞰的にまとめてファクトチェックやどんなことが起きたかに関心を持ってもらうことを目的とする。偽情報が混ぜ込まれている可能性は否定できない。

  • UE

不詳実体(Unknown Entity)の略。
→不詳実体

  • UE-0925

→アハシマ

  • UE-1076

ポーランド神格存在出現事件においてショパン・カルト異端派が召喚した巨大神格存在。体長百数十mのセミの幼虫の身体に、ショパンの顔が取り付けられた悍ましい様相を持つ。本体を取り巻く数万体の子機実体群UE-1076-Aはショパンの顔がついた成虫のセミであり、遭遇したあらゆるものを捕食して本体に栄養を補給する。カルトの召喚儀式が不十分なものであったことから幼虫の姿で出現し、完全体への”羽化”のためにショパン生誕の地であるジェラゾヴァ・ヴォラ村へ向け進軍する。膨大なアキヴァ放射を発して周辺現実を汚染するだけでなく、ビームのような指向性高密度アスペクト放射や、全方位攻撃型の奇跡論パルスによって攻撃も行う。起源は不明ながら、この世界ではない何処かからやって来た可能性が高い。最終的に財団、GOC、ポーランド軍の3者連合により破壊されるも、その際にパルスの形で発生した甚大な奇跡論的バックラッシュによってポーランド南部が壊滅することとなる。

  • UE-1109

マンハッタン次元崩落テロ事件におけるカオス・インサージェンシーの主力兵器の一つ。ローマ神話に語られる不和と闘争の女神・ディスコルディアの歪な顕現であり、武闘派の神格実体。平常時は6体の分体であり、それぞれが発達した多腕・2本の湾曲した角・多数の触腕などの異形の特徴を持つ巨人型の実体であるが、自身を気化させての高速移動なども行う。緊急時は全ての分体の身体的特徴を色濃く残した状態で合体し、UE-1109-Σと呼称される超巨大実体としての姿を露わにする。エンパイア・ステート・ビル内に運び込まれた黄金の林檎が本体であり、様々なヒトや亜人たちに互いを殺戮させる不和と闘争の儀式によって維持されている。そのため逆方向のスペクトルを持つ団結・協和・前進といった正の交流関係を忌避する傾向にある。ローマ神話という非異常社会の文化に根ざした神であるため、単なるヒトの手によっても十分な水準の支配下に置くことが可能な安心設計。

  • UE-1110
  • UE-1111
  • ‪Yakushi‬

正式名称は医療産業連合‪Yakushi‬。シーズン4の世界において幅を利かせる医療企業の連合体であり、カルテルを組むことにより社会への強大な影響力の保持を実現している。

  • 0712事件

一般社会における通称。
→ポーランド神格存在出現事件

  • 1201号宣言

正式な名称は「日本超常組織平和友好条約機構経済調整委員会声明第1201号」。
これまでJAGPATO体制の下、財団とGOCが行ってきた超常物資・人材に関する出入国制限等の、大幅な緩和を発表したもの。これにより外資に門が開かれたように見られたが、実際には日本政府による管理体制が敷かれたことや国外での混乱持続、プロメテウスが欧州市場に注力していたことも重なり、外資の直接的な進出は見られず、価格低下が市場を混乱させるにとどまった。
財団フロントやプロメテウス・トウキョウによる企業吸収は、ヴェール崩壊の混乱の整理が継続されていたことが一因であり、これには買い手のつかない超常企業(中には旧プロメテウス・トウキョウの子会社も含まれる)をパラテックの散逸・流出防止のために吸収していたという理由がある。


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